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相模原市役所

相模原市は、神奈川県北部に位置する人口約72万人の政令指定都市です。 面積は328.91k㎡で、神奈川県では横浜市に次いで2番目の広さです。 市街地には快適な日常生活に必要な都市機能が充実し、中山間地域には山や川、5つのダム湖など豊かな自然に恵まれています。 市内には6つの鉄道路線のほか、中央自動車道、圏央道のインターチェンジが3か所あるなど、交通アクセスに便利です。 また、相模原駅北口地区やリニア中央新幹線の駅設置を見据えた橋本駅周辺地区では、新たなまちづくりが予定されているなど、ポテンシャルにあふれています。 令和3年4月には、自治体初となる「さがみはらみんなのシビックプライド条例」を制定し、令和5年3月策定の「さがみはらみんなのシビックプライド向上計画」では、市のアピールポイントとして、「子育てしやすいまち」、「都市と自然のベストミックス」、「宇宙を身近に感じられるまち」、「スポーツに親しめるまち」を掲げています。

真剣に向き合うからこそ忘れられない出会いがある~人を支える仕事、社会福祉職とは?~

相模原市役所

2025/01/14

神奈川県相模原市で社会福祉職として働く今井さんと波多野さんのインタビュー記事です。

皆さんは「社会福祉職」と聞いてどのような業務をしているのかイメージが湧きますか?

今回は社会福祉職として働くお二人に、福祉関係を志したきっかけの他、具体的な業務内容についてお話しいただきました。社会福祉職として働くやりがいや魅力もとてもよく伝わる内容となっています。

ーまずはお二人のご経歴について簡単に教えてください。

 

今井:出身は相模原市です。大学では福祉マネジメントコースを専攻し社会福祉士の資格を取得しました。大学卒業後は、神奈川県横浜市にある民間の社会福祉法人で、重度の知的障がい者のケアワーカーを6年間務めた後、社会人採用枠で、社会福祉職として相模原市に入庁しました。

 

波多野:出身は神奈川県の松田町です。福祉系の4年制大学を卒業後に、新卒採用枠で、社会福祉職として相模原市に入庁しました。

 

ー福祉の道に進もうと思ったきっかけを教えてください。

 

今井:大学入学前に、病院の院内学級でボランティアをしていたのですが、そのときに、自分は福祉系の仕事が向いていると思い、大学では福祉系のコースを選択することにしました。

 

大学入学後は、ボランティアではなくアルバイトとして、視覚障害を持っている学生や車いすに乗っている学生のヘルパーをしていました。お金をもらいながら福祉サービスを提供する中で、責任感が徐々に強くなり、このまま福祉の道に進もうと決めました。

 

波多野:高校で進路を考えていた頃に、大学では専門的な分野に進学して手に職をつけたいと思いました。色々な職種を調べるなかで、社会福祉士や精神保健福祉士の仕事は、私にしかできない仕事ができるのではないかと思ったことがきっかけです。

 

ー大学卒業時の就職活動では、どのような分野を考えていたのですか?

 

今井:大学では、身体障害関係のゼミに入っていたのですが、ゼミの教授がオンブズマンとして出入りしていた社会福祉法人が新卒採用を始めるということで、採用の話を紹介いただきました。現場でしっかりと向き合いたいという思いがありましたので迷わず入所を決めました。

 

波多野:大学入学後は、基本コースである社会福祉士に加え、選択コースである精神保健福祉士のコースも取得しましたが、実際の就職活動においては、福祉関係一本というわけではなく、あらゆる業界に応募していました。

 

私が就職活動を行った年は、リーマンショックの影響による就職低迷期でもあったので、まずは仕事に就くことを最優先に活動していました。ただ、そういう状況でも、高校生の頃に抱いていた思いは消えていなかったため、相模原市の福祉職に応募しました。

 

ー今井さんは、何か転職のきっかけになった出来事があったのですか?

 

今井:新卒3~4年目のころに、入院中の施設利用者と、その利用者の障害基礎年金の管理をしている遠方の親族との調整を自治体のケースワーカーに担っていただいたことがあり、

そのときに自治体のケースワーカーの存在を初めて知りました。

 

その方の仕事ぶりは素晴らしかったですし、何よりも、現場のケアワーカーを尊重して調整を進める姿勢に感銘を受けました。行政の社会福祉職がすごく魅力的にうつりましたね。

 

その後、就労継続支援B型事業所で、軽度の知的障害者の日中の活動の場を提供する仕事をしていました。毎日利用者と一緒に作ったパンを地域に配達していたのですが、「こうやってサービスに繋がることができている人は支援者がいるけど、繋がることができていない人こそ、本当の意味で困っているのでは」と次第に思うようになっていました。

 

また、ゼミの先生の紹介で入所したこともあって、若手のころから、虐待防止勉強会など外部との勉強会に積極的に参加させてもらっていました。そこで外部の施設職員と接する中で、もっと色々なことを経験したいと思うようにもなっていました。

 

ーお二人が相模原市を選んだ決め手は何でしたか?

 

今井:「もっと新しいことをしたい」と悶々としているときに、相模原市に住む両親が、「こんなのあるよ」と相模原市の社会福祉士の募集を教えてくれたことがきっかけです。タイミングが非常に良かったですね。

 

波多野:相模原市であれば私にしかできない仕事をしたいという思いを実現することができると思いました。相模原市は政令指定都市であるため、児童相談所や精神福祉保健センターが設置されているので、他の自治体ではできないような仕事ができるのではと考えたんです。

 

ー入庁後の経歴と仕事内容について教えてください。

 

今井:入庁後、身体障害者や知的障害者のケースワーカーとして2年間従事しました。障がい者の虐待防止法が施行されたタイミングでもありましたので、その対応などもしていました。

 

児童相談所に異動してからは、ケースワーカーとして5年間、児童虐待の対応をしていました。親と対立してしまった子どもを一時保護したり、一時保護で解決できない場合には、施設に入所させる措置を取ったり、時には家庭に深く入ったりということをしていました。

 

南区の子育て支援センターでは、スーパーバイザーとして4年間、ケースワーカーの統括をしていました。相模原市では、子育て支援センターが一義的な相談窓口になっているので、市民や関係機関から「これって児童虐待じゃないのかな?」といった相談や通告を受けていました。

 

その後、中央区の子育て支援センターに異動して、スーパーバイザーとしてケースワーカーの後方支援をしています。現在3年目です。児童虐待の事案を担当するほか、母子手帳の交付をきっかけに、妊娠段階で既にリスクの高い妊婦さんや出産後の生活が厳しそうなご家庭に対して支援の早期介入をしています。

 

波多野:入庁後、身体障害者や知的障害者のケースワーカーとして3年間従事しました。利用者が地域で生活をするうえで必要となるサービスの決定をしたり障害者手帳の交付をしたりしていました。

 

その後、相模原市にそれまでなかった一時保護所を開所するという取組みの一環で、神奈川県に出向して、神奈川県の一時保護所で経験を積みました。その翌年に相模原市に戻って、一時保護所の立ち上げをして、一時保護所の児童指導員をしていました。

 

そこでは、虐待などの困難な状況にある子など、ケースワーカーが保護が必要と判断した小学校1年生から18歳までの子たちと24時間、食住を共にしていました。保護された直後の子どもたちにとって非常にデリケートな時期に、「これからどうしようか?」と子どもたちに寄り添うお仕事です。

 

その後、生活保護のケースワーカーとして5年間従事しました。経済的な支援をするだけではなく、利用者ときちんと向き合って、今後どうしていきたいかと自立の支援をしていました。

 

現在は、地域包括ケア推進課の地域づくり班に所属しています。相模原市では、地域包括支援センターの運営を社会福祉法人や医療法人社団などに委託しているのですが、委託に関する契約などセンターの運営に係る企画部門の業務を担当しています。

 

また、社会福祉職と心理職の人材育成を担当しています。これらの専門職が在籍している課の主査級以上の職員をワーキングメンバーとして招集して、事務局の立場として、人材育成方針の作成や研修の計画などのとりまとめをしています。

 

ー社会福祉職としてのやりがいや魅力を教えてください。

 

今井:幅広い仕事ができる点が魅力の一つですね。一人ひとりの住民と向き合うこともできますし、そこで知った問題を地域課題として施策につなげることもできます。このようなスケールの大きい仕事をすることは、民間のケースワーカーでは難しいと思います。

 

また、仕事の進め方の特徴として、自ら進んで介入していくことが求められます。「申請主義」だけではないんです。固定概念を捨て、柔軟に対応するクリエイティブな能力が求められることにもやりがいを感じます。

 

見過ごそうと思えば見過ごすことができるので、正しいことを当たり前のようにやり続けることが難しい仕事です。だからこそ、価値のある仕事だと思いますし、同じ熱量を持ち続けることが社会福祉士の醍醐味だと思います。

波多野:民間と行政の違いは、施策に反映できること、大きい幅で考えることができることだと思います。また、児童相談所や一時保護所は行政が運営しているので、保護されてきた子どもの大切な時期に接することができるのも魅力の1つです。

 

以前、言葉で伝えることが苦手で嫌なことがあると暴力などで表現してしまう子がいたのですが、その子に対して、当時流行していた歌の歌詞を引用して、「思っていることを言わなければ思っていないのと同じ」といったニュアンスのことを伝えことがあります。

 

その子が18歳になったタイミングで、私が伝えたことを思い出して、思ったことを言葉で伝えるように心掛けているといった手紙をくれたんです。その子の支えになっていたんだなと思えたのはもちろんうれしかったですし、行政でしか介入できないようなタイミングで支援できるという点にも魅力も感じましたね。

 

ー実際に働いてみて、どのような方が社会福祉職に向いていると思いますか。

 

今井:表現が正しいのかわかりませんが、きれいごとを言える人ですね。こうあるべき、という理想を持っていることは大事だと思います。いざ仕事を始めると、日々の仕事に追われることになり、正しいことをできなくなってしまうタイミングが沢山あります。そういうときに、他人から見たら「きれいごと」であるような理想をきちんと語れる人がいれば周りも良い刺激になると思います。

 

また、公務員だから全て法律通りにやらなくてはいけない、ということではなく、柔軟な発想を持っていることが大事ですね。自分らしさを出せたと思うのは、自分なりの柔軟な対応ができたときです。

 

波多野:人が好きな人はやりがいを持って働くことができると思います。福祉オンリーというより、学生時代に、部活やバイトや遊びを経験してきて、いろいろな感覚や一般的なものさしを持っている人が向いていると思います。基本的に利用者は福祉を勉強している人ではないからです。

 

ー最後に、求職者の方にメッセージをお願いします。

 

今井:これまでケースワーカーとして何人ものケースを担当してきました。すべてを覚えているわけではありませんが、支援に成功したケース、失敗したケース、それら全てが今の自分を支えています。

 

児童相談所に在籍していた時に、ライフストーリーワークに力を入れていたのですが、ある子どもの生い立ちを整理して絵本にしたことがあります。親族や前の施設の職員にもヒアリングをして事細かに生い立ちを調べました。

 

出来上がった絵本を読み聞かせしたときの反応はそっけなかったのですが、その後、担当の職員が交代する毎に、その絵本を職員に見せているということを知りました。対応が難しい子でしたが、ネガティブな情報を含めて複雑な生い立ちを整理することで、自分の人生と折り合いをつけて生きていけるような支援ができたと思いました。

 

真剣に向き合っているからこそ、このような忘れられない出会いがある、ということを是非伝えたいですね。

 

波多野:相模原市の社会福祉職は200名近く在籍しています。同じ福祉職の仲間が色々なところにいますので安心してお仕事することができると思います。


ー本日はどうもありがとうございました。

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相模原市は、神奈川県北部に位置する人口約72万人の政令指定都市です。 面積は328.91k㎡で、神奈川県では横浜市に次いで2番目の広さです。 市街地には快適な日常生活に必要な都市機能が充実し、中山間地域には山や川、5つのダム湖など豊かな自然に恵まれています。 市内には6つの鉄道路線のほか、中央自動車道、圏央道のインターチェンジが3か所あるなど、交通アクセスに便利です。 また、相模原駅北口地区やリニア中央新幹線の駅設置を見据えた橋本駅周辺地区では、新たなまちづくりが予定されているなど、ポテンシャルにあふれています。 令和3年4月には、自治体初となる「さがみはらみんなのシビックプライド条例」を制定し、令和5年3月策定の「さがみはらみんなのシビックプライド向上計画」では、市のアピールポイントとして、「子育てしやすいまち」、「都市と自然のベストミックス」、「宇宙を身近に感じられるまち」、「スポーツに親しめるまち」を掲げています。

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