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隠岐の島町役場

四方を日本海に囲まれた隠岐の島町は、独自の地形・歴史・文化・生態系などをもつことから「世界ジオパーク」にも登録されており、人情があふれる自然豊かな町です。 このサイトでは、日本海に浮かぶ「とって隠岐」の島で一緒に働いてくださる方を募集しています。 UIターンの方ももちろん大歓迎です。島での暮らしに興味のある方はぜひぜひご検討ください。 皆さんとお会いできることを楽しみにしております。よろしくお願いします!!!

広告代理店から離島「隠岐の島」町職員へ。Iターン職員が見つけた「心地よい」暮らしと仕事

隠岐の島町役場

2025/07/17

隠岐の島町役場で働く土橋さんのインタビュー記事です。千葉県出身の土橋さんは、都内の民間企業、そして地域おこし協力隊を経て、隠岐の島町役場に入庁しました。

 

Iターン職員として町の魅力や仕事のやりがい、そして離島ならではのワークライフバランスをどのように感じているのか。そのリアルな声をお届けします。

 

 


広告代理店から、地域おこし協力隊へ

ーまずは、隠岐の島町に来られるまでの経緯を教えてください。

 

土橋:千葉県出身で、大学卒業後は東京の広告代理店で3年ほど働きました。大学では観光学を専攻していて、地方創生に関する勉強もしていました。

 

その頃から漠然とですが、キャリアイメージとしてまずは民間企業で働き、ある程度の経験を積んだら、ステップアップのために地方創生に携わる仕事がしたいと考えていました。それで、地域おこし協力隊の制度を利用して隠岐の島町へ移住しました。

 

ー数ある地域の中から、なぜ隠岐の島町を選ばれたのですか?

 

土橋:協力隊の任期は3年。正直なところ、その後地元に帰ることもあるだろうとは考えていました。それならば、せっかくなので今まで全く経験のない環境に身を置きたいと考え、自分にとって未知の世界である「離島」に絞って活動先を探しました。

 

その中で、隠岐の島町に決めたのはまずは文化や環境の面からです。歴史の授業で「隠岐国」という名前も聞いたこともありましたし、あと何より自分が応募したいと思ったタイミングで募集が出ていたご縁が決め手になりました。

 地域おこし協力隊時代の集合写真

ゼロから創り出した、島と人との「繋がり」

ー協力隊としてのミッションは「関係人口の創出」だったそうですね。

 

土橋:はい。まずは目に見える成果を作りたいと考え、「つながり会員」という、町の観光情報やイベント情報などを定期的にお届けする会員制度を立ち上げました。情報発信などを通じて、島に興味を持ってくれる人を増やす活動が中心でした。

 

ー特に印象に残っているプロジェクトはありますか?

 

土橋:町内のゲストハウスさんと協力して、島外の人たちと一緒にサウナを作るプロジェクトを立ち上げたことです。ただ遊びに来てもらうだけでなく、一緒に汗を流して何かを創り上げる体験をしてもらうことで、より深い繋がりが生まれると考えました。実際に20名ほど島外の方が参加してくれました。

 

先日も僕が町のマラソンイベント(隠岐の島ウルトラマラソン)に参加した際に、そのプロジェクトに参加してくれた方が沿道で応援してくれて。やってきたことが繋がりとして続いているんだなと実感できて、嬉しかったですね。

マラソンの様子

 

「帰る選択肢」から「定住」へ。心を決めた2つの理由

ーそこから役場職員になられたんですね。当初は帰る選択肢もあった中で、島に残ると決めた理由は何だったのでしょうか。

 

土橋:この島の暮らしが自分にとって本当に「心地よい」と感じたことです。豊かな自然がすぐそばにあり、ご近所さんとの温かい距離感がある。この素敵な町を、今度は作る側としてもっと良くしていきたいと思いました。

 

さらに、現在の妻とも出会い、家族でこの島に残り続けたいという思いも生まれ、残ることも決めました。

 

ーどういった心地良さを感じるのですか?

 

土橋:隠岐の島町は、僕のようなIターン移住者が結構多いんです。だから、島で生まれ育った方々との昔ながらの濃いコミュニティもあれば、同じ境遇のIターン者同士のコミュニティもあって。同じ悩みや喜びを共有できる仲間がいるんです。

 

現地の人の輪にも入れてもらいつつ、移住者同士で支え合うこともできる。この二つのコミュニティがうまく混ざり合っている感覚が、僕にとっては非常にバランスが良く、居心地の良さに繋がりました。

遊んでいる様子

イメージとは違う仕事。でも、それが公務員のリアル

ーでは、正規職員として入庁後の仕事内容を教えてください。

 

土橋:はい。入庁当初は、主に庁舎管理の仕事を担当していました。正直、入庁前はカウンター越しに町民の皆さんとお話しするような窓口応対をイメージしていたんです。でも、庁舎管理は庁舎内にある様々な機器の保守点検など、かなり技術的な仕事が多くて。イメージとは全く違いました。

 

覚えることも多くて大変でしたが、職員が毎日使う建物ですから、職員が快適に仕事ができる環境を整えること、そしてもちろん、毎日来られる町民の皆さんにとっても快適な場所であること、その両方を意識して仕事に取り組んでいました。

 

ー未経験の技術的な仕事は、どのように覚えていったのですか?

 

土橋:先輩や上司が手取り足取り教えてくれるというよりは、「まずは自分でやってみる」というスタンスでした。もちろん、上司も一緒に課題について悩んでくれますし、相談しやすい環境ではあったのですが、社会人経験があったこともあり、まずは自分で考えて行動し、分からないことがあればすぐに相談して一緒に解決策を探していく、という進め方でしたね。

 

今年度からは条例や規則を扱う法令業務を担当しています。どちらも未経験の分野ですが、公務員としての基礎を学べる、刺激的で楽しい毎日です。

 

ー協力隊の時と比べて、仕事への意識は変わりましたか?

 

土橋:一番は「責任の重さ」ですね。協力隊は任期後も見据えて自分のスキルアップのためという側面も強いですが、役場職員は町全体を良くしていくという責任があります。自分のためではなく、町のために働く。その意識の変化が一番大きいですね。

 

―仕事のやりがいはどんなときに感じますか?

 

土橋:今担当している法令の仕事もそうですが、総務課として窓口応対や電話対応で町民の方と直接接する機会も多いんです。その時に、やはり責任の重さを感じますね。隠岐の島町に住む方が目の前にいる。

 

丁寧に対応するのは当たり前ですが、自分の対応一つが役場全体の印象に繋がると思うと、身が引き締まります。また、法令の仕事は、他の職員の働き方にも影響を与える部分なので、町民の皆さんに対してだけでなく、役場で働く職員に対しても責任がある。その責任の重さが、そのまま仕事のやりがいになっています。

ー職場の雰囲気はいかがですか?

 

土橋:協力隊の時から感じていましたが、とにかくアットホームで働きやすいです。良い意味でプライベートと職場の境目があまりなくて。仕事が終わって10分後にスーパーでまた同僚と顔を合わせるのが日常です(笑)。

 

僕にとっては、そのオープンな関係性が心地よく感じますね。Iターン職員も多いので、外部から来た人間でもすんなり溶け込める土壌があると思います。協力隊時代から、課をまたがっての仕事上の繋がりはありませんでしたが、プライベートで飲み会に誘ってもらったり、若手職員の家に集まって一緒にゲームをしたり、釣りに連れて行ってもらったりもしていました。

 

仕事終わりの釣りは格別。理想のワークライフバランスを実現

ーでは暮らしについても教えて下さい。

 

土橋:ワークライフバランスは本当に充実しています。基本的に定時で帰れますし、家も職場から車で5分。通勤ストレスが全くありません。趣味が釣りなんですが、千葉でいた時代は往復移動に3時間かけていたのが、今では仕事終わりに「ちょっと行ってくるか」と楽しめる。

 

平日でも自分の時間をたっぷり持てるのは、最高の贅沢ですね。有給休暇も取りやすく、連休にして本土へ買い物に出かける職員も多いですよ。

釣りをしている写真

また、今後のライフプランに関わる話ですが、育休や産休についても周りの男性職員で取得された方が何名かいます。都会では当たり前かもしれませんが、この規模の自治体で、すでに男性の取得実績がどんどん出てきているというのは、すごく心強いです。実績があるからこそ、いざという時に上司や先輩にも相談しやすい。そうした安心材料があるというのは、これから先の人生を考える上でも大きな魅力だと感じています。

 

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年6月取材)

 

 

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