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美濃加茂市役所

災害から市民の「命を護る」こと、子育て環境の充実や未来にはばたく個性豊かな子どもを育み「人を創る」こと、里山と清流を維持し先人たちが築いてきたものを後世に残すために「暮らしを繋ぐ」こと、市内産業のさらなる振興や企業誘致を行うなど活力あふれる「街を興す」こと、行政手続きのデジタル化やさまざまな世代の声を反映した市政の実現のために「庁舎を展く」ことを「未来への五か条」とし、政策を展開していきます。

【美濃加茂市保育士が語る、遊び中心の保育】こどもたちの「やりたい!」を自然と共に育む保育士を目指して

美濃加茂市役所

2025/05/08

岐阜県美濃加茂市で保育士として働く加藤さん(8年目)と渡邉さん(3年目)にインタビュー。美濃加茂市を選んだ理由、”遊び”を大切にする保育の実際、そして市独自の「里山保育」への取り組みと魅力について伺いました。手厚い新人サポートや温かい職場の雰囲気、仕事のやりがいなど、現場のリアルな声をお届けします。

 

ーまずはお二人のご経歴を教えてください。

 

加藤:山之上こども園の加藤です。母が保育士だった影響で保育系の大学へ進学し、美濃加茂市に就職して今年で8年目になります。

 

渡邉:あじさい保育園の渡邉です。愛知県の大学で保育士と小学校教諭の免許を取得しました。地元である美濃加茂市で働きたいと思い入庁し、3年目です。

 

ー公立園である美濃加茂市を選んだ理由は何でしたか?

 

渡邉:大学の実習で複数の園を経験しました。その中で、美濃加茂市の公立園が最も遊びを大切にし、地域の自然に触れる機会が多いと感じ、ここで働きたいと思いました。

 

加藤:私は隣の関市出身ですが、美濃加茂市は身近な場所でした。自然豊かでゆったりした雰囲気が魅力でした。私も実習を通して、自由に遊ぶ時間が多い公立園の方が自分に合っていると感じました。

 

ー渡邉さんは採用試験のことを覚えていますか?

 

渡邉:一次は筆記、二次は実技と面接でした。実技では、保育園で15分間の保育実践や子どもたちとの触れ合いを見てもらいました。ピアノ試験やグループディスカッションもありましたね。試験官の先生方は温かく、リラックスして臨めました。

 

ー加藤さんはこれまでどのような園で勤務されましたか?

加藤:加茂野保育園(3年)、古井第一保育園(統合のため1年)、あじさい保育園(2年)、そして現在の山之上こども園で4園目です。

 

異動をすると、園ごとに一日の流れややり方が異なる部分があり、最初は転校生のような気分で緊張もします。また、覚えることも多いですが、それぞれの園に良さや楽しさがあり、こどもの雰囲気も違うので、毎回新鮮で楽しいです。

 

ー渡邉さんは新人時代、どのように仕事を覚えましたか?

 

渡邉:1年目から担任を持ちましたが、経験豊富な先生が指導役としてクラスに入ってくださいました。最初の半年ほどはほぼ付きっきりで、アドバイスをもらいながら仕事を覚えました。

 

加藤:補足すると、そのフリーの先生は新人指導だけでなく、他のクラスのサポートや先生方の休憩時間の対応など、園全体の補助も担っています。渡邉先生が新人だったので、特に手厚くサポートしてくれたのだと思います。

 

ー実際に働いてみて大変だったことは?

 

渡邉:こども一人ひとりに合った対応を見つけるのが難しかったです。悩むたびに先輩に相談し、アドバイスをもとに色々試しながら学んでいきました。まずはこどもの好きなことから関わり、一対一で遊んで信頼関係を築くことが大切だと気づきました。信頼関係ができると、こちらの言葉を受け入れてくれたり、新しいことに挑戦したりするようになります。

 

ー美濃加茂市の「遊び中心」の保育はいかがでしたか?

 

渡邉:想像以上に遊んでいました(笑)。私自身も美濃加茂市の公立園出身ですが、当時以上に外遊びの時間を大切にしていると感じます。活動も、室内だけでなく外で遊びながら絵を描くなど、遊びの中で楽しみながら行う工夫があり、本当に遊びを大事にしていると実感します。

 

ー「遊び中心」「こどもの主体性」は市全体の方針ですか?

 

加藤:はい、全国的にも重視されていますが、美濃加茂市でも「こどもの主体性」を大切にしています。こどもが「これしたい!」と言ったこと、こどもから生まれた「やりたい」を実現するために、保育士がどのような環境を用意するかが重要だと考え、研修でも学んでいます。

 

ーこどもの「やりたい」を尊重するのですね。

 

加藤:一方で、「大人の主体性」も大切です。大人が楽しくなければこどもも楽しくありませんし、こどもの「やりたい」を叶えたいという思いを基本にしつつ、「こんなことしてみない?」「こうしたらもっと面白いかも」といった大人の働きかけで、こどもの遊びがさらに広がることもあります。このバランスを大切にしています。

 

ー美濃加茂市の特徴として「里山保育」についても伺いました。

 

加藤:美濃加茂市は里山という豊かな自然環境に恵まれています。「園の中だけでなく、自然溢れる市全体でこどもを見守り育てよう」という考えのもと、私たち保育士が自然を活かした保育を展開するためのスキルを身につける取り組みが進んでいます。

 

ー市全体で自然を活かした保育に取り組んでいるのですね。

 

加藤:はい、元々美濃加茂市の保育士で、「森林文化アカデミー」で学ばれた後、復職された先生がおられます。市では、その先生のような自然に関する専門知識を持つ保育士を育成しようとしており、私は市の研修の一環として昨年度、半年間森林文化アカデミーに「科目等履修生」として通いました。

 

ーお仕事と並行してですか?

 

加藤:はい。多い時は週3日ほど通いました。アカデミーに行く日は他の先生がクラスに入ってくださり、職場の協力体制に感謝しています。授業は座学はほとんどなく、「森のようちえん」や小学生向けの自然体験活動など、現場での実習形式で学びました。

 

ーどのようなスキルを身につけましたか?

 

加藤:森でのロープワーク(ブランコやハンモック作り)、焚き火の注意点など、楽しさと同時にリスクマネジメントも学びました。身近な草花の名前やそれを使った遊び方も多く知ることができました。

 

ー学んだことはすぐに保育現場で活かせていますか?

 

加藤:はい、実感しています。例えば、イチョウの葉で蝶々を作る遊びを園のこどもたちとしたら、とても喜んでくれました。今の山之上こども園は裏山が遊び場で、恵まれた環境です。アカデミーで学びながらすぐに実践できることが多く、良い経験になりました。

 

ーこの仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?

 

渡邉:こどもに愛情を持って関わった分、反応が返ってくることです。「これができるようになってほしい」と関わる中で、こどもが実際にできるようになった時の達成感や嬉しさは大きいです。

 

加藤:私も愛情は大切だと思います。こどもは大人の関わり方をよく見ています。信頼関係が築けると、こどもと過ごす時間がとても楽しくなります。自分の声かけでこどもの心が成長したと感じる瞬間も多く、こどもの成長はもちろん、保護者の方からの感謝の言葉も大きなやりがいになります。

 

ーワークライフバランスについてはいかがですか?

 

加藤:土日祝日は基本的に休みなのでリフレッシュできています。ただ、勤務時間内に全ての業務を終えるのは難しく、残業になることもあります。できるだけ仕事は持ち帰りませんが、時間内に終えるのが難しい時もありますね。その分、休日はしっかり休んで、また頑張れるようにリフレッシュしています。

 

渡邉:研修で土曜出勤もありますが、基本は土日祝休みなので、旅行などでリフレッシュしながら働けています。

 

ー今後の目標や展望を教えてください。

 

渡邉:まだ3年目で、日々試行錯誤しています。まずは一人前の保育士になり、もっとこどものことを第一に考え、楽しい時間をたくさん作れる保育士になりたいです。

 

加藤:アカデミーで学んだことをさらに深めたいです。今後も研修などに積極的に参加し、学んだことをこどもたちに還元していきたい。そして何より、自分自身も楽しみながら、笑顔で保育ができる、そんな保育士であり続けたいです。

 

ー最後に、職場の雰囲気について教えてください。

 

加藤:複数の園を経験しましたが、どこも本当に優しい先生ばかりです。研修で抜ける時も「気にせず行ってきて!」と温かく送り出してくれます。とても働きやすく、ありがたい環境だと感じています。

 

渡邉:私も美濃加茂市の保育園は雰囲気が良いと思います。今の園しか知りませんが、分からないことは聞きやすいですし、園長先生がこどもの成長を一緒に喜んでくれたりします。新人時代も、先輩たちが積極的に輪に入れてくれたり、プライベートな話をしてくれたりと、気にかけてくれました。挨拶も活気があり、本当に雰囲気が良い職場です。

 

ー本日はありがとうございました。

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年4月取材)

 

 

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