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宇和島市病院局

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幼い頃からの憧れを実現~患者と向き合う!病院薬剤師として働くやりがい~

宇和島市病院局

2025/05/01

愛媛県宇和島市にある市立宇和島病院で薬剤師として働く山本さんのインタビュー記事です。幼い頃、薬局で薬を調剤する薬剤師の姿を見て憧れを抱き、その夢を実現させた山本さん。チーム医療の一員として、患者をサポートする病院薬剤師としてのやりがいをお話しいただきました。

「人対人」を大切にする市立宇和島病院での薬剤師としての働き方がよくわかる内容となっています。

 


ーまずは山本さんの簡単な経歴について教えていただけますか?

 

山本:出身は広島県ですが、高校卒業後は愛媛県内の大学の薬学部に進学し、6年間薬学を学びました。卒業後は、新卒で市立宇和島病院に入職しました。令和3年4月に採用されたため、今年で4年目となります。

 

ー薬剤師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

山本:かなり昔の話になりますが、小学校に上がる前くらいの時、近所の小さな薬局で薬剤師さんが薬を調剤(※)している姿を見たのがきっかけです。漢方薬で使用する「薬研(やげん)」という道具を使って生薬を調合(※)する姿は、まるで魔法使いのようで、幼心に強い憧れを抱いたのを覚えています。純粋に「やってみたい」という感情ですね(笑)

 

実際に進路を考える際にはもちろん他にも様々な考えや理由もあったのですが、その時の印象が、薬剤師を目指す最初の原動力になったのだと思っています。

 

※生薬(漢方薬のもと)を薬研などを用いて調合したものが漢方薬で、一般的な薬に対しては調合ではなく調剤という言葉が使われるようです。初耳でした!

 

ー幼いころからの憧れが叶うというのはとても素敵ですね。進学の際、地元を離れ愛媛県の大学を選んだのには何か理由があったのですか?

 

山本:広島県内にも薬学部のある大学はいくつかありましたが、一人暮らしへの憧れもあり、県外の大学へ進学することを希望していました。

私が進学した大学は、学力成績により奨学金制度があったということも志望理由の一つでしたね。奨学金を受け取るためには、成績上位1~2割以内に入る必要があったので6年間勉強にも気合が入っていました(笑)

 

ー就職先として、市立宇和島病院を選択した理由は何だったのでしょうか?

 

山本:いくつか理由はあるのですが、一番の決め手は合同説明会で薬局長の熱い想いに心を打たれたことですね(笑)病院の説明だけでなく、宇和島市の魅力についても熱く語っていただきました。

地域に密着した医療を提供しているという市立宇和島病院の姿勢にもとても魅力を感じました。

 

また、市立宇和島病院は愛媛県南予地方の急性期病院として広域をカバーしており、様々な症例を経験できることも大きな魅力でした。

 

ー就職活動はどのように進められましたか?

 

山本:大学ではエントリーシートの書き方や面接の礼儀作法などのサポートがあり、とても助かりました。市立宇和島病院の試験に向けた対策としては、ホームページで院長先生の挨拶などを何度も読み、病院の理念や地域医療への想いに共感したことを面接で伝えました。

 

市立宇和島病院の採用に関する情報は、あまり広くは公開されていなかったため、実は面接に関してはそれくらいしか対策することができませんでした。

ただ、薬局長とは何度かお話させていただく機会もあったので、私としては自分の考えにはある程度自信を持って面接に臨むことができました。

 

ー現在の業務内容について教えてください。

 

山本:基本的な業務は、医師が処方した薬の調剤、患者さんへの服薬指導、そして病棟への払い出しです。特に抗がん剤について患者さんに服薬指導をする際には、患者さんに薬の効果や副作用について事前に説明し、投与後も経過観察などを行うこともあります。

 

また、市立宇和島病院では退院指導にも力を入れており、退院される患者さんに薬の飲み方や注意点などを説明しています。

この退院指導については、全ての病院で行われている取り組みではないため、市立宇和島病院ならではの取り組みかもしれないですね。

ー病院薬剤師として働く中で、やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

山本:患者さんと近い距離で関わることができるため、退院する際に「良くなったよ」と感謝の言葉をいただけると、大きなやりがいを感じます。また、私が提案した薬を医師が採用してくれた時なども、患者さんのために貢献できていると実感できてとても嬉しいですね。

 

ー医師に薬の提案をするのは中々緊張するのではないですか?

 

山本:とても緊張しますよ(笑)医師は専門的な知識と経験に基づいて治療方針を決定しているので、薬剤師の提案が受け入れられるとは限りません。治療方針を決める会議に参加していない私のような薬剤師が、いきなり「この薬はどうですか?」と医師に提案するのは、なかなか勇気がいることです。

 

もちろん、医師と意見が合わないことや、提案が受け入れられないことも多々あります。それでも、患者さんの命に関わる仕事だからこそ、患者さんのためになると思えば、きちんと調べて提案することを大切にしています。

 

ー調剤薬局と病院薬局では、薬剤師の業務内容にどのような違いがあるのでしょうか?

 

山本:実際に働いたことがないので想像にはなりますが、調剤薬局というのは、患者さんが持参した処方箋に基づいて薬を調剤し、お渡しすることが主な業務です。一方、病院薬剤師は、入院患者さんの病室を訪問し、体調や薬の服用状況などを確認します。

 

そして、必要に応じて医師に薬の変更などを提案します。医師や看護師、その他にも様々な医療従事者と距離が近いことが病院薬剤師の魅力であり、調剤薬局との一番の違いだと思っています。

 

ー薬剤師として働く中で、思っていたイメージとのギャップはありましたか?

 

山本:幼い頃は、生薬を薬研でゴリゴリすり潰すイメージを持っていましたので、それと比べるともちろん大きなギャップがありますね(笑)

 

実際には、漢方薬は顆粒状のものが多く、昔ながらのすりつぶすような調合をする機会はほとんどありません。錠剤を飲めない患者さんのために薬を潰すことはありますが、それも多いとは言えないですね。

大学で薬学を学ぶ中で、幼い頃とは異なり現実的な薬剤師の仕事をイメージできていたので、そのイメージと比べれば、実際の薬剤師としての仕事についてはあまりギャップは感じなかったです。

 

ー宇和島病院での薬剤師としての働き方やワークライフバランスについて教えてください。

 

山本:救急病院なので我々薬剤師にも当直業務があり、シフト制で土日勤務や当直業務の担当が割り振られます。

特に決まった周期というわけではなく、土日勤務や当直勤務となる日もあまり多くはありません。月に1~2回当たるかどうかといった頻度ですね。

お休みに関しては、同日に何人も重なってしまわない限りは、基本的に希望に沿って休みを入れてもらえるので、かなり取りやすい方だと思っています。

 

私はインドア派なので、あまり休みを取ってどこかへということはしていませんが、旅行が趣味の同僚などはうまく休みを調整して旅行などに充てているみたいです。

 

ー病院で働く上で、入職後大変だったことはありますか?

 

山本:一番大変だったのは当直業務ですね。これまでに経験したことの無い生活リズムだったため、最初の頃は当直明けに体調を崩すこともありました。

慣れるまでは苦労しましたが、今ではそれなりに順応できています。ただ、人それぞれだとは思いますが、私はやはり当直業務がしんどいですね(笑)

 

ー働く環境としての市立宇和島病院の印象はいかがですか?

 

山本:正直に言うと、人手に余裕があるわけではないので、楽な環境とは言えません。近隣に病院も少なく、広範囲の患者を受け入れており、高齢化も進んでいます。簡単に治せない患者さんも多いため、薬剤師が抱える負担も大きいと思っています。様々なケースの患者さんがいるので、常に学ぶ姿勢が求められますね。

 

ただ、大変な中でも同僚とは和気あいあいと仕事に取り組んでいますし、協力し合いながら乗り越えることができています。職場の雰囲気としては良いと思っています。

 

ー広島からの移住とのことですが、宇和島市での生活はいかがですか?

 

山本:以前は松山市に住んでいたので、そこと比べてしまうとどうしても利便性の面では不便を感じることがあります。逆に松山市はコンパクトな街で何でも揃っているという印象でしたね。

 

一方で、宇和島市は静かでとても住みやすい街だと感じています。魚が美味しいのも魅力ですね。私はインドア派なので、近くにスーパーが無いこと以外は特に不満はなく、良い環境で生活ができていると思っています。

 

ー市立宇和島病院に入って良かったと思うことはありますか?

 

山本:最近、糖尿病の専門薬剤師として、愛媛県内の地域連携グループに参加させていただいています。宇和島病院は南予地方の基幹病院としての役割を担っているということもあり、南予地方の代表という大役に抜擢されました。採用4年目にして他の薬剤師と連携を取り、様々な学びを得られる機会が増えたことは、市立宇和島病院に入って良かったと思う点です。

 

ー最後に、薬剤師を目指している方にメッセージをお願いします。

 

山本:市立宇和島病院では、近年注目されている「人対人」の職場環境を目指しています。これまでは、薬剤師は薬と向き合う「物対人」の仕事と言われていましたが、私たちは患者さんと向き合い、寄り添うことを大切にしています。

患者さん、医師、看護師と連携を取りながらチーム医療を実践できることが、市立宇和島病院の大きな魅力です。

 

患者さんに寄り添い、より良い医療を提供するため、市立宇和島病院で一緒に働いてみませんか!

 

ー本日はありがとうございました

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2024年12月取材)

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