官公庁・自治体で働くならパブリックコネクト

求人を探す
官公庁の方
ログイン

会員登録

葛城市役所

 葛城市は、奈良県の北西部に位置し、豊かな自然と歴史に恵まれ、大阪方面へのアクセスも兼ね備えたまちです。東洋経済新報社が全国812市区を対象に公表している「住みよさランキング2023」において、葛城市は 全国34位(近畿地区2位、奈良県内1位)、更に「子育てしやすい自治体ランキング」においても、大阪圏で1位にランクインしました。市政20周年を迎え、20年で人口が約2,200人増加している活気あふれる葛城市で、私たちと一緒に働いてみませんか?

【異色の経歴】バドミントンコーチから公務員へ! 未経験から挑む葛城市の観光プロモーションと、挑戦を後押しする職場の風土

葛城市役所

2025/04/30

葛城市役所 商工観光プロモーション課で観光部門を担当する中村さんのインタビュー記事です。民間企業、個人事業主(バドミントンコーチ)というユニークな経歴を経て公務員へ転身。葛城市を選んだ理由、未経験から観光プロモーションに携わるやりがい、若手の挑戦を後押しする職場の雰囲気など、葛城市役所で働くリアルな魅力について伺いました。

 

ーまずはこれまでのご経歴を教えていただけますか?

 

中村:大学卒業後に大阪市内の民間企業で2年ほど、経営総務や営業管理といった事務系の仕事をしていました。その後、個人事業主としてバドミントンのコーチ事業を7年間やっていました。

 

―バトミントンのコーチをされていたんですか?

 

中村:大学生の時からアルバイトのような形で地域のクラブチームのお手伝いをしていまして、民間企業に勤め出してからも土日に続けていました。そんな中で、周りに個人事業としてバドミントン関連の仕事をしている知り合いがおり、自分自身も独立することにしました。

 

地域のクラブチームのお手伝いも継続しつつ、スポーツメーカーが指定管理をされている体育施設でのバドミントン教室イベントのコーチや、個人レッスンのコーチをするなど、7年間はバドミントン中心の生活で生計を立てていました。

 

 

ーそこから公務員へ、というのは大きな方向転換ですね。転職の理由やきっかけは何だったのでしょうか?

 

中村:個人事業主として7年間活動する中で、30代となったことやコロナ禍もきっかけとなり、キャリアチェンジを考え始めました。そこで、市役所勤めの友人などの話もあり、公務員を考え始めました。

 

せっかくなら、自分自身がなにか社会を良くするためにできることをしていきたい、とも思っていました。「失われた30年」という言葉もありますが、なにか社会のためにできることをしなければ、次は40年・50年と言われるかもしれない。自分なりの社会貢献がしたいと思ったのも市役所勤務を選んだきっかけの1つです。

 

ー公務員を目指す中で、なぜ葛城市を選ばれたのでしょうか?

 

中村:葛城市自体は、実はバドミントンの仕事で何回か来たことがあったんです。その時に、道を走っていると両脇が田んぼだったり、山がすごく綺麗だなと感じたり、山一つ挟むだけで、大阪と奈良でこんなに景色が違うんだなと感じていました。

 

よく行っていた奈良の生駒市周辺ともまた違いますし、この街で働きたいなという思いを持っていました。地元のまちでもないですし、他にも色々な自治体を受けはしましたが、最終的に葛城市への志望度を第一としていました。

 

ーいろいろと調べたりもされたのですか?

 

中村:はい。住みやすそうなまちだな、というイメージはありましたが、東洋経済新報社が公表している「住みよさランキング」で実際に毎年近畿圏で上位に入っていることや、子育て支援の施策が手厚い点なども非常に魅力的だと感じました。

 

ー入庁されてから現在は入庁3年目とのことですが、どのようなお仕事をされていますか?

 

中村:まだ異動はなく「商工観光プロモーション課」に所属しています、大きく商工部門と観光プロモーション部門に分かれていますが、私は後者で観光プロモーションを担当しています。

 

―葛城市の観光としてはどういった点をアピールしているのですか?

 

中村:まずは「相撲発祥の地」であるという点、當麻寺(たいまでら)や石光寺(せっこうじ)といった有名なお寺もあります。春頃に咲く牡丹や芍薬も有名で、私鉄がその時期に葛城市で急行を停車させるほどです。

 

ー歴史、自然、文化と多様な観光資源があるのですね。特に力を入れているのはどの分野ですか?

 

中村:お寺や歴史となると、県内ではどうしても競争相手が強すぎるので、現在は特に「相撲発祥の地」を打ち出しています。例えば、市内には相撲館「けはや座」という相撲の資料館があり、大相撲と同じサイズの土俵や相撲関連の資料もたくさん展示されています。

 

まずはこの相撲館に実際来ていただくことを一番の目標にして、そこをきっかけに葛城市の様々な観光資源を知ってもらえたら、という流れでプロモーション活動を進めています。

 

ー観光プロモーションのチームは何人ぐらいいらっしゃるのですか?

 

中村:観光プロモーション係としては、5人です。

 

―どのような仕事の流れなのですか?

 

中村:まず、年間で「この時期にこれをやる」と決まっている定例業務があります。例えば、4月14日には毎年必ず當麻寺で「練供養会式(ねりくようえしき)」という大きな行事があるのですが、それに合わせて警察に警備計画を届け出る、といった業務は毎年発生します。そういったものは、入庁当初は前年度の資料を見ながらOJT形式で先輩に教えていただきました。


それ以外にも、新しいプロモーションの取り組みを企画し実行しています。例えば私が入庁1年目の時には「ちゃんこ鍋コンテスト」というイベントを初めて開催しました。

 

第1回だったので、誰もやったことがない状態からのスタートで、係や課の皆さんと一緒に考えながら進めていく感じでした。個人で対応するというよりは、チームでアイデアを出し合いながら形にすることが多いです。

ー入庁して最初に大変だと感じたこと、苦労したことは何でしたか?

 

中村:契約やお金の支払いといった行政特有の事務手続きです。やりたい施策についての申請を出し、決裁が下りて、実際に契約して、事業が完了したら完了届や請求書の提出を受け、検査をして、お金を支払う、という一連の流れがあります。この流れを覚えるのに最初は結構苦戦しました。

 

先輩方に教えてもらいながら覚えていきましたが、庁内には手続きに関する手引も整備されています。忙しくて誰かに聞けない時でも、それを見れば自分で解決できるような仕組みがあるのは、本当にありがたいなと思っています。

 

ー特に印象に残っているお仕事はありますか?

 

中村:やはり、先ほどお話しした「ちゃんこ鍋コンテスト」は、大変でしたけれど印象深いです。何も決まっていないところから、審査をどういう形式で行うか、審査員は誰にお願いするか、どう参加者を集めるか、告知するか、当日の集客や広報はどうするか、すべて決めていきました。

 

当日のオペレーションも、実際にコンテスト形式で一般の方にも食べて投票してもらい300食から500食提供する必要があるので、当日の待機列はどう作るか、会場の他の利用者の迷惑にならないようにするにはどうするか、駐車場はどう確保するかなども決めていきました。

 

あと、入庁して3、4か月後のタイミングで、大阪観光局に対して葛城市の観光ポテンシャルをPRするプレゼンテーションをする機会があったんです。相手方には大阪観光局の理事長や専務など錚々たる方々がいらっしゃって、こちらからは市長も同行するという場でした。

 

人前で話すこと自体は、慣れてはいたのですが、プレゼン資料を作る経験や、葛城市の魅力を深く理解し伝える流れを考えるのはまた別物です。

 

プレッシャーも非常に大きかったですが、まずはやりたいと手を上げれば機会を頂けたこともありがたかったですし、資料作成にあたってのアドバイスも多くの方からいただけました。大変でしたが、若手にもこんなチャンスを与えてもらえるんだ、という驚きとともに、非常に印象に残っています。これも、一人で成し遂げたというよりは、周りの皆さんのサポートがあってこそできたことだと感じています。

 

ー若手の意欲や挑戦を後押ししてくれる雰囲気があるのですね。

 

中村:本当にそう思います。他にも、葛城市には「蓮花(れんか)ちゃん」というご当地キャラクターがいるのですが、そのInstagramアカウントの運用について、私の翌年に入庁した後輩が「こういう投稿や運用がいいんじゃないか」と積極的に提案してくれており、実際に採用されているんですよ。

 

観光プロモーションという仕事柄、決まった正解があまりない分野でもあるので、どうすればもっと良くなるかを考えて発言できる場があるのは、とても良い環境だと感じています。

 

ー仕事の面白さや、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

 

中村:イベントであれば、当日のお客さんの反応や、コンテストに参加してくれた方々の表情、会場全体の雰囲気を見て、「しんどかったけど、頑張ってよかったな」と強く感じます。ちゃんこ鍋コンテストも、地元の方が応募してくださり、当日は応援の方もたくさん来られていました。

 

今年は地元の中学生もエントリーしてくれたり、地元の相撲甚句会の方やプロの料理人の方も参加してくれたりと、より広がっています。当日の盛り上がりを見て本当に良かったなと思いました。


あとは、今年度に多言語表示に対応した観光案内看板を作ったのですが、実際に道の駅などに設置されているのを見た時も、「頑張った甲斐があったな」と、しみじみ思いました。

 

ー業務の幅広さも感じていらっしゃいますか?

 

中村:そうですね、本当に幅広いなと思います。イベント企画運営や、YouTubeでのプロモーション動画制作・広告運用といった、いわゆる「プロモーション」らしい仕事もあれば、二上山の山頂にあるトイレが故障したから、作業服を着て直しに行く、なんてこともあります(笑)。

 

 

イベントで使うのぼりを立てたり、看板を設置したりといった力仕事的な側面もありますね。本当に多岐にわたっていて、なかなか面白いなと感じています。

 

ー職場の雰囲気はいかがですか?

 

中村:まず、困った時に上司や先輩にすごく話しかけやすい雰囲気があります。自分が何か失敗してしまった時にも、しっかりとカバーしてくれたり、「じゃあどうしようか」と一緒に考えてくださったり。全然知らない課に連絡を取らなければいけないような時も、と顔つなぎをしてくださったり、本当に手厚くサポートしていただいているな、と感じます。

 

個人事業主の時は、得意なことも苦手なことも全部自分でやらなければいけませんでした。しかし、今はチームで働いているので、それぞれの得意なことを活かして仕事を進めていると思います。

 

もちろん、苦手なことにも挑戦していかなければいけませんが、互いに補い合いながら仕事ができるのは、チームで働く大きなメリットだと実感しています。


あと、残業についても、「早く帰ろう」とよく声をかけていただきます。特に私の部署は、イベントなどで土日祝日に出勤する機会がどうしても多くなりがちなので、その分、平日は早く帰れるように、と配慮していただいているのかなと感じています。

 

だからこそ、やりがいある環境ながら今も週1回のバドミントンはしっかり続けて、 ワークライフバランスも充実しています。

 

ー入庁前に葛城市に対して抱いていた「住みやすそう」といったイメージは、実際に働いてみて変わりましたか?

 

制度面でのイメージが変わったわけではありませんが、実際に市内で生活されている方々と接すると、イメージが変わった部分もあります。ムラ社会ほど閉鎖的ではなく、かといって大都市ほど人間関係が希薄でもない。人の温かさと距離感のバランスがちょうどいい環境だなと思っています。

 

ー入庁時の研修などはありましたか?

 

中村:私は社会人経験が10年目くらいでの入庁でしたが、基礎的なビジネスマナーなどを改めて学ぶ機会は少なかったので、新規採用職員と同じように、市町村合同の研修などに参加させてもらえたのは非常にありがたかったです。「転職組だから、色々分かっているだろう」といきなり現場に放り出されるのではなく、基本的なことから、もう一度しっかりと学ぶ機会をいただけました

 

ー本日はありがとうございました。


取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年04月取材)

 

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

葛城市役所

 葛城市は、奈良県の北西部に位置し、豊かな自然と歴史に恵まれ、大阪方面へのアクセスも兼ね備えたまちです。東洋経済新報社が全国812市区を対象に公表している「住みよさランキング2023」において、葛城市は 全国34位(近畿地区2位、奈良県内1位)、更に「子育てしやすい自治体ランキング」においても、大阪圏で1位にランクインしました。市政20周年を迎え、20年で人口が約2,200人増加している活気あふれる葛城市で、私たちと一緒に働いてみませんか?

官公庁・自治体をフォローして、 「新着求人の通知」 を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

ヘルプ

お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.