官公庁・自治体で働くならパブリックコネクト

求人を探す
官公庁の方
ログイン

会員登録

八幡市役所

八幡市は面積約24㎢と、車で片道10分~20分あれば市内大抵の場所を訪れることができるコンパクトなまちですが、国内でも稀有な一級河川の三川合流が織りなす雄大な自然の風景や、国宝石清水八幡宮など数多くの歴史的・文化的遺産を擁すほか、住宅街や男山団地といった暮らしのエリア、農業地域、工業団地など、まるで日本の縮図のようにあらゆる「まち」の多彩な要素を併せ持つ、素晴らしい都市です。

「住まいを守りたい」―若き建築技師が語る、八幡市役所で大規模プロジェクトに挑むやりがい

八幡市役所

2025/06/27

八幡市役所で建築技師として働くやまもとさんのインタビュー記事です。高校時代の震災経験から「人の住まいを守る」仕事を志し、専門学校卒業後、八幡市役所に入庁。現在は、旧庁舎跡地を活用する大規模プロジェクトにも携わっています。公務員として働くやりがい、若手が活躍できる職場の雰囲気、そして想いを伺いました。

 

ーこれまでのご経歴について教えていただけますでしょうか。

 

やまもと:なにか国家資格を取りたいと考え、建築の専門学校へ進み卒業後、新卒で八幡市役所に入庁しました。最初の3年間は都市整備課に配属され、今年度から総務課に異動になりました。市役所で働き始めて、今年で4年目になります。

 

ーなぜ建築の道を選ばれたのですか?

 

やまもと:高校3年生の時、2018年の大阪北部地震を経験したことが大きなきっかけです。通っていた高校がちょうど震源地の近くで、朝、地震の影響で電車が止まって学校に行けなくなったのですが、その時に見た、崩壊してしまった家屋の光景が忘れられなくて……。人の生活にとって一番大事な「住まい」という場所を守れるような仕事に就きたいと強く思い、建築の道を目指すことを決めました。

 

その中でも公務員を選んだのは、一番近くで住民の方を助けることができるのは、やはり公務員なのではないか、と思ったためです。

 

ーではお仕事についてもお聞きいたします。最初の配属先は都市整備課だったとのことですが、どのようなお仕事をされていたのですか?

 

やまもと:都市整備課は、一言で言うと「まちづくり」に関わる仕事をする部署です。私が担当していたのは、主に建築確認申請の事前協議です。事業者が本申請を出す前に、八幡市の条例や基準に適合しているかを事前にチェックする役割を担っていました。

 

戸建て住宅からマンションまで、建築確認が必要な建造物はすべて対象になるので、様々な案件に関わります。その他にも、大規模な開発に伴う開発行為や造成に関する相談対応なども行っていました。

 

ーその業務は、何人くらいの体制で担当されていたのですか?

 

やまもと:課全体では13人ほどいましたが、建築に関わる業務は3〜4人で担当していました。案件ごとに主担当は決まりますが、必ず他の職員がチェックするダブルチェック体制が徹底されていたので、一人で抱え込むことはありませんでした。

 

とはいえ、八幡市が独自に定めている条例や指導要綱などを覚えるのが大変でした。それぞれの市町村に独自のルールがあるので、それを理解するところから始めなければなりません。まさにゼロからのスタートで、ひたすら実践で覚えていきました。

 

事業者さんから提出された資料をデスクで見ながら、分からないことがあれば調べて、先輩に聞いて、という繰り返しです。最初の頃は、1つの案件を処理するのに丸一日かかってしまうこともありました。

 

ー教育担当のような方はいらっしゃったのですか?

 

やまもと:はい、「サポートリーダー制度」があって、1年目の職員一人ひとりに入庁年度の近い先輩がついてくれるんです。私についてくださった先輩は、同じ部署で同じ仕事をしている方だったので、本当に心強かったです。本当に申し訳なくなるくらい、毎日たくさんのことを質問していました(笑)。

 

先輩が本当に優しい方で、どんな些細なことでもすぐに丁寧に教えてくださって。あの時のサポートがなければ、今の自分はなかったと思います。

ー素晴らしい環境ですね。都市整備課で3年間経験を積まれた後、今年度から総務課に異動されたとのことですが、今はどのようなお仕事を?

 

やまもと:現在は、主に二つの業務を担当しています。一つは庁舎の営繕、つまり古くなったり壊れたりした部分を修繕する仕事です。そしてもう一つが、今まさに進んでいる大きなプロジェクトで、旧庁舎の解体とその跡地を「防災・市民広場」として整備する事業に携わっています。

 

ー防災市民広場ですか。とても面白そうなプロジェクトですね。

 

やまもと:はい。旧庁舎を解体した跡地に、公園のような広場機能を持たせつつ、災害時には防災拠点として機能するような施設を作ろうという計画です。まだ構想段階で、これから市民の方々とワークショップを重ねながら、どんな機能を持たせるか、どんな場所にしていきたいかを一緒に考えていくフェーズです。3年から4年かけて進めていく、長期的なプロジェクトになります。

 

ーまさに、八幡市の未来を創る仕事ですね。このプロジェクトは、どのような体制で進めているのですか?

 

やまもと:建築技師は、私と先輩の2名、事務職合わせると主担当は4名ほどです。

 

解体工事の管理と、新しい施設の設計、その両方を並行して進めていく形になります。専門業者は入っていますが、方針決定や調整は私たちの役目です。明確な役割分担があるというよりは、先輩と二人で協力しながら、臨機応変に対応しています。

 

ー一緒にプロジェクトを進めている先輩とは、どのような関係ですか?

 

やまもと:すごく仲良くさせてもらっています。この間、プライベートで二人で万博に行ってきたくらいです(笑)。先輩は、いい意味で私を対等に扱ってくれて、「できない」と決めつけるのではなく、「まずやってみよう」と挑戦させてくれます。だからこそ、私も安心して仕事に取り組めますし、本当にありがたい存在です。

 

 

ー仕事のやりがいについてお伺いします。特に今のプロジェクトで「面白い」と感じるのはどんな点ですか?

 

やまもと:まずはなんといっても、この規模感ですね。私が民間企業に入っていたら、こんな何十億円もの工事に携わる機会はそうなかったと思います。大企業でもごく一部の人が関わるくらいかと。

 

自分が直接、図面を引くわけではありませんが、市の未来に残るものを「どういう風に作っていこうか」という根幹の部分から関わらせてもらえているのは、本当に貴重な経験ですし、公務員の建築技師ならではの大きなやりがいだと感じています。

 

 

ー働き方についてはいかがですか?

 

やまもと:前の部署にいた時は、残業は一番多い月でも16時間くらいでした。今の部署はプロジェクトが佳境に入ると忙しくなりますが、それでも全く苦になるほどではありません。何より、部長や課長といった上司が率先して早く帰るので、若手も帰りやすい雰囲気があります。

 

ー休暇も取りやすいですか?

 

やまもと:はい、すごく取りやすいです。去年、友人の結婚式でハワイに行った際、2週間ほどお休みをいただきました。もちろん、何ヶ月も前から相談はしましたが、「どうぞ楽しんできて」という雰囲気で送り出してくれました。

 

ーそれは素晴らしいですね。男性の育休取得などはいかがですか?

 

やまもと:すごく多いと思います。私の周りでも、皆さん当たり前のように取得されています。半年、1年としっかり休まれる方もいますし、周りもそれを当然のこととして受け入れている雰囲気です。

 

ー建築業界は男性が多いイメージがありますが、女性として働きにくさを感じることはありますか?

 

やまもと:確かに、建築業界は男性社会というイメージが根強くあります。専門学校も200人中、女子は16人だけでした。以前、民間企業のインターンシップに参加した際に、まだ男女の差のようなものを感じることが正直ありました。
 

でも、八幡市役所では、そういった経験は一度もありません。技師は男性が多いですが、市役所全体では事務職も含めて女性もたくさん働いているという土壌があるからかもしれません。女性だからこう、男性だからこう、といった区別は全くなく、一人の職員として対等に接してもらえます。変に気を遣われることもなく、いい意味でとてもフラットな環境なので、すごく働きやすいです。

 

ー最後に、今後の目標と、八幡市役所を目指す方へのメッセージをお願いします。

 

やまもと:まずは、今担当している防災・市民広場のプロジェクトを、最後までしっかりと見届けることが一番の目標です。その後は、もし希望が叶うなら、また都市整備課に戻って、耐震補助金など、入庁のきっかけにもなった「市民の安全な住まいを守る」仕事に直接的に関われたら嬉しいです。もちろん、行ったことのない課もたくさんあるので、色々な部署を経験して、自分の知見を広げていきたいとも思っています。

 

八幡市はもっと活気を生み出す余地があると感じています。今進めている市民広場が、市を盛り上げる起爆剤になってくれたら嬉しいですし、これからも建築技師として、八幡市全体のまちづくりに貢献していきたいです。

 

ー本日はありがとうございました。

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年6月取材)

 

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

八幡市役所

八幡市は面積約24㎢と、車で片道10分~20分あれば市内大抵の場所を訪れることができるコンパクトなまちですが、国内でも稀有な一級河川の三川合流が織りなす雄大な自然の風景や、国宝石清水八幡宮など数多くの歴史的・文化的遺産を擁すほか、住宅街や男山団地といった暮らしのエリア、農業地域、工業団地など、まるで日本の縮図のようにあらゆる「まち」の多彩な要素を併せ持つ、素晴らしい都市です。

官公庁・自治体をフォローして、 「新着求人の通知」 を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

ヘルプ

お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.