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出雲市役所

 「神在月」、「日が沈む聖地」など、古の時代から、出雲は、特別な聖地として人々の心に深く刻まれてきました。 「出雲神話」から続く長い歴史において、生活様式が変化する中にあっても、出雲の豊かな自然、伝統文化、人の温かさは、変わらず現代に生きる私たちに受け継がれています。  出雲が大好き!仕事を通じて地元に恩返ししたい!という方、ぜひ一緒に出雲の持つ力『出雲力』を高め、ふるさと出雲を盛り上げましょう。

ずっと地元に住んでいたから、地元のために働きたかった。出雲市の高卒職員が語る「市役所の仕事」

出雲市役所

2026/07/14

 

「ずっと出雲市に住んでいたから、出雲市のために働きたいと思ったんです」

 

そう話してくれたのは、出雲市役所道路建設課に勤める入庁4年目の石倉さん。市内の農業高校を卒業後、土木技師として入庁し、道路整備の最前線で働いてきた。

 

今回は、石倉さんと同期で同じく高校卒業後に入庁した坂本さん(斐川行政センター市民サービス課・行政職)にも加わっていただき、高校卒業後に出雲市役所を選んだ理由から、1年目のリアルな苦労、職場の雰囲気まで、じっくりとお話を伺いました。

 

 

就職か、進学か。高校3年の春に「地元で働く」を選んだ理由

ーお二人とも、地元・出雲のご出身とのことですが、高校卒業後の進路はどのように考えていましたか?

 

坂本:元々、就職1本で考えていました。進路を考えるときに、大学に行くか就職するかで迷ったんですが、なるべく早く社会に出て、実践的な仕事がしてみたかった。それで高校卒業後すぐに就職しようと決めました。民間も調べはしたんですが、一番気になったのが市役所で。住民の方に一番寄り添える仕事ができる職種なのかなと思って、市役所を選びました。

 

石倉:私は高校に入ったばかりのころ、どこかの専門学校に進もうかなと漠然と考えていたんですが、明確な目標もあるわけではありませんでした。そんな中、公務員の方から仕事の話を聞く機会があり、地域に貢献できる土木の仕事に魅力を感じ、公務員を目指すことにしました。

 

ーお二人とも、出雲市を第一志望に据えていたんですか?

 

坂本:はい。他の役所は正直あまり考えていなくて、出雲市だけっていう感じでした。落ちたらどうしようかなとは思いましたけど(笑)、それでも第一志望は揺らがなかったですね。

 

石倉:私は学校から、万が一のために3つ受けるようにという指導を受けていました。国家公務員から始まって、県、市という順番で受けていったんですが、発表の時期がちょうど重なっていて。最終的には、ずっと出雲市に住んでいたから、出雲市のために働きたいという気持ちが一番強かったです。地元の道路を良くしたいと思っていたので、出雲市が一番でした。

 

 

覚えることが多すぎた1年目。でも、先輩がちゃんとついていてくれた

ー入庁してからの最初の仕事を、それぞれ教えてください。

 

坂本:私は健康増進課に配属されて、予防接種の管理が最初のメイン業務でした。医療機関との契約や費用の支払い、接種の周知、感染症が流行したときの市民への情報発信、献血の受け付けなど、幅広い仕事を並行して担当していました。

 

石倉:私は道路河川維持課に配属されて、狭い道路の拡幅工事や老朽化した水路の改良工事がメインでした。測量して図面を書いて、数量を算出して、工事を発注して、監督員まで担当する。一連の流れをまるごと担う仕事です。

 

ー最初の1年目、大変だったことはありましたか?

 

坂本:予防接種のワクチンは種類がたくさんあるんです。まず種類を覚えるところからスタートして、市民にきちんと説明できるように勉強しなければいけない。覚えていくことが非常に大変でした。

 

石倉:私は図面を書くことがまったく未経験でした。図面は授業で習っていなかったのです。だから最初の1〜2年はなかなか慣れませんでした。身近に公務員として土木の仕事に携わっていた人がいたので、仕事内容はある程度知っているつもりでしたが、自分が測量をして図面を書くといったことはやっていなかったそうで、業務の幅の広さに驚きましたね。

 

ーどうやって乗り越えていったのですか?

 

坂本:課の先輩がおふたり、1から丁寧に教えてくれました。予診票の見方、病院とのやり取り、市民の方への対応の仕方まで、本当に基礎からです。

 

石倉:私は隣に座っている先輩職員の方に付きっきりで教えてもらいました。図面は見様見真似で書いてみながら、分からないところを都度質問するという感じです。部署のみんなが基本的に同じ仕事をしているので、誰に聞いても教えてもらえる環境だったのはよかったですね。私が一人でできるようになったなと感じたのは、2年目が終わったころでしょうか。

 

 

お堅いイメージは嘘だった。職場の先輩との距離感と、リフレッシュできる環境

ー入庁前に抱いていたイメージと、実際の職場の雰囲気はどうでしたか?

 

坂本:正直、もっとお堅い職場かなというイメージがあって、黙々と仕事するような感じを想像していたんです。でも実際に入ってみたら全然そんなことなくて、みなさん楽しそうに仕事されていて相談しやすい雰囲気で、最初はそこが一番驚きました。いい意味で予想外でしたね。

 

石倉:私も同じようなイメージで、年齢が近い方も少ないのではと思っていたのですが、そんなことはなく、仕事終わりにご飯によく行くなど、交流も多かったですね。そういったことは全くないと思っていたので、嬉しいギャップでしたね。仕事の話はもちろん、プライベートでも気軽に話せる雰囲気があります。

 

ー休みの取りやすさや、残業についてはいかがですか?

 

坂本:休みはとても取りやすいです。上司の方が『どんどん取りなさい』と言ってくださるので、連続で2日休んで旅行に行くこともあります。

 

石倉:私も先日まとめて休みをいただいたんですが、上司から『仕事するときはする、休むときは休む。ちゃんとリフレッシュしながら仕事を進めていってほしい』という声かけをいただきました。そういった文化があるので、休みは取りやすいと思います。残業も、繁忙期には多少ありますが、普段はそこまで多くないですね。

 

 

地元を選ぶということ。これから受験を考えている方へ

ー最後に、出雲市役所への就職を考えている高校生の方にメッセージをお願いします。

 

坂本:市役所の仕事は、日々違うことが起きて、覚えることもたくさんあるんですが、その分だけ成長できる環境だと思います。職場の雰囲気は思っているよりずっとオープンで、分からないことは気軽に聞けます。地元・出雲で住民の方のために働きたいという方は、ぜひ挑戦してみてください。

 

石倉:高校を出てすぐに就職することに不安もあると思いますが、先輩が丁寧に教えてくれる環境が整っています。私も最初は図面作成や数量計算が全然できなくて苦労しましたが、今では一人で工事の一連の流れを担えるようになりました。地元の道路やインフラを自分の手で整えていく仕事は、やりがいがあります。気になっているなら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。

 

ーありがとうございました。

 

高校卒業後、迷いながらも「地元のために」という一言を選び取った2人。「分からないことが分からない」という1年目の率直な言葉には、経験のなさを隠さず正面から向き合う誠実さがにじんでいた。その積み重ねの先に、いまの仕事がある。出雲市役所には、地元を選んだ若者がちゃんと育つ環境がある。そう感じるインタビューでした。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年6月取材)

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