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 紀の川市は、平成17年に紀の川流域の5町が合併して誕生しました。和歌山県北部に位置し、北は大阪府、西は和歌山市に隣接し、人々が生活する上で利便性に富み、清流・紀の川がもたらす豊かな恵みと美しい自然環境、長い年月にわたって育まれてきた伝統ある歴史文化をはじめ、豊富な地域資源を有しています。  「安心して健やかに暮らせるまち」「育み学ぶ元気なまち」「交流と活気が生まれるまち」「快適で環境と調和するまち」「健全で自立したまち」の5つの分野を目標に掲げ、将来像「人が行き交い 自然の恵みあふれる 住みよいまち」を目指したまちづくりに取り組んでいます。

紀の川市の手話通訳士お二人に聞きました!やりがいにあふれる手話通訳の仕事

紀の川市役所

2025/08/14

紀の川市で手話通訳士として働くさん(写真右)とさんのインタビュー記事です。

手話通訳士を目指したきっかけや、紀の川市で働く魅力、そして日々の業務で感じるやりがいについて語っていただきました。手話通訳士として地域社会に貢献したいと考えている方にとって、必見の内容です!!

 


 

ー Mさん、これまでの経歴や手話通訳士を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?


:学校を卒業してから保育士として十数年働いていました。その後、他の自治体で4年間臨時職員で手話通訳として勤務した後、現在、紀の川市の正規職員として10年目になります。


私は小学生の時、友人と友人のお兄さんが手話で話をしているのを見て、手話に興味を持ちました。何か新しいことを勉強したいと思っていた時、町の広報紙で手話教室の案内を見つけ、行きはじめたのが手話を始めたきっかけです。その後、保育士の仕事で聴覚に障害のある保護者の方々と関わり、手話でコミュニケーションを取る中で、その方の気持ちに寄り添えることの喜びを感じ手話が楽しくなっていきました。

私にとって手話通訳の資格を取得することは難しく、あきらめかけていた時に、ずっと手話を教えてくれていた地域の聴覚障害者の方から「聞こえる人は手話をやめられても、私は手話はやめられない。期待していたのに・・・」と言われ、再度手話通訳者の試験にチャレンジしました。

手話通訳者の資格を取得し、他の自治体で働いていたときに、全国的な大会が和歌山で開催され、その時に「少しでも役に立ちたい」という思いで手話通訳士の試験に挑戦しました。

 

 

ー 現在のお二人の具体的な業務内容について教えていただけますか?
 

:私は支所で、主に保険福祉業務の窓口対応と手話通訳業務を担当しています。
窓口業務では、身体障害者手帳の申請や受け渡し、国民健康保険や国民年金の関連業務、児童手当や児童扶養手当、介護保険に関する申請など多岐にわたる業務を行っています。

また、手話通訳の依頼があれば、聞こえない方のご自宅への訪問や、病院への同行なども行っています。まさに、二足のわらじを履いているような感覚です!(笑)

 

:私は障害福祉課に所属しています。以前は2つの支所でYさんと同様の窓口業務や手話通訳業務を行っていました。現在の障害福祉課では、市役所の窓口等での手話通訳業務に加え、手話通訳や要約筆記のコーディネート業務や市の必須事業である手話奉仕員養成講座の運営や講師も務めています。

さらに、平成30年に制定された「紀の川市広げようこころの輪手話言語条例」の理念に基づき、市民向けの出前講座や職員研修なども、地元の聴覚障害者協会の方々と協力して行っています。その他、障害福祉課の一般事務も担当しています。

ホールで手話通訳をするMさん

ー 現在の職場の人数や体制について教えてください。


:私が所属する支所は、正職員が12名、会計年度任用職員が2名です。その他に、マイナンバーカード関連業務の委託先の職員さんが2名いますので、合計16名体制です。専門職として配属されているのは、手話通訳士である私だけです。

 

:障害福祉課は、正職員が8名、会計年度職員が2名という体制です。事務職だけでなく、保健師や社会福祉士、そして私も含めた専門職も所属しています。

 

 

ー 実際に働いてみて思うことや、やりがい、魅力を感じる瞬間はどのような時ですか?
 

:実際に働いてみて感じるのは、私ひとりの力では、無力だと感じることもありますし限界を感じることもあります。でも、立ち止まった時に「決してひとりではない」と思い返すことができます。

困難に直面した時でも、ここにいるYさんをはじめ、周りの方々に助けられています。特に、手話通訳という仕事を通じて、課の垣根を越えて多くの職員と関わることができ、様々な場面で支えてもらっています。部署を越えて、色んな方から声を掛けてもらえるというのが、本当に嬉しいなって思います。

手話通訳というのは、「聞こえない人と聞こえる人との橋渡し」だと思います。聴覚障害者の方のためだけではなく、聞こえる人のためでもあると考えています。

発することばを手話で伝えるだけでなく、心や気持ちも伝えられたと感じる瞬間は本当に嬉しくやりがいを感じます。

 

:今は支所で多岐にわたる業務を行っていますが、私は、福祉の仕事をしたいというこだわりがあったので事務仕事に対してかなり抵抗がありました。でも、実際に入庁してみたら、支所での窓口業務はすごく自分に合っていて、障害のある方や高齢者など、1人1人に合わせた合理的配慮を考え、対応することに大きなやりがいを感じています。

手話通訳業務では、聞こえない方の自宅へ直接訪問し、実際の生活を見せていただくことで、正確な状況が把握できるため、より丁寧な関りができます。魅力を感じる「瞬間」はありませんが、毎日の業務の積み重ねの中で、少しでも良い結果が出た時は本当に嬉しいです。

手話奉仕員養成講座でのYさん

ー 最後に、今後どのような職員になっていきたいか、今後の展望についてお聞かせください。
 

: 手話通訳や講座などを通じて、一人でも多くの方に手話や聴覚障害についての理解を深めてもらい、コミュニケーションの輪が広がるきっかけ作りができればいいなと思っています。

 

:私には、市役所に大好きな上司がいます(笑)。普段はとても優しいのですが、仕事上必要なことは厳しいことでも部下にきっちりと伝えてくれます。視野が広く、職場全体を見守ってくれている安心感があるのですが、チャーミングな一面もあり、人間力がとても高い方です。
 AIが急速に発達している今、人間力の高さは大きな魅力になるはずです。私も、市民に対しても誰に対しても、常に「心」のある職員でありたいと思っています。
手話通訳士としては、聞えない人と真摯に向き合い、決して驕ることなく、同じ目線で共に福祉行政の発展を目指して前に進んでいきたいです。

 

 

ー 応募を検討されている方へ
 

:正職員として働くのは、アイデアを形にしていくこともできるし、やりがいもあると思います。手話通訳を目指し手話通訳の仕事に興味があり、このブログを見ている人がいれば、あきらめずチャレンジし続けて欲しいと思います。

 

 

ー 本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年6月取材)

職員インタビュー

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