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八幡市役所

八幡市は面積約24㎢と、車で片道10分~20分あれば市内大抵の場所を訪れることができるコンパクトなまちですが、国内でも稀有な一級河川の三川合流が織りなす雄大な自然の風景や、国宝石清水八幡宮など数多くの歴史的・文化的遺産を擁すほか、住宅街や男山団地といった暮らしのエリア、農業地域、工業団地など、まるで日本の縮図のようにあらゆる「まち」の多彩な要素を併せ持つ、素晴らしい都市です。

「まさか私が広報に?」哲学専攻・カメラ未経験からの挑戦。ファインダー越しに見つけた、八幡市役所で働く本当の魅力とは

八幡市役所

2025/12/17

京都府八幡市役所で働く大野さんのインタビュー記事です。今年度入庁したばかりの新人職員である大野さんは、市長公室秘書広報課に所属し、市の広報誌やSNSの運営を担当しています。哲学を学んでいた大学生時代から公務員を目指した理由、予想外だった配属先での奮闘、そして地元・八幡市の新たな魅力について、等身大の言葉で語っていただきました。

 


 

地元への愛着と、恩師への憧れが原点

 

ーまずは自己紹介をお願いします。

 

大野:八幡市役所 秘書広報課の大野です。入庁1年目で、生まれも育ちもここ八幡市です。

中高大と同じ京都市の学校で、片道1時間かけて通学していました。

 

ーそこから八幡市役所を目指したきっかけは?

 

大野:公務員の家族の影響で、中学時代から志望していました。また、京都市への通学を通じて、都会よりも八幡市のような「地元ならではの距離感や温かさ」に魅力を感じたことも大きかったです。

 

ー「人の温かさ」がキーワードだったのですね。

 

大野:恩師の影響もあります。一人ひとりに寄り添う姿に憧れました。教師だと対象が限られますが、市役所なら市民全員と関わり、より広い視野で力になれると思い選びました。

 

想いをぶつけた面接と、予想外の配属

 

ー面接ではどのようなことをアピールされたのですか?

 

大野:以前から高齢者の方と接するのが好きだったので、その希望を伝えました。さらに組織図を予習し、「高齢介護課」など具体的な課名を挙げてアピールしました。

 

ーかなり具体的に対策されていたんですね。

 

大野:第一志望だったので組織図は毎日見ていました(笑)。漠然とした希望ではなく、入庁後の姿を具体的にイメージして話せた点が評価されたようです。事前のリサーチは大事だと感じました。

 

ーそして晴れて入庁、最初の配属先を知ったときは?

 

大野:正直、驚きで頭が真っ白になりました(笑)。市役所=窓口業務のイメージでしたが、配属先は「秘書広報課」。撮影や執筆など、まるで記者のような仕事まで自分たちでやることに衝撃を受けました。

カメラ未経験からのスタート。広報としてのこだわり

 

―業務内容について教えてください。

 

大野:毎月発行される「広報やわた」の作成と、公式SNS(Instagram、X、LINE)の運用がメインです。具体的には、市内のイベントや風景の取材に出向き、写真を撮影し、記事を執筆して、紙面やSNSで発信するという一連の流れを担当しています。

 

ー全く予想外の配属だったとのことですが、カメラや記事作成の経験はあったのですか?

 

大野:全くありませんでした。カメラに触ったことすらなくて、設定の仕方もわからない状態からのスタートでした。


それでも、係の人数が少ないこともあり、5月頃からは一人で取材に行かせてもらうようになりました。最初は不安でしたが、場数を踏んで、撮影してはフィードバックをもらうという繰り返しで、なんとか感覚を掴んでいきました。

取材1ヶ月目での写真。WB(色のフィルター)を誤り赤みがかっている
5ヶ月目で撮影した写真

 

 

ー今ではSNSの運用なども担当されていますが、心がけていることはありますか?

 

大野:Instagramなどは、いわゆる「映え」を意識したおしゃれな写真も人気ですが、広報の写真として一番大切なのは「情報を伝えること」だと教わりました。

 

その写真一枚を見て、何のイベントなのか、どれくらいの人が集まっているのか、どんな雰囲気なのかが一目で伝わるような、「分かりやすい写真」を撮るように心がけています。

 

ー仕事をしていて、特に嬉しかったエピソードはありますか?

 

大野:課長に「表情を撮るのが上手だね」と褒められたときは嬉しかったですね。

 

以前、もうすぐパパ・ママになる方向けの「マタニティスクール」の取材に行ったんです。そこで、ご夫婦が協力して赤ちゃん人形を使って沐浴体験などをされているシーンがあったのですが、お二人が顔を見合わせて笑い合っている、すごく素敵な一瞬を撮影することができたんです。その写真は広報誌の裏面のコーナーでも大きく使ってもらえて、自分の中でも自信になりました。

 

また、Instagramに投稿した写真で、普段の倍以上の「いいね」がついた時も達成感がありました。石清水八幡宮の麓にある高良神社で、紅葉とお子さんが写っている写真だったのですが、その場の空気感が伝わったのかなと思います。

そのほかにも、ご家族が写っている広報を見て、喜びの声をいただくこともあります。自分が撮影した一枚の写真が、そのご家庭の思い出や喜びとして残っていくことが、とても嬉しく、この仕事をしていて本当に良かったと思いました。

 

新庁舎の魅力と、温かい職場環境

 

ー職場の雰囲気について教えてください。

 

大野:最初は「気を使ってしまうんじゃないか」と不安でしたが、皆さん本当に温かくて。私が教育担当の先輩が不在の間も、課の皆さんが全員で支えて教えてくださいました。

 

他部署の方と関わる機会も多いのですが、皆さん気さくに話しかけてくださって、常に見守られているなと感じます。業務中は集中して真面目に取り組みますが、相談もしやすく、メリハリのある働きやすい環境です。

 

ー働きやすさや、環境面での魅力はありますか?

 

大野:八幡市役所は令和5年に新しい庁舎が完成したばかりなので、職場がとても綺麗なんです。6階建てで、市民の方も利用できるコミュニティスペースがあったりして、とても開放的です。働く環境が整っているのは、これから入庁される方にとっても大きな魅力だと思います。

 

また、子育て世代の職員も多く、急なお休みなどもお互い様という雰囲気でカバーし合っています。私自身も、業務のスケジュールを自分で調整しながら、有給休暇もしっかり取得できています。ワークライフバランスはとても取りやすいと感じています。

地元の知られざる魅力を発信していく

 

ー広報の仕事を通じて、地元・八幡市の見え方は変わりましたか?

 

大野:すごく変わりました。ずっと住んでいても知らなかった魅力がたくさんあることに気づかされました。

 

例えば、先日「文化財一斉公開」というイベントの取材に行ったのですが、有名な石清水八幡宮だけでなく、その周辺にも素晴らしい神社やお寺、文化財がたくさんあることを知って感動しました。紅葉の時期とも重なっていて、市外からの観光客の方もたくさん来られていました。

 

地元に住んでいると意外と行かない場所も多いので、広報という仕事を通じて、そういった隠れた魅力を知れるのは役得だなと思います。

石清水八幡宮

 

ー現在はフォトコンテストなどの企画もされているそうですね。

 

大野:はい。12月末までInstagramでのフォトコンテストを開催しています。これまでは写真を投稿してもらうだけだったのですが、今回は「#私のやわた」というハッシュタグと共に、写真に「タイトル」と「エピソード」を添えてもらう形式にしました。

 

八幡市に住んでいる人だからこそわかる魅力や、その写真に込められた思い出などを共有してもらうことで、写真だけでは伝わらない「想い」を発信できればと考えています。投稿を見ていると、皆さんの八幡への愛が伝わってきて、とても温かい気持ちになります。

 

ー最後に、今後の目標と、これから八幡市役所を目指す方へメッセージをお願いします。

 

大野:まだ1年目で、周りの先輩方に頼ってばかりの部分がありますが、1年間の業務の流れが見えてきたので、これからはもっと自分から積極的に動いていきたいです。「こういう企画はどうですか」「こんな取材がしたいです」と、自分から発信できるようになりたいですね。

 

八幡市役所は、新庁舎も完成し、今後は「防災市民広場」の整備も進むなど、新しいまちづくりが動いている活気のある職場です。何より、人が温かく、若手でも安心して挑戦できる環境があります。

 

私のように「八幡のために何かしたい」「人の役に立ちたい」という想いがある方と一緒に働けることを楽しみにしています。

 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年12月取材)

 

‣八幡市公式Instagram https://www.instagram.com/yawata_official/

‣八幡市公式X       https://x.com/yawata_official

‣八幡市公式LINE      https://page.line.me/199yhpxq

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八幡市は面積約24㎢と、車で片道10分~20分あれば市内大抵の場所を訪れることができるコンパクトなまちですが、国内でも稀有な一級河川の三川合流が織りなす雄大な自然の風景や、国宝石清水八幡宮など数多くの歴史的・文化的遺産を擁すほか、住宅街や男山団地といった暮らしのエリア、農業地域、工業団地など、まるで日本の縮図のようにあらゆる「まち」の多彩な要素を併せ持つ、素晴らしい都市です。

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