「公務員は堅苦しい」「黙々とデスクワークをしている」。そんなイメージをお持ちの求職者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、葛城市役所の山崎さんと福井さんに、葛城市役所でのお仕事内容だけでなく、普段の職場の雰囲気や職員同士の温かい関わり合いについて、本音で語っていただきました!
お二人の和やかな会話の中から、これから新たなキャリアを考える全ての方に、きっと役立つヒントを見つけられるでしょう。
自己紹介と現在の業務内容
ーまずは、自己紹介をお願いします。
山崎:奈良県の大和高田市出身で、今は結婚して大阪に住んでいます。
大学卒業後1年半はシステム会社の営業として大阪で勤務し、その後転職で葛城市役所に入庁しました。現在入庁6年目になります。
1年目は社会福祉課の生活保護の係で、3年間勤務しました。その後、実務研修員として、奈良県庁での1年間の勤務を経て、人事課の秘書係を務めました。そして、今年から新設された秘書広報課に所属し、現在は市長と副市長の秘書業務を担当しています。
現在の主な業務は、市長・副市長のスケジュール管理や公用車の運転・維持管理などです。
福井:私は葛城市出身で、合併前の當麻町で生まれ育ち、社会人になってからも、葛城市で暮らしていました。
専門学校を卒業後、精神科の病院に就職し、医療相談員として働いていました。その後、通信で専門学校と大学に通いながら社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を取得しました。
社会福祉職として葛城市役所に入庁してから現在で4年目になりますが、入庁以来社会福祉課の生活保護係に所属しています。
生活保護業務全般を担当しており、ケースワーカーとしてご自宅への訪問や新規相談の面談などを行っています。
ー今回の取材は、どのようなお気持ちで引き受けてくださったのですか?
福井:ご依頼くださった方(採用担当者の岡田さん)が日頃から大変お世話になっている方だったので、「これはもう引き受けるしかないな!と、即OKの返事をしました(笑)。
山崎:私ももちろん、喜んでお受けしました。決して圧力がかかったわけではありません(笑)。

これまでの業務で忘れられない出来事
ーこれまでの業務の中で、特に忘れられない出来事やエピソードがあれば教えてください。
山崎:生活保護係時代、非課税世帯向けの給付金業務が社会福祉課に割り振られたことがありました。
通常の生活保護業務と並行して、給付金業務の予算取りから運用方法まで、ゼロから骨格を考えなければならず本当に大変でしたが、それでもなんとか先輩方と一緒に必死で作り上げました。
福井:私も生活保護業務の中で、忘れられないエピソードがあります。
以前、就労支援を通じて自立し、生活保護が不要になった方が、わざわざ窓口に「大変助かりました」とお礼を言いに来てくださったんです。
直接感謝の言葉をいただける機会は多くないので、その時は本当に嬉しかったですね。

仕事のやりがいや魅力
ー市役所の職員として働く中でのやりがいや魅力を教えてください。
山崎:秘書業務では、市長や副市長のスケジュールをうまく調整し、スケジュールの合間に急ぎの決裁を入れられた時にやりがいを感じます。
まるでパズルのピースが「バチッ」とハマったかのように、予定が綺麗にはめ込めた時は「あー、気持ちいー!」ってなりますね(笑)。

福井:生活保護業務では、受給者の方から感謝の言葉をいただいた時にやりがいを感じます。
電話一本の相談にも、しっかり調べたり、分からないことは周囲に確認したり、たくさん動かなければいけません。
そんな私の努力をうっすら感じ取って「色々やってくれたんだね」と言っていただけると、やっぱり嬉しいですね。

入庁前後のギャップとワークライフバランス
ー入庁前後で感じたギャップとワークライフバランスについて教えてください。
山崎:市役所職員には「真面目で無口」という印象をもっていましたが、入庁してすぐに、その印象が変わりました。「真面目」という点は変わりませんが、コミュニケーションが活発で、職場内の雰囲気が明るくて驚きました。
ワークライフバランスについては、全庁的に水曜日が定時退庁日となっており、多くの職員が早く帰宅しています。年度末や予算要求の時期は忙しくなりますが、それ以外の時期は比較的自分の時間も持ちやすいです。
福井:入庁前のイメージとのギャップは、市役所はもっと堅い雰囲気だと思っていましたが、実際はとても温かい雰囲気だったことです。もちろん業務はきっちりしていますが、上司や先輩方が優しく指導してくれるので、安心して働けています。
私の担当業務は、比較的自分で業務の進捗を調整しやすいため、休暇を取りやすい環境です。
昨年度は、家事都合が重なったこともありますが、夏季休暇(5日)や年次有給休暇(20日)をすべて取得することができました。おかげで心身ともにリフレッシュできましたし、家事都合にも対応できました。
笑顔と活気に満ちた職場の雰囲気
ー職場の雰囲気や職員同士の関係性について教えてください。
福井:葛城市役所の職場は、上司や先輩方に相談しやすい環境です。
課長補佐が不在でも、課長に直接相談できる風通しの良さがあります。「なぜ俺を飛ばしたのか」といった不満を言われることもないので、安心して相談できます。
山崎:福井さんと同じく、葛城市役所ではチームワークを大切にしており、課全体で情報共有をする文化があります。何か困ったことがあっても、係長や課長にすぐに相談できる環境です。
職員同士の距離も近く、風通しは非常に良いです。暴風並みの風通しなので、逆に風よけが欲しいぐらいですが(笑)、それも和気あいあいとした職場の雰囲気の良さの表れだと思います。

ーお二人の関係性について教えてください。
福井:山崎さんは、私が入庁した時の直属の先輩で、隣の席で一緒に働きました。市役所の業務は彼から教えてもらいましたね。
年齢は私の方が8歳上なので、彼は「年下の先輩」という関係性になります。
山崎:福井さんとはプライベートでも仲良くさせてもらっていて、私が「京都に行きたい」と突発的に言っても、「行こう、行こう!」と二つ返事で付き合ってくれたこともあるぐらいです。
ちなみに、京都での買い物の際に、福井さんが選んでくれた服を上下セットでマネキン買いをしたという仲良しエピソードもあります(笑)。
ーお互いの仕事ぶりを見ていて、「すごいな」と尊敬する点はありますか?
福井:山崎さんの仕事ぶりで「すごいな」と思うのは、上司から頼まれた業務がうまくいかなくて、悩みすぎて泣いていたことです。
悔しくて涙するほど、本気で仕事に向き合う真面目な男なんだと感銘を受けました。
山崎:ちょっとやめてください!恥ずかしいから全部カットで!(笑)
福井さんは本当に情報収集能力が高く、どんな問題に対しても前向きに取り組む姿を尊敬しています。
また、仕事で落ち込んでいる時も「元気出していこよ」と声をかけてくれる、本当にお兄さんのような存在です。

葛城市役所のここが素晴らしい!
ー葛城市役所のここが素晴らしいという点を教えてください。
山崎:葛城市役所は、何にせよ「風通しが良い組織風土」が魅力です。悩み事があっても先輩や同僚に気兼ねなく話せる環境なので、一人で抱え込まずに相談できます。
困った時に誰かしらが助けてくれるので、安心して飛び込んできてください。
福井:葛城市役所は、何か分からないことがあっても、優しく教えてくれる上司や先輩がいます。
もし、自分だけでは解決できない問題に直面しても、他の部署の職員も一緒になってどうすればいいか真剣に考えてくれます。
みんなで力を合わせて、または、出し合って問題を解決していく「総力戦」の姿勢が、葛城市役所の素晴らしい風通しの良さだと思います。

ー本日はありがとうございました。
山崎さんと福井さん、お二人の和やかな雰囲気と軽快な会話に、終始笑顔が絶えない楽しいインタビューでした。
仕事に対する真摯な姿勢と、お互いを尊重し、支え合う温かい関係性がとても印象的でした。葛城市役所は、まさに「笑顔と活気に満ちた風通しの良い職場」という言葉がぴったりです。
この記事を読んだ求職者の方々が、葛城市役所で働くことに魅力を感じ、新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年11月取材)



