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水がおいしい。空が青くて広い。 緑や川などの自然が豊富。 大凧まつりは盛り上がるし、夏のひまわりは圧倒的に美しい。 みんなが感じている「やっぱ、座間が好き!」を共有しながら、座間市をずっと住み続けたい豊かなまちにしていきたい。 それが、市民、団体、企業などと行政が一体となってアクションを起こす座間市のシティプロモーションのテーマです。
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「断らない」をモットーに「見えないゴール」をともに探して~座間市役所の地域福祉課の体制~

職員インタビュー

神奈川県座間市役所は、市民からの相談を「断らない」ことで知られ、メディアでも取り上げられるほど注目を集めています。そんな座間市役所の地域福祉課に勤務し、地域福祉課で自立サポート相談を担当する吉野 文哉さんにお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

 

吉野:大学を卒業後、信用金庫で営業職として4年間働いていました。その後令和2年4月に座間市役所に入庁し、今年で4年目になります。入庁当初は生活援護課に配属され、自立サポート担当として働き始めました。

 

その後、令和5年4月に組織改正が行われ、現在は地域福祉課自立サポート係として業務をしています。

 

—どうして公務員になろうと思われたのですか?

 

吉野:もともと人の生活の役に立てる仕事がしたいという希望があったんです。信用金庫でお金を扱う仕事は、地域密着型で自分の身にもなるし、人のためにもなると思って就職を決めたんです。

 

ただ、営業職ですのでノルマや利益を考えることも必要で、人の役に立ちたいという思いとの狭間で、自分の思うように提案できないというもどかしさを感じるようになりました。

 

そんな時、営業先で公務員の方と出会ったんです。公務員と民間企業の会社員は立場がずいぶんと違うように感じていたのですが、自治体のPRをしたり、税収を上げて住民にサービスを提供したりという点は民間企業と変わらないと知りました。

 

ただ、住民にまんべんなくサービスを届けるために働くという点は民間企業とは違うということも教えてもらい、公務員に興味を持ちました。

 

座間市は地元なので、地域に密着して人の生活の役に立つ仕事がしたいという希望を叶えるなら、座間市で働こうと思いまして、座間市だけを受験し今に至ります。

 

—現在のお仕事について教えてください。

 

吉野:生活困窮者自立支援制度の相談業務を担当しています。生活に困っている方の全般的な話を聞いて、支援について考えるのが仕事です。また、給付金関連も担当しているので、書類の整備や申請手続きまで行っています。

 

福祉分野はもともと、全く知見がなかったです。入庁当時はコロナが猛威を振るっていましたから、相談業務が急に増えた時期で、最もニーズが高かった「住居確保給付金」制度を担当し、まずは給付金に関連する業務に絞って仕事を覚えることになりました。

 

最初は先輩職員にサポートについてもらいつつ、給付金についての知識を武器に、相談業務を受け始めた感じです。

 

—地域福祉課の体制について教えてください。

 

吉野:地域福祉課の自立サポート係には8名の職員がいて、そのうち5名が相談員として働いています。相談員は仕事の相談や住宅確保給付金制度など、それぞれ担当が決まっています。

 

我々は市の職員ですが、生活に困った方の住居を一緒に探してくれる民間団体さんをはじめ、業務委託している団体さんなど、庁外の複数の団体と連携して仕事を進めています。

 

業務委託している民間団体さんの数はいくつかありまして、会議を開催してやりとりをしています。会議には7、8つの民間団体に加えて、庁内の別部署からも職員が参加するので、20〜30名の人が集まります。

 

庁内はもちろん外部とも連携しながら支援を進めているので、その点において座間市役所の仕事は評価されているんですよ。いろんな方に助けてもらいながら仕事をしていると実感しています。

 

座間市役所の地域福祉課では「断らない相談」をキャッチフレーズとして掲げているので、いろんな方が相談にいらっしゃいます。一つ一つを受け止めて考えながら仕事をしているものの、相談内容が多岐に渡るので自分たちだけで解決するのが難しいこともあります。

 

でも、民間団体とのネットワークがあることで、困りごとの分野別にサポートを依頼することができています。市の相談員として、いろんな会議に参加して、多くの人とつながりを持っていることのメリットは大きいです。

 

座間市の社会福祉協議会さんに家計改善支援を委託しており、連携して自立のための方針を立てています。相談員は支援のための舵とりをしているようなイメージですね。

 

—座間市役所の「断らない相談」について詳しく教えてください。

 

吉野:市民の方の中には、市役所に相談しづらいとか、相談したくないとか、そういう方もいます。ですから、市役所への相談のハードルを下げるのが狙い、敢えて「断らない相談」をキャッチコピーに掲げています。

 

実際に相談は多岐にわたり、何でも受けた上で、該当する部署につないでいきます。例えば税金の払い方がわからないとか、払う目途がつかないとか、そういう相談を受けることもあります。

 

そういった時には自立サポート係で仕事探しの支援をしたり、解決できるような他の支援がないか探したりしています。部署間のやりとりも多いです。

 

相談をたらいまわしするということも座間市役所においてはありません。地域福祉課が音頭を取って「包括的支援体制構築ワーキンググループ」という庁内の連携をとるための会議を年6回開いているためです。

 

私の入庁前からこういった連携体制があり、職員もそうするのが当然だという意識で働いていると思います。

 

—これまで印象に残っている仕事はありますか。

 

吉野:1〜2年に渡って相談を受けていた方がいるんです。仕事をされることを希望されていたものの、事情があって職に就くことができない方でした。生活保護を受けることをご提案したものの、「生活保護は受けたくない」とおっしゃいまして。

 

でも、やはり事情があって働くことはできず……。それでも、最終的にご本人が納得した上で生活保護を受けることを決断されました。

 

こんな風に困っている方の相談に乗って、その方の人生の1ページに関わることができたと感じた時、相談業務は魅力的な仕事だと思いましたね。見えないゴールを探すために、年単位の時間をかけて話をして、いろんな制度を紹介していくのは大変です。

 

それでも、人の役に立つ仕事ができているという実感があり、やりがいを感じています。

 

—民間でのお仕事との違いを感じることはありますか?

 

吉野:自分が所属している地域福祉課だけでなく、市役所内のどこの部署でも「断らない」という共通の認識を持っています。協力し合いながら働けるのは、座間市役所のいいところですね。

 

民間で働いていた時は、他の人もノルマを抱えて働いていたこともあり、お客さんのところに同行をお願いしづらいこともありました。それが、座間市役所では周りの人に相談しやすいですし、上司のほうから「一緒について行くよ」と声をかけてくれるので、とても働きやすいです。

 

—残業は多いのですか? 普段のお仕事のスケジュールを教えてください。

 

吉野:担当が相談業務ということもあり、どれくらい時間がかかるか読めないことは多いです。相談を受けた後に事務仕事を行う時は7時頃まで残業することもありますが、周りの職員が状況を見てサポートしてくれるので、自分ひとりで仕事を抱えて困ってしまうことはありません。

 

特に、最近子どもが生まれて生活が変わったこともあり、基本的には定時で退勤したり、残業しても6時までには終わらせることがほとんどです。

 

普段は窓口での相談業務のほか、訪問した上での相談業務も行っています。窓口と訪問の相談件数をあわせると、週に4、5件です。1件につき、30分から1時間ほどの時間をかけてお話を伺っています。

 

—育児休暇を取得されたとも伺いましたが、どのように取得されたのですか?

 

吉野:里帰り出産から自宅に帰ってきたタイミングで、2ケ月の育児休暇を取得しました。育児休暇の取得については、係長の方から提案してくれたんです。

 

その後、家族と話し合い、職員課に相談して制度について教えてもらった上で、係長と課長に育休取得の希望を伝えました。育休を取ることについては部長も気にかけてくれていたようなので、ありがたかったです。

 

最初に声をかけてくれた係長が「あくまでも家族を中心に考えてください」と言ってくださったのが、うれしかったですね。

 

—これからどのような方と一緒に働きたいですか?

 

吉野:公務員ってマニュアルや法に縛られているイメージがあると思います。実は、自分もそんなイメージを持っていたんです。でも、実際に働いてみた結果、マニュアルにとらわれずに仕事ができる人が自治体には必要だと感じるようになりました。実際に、座間市役所でも縦割り行政を解消するための動きがあります。

 

「自分の仕事はこれだけ」と決めつけるのではなく、自分の仕事以外にも興味を持ってアンテナを張れる人と一緒に働きたいなと思います。自分の分野ではなかったとしても、できるサポートを考えて実践するのが座間市役所の仕事ですからね。

「断らない」をモットーに「見えないゴール」をともに探して~座間市役所の地域福祉課の体制~

「断らない」をモットーに「見えないゴール」をともに探して~座間市役所の地域福祉課の体制~

職員インタビュー

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座間市役所

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2024/02/20

看護師やIT企業を経て辿り着いた行政保健師〜座間市初の男性保健師としての仕事〜

職員インタビュー

2023年4月から神奈川県座間市の健康部健康医療課で働いている、向井 翔太(むかい しょうた)さんにお話を伺いました。

—お名前と部署名、簡単なご経歴を教えてください。

 

向井:健康部健康医療課保健予防係の保健師をしております、向井翔太です。大学卒業後、横浜市の病院で整形外科と脳神経外科、神経内科の病棟看護師として4年程働きました。

在学中の保健師資格取得過程で、病気にならないための健康保持増進や疾病の予防に興味を持ちました。しかし、病気の方の治療や気持ちに対する知識がない状態で、保健師として患者と接するのは難しいと感じたんです。そのため、すぐに保健師を目指すのではなく、一度看護師として経験を積んだうえで保健師になるというキャリアを考えました。

ただ、その後は一旦地元である九州に戻ってIT企業で3年程働き、令和5年4月からご縁があり、神奈川県座間市の保健師として働いています。

 

—1度IT企業を挟まれているんですね?

 

向井:九州へはプライベートな事情で一旦戻りました。当時世間では、フレックスやDX、オンライン業務という働き方が注目されていたこともあり、IT企業で働くことを経験してみたいと思いました。

仕事内容は、パソコンのトラブル対応です。修理が必要になった個人や企業に対しての対応などを行っていました。2年目以降は管理者として、お客様からの問合せ対応が正確であったのか、指導する側として働きました。

その後、子供を授かったタイミングで、母方の実家がある横浜に拠点を移すことになります。その際に、地域住民に寄り添った保健師になりたいと、行政保健師を選択しました。

—座間市を選んだ理由を教えてください。

向井:自宅の通勤圏内で、座間市自体に馴染みはありませんでしたが、市役所周辺ののどかな雰囲気が気に入りました。仲睦まじい老夫婦が散歩している様子や、園児たちの遊んでいるほのぼのとしている光景をみてこの街は働きやすそうだなと思いましたね。

座間市役所近隣の谷戸山公園

—保健師の体制や仕事内容について教えてください。

向井:私のいる部署には、管理栄養士や事務職を含めた9名が在籍しています。健康医療課以外の職員課と子供家庭課には、それぞれ1名ずつ職員が在籍しています。

仕事内容は、母子保健がメインです。妊娠の届け出や出産後の生活がイメージしやすいよう父親母親学級の企画運営をしています。お子様が生まれた後の手続きとして、出生届けや新生児訪問などの管理も行っています。

産後は、お子様と母体の確認を行い、お子様の発育や発達をみています。基本的には、訪問医が伺いますので保健師が直接訪問することは少ないですが、ハイリスク案件においては対応しています。週に2,3件私が直接訪問しているようなペースです。

また、普段は庁内で仕事をしていますが、健康センターや出先機関に赴いて相談を受けることもあります。

—教育体制について教えてください。

向井:部署配属後の1~2ヵ月間は、先輩について各事業の実務を経験します。その後、年度初めに決められた割り振り通りに、担当事業を受け持ちます。担当事業に責任を持ち、主体的に動きだすことになります。

先輩保健師がプリセプターとしてついてくださっているので、分からないことや困っていることを相談しながら進めていくことができる環境が整っています。また、業務が行いやすいように席順や配置も考慮して頂きました。忙しそうな先輩方も新人ということでサポートしてくださいます。

 

—病院との働き方の違いはなんでしょうか。

向井:病院の業務量はかなり多かったと思います。座って作業していることはほとんどなく、体育会系の側面があり常に動いていました。

一方で保健師の働き方は、事務作業が多く窓口対応となるので、その辺りは雰囲気がだいぶ違うのかなと思います。看護師時代は、看護記録をつけること以外はルーティン業務でした。公務員の保健師は事業が多岐にわたります。赤ちゃんから高齢者を対象にした幅広い事業がありますので、事業ごとに行う作業が細かくなる分、慣れるまで時間がかかったように思います。

—逆にその経験が活きている点はありますか?

 

向井:病院で看護師として働いていた時は、病気になられた方々と接しており、高血圧などの生活習慣病で脳梗塞になり麻痺を患った方々の思いに触れることがあり、「食事に気をつけておけば良かったな」という生の声を聞く機会がありました。この点については、疾病の予防や健康の保持増進につながってくる部分でもあるので、保健師としても活かせる視点だと思っています。

しかし、所属する健康医療課では母子保健がメインになってくるので、その辺りは入庁する前のイメージとは違った分野での仕事になります。

 

—民間で働いていた経験が活かされていると感じることはありますか?

 

向井:市役所内で数値化したものを共有する際に、ExcelやPowerPointを使って資料を作成するので、IT時代の経験が役に立っています。また、抵抗なく市役所の窓口で電話応対もできるので、事務作業経験が活きていると思っています。

—仕事のやりがいや面白さについて教えてください。

 

向井:座間市に誕生したほぼ全てのお子様と関わる機会があることです。これから育っていくお子様たちに直に関わることができ、家族支援ができることについてもやりがいを感じています。

—先輩、周囲の職員との交流・関係性はいかがですか。

 

向井:縦に厳しいということはありません。助産師など様々なバックグラウンドをもった専門職が集まり、お互い似たような経験を共有して職場内でコミュニケーションをとっている感じです。

座間市の男性保健師は私が初めてです。女性が多い専門職の職場ですが、父親母親学級では父親視点としての教育ができることを強みとして、上手く活かせたらと思っています。

女性の多い職場で職員間のやりづらさはありませんね。また、事務職と係長については男性の方を配置して頂き、気軽に相談できる環境を作って頂いています。

 

—働き方について教えてください。

 

向井:入庁して半年ということもあり、時間内に作業が終わらない場合は残業しています。残業は自分の予定に合わせ、メリハリをつけながら計画的に行うことができる環境だと思います。ベテラン保健師になると、7~8割の方が定時に帰宅しているようです。

休日に関しては、土日に出勤することもありますが振替休暇を取得することができる体制です。有給についても、担当している事業の予定と重ならなければ取得しやすい環境ですし、子供の具合が悪い時は、看護休暇を積極的に取得できますよ。

—庁内や同期との交流はありますか。

向井:まだ入庁して半年なので同期との繋がりしか持てていませんが、市役所内に部活があるので、そこで他部署との交流をもつことができるようです。

—今後、どのようなキャリアを積んでいきたいですか。

 

向井:専門職として、子供の発育や発達など生活に困難を抱えている方にきちんとアドバイスができて、舵取りができないといけないと気がはっていた時期があります。そんななか、先輩保健師や上司から、保健師の仕事は、本人やご家族をコントロールするのではなく、沢山ある選択肢の中で決めた選択肢をきちんと支援出来ることが重要と学びました。

自分自身も、本人やご家族が選んだ選択肢を尊重し、きちんと支援できるようになりたいと思い、そこを目指して頑張っています。

研修の様子


—本日はありがとうございました。

看護師やIT企業を経て辿り着いた行政保健師〜座間市初の男性保健師としての仕事〜

看護師やIT企業を経て辿り着いた行政保健師〜座間市初の男性保健師としての仕事〜

職員インタビュー

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座間市役所

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2024/01/11

【脱 お堅い縦割り行政】ルールや慣習に縛られ過ぎない、座間市役所の働き方

インタビュー動画

座間市役所地域福祉課で務める吉野 文哉さんにお話を伺ったインタビュー動画です。座間市役所での働き方や周囲の職員の特徴などについてお話いただきました。


 

【脱 お堅い縦割り行政】ルールや慣習に縛られ過ぎない、座間市役所の働き方

【脱 お堅い縦割り行政】ルールや慣習に縛られ過ぎない、座間市役所の働き方

インタビュー動画

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座間市役所

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2023/12/22

【IT経験を活かす】異色の経歴で行政保健師に、経験を生かした仕事や働き方とは

インタビュー動画

看護師や民間企業を経験後、神奈川県座間市へ保健師として転職された向井 翔太(むかい しょうた)さんにお話を伺ったインタビュー動画です。ご経歴や仕事の内容、過去の経験をどのように今活かしているのかという点などについてお聞きしました。

【IT経験を活かす】異色の経歴で行政保健師に、経験を生かした仕事や働き方とは

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インタビュー動画

インタビュー動画

座間市役所

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2023/12/18

【新人の特権・すぐ聞ける環境】看護師からの転職、座間市の保健師としての成長や周囲との連携やサポート

インタビュー動画

看護師や民間企業を経験後、神奈川県座間市へ保健師として転職された向井 翔太(むかい しょうた)さんにお話を伺ったインタビュー動画です。入庁当初どのように業務を学び、周囲との連携を取られていたか、また教育の環境についてなどお伺いいたしました。

【新人の特権・すぐ聞ける環境】看護師からの転職、座間市の保健師としての成長や周囲との連携やサポート

【新人の特権・すぐ聞ける環境】看護師からの転職、座間市の保健師としての成長や周囲との連携やサポート

インタビュー動画

インタビュー動画

座間市役所

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2023/12/18

【民間団体との共同体制】どんな方でも受け入れる、座間市役所の自立支援相談の形

インタビュー動画

座間市役所地域福祉課で務める吉野 文哉さんにお話を伺ったインタビュー動画です。地域福祉課自立サポート担当、市役所として外部団体との連携の体制などについてお話いただきました。


 

【民間団体との共同体制】どんな方でも受け入れる、座間市役所の自立支援相談の形

【民間団体との共同体制】どんな方でも受け入れる、座間市役所の自立支援相談の形

インタビュー動画

インタビュー動画

座間市役所

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2023/12/18

未経験からはじめるインフラづくりとその働き方~民間企業から神奈川県座間市役所への転職を経て~

職員インタビュー

水道局

ゼネコンから神奈川県座間市役所に転職し、現在は上下水道局で土木や建設の仕事に携わる佐藤大介さんに、お話を伺いました。

—これまでの経歴や自己紹介をお願いします。

佐藤:大学院卒業後は約15年間ゼネコンに勤め、関東を中心とした鉄道系工事の現場監督をやっていました。鉄道系ということで、電車が止まっている深夜1時から4時半という時間帯に工事をすることが多く、ほとんど昼夜逆転の生活を送っていました。なので、もう少し人間らしい生活をしたいな、と。

そこで、40歳を目前に「このあたりがラストチャンスかな」と思い、転職を決めました。座間市にはもともと知り合いがおり、また私自身の地元が近いということもあったので、それらがきっかけとなり座間市役所に応募しました。

—現在はどういった仕事をされていますか?

佐藤:平成29年、40歳になる年に座間市役所に入庁し、最初の4年は都市部道路課で都市計画道路に関する事業に携わりました。

現在は上下水道局水道施設課に異動して3年目、係長になって2年目です。上下水道局は少し特殊で、市の組織でありながらも独立した公営企業として運営されています。そのため、座間市から出向という形で配属されています。



—現在の具体的な就業環境を教えていただけますか?

 

佐藤:基本的に土曜日、日曜日、祝日が休みで、勤務時間は8時30分から17時15分ですが、年度末などの繁忙期には残業時間が増えてしまうこともあります。

また、工事の発注、監督、完成までの過程すべてが私たちの仕事となり、部署の中では「1年間の中であなたはこれを3本」というような形で工事を割り振ります。

年間スケジュールの中で各自が納期を管理する仕事が多いため、自分のペースで働けます。プライベートのスケジュールも立てやすく、休暇を取得しやすいですね。

—組織の構成や、職員の方々の年齢はどのようになっているのでしょうか?

 

佐藤:水道施設課では、私の所属する工務係が7名、管理係が7名、課長も含めて計15名が在籍しています。

また、年齢に関していうと、工務係の最年長は64歳で、あとは20代~30代の技術職や事務職の方々という構成です。技術職は、ほとんどが民間からの転職で、技術職として新卒の方が入庁したのは、10年ほど前になります。

座間市役所全体では技術職の若手職員が少なく、また、若手職員と定年間際の職員との間の世代が少なくなっているのですが、水道施設課はバランスの良い年齢構成なのではないかと思います。

—新卒や転職で入職する場合、建設系のご経験をお持ちの方が多いのでしょうか?

 

佐藤:数年前までは、土木の大学を卒業していたり、資格保有者であったりと、建設業に関わっていたという人材がほとんどでしたが、現在はそうとも限りません。最近入庁した職員の中には、「建設会社にはいたけれど職種は営業でした」という者もいます。

私自身は、民間企業で20年の現場経験を積み重ねてからの転職でした。当然、それまでやってきた経験は役に立ちます。一方で、やはり市役所には市役所のルールがあり、新しい知識も必要になります。そういった意味では、経験の有無はそんなに重要なことではないと思っています。

—未経験の若手職員の育成は、どのように進めているのですか?

 

佐藤:業務には必ず経験豊富な先輩がつき、教えてもらいフォローをしてもらいながら一緒に進めていく流れとなります。なので、いきなり現場の最前線に出されて判断を任される、ということはありません。

土木の仕事はルーティンというものがあまりなく、応用力が必要な仕事です。また、チームやグループで作業をすることが多いので、誰かひとりがずば抜けていれば上手くいくかというと、そういうものでもありません。

未経験の者がいれば、周りの人間がフォローし、教える。それを見て聞いて、実際に手を動かしながら学び、身につけていければ良いのかなと考えています。2年、3年という長い期間をかけて、とにかく色々な経験を積んでもらいたい思っています。


—佐藤さんが考える、新人とのコミュニケーションに大切だと思うものは何かをお聞かせください。

 

佐藤:一概に「こう」と決めつけるのではなく、その人自身を見ることが大切なのではないでしょうか。そして、その人がやりやすくなるだろうな、喋りやすいだろうなという環境を提供してあげることに尽きるかと思います。

例えば、運動が好きな人と、ゲームが好きな人ではタイプが違いますよね。また、元々ゼネコンで働いていたという人、土木や建築関係はまったくの未経験という人など、それぞれ経験の差もあります。

面と向かって話したり、SNSを使ってフランクに話したりと、コミュニケーションの仕方を工夫して、相手の個性やキャラクターを尊重しながら意見や本音を伝え合えればいいなと思っています。

—今後は、どういった方に入ってもらいたいですか?

 

佐藤:挨拶ができて、やる気さえあれば、あとは育てます!というスタンスです。民間企業経験者についても、現場で生の技術を見てきた方が官公庁側にきて、その経験を活かして仕事ができたら良いですよね。

また、私たちは公務員という法律を遵守する立場なので、法律を学んできたという方や、文章を書いたり、文章を読みこんで解釈できるという方も、その経験を生かせる場所があります。

そういう意味では、土木や建築とは全く関係のない経験や知見、知識を持っている方でも輝くことができる職場だと思っています。

 

—本日はありがとうございました。

未経験からはじめるインフラづくりとその働き方~民間企業から神奈川県座間市役所への転職を経て~

未経験からはじめるインフラづくりとその働き方~民間企業から神奈川県座間市役所への転職を経て~

職員インタビュー

水道局

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2023/11/02

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