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【前半 / 少しずつ進めるDX】和歌山県紀の川市役所が推し進める、デジタル化の取り組みと今
紀の川市役所のデジタル推進室に務める大西さん、市民課で窓口業務を行う片山さんのインタビュー動画です。それぞれのキャリアや仕事について、そしてこれまでのDXの歩みとこれからについてお聞きしました。
紀の川市役所
2024/04/08
【前半 / 少しずつ進めるDX】和歌山県紀の川市役所が推し進める、デジタル化の取り組みと今
インタビュー動画
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紀の川市役所
2024/04/08
【後半 / 全国最初の導入】「書かない窓口」の導入、新たな仕組みの推進側・現場側の協力体制を聞く
紀の川市役所のデジタル推進室に務める大西さん、市民課で窓口業務を行う片山さんのインタビュー動画です。全国で最も早く導入された、窓口DXSaaS「書かない窓口」の導入背景や推進側と現場側での連携体制などについてお聞きしています。
紀の川市役所
2024/04/02
【後半 / 全国最初の導入】「書かない窓口」の導入、新たな仕組みの推進側・現場側の協力体制を聞く
インタビュー動画
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紀の川市役所
2024/04/02
先輩インタビュー~市民との信頼関係を築いていく
道路河川課 平成19年入庁 土木職
田村 光央
紀の川市の管理する市道は1000km以上にのぼり、道路施設にかかわる業務は多岐にわたります。例えば、市道に生えた草木の伐採に始まり、道路の陥没修理や交通安全対策、台風などの災害時には、土砂崩れの撤去や倒木処理、道路の冠水対応にあたります。
また、市道を拡幅する場合には、不動産鑑定や用地補償に関する業務などさまざまです。中でも主な業務としては、道路工事の設計積算と監理業務があります。
まず、現地の測量により周辺の地形や高さを計測し、配置する構造物の形式や形状を検討します。次に、設計図面の作成とともに、材料の集計を行い、工事費を算出して、工事に必要な設計図書を完成させます。
工事入札後は、工事工程に注意しながら、設計図書どおりに工事が進捗するよう工事を監理する。このような業務を年間通じて行っています。
工事計画の立案から完成まで、土木工事の一部始終に携わることから、多くの方とのかかわりが生まれます。現地では、周辺に住まわれている方から市道を利用するうえで、不便なところ、悪くなっているところなどを教えてもらいます。
思いの熱い方も多く、何とか要望に応えたいと通う中で、信頼関係が築かれていくことが喜びの1つです。以前、設計会社に勤めていましたが、利用者との対話は皆無でした。
工事が着工してからは、地盤の変化や思いがけない埋設物などにより、設計どおりに進まない場合が多々発生します。それらの課題を、施工業者とともに知恵を出し合いながら、施工方法や予算、工事工程など、その現場に応じて判断していきます。
いろいろ制限がある中で、思うようにならなくて悔しい思いをすることもありますが、完成に至るまでに協力いただいた方々と充実感や達成感を共有しています。
紀の川市名手西野地内に紀の川を渡河する麻生津橋というトラス構造のアーチ橋があります。1935年に架橋されたこの橋は、洪水による流出や一部架替えを経て現在に至っています。
橋の構造形式には、その時代の流行りが反映されており、近代的で華やかな橋も魅力的ですが、古い橋は、趣があって深い。 普段、私たちは橋の上を何気なく通過するだけで、じっくり見ることもなく、ましてや橋を下から見上げることなどありません。
しかし、橋は、下側にこそ知恵や工夫が詰まっており、その橋の個性が見られます。機会があれば、ぜひ橋を見上げて感じてみてください。
土木工事は多くの人がかかわり、インフラ整備を実現していくもので、とてもやりがいある仕事です。今後は、維持管理にかかわる工事の増加が見込まれ、少ない予算で効果を高めるための工夫がさらに必要となってきます。
土木の専門知識を持っていなければ対応が難しい場合もありますが、「やる気があればなんでもできる。」ぜひ土木職として、一緒に働きましょう!
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー~市民との信頼関係を築いていく
職員インタビュー
職員インタビュー
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー ~赤ちゃんから高齢者まで市民の健康をサポート
こども課 平成30年入庁 保健師
中山 玲夏 岡野 楓
岡野:保健師の仕事は、市民の皆様の健康をサポートすることです。赤ちゃんから高齢者の方まで、健康な方も、病気や怪我など健康課題を抱えている方も、皆さんが地域でより元気に生活できるように、健診や健康相談、教室などを実施しています。
中山:現在は母子保健事業を担当しています。専門職として知識を活かしながら、家庭訪問や電話相談、乳幼児健診やパパママ教室等を通して、妊娠・出産・育児期にわたり切れ目なく支援しています。
岡野:現在私はこども課で母子保健を担当しており、主に母子手帳の交付や乳幼児健診、家庭訪問など妊娠•出産•育児のサポートをしています。子どもの成⾧はめまぐるしく喜びも大きいですが、⾧い育児において悩みもつきものです。
解決の糸口を探したり、利用できるサポートを情報提供したりと、保護者の方と面談や家庭訪問を通して相談を重ねています。
その中で出産や育児の実際のお話を聞かせていただき、学ばせていただくこともたくさんあります。「〇〇ができるようになったよ」とお子さんの成⾧を共有させていただくことが、日々の励みになっています。
中山:現在は妊娠・出産・育児期が中心になりますが、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方と関わる中で、寄り添うことの難しさと重要性を痛感しています。
不安に思っていることを一緒に悩み考えることで解決に向け方向性が見えたり、こうしたい!と言う願いに近づけた時は、やりがいを感じます。
岡野:おすすめは平池緑地公園です。池の周りに遊歩道があり、ウォーキングやジョギングに最適です。四季折々の植物や野鳥を観察でき、気分転換になります。
中山:紀の川市を一望できる最初が峰です。パラグライダーができスカイスポーツが楽しめたり、展望所では桜や蛍が見れたりと四季を感じることができます。リフレッシュしたい時には、ぜひ足を運んでみてください♪
岡野:医療職として地域で仕事をしていると、一時点でなく年単位での関わりをさせていただくことができます。市民の皆様が住み慣れた地域で、より元気な暮らしができる街づくりを目指して、是非一緒に頑張りましょう。
中山:保健師は人の一生に関わる仕事であり、活躍の場は多岐にわたると思いますが、自治体では経年的に市民の健康をサポートできることが魅力的であると感じています。知識を蓄積しながら、模索しながらの日々ですが、共に紀の川市の健康を守りましょう!
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー ~赤ちゃんから高齢者まで市民の健康をサポート
職員インタビュー
職員インタビュー
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー~チームワークとアイデアで公共施設を守る
教育総務課 平成19年入庁 建築職
嶋 晃平
私が現在担当している業務は、学校施設の改築工事、改修工事、修繕に関するものです。
主な業務の流れは、まず、問題となっている現場の状況確認を行い、どのような改築や改修が必要か計画し、予算の算定をします。
その後、設計の発注を行い、設計事務所から提出される図面等成果品のチェック、工事発注、工事中の定例会議や現場立会い、指示を行いながら工事を完成させていき、 最後に竣工検査、引渡しをうけ、施設管理担当にバトンタッチします。
学校を稼働させながらの工事になりますので、設計事務所や工事施工業者、学校との打ち合わせを綿密に行い、極力学校運営に支障がでないように調整をとりながら工事を進捗させていくことに主眼をおいています。
入庁する前は、民間の建築設計事務所で構造設計を担当していました。その経験もあって、入庁後は主に学校施設の改築も含めた耐震改修事業を手がけていました。
その耐震事業もひと段落し、昨今では老朽化した学校をいかに長く使っていくかといった視点で改修工事を行っていく「建物の長寿命化事業」にシフトしつつあります。
入庁して初めて担当した耐震改修工事でいきなりつまずきました。工事開始した直後の現場確認で、既設校舎の躯体の劣化状態が思いのほか進んでいるのがわかり、工事続行が極めて難しい状況で、耐震改修から改築に急展開することになりました。
県の教育委員会や文部科学省の関係者と何度も協議をおこない、他の職員にも助けていただき、なんとか改築工事を遂行することができました。
事業をすすめるにあたり必要なことは、技術的なことだけではなく、国庫補助金の事務手続きや、保護者説明会など、とても技術職一人でやり切れるものではなく、事業にたずさわる者全員のチームワークが大切なのだと認識しました。
その時の大変だった経験が今現在の自分の礎になっていると思います。 直近では、上写真のような空調設備を、災害時に避難所となる中学校の体育館に設置する工事を担当しました。
これまで、体育館のような大空間に後付けで空調機器を設置するケースは紀の川市で例はなく、近年施工実績のある近隣の市町村の工事担当の方々にいろいろ教えてもらいながら手探りで事業をスタートさせ、どうにか形になりました。
業務は、工事だけにとどまらず、雨漏りなど緊急対応が必要となる箇所では、時にはホームセンターでシール材や防水テープを購入し、屋根に上って応急処置を施しにいくこともしばしばで、DIYも徐々にスキルアップしてきています。
このように、建築職とひとことで言っても、業務は多岐にわたりますが、いろいろな経験ができて楽しく仕事をさせていただいています。
工事中は騒音やほこりで学校にご迷惑をかけることも多いですが、完成した後に子供たちが喜んで施設を使ってくれている姿を見たときが一番やりがいを感じる瞬間です。
龍門山に登ってみてはどうでしょうか。初めて登ったのは小学生の時で、休日に当時の担任の先生と友人たちとで弁当とおやつ持参で朝から登り、山頂でランチしました。山頂からは紀の川流域が一望でき、それはそれは美しい眺望です。
その後も何回も登ったことはありましたが、一番印象深かったのは、冬に少し雪が降った翌日に登った時で、木々の枝に薄氷がはっていて太陽の光が反射してとてもきらびやかで幻想的でした。
途中、獣道のような険しい箇所もありますので、動きやすい服装や滑りにくい靴で登られることをお勧めします。
建築職は、役所の業務の中でも、より直接的にもの作りに取り組める職種で、難しい問題にぶち当たっても、視点を変えたり、アイデア一つでその問題が一気に解決することもあり、自分が考えたことがそのまま形となって具現化されていきますのでとても魅力のある仕事だと感じています。
知識を習得していくには時間がかかるかもしれませんが、経験を積めば積むほどその奥深さに魅了されどんどん仕事が好きになっていくことでしょう。ぜひとも建築職として一緒に仕事しましょう。
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー~チームワークとアイデアで公共施設を守る
職員インタビュー
職員インタビュー
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー~地域密着でモノづくりに携わる
公共施設マネジメント課 平成20年入庁 建築職
野中 俊晋
私が現在担当している主な仕事は、公共施設の新築、改修の計画や工事の監督です。その他にも建物を永く使用していくための保全に係る仕事や、各施設を管理している部署から相談があった時、問題を解決するためのアドバイスをしたりしています。
市役所に入る前は13年間、民間企業で建物の設計をしていました。当時は全国の建物に携わっていましたので、それはそれで楽しかったのですが、完成した建物を利用するということは殆どありませんでした。
市役所で仕事をするようになってから携わった建物は、実際に市民 として利用できる建物がほとんどです。建築という仕事は同じでも、より生活に近い親しみやすい仕事になっているように感じています。市民に近い=自分の生活に近い、やりがいのある仕事です。
私のおすすめするスポットは、道の駅 青洲の里です。敷地内には有名な建築家・黒川紀章の設計したフラワーヒルミュージアムがあります。
が、私の目的は敷地内に咲く四季折々の花です。実はこう見えて草花や自然が大好きです。もちろん黒川紀章設計の建物は見応えがありますが、園路に咲く多くの花を見ながら散策するのがとても楽しい場所です。
建築という職業=モノづくりはとてもやりがいのある仕事です。その仕事を地域密着でできるのが公務員である建築職だと思っています。もちろん困難な問題もありますが、それをチームで乗り越え、完成した時の達成感は特別です。
経験が必要な側面も多いですが、仕事をしながら経験を積み、また資格を取得することも可能です。紀の川市の職員として、私たちと一緒にモノづくりに携われるあなたに期待しています。
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー~地域密着でモノづくりに携わる
職員インタビュー
職員インタビュー
紀の川市役所
2024/02/14
先輩インタビュー 〜人と人とが支えあい 子どもに寄りそう
こども課 こばと保育所 令和2年入庁 保育士
亀岡麻子
私は保育士をしています。保育士の仕事というと「子ども達と一緒に遊ぶ」「子ども達のお世話をする」というイメージが強いかもしれませんが、その中で心身の発達を促し、社会性を養うこと、そして基本的な生活習慣を身につけられるようにすることが、保育士の役割だと思います。
多様な子ども達に寄り添い、子ども達の成⾧をサポートするとても大切な仕事です。
紀の川市の保育所で働き始めて3年目になります。毎日大好きな子ども達と過ごし、楽しく充実した日々を送っていますが、保育士という仕事は、子どもの成⾧に関わる仕事なので、大変なこともたくさんあります。
保護者支援もその一つです。保護者の方とのコミュニケーションはとても大切ですが、なかなか思うようにいかない時もあります。しかし、信頼関係を築くことができ、共に子どもの成⾧を喜び合えた時は、この仕事のやりがいを実感できる嬉しい瞬間です。
私たちは、保護者の方から大切な子どもを預かっています。責任感をもって、子ども達と向き合い、寄り添い、子ども達が安心安全に保育所で過ごせるよう、又、保護者の方が安心して子ども達を預けられるよう全力を尽くすことが重要だと感じています。
紀の川市の好きな場所は鞆渕(ともぶち)です。6月に入るとホタルがたくさん飛びます。大自然の中で飛び交うホタルは、とても幻想的で素敵です。
私が仕事で壁にぶつかったときは、周りの先生方に支えられ、先生方のサポート・アドバイスのおかげで乗り越えることができました。保育士という仕事は、一人でこなすことは出来ません。
人と人とが支えあい子どもを育てていく素晴らしい仕事です。紀の川市には、頼れる先生方がたくさんいます。充実した日々をすごし、自分自身も成⾧できる職場で、一緒に頑張っていきましょう。
紀の川市役所
2024/01/31
先輩インタビュー 〜人と人とが支えあい 子どもに寄りそう
職員インタビュー
職員インタビュー
紀の川市役所
2024/01/31
「社会福祉士にしかできない仕事はない」からこそ市民の声に耳を傾けて~和歌山県紀の川市~
和歌山県紀の川市役所、福祉部長の嶋田雅文さんと、地域包括支援センターで社会福祉士として働く徳山郁紘さんにお話を伺いました。
—おふたりのこれまでのご経歴を教えてください。
嶋田:平成元年に、合併して紀の川市になる前の桃山町役場に入庁しました。平成17年に合併してからは、紀の川市役所職員として働いています。入庁した当初から、長きに渡りデータのシステム業務を担当。その後は税務課で、資産税に関わる業務に携わっていました。
平成27年に福祉分野に異動になり、今年で9年目です。子育て支援福祉部門で6年、社会福祉部門の生活保護担当部署で2年働きました。現在は福祉部長として働いています。
徳山:桃山学院大学社会福祉学部で社会福祉を専門に学び、卒業と同時に社会福祉士の資格を取得しました。その後、大阪にある老人保健施設で相談員として就職したのですが、いつかは地元の紀の川市に戻りたいと思っていたんです。地元に貢献したいという思いがありまして。
就職して6年が経った時、紀の川市役所の求人募集が出たんです。老人保健施設ではずいぶん経験を積みましたし、行政側から提供する福祉にも興味があり、チャレンジすることにしました。紀の川市役所で働き始めて、今年で8年目になります。
—今回募集する社会福祉士が所属する予定の部署はどのようなところですか?
嶋田:所属していただくのは福祉部です。社会福祉士は正職員が5名、会計年度職員が3名の計8名が働いています。年齢層としては30〜40代の社会福祉士が多く、長きに渡り働いてくれています。
また、社会福祉士以外にも、保健師や助産師、手話通訳士など、福祉に特化した専門職の職員が在籍し、連携して働いています。今回は、既存のメンバーに加えて新しく複数名の社会福祉士をお迎えしたいと考えています。
と言いますのも、コロナ禍以降、児童虐待や生活困窮などの問題が増えているんです。福祉部には、社会福祉課と地域包括支援センターを含む高齢介護課、障害福祉課、こども課等の5つの部署があり、新しく入庁された社会福祉士はこのいずれかの部署に配属される予定です。
本来、福祉部の中で数年ごとに異動してジョブローテーションを組むのが理想なのですが、現状は人手不足のため1つの課で長い期間働く職員も少なくありません。新しい職員が増えることで、ジョブローテーションを組んだり、現状では手が回らない細かい部分の業務にも取り組めるようになると期待しています。
—選考内容について教えてください。
嶋田:通常は三次選考まで行っているのですが、今回募集する社会福祉士の場合に限っては二次選考までにする予定です。一次選考は筆記試験で、今年からテストセンターでの適性検査を実施しています。二次選考は筆記の専門試験と面接等を行います。
面接は私も担当する予定です。これまで面接してきた中で素敵だと感じたのは、飾らずに素直にお話してくださる方々でした。ですから、面接の型にはまった話し方ではなく、素直にお話していただけるといいですね。
—紀の川市役所の福祉部はどのような職場ですか?
嶋田:福祉部は横の繋がりがとても密な部署です。これは地域共生社会を実現するためにも重要な点だと思います。職員間の連携を大事にしているので、ひとつの家庭を社会福祉士が単独で対応するのではなく、課をまたいでいろんな職種の職員と一緒に対応することも多いです。このような職場環境ですから、働きやすいのではないかと思います。
—社会福祉士として働く徳山さんの現在のお仕事について教えてください。
徳山:採用されてから昨年まで、社会福祉課で生活保護担当のケースワーカーとして働いていましたが、今年度からは高齢介護課が管轄する地域包括支援センターの配属になりました。20名以上が働いている地域包括支援センターでは、私を含めて3名の社会福祉士が働いています。もう一人社会福祉士が所属しているのですが、現在は育児休暇を取得中です。
地域包括支援センターでは、高齢者の総合相談窓口としての役割を担っています。とはいえ、地域包括支援センターの所属だからといって高齢者だけに焦点を当てるのではなく、支援が必要な人を適切な支援に繋げるのが仕事です。高齢者の問題を解決するだけでなく、世帯全体を見る必要があるんです。
例えば、高齢の親と50代の子どもの2人暮らしの世帯があったとします。親は認知症であり、子どもは引きこもり状態で仕事ができないという家庭です。高齢者向けの対策としてケアマネージャーさんがサービスのプランを立てますが、引きこもりのお子さんに対しての支援も必要ですよね。このような場合には、お子さんに対する支援を行う課の専門職と連携して支援に繋げるんです。
部長からの話にもあったように、社会福祉士が1人で対応するのではなく、チームで連携する体制ですね。地域包括支援センターを外部に委託して運営することもできるのですが、市役所の直営で運営していることもあり、連携がとりやすいのが強みだと思います。
普段は訪問に出ることが多く、外出しない日は月のうち3、4日程度です。高齢者支援のための訪問だけでなく、地域の福祉事業所さんや地域の見守りをしてくださる民生委員さんなど、連携を取るためにいろんなところに出かけていきます。また、地域包括支援センターでは一般の方向けに高齢者を支えるための研修会を開催することもあったりと、仕事は結構忙しいです。
でも、直接市民の方と接する機会もあり、その方の相談に乗って、頼られると嬉しいです。もちろんプレッシャーもありますが、困りごとが解決できた時にはやりがいを感じますね。
—紀の川市役所で社会福祉士として働くやりがいを教えてください。
徳山:前職の高齢者施設では「入所している方の生活をどうしていくか」がメインで、施設での生活や在宅復帰に向けての支援をおこなってきました。それが行政の立場で働き始めると、例えば施設を出た方が地域でどのように生活していくか、地域で生活している人の暮らしを安心できるものにするためにはどうしたらいいのかを考えて働く方向に変化しました。
社会福祉士は、生活で何らかの困りごとを抱えている人の不安や問題を解消するために、適切な支援につなげるのが仕事です。前職で携わっていた高齢者だけでなく、障害者や子育て世代、生活に困窮してお金に困っている人などの福祉に関わるようになり、社会福祉士として広い目で業務に携わるようになったと思います。
「人を見る」という点においては前職と同じではあるのですが、市の職員なら支援に繋げるための制度や条例にも影響を与えやすいと感じています。人を助けるための制度作りにも携われるのは、行政だからこそと言えるでしょうね。また、個別の支援だけでなく、市民全体に向けた啓発が行えるのも行政として働く醍醐味だと言えると思います。
—どのような方に来ていただきたいですか?
嶋田:社会福祉士としての実務経験があればベストですが、資格さえあれば業務未経験でも応募していただけます。若い人を育てていくというのも私たちの使命ですから。先輩の社会福祉士が教育しますので、先輩と一緒にいろんな業務を経験して経験を積んでいただきたいです。
また、相手の話を聞ける「聞き上手」な方だといいですね。今在籍している職員も、住民の方々のお話をじっくり聞く能力に長けているんですよ。傾聴は行政として最も大切なことですし、特に福祉分野には必要だと思っているので、私自身も時間をかけてでもまずはお話をしっかり聞いています。そうでないと、相手が何を望んでいるかを知ることができませんから。
徳山:市民の福祉のために役に立ちたいという思いがある人と一緒に働けたらいいですね。そういった思いがあれば、技術や知識は後からついてくるものだと思うんです。
医療行為は医者や看護師、保健師さんしかできませんが、社会福祉士には「社会福祉士でないとできない」という仕事はないんです。極論ですが、相談者の意向に沿った支援に繋げるというのは「市民のために役に立ちたい」という思いがあれば誰にでもできる仕事だと思います。
社会福祉士として必要な勉強は後からいくらでもできます。ですから、市民の福祉のために役に立ちたいという思いが一番大切だと思います。
ー本日はありがとうございました。
紀の川市役所
2023/12/04
「社会福祉士にしかできない仕事はない」からこそ市民の声に耳を傾けて~和歌山県紀の川市~
職員インタビュー
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紀の川市役所
2023/12/04