官公庁・自治体で働くならパブリックコネクト

求人を探す
官公庁の方
ログイン

会員登録

宇和島市病院局

宇和島市病院局は、宇和島病院、吉田病院、津島病院、オレンジ荘、ふれあい荘の3病院2老健を運営しております。各施設概要は以下のとおりです。(R6年4月1日時点) ■宇和島病院■診療科:35科、病床数:計435床、職員数:796人 ■吉田病院■診療科:9科、病床数:74床、職員数:79人 ■津島病院■診療科:10科、病床数:計100床職員数:106人 ■オレンジ荘■1日平均入所者数:約70人、職員数:58人 ■ふれあい荘■1日平均入所者数:約55人、職員数:35人

未経験から地域医療を支える!病院で働く「行政事務」の仕事とは?

宇和島市病院局

2025/07/09

皆さんは病院で働く「行政事務」と聞いて、業務内容がイメージできますか?

今回は、市立宇和島病院で働くお二人に、その仕事内容や働く環境などについてお聞きしました。病院で働くという選択肢が、とても身近に感じることができる内容となっています!

 


ーまずは自己紹介と、入職までの経緯について教えていただけますでしょうか。

 

内田:出身は宇和島市で、宇和島東高校を卒業後に宇和島市役所で事務補助員として3年間勤務していました。

その後、令和6年4月に宇和島市病院局に入職し、市立宇和島病院医事課に配属され、現在に至ります。

 

清岡:私は宇和島東高校を卒業後、県内の大学に進学し、社会共創学を専攻していました。新卒で宇和島市病院局に入職し、現在は市立宇和島病院総務管理課に所属しています。

 

内田さんとは同期なのですが私の方が年は1つ上です。同じ高校の出身なのですが、学年が違うこともあり、入職するまではお互い全く面識がありませんでした。

職員さんの写真
清岡さん(左)と内田さん(右)

ーーー

【補足】:組織形態について、宇和島市病院局職員の身分は地方公務員であるものの、市役所からは独立した組織となります。

独立しているとは言うものの、福利厚生や退職金制度、その他の処遇についてはほぼ市役所に準じていると考えていただいて問題ありません。

病院局の中には宇和島市内の3つの病院(市立宇和島病院、吉田病院、津島病院)と2つの介護老人保健施設(オレンジ荘、ふれあい荘)があり、それぞれに配属となる可能性があります。

ーーー

 

ー公務員や病院の仕事に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

内田:正直なところ、元々公務員という職業に特別な興味があったわけではありませんでした。高校3年生の時に新型コロナウイルス感染症が流行し始めた影響で、一般企業の求人がほとんどなく、消去法で公務員を目指すことになりました。

 

卒業後は正規職員ではなく、市役所で会計年度任用職員の事務補助員として働いていたのですが、仕事の中で市立病院に出向く機会が多く、病院職員の方々の雰囲気や人柄の良さに触れ、いずれ病院で働いてみたいという気持ちが芽生えました。

 

市内で働きたいという思いもあったため、市役所も併願していたのですが、病院局の方が内定のタイミングが早かったので、そのまま病院局への入職を決めました。

 

清岡:私は漠然とですが公務員になりたいという気持ちを抱いていました。

 

父親も公務員だったので、その影響もあったかもしれません。民間企業を含めて就職活動をしていたのですが、最終的に地元である宇和島に戻って働くこと、そして公務員として地域に貢献することが自分にとって最も良い選択だと考えました。

 

市役所や広域事務組合の試験も受けたのですが、内田さんと同じく病院局の内定が一番早かったこともあり、病院局への入職を決めました。地元で公務員として働くのであれば、働く場所や職種には特にこだわりはありませんでした。

 

ーお二人は医療事務のような資格を持って入職されたのですか?

 

内田:いえ、二人とも病院局の行政事務として採用されているので、業務内容としても一般的な市役所の行政職と大きく変わることはありません。

 

ー採用試験を受験するにあたっては、病院ならではの対策はされましたか?

 

内田:市役所の公務員試験対策本を少し確認した程度で、特に病院向けの対策はしていませんでした。試験内容も、病院ならではの問題というのは特になく、市役所と同じような公務員試験の内容だったと記憶しています。

 

面接でも、病院に関する専門的な質問はほとんどなく、一般的な志望動機や長所・短所などを聞かれる程度でしたね。

 

岡:私も病院を受験するための対策などは特にせず、公務員試験対策も市役所向けの勉強だけをしていました。内田さんが言われたとおりで、面接も病院だからといって特別な質問はされませんでした。

 

ー病院の行政職とは具体的にどんなお仕事なのでしょうか?一般のイメージとは違う点があれば教えてください。

 

内田:病院の事務職と聞くと医療事務を思い浮かべるかもしれませんが、病院の窓口でのレセプト(診療報酬明細書)の作成や会計業務などは、外部の業者に委託している部分が多いです。

 

私たち行政職の主な業務は、病院運営に関わる事務全般で、医療に関する専門知識が必ずしも必要というわけではありません。

 

清岡:そうですね、私も入職前は医療系の専門知識が必要なのかなと漠然と思っていましたが、実際はそうではありませんでした。

 

当院には医師、看護師、薬剤師、様々な専門技師など、多くの医療職がいますが、私たち行政職は彼らが円滑に業務を行えるよう、いわば「裏方」として病院全体を支える役割を担っています。

 

ーそれぞれの業務内容について、もう少し詳しく教えていただけますか?

 

内田:私が所属する医事課の医事係では、主に人間ドックや健康診断に関する業務を担当しています。具体的には、企業の健康診断の契約手続きや、それに関する請求業務などを行います。

 

また、「施設基準」に関する業務も担当しており、これは国が定める病院の基準に基づき、当院の人員配置や設備の設置などが適切に行われているかを管理するものです。

清岡:私は総務管理課の施設用度係で、主に建物の管理や設備の管理を担当しています。例えば、病院の設備が故障した際に、現場からの報告を受けて、改修工事の契約手続きを進めたりといった業務ですね。

業務風景

MRIやCTスキャンなどの大型の医療機器も私たちの担当範囲ではありますが、私の場合は主に建物の設備関連を担当しており、大型医療機器の管理は別の職員が行っています。

 

病院ならではの業務としては、ドクターヘリの離発着支援などを行うことがあります。県内外から患者さんが搬送されてくる、または宇和島病院から搬送されることがあるのですが、その際は病院のヘリポートにドクターヘリが安全に離発着できるよう支援をしています。

ヘリポート
ヘリの離発着支援は貴重な経験ですね!

また、私は病院局全体の経営に関わる「経営企画課」も兼務しており、病院局全体の運営に関する立案業務も一部担当しています。

 

ー入職後「これは苦労した」ということはありますか?

 

内田:一番大変だったのは、入職して間もないにもかかわらず、医師や他の診療科の受付職員から電話がかかってきて、医療用語をたくさん使われることでしたね。

 

向こうは当然、私が医療用語を理解していると思って話してくるのですが、当時の私は全く意味が分からず、まずはその用語の意味を自分で調べることから始めなければなりませんでした。

 

すぐに回答を求められることも多く、相手が医師だったということもあり、当時はかなりプレッシャーを感じていました(笑)

 

清岡:私の業務は建物や電気、空調など多岐にわたるため、入職当初はその幅広さに戸惑いましたね。当院は改築から約15年経過していることもあり、設備修繕が必要となることも増えてきています。

 

私は設備に関する知識は全くなかったため、現場からの「直してほしい」という要望に、どう答えていいか分からず苦労しました。

 

また、契約やお金を扱う業務が多く、様々な法律が関わってくるため、入職後に法律の勉強をするのも大変でした。

 

ー病院局ならではの仕事のやりがいや、これまでで何か印象に残っているエピソードなどはありますか?

 

内田:正直なところ、病院局で働いていること自体に特別なやりがいを感じるということはあまりないかもしれません。病院だからというよりは、今は日々の業務の中で自分の成長を実感することに喜びを感じています。

 

一番印象に残っているのは、初めて人間ドックの契約業務を担当した時のことですね。前任者が退職したばかりで、直接引き継ぎを受けられない中、企業との契約業務をすべて自分で担当しなければなりませんでした。

 

料金設定や検査項目の設定など、すべて手探りで調べ、上司に相談しながら進めていったのですが、無事に検査までが終了した時は大きな達成感がありました。

 

清岡:さきほどもお話しした通り、行政職として入職しているので、内田さんと同じく病院局ならではのやりがいというのはなかなか無いかもしれないですね。

 

私の部署は業務量が非常に多いので、担当している仕事がスムーズに進んだり、複雑な契約が無事にまとまったりすると、「今回も頑張ったな」と強く感じます。これは自己満足に近いかもしれませんが、やることが多いので達成感は大きいです。

 

特に印象に残っているのは、ナースコールシステムの更新を担当したことです。2,000万円を超える大規模な契約で、これほど大きな金額を動かす業務は初めてでした。無事に契約を完遂できたことに加え、契約内容や設備に関する専門的な質問が、他の部署から私に直接来るようになった時は、自分の成長を少し感じることができましたね。

 

ー実際に働いてみて、職場環境や人間関係はいかがですか?

 

内田:人間関係は非常に良好だと感じています。上司も同僚もフランクで話しやすく、世間話も気軽にできる雰囲気です。困りごとがあればすぐに相談できますし、上司も一緒に対処法や解決策を考えてくれるので、とても働きやすいです。現在の部署は残業もほとんどないため、ワークライフバランスも取りやすいです。

 

清岡:私は内田さんとは異なり比較的残業が多いのですが、残業代がしっかりと支給されるので、忙しいことに何か不満を感じるようなことはありませんね。

 

人間関係については、病院ということもあり医師や看護師、薬剤師など様々な職種の方が働いているので、全体的には「公務員らしくない」良い意味でフランクな人が多く、ラフな接し方ができるとても働きやすい職場だと感じています。

ー「宇和島病院局に入職してよかった」と思うことがあれば教えてください!

 

清岡:公務員でありながら、非常に多様な業務にチャレンジできる環境があることが魅力だと感じています。

 

市役所ではそれぞれ別の部署が担当するであろう、建物の管理や契約、工事といった幅広い業務を、病院であれば一つの係で一貫して担当することができます。

 

そのため、幅広い知識と経験を身につけられるのは大きなメリットです。宇和島市が好きで地元に貢献したいという方はもちろん、様々な業務にチャレンジしたいという民間志向の方にもおすすめできる職場だと思います。

 

内田:働く中で、自然と医療に関する知識や専門的な知識が身についていくので、そこはいいなと感じていますね。

 

また、普段では決して見ることのできない病院の「裏側」を間近で体感できるのも、ここで働く醍醐味だと思います。裏側といっても、何かネガティブなことがあるという意味ではありませんよ(笑)

 

普段何気なく受けている診察や会計であっても、その裏では非常に多くの人が関わり、複雑で高度な業務を行っているんです。これは、外から病院を見ているだけでは決して分からないことだと思いますね。

 

ー二人ともポロシャツのようですが、スーツやネクタイはしなくてもいいのですか?

 

清岡:働く服装は比較的自由なんです。ズボンの色など、最低限のルールなどはありますが、基本的には市役所で認められているポロシャツやTシャツなどは、病院局職員も着用して働いてもいいこととなっています。

 

もちろん、病院の中を歩くこともあるため、利用者の方に見られるという意識を持ったうえで服装を考える必要はありますが、スーツで働くことに比べればとても楽に過ごすことができていると思っています。

これも働きやすい理由の一つかもしれません。

服装の例
ジャケット不要・スニーカーOK!働きやすいスタイルですね。

ー最後に、求職者の方にメッセージをお願いします!

 

内田:「病院局」と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、私たちのように、医療に関する専門知識が全くなくても、十分に業務を行うことができます。

 

医療知識がないからといってためらうことなく、病院というフィールドで地域貢献してみたい方は、気軽に採用試験を受けてもらいたいです。

 

職場の同僚や上司は皆、人柄が良く、とても良い方ばかりなので、安心して飛び込んできてください!ぜひ私たちと一緒に働きましょう。

 

清岡:宇和島市病院局では、地方公務員でありながらも多岐にわたる業務にチャレンジできる環境が整っています。宇和島という地域が好きな方、そして新しいことに挑戦したいという意欲のある方には、ぜひこの宇和島市病院局を検討してほしいと思います。私たちと一緒に、地域医療を支えるやりがいを感じてみませんか?

職員さんの写真


ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年6月取材)

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

宇和島市病院局

宇和島市病院局は、宇和島病院、吉田病院、津島病院、オレンジ荘、ふれあい荘の3病院2老健を運営しております。各施設概要は以下のとおりです。(R6年4月1日時点) ■宇和島病院■診療科:35科、病床数:計435床、職員数:796人 ■吉田病院■診療科:9科、病床数:74床、職員数:79人 ■津島病院■診療科:10科、病床数:計100床職員数:106人 ■オレンジ荘■1日平均入所者数:約70人、職員数:58人 ■ふれあい荘■1日平均入所者数:約55人、職員数:35人

官公庁・自治体をフォローして、 「新着求人の通知」 を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

ヘルプ

お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.