「地域との繋がりって、働く上でどう活きるんだろう?」
「将来を考える上で、何を大切にすればいい?」
「市役所の雰囲気って、実際どんな感じ?」
未来のキャリアを模索する学生たちの素朴な疑問に、市長が真摯に向き合う座談会が、岐阜県美濃加茂市で開かれました。
参加したのは、藤井浩人美濃加茂市長と、市の「有償型」インターンシップに参加する3名の大学生。インターン参加のきっかけから、10年後、20年後の未来像、そして市長が考える「本当の頭の良さ」まで、予定時間を超えるほどの白熱したトークが繰り広げられました。
※当座談会は、有償型インターンシップ中のプログラムの一種です。
【美濃加茂市役所:有償型インターンシップ】
期間: 第1期 令和7年8月1日(金曜日)〜令和7年8月29日(金曜日)
第2期 令和7年9月1日(月曜日)〜令和7年9月30日(火曜日)
詳細はこちら:有償型インターンシップ募集案内
【参加者】
- 藤井 浩人(美濃加茂市長)
- 司会:美濃加茂市職員
- インターンシップ生
- 田家さん(大学3年生・美濃加茂市出身)
- 米加田さん(大学3年生・可児市出身)
- 後藤さん(大学3年生・関市出身)
【目次】
- きっかけは「市長との出会い」と「地域への愛着」―美濃加茂市を選んだそれぞれの理由
- インターンでの気づき―「市民との距離感」と「学ぶ姿勢」
- 10年後、20年後の自分―「安定」の先に見据えるもの
- 市長が考える「本当の頭の良さ」とは?
- 市長から学生たちへのエール
きっかけは「市長との出会い」と「地域への愛着」―美濃加茂市を選んだそれぞれの理由
司会:なぜこの美濃加茂市のインターンシップに参加しようと思ったのか、そのきっかけを教えてください。
田家さん:実は僕、小学生の頃に市長とお会いしたことがあるんです。当時、蜂屋小学校の陸上部に所属していて、全国大会に出場するときに激励していただきました。その時、市長がすごくはきはきとお話しされるのに、僕たち小学生にも優しく、まるで自分の子供のように接してくださったのがとても印象的で。
「なんて温かい地域なんだろう」と感じたんです。もともと美濃加茂市が地元ということもあり、このまちのために働きたいなと、その時の経験がきっかけになりました。
市長:覚えていますよ!まさか、あの時の! (当時の写真を見ながら)すごい、背が伸びましたね!嬉しいです、こんな形で再会できるなんて。
米加田さん:僕は可児市出身で、もともと「地元の人のために関わりながら仕事がしたい」という思いがありました。知らない土地だと、まず地元のことを知らない自分が受け入れてもらえるか不安があったので、近隣の自治体を探していたんです。
その時、ネットで美濃加茂市のインターンシップを見つけました。実は第一希望だった可児市のインターンは締め切りが終わってしまっていて(笑)。でも、僕は美濃加茂高校出身で馴染みもありましたし、ベストなタイミングだったので「ここだ!」と思って応募しました。
後藤さん:私も、将来は市役所で働きたいなと考えていました。出身は関市ですが、小さい頃から美濃加茂市にはよく遊びに来ていて、すごく馴染みのある場所でした。実は私も、美濃加茂ジュニアで陸上をやっていたんです。
市長:ええ、本当に!?すごい繋がりですね。美濃加茂ジュニアは本当に強いんですよ。いろんな地域から才能ある子が集まってきてくれて。いやあ、嬉しいですね。

インターンでの気づき―「市民との距離感」と「学ぶ姿勢」
司会:インターンシップが始まって数日ですが、皆さんの現在の感想を教えて下さい。
田家さん:インターンシップでは、是非職場の「雰囲気」を知りたいなと思っていたのですが、美濃加茂市は、皆さんが真剣に話し合いながらも、どこかで笑いがあり、温かい雰囲気を感じました。業務時間だけの関わりでは生まれないような、プライベートでも仲が良いんだろうなという関係性を見て、こういう職場で働きたいなと思いました。
後藤さん:私は「学ぶ姿勢」が大事なんだと感じました。今の学生としての学びではなく、社会人としてすぐ実践に繋げていく学びです。市役所は異動も多いので学ぶことも多いでしょうし、今日市民課の職員さんのやり取りで、イレギュラーな手続きに対して職員さん同士で話し合いながら対応されているのをみました。そうやって、相互にコミュニケーションしながら学びを深めているんですね。

10年後、20年後の自分―「安定」の先に見据えるもの
司会:10年後、20年後の未来、皆さんはどんな自分で在りたいですか?
後藤さん:私は「ワークライフバランス」を大切にしたいです。もし結婚して子供が生まれても、仕事は続けたいと思っています。なので、プライベートと仕事をしっかりと両立させて、楽しく生きていきたいです。
米加田さん:市役所の仕事は「安定」というイメージがあるので、将来を見据えて、老後のためにコツコツ貯金していきたいです(笑)。でも、趣味も大切にしたいので、お金をかけすぎない範囲で色々なことに挑戦して、「仕事ができる良い大人」になりたいと思っています。
インターンは今回が初めてだったんですが、社会人の皆さんが先回りして仕事をしている姿を見て、すごいなと感じています。
市長:正直で素晴らしいですね(笑)。「安定」という言葉は、時にネガティブに捉えられることもありますが、公務員にとってすごく大事なことなのです。民間企業のように短期的な利益を追い求めるのではなく、福祉や教育、まちづくりといった長期的な視点で市民の未来を作っていくのが私たちの仕事です。
だから、職員には腰を据えてじっくりと仕事に取り組んでほしい。そのための「安定」なんですよね。もちろん、頑張った人が評価される仕組みもありますから、そこはご安心ください。
田家さん:僕は、10年後、20年後も今の家に住み続けて、両親の老後を支えたいです。両親が「60歳を超えたら、あとは自分のやりたいことをやりたい」と話していたので。もし結婚していたら、今の家の近くに家を建てて、家族を支えながら、この美濃加茂市で生活できればなと思っています。

市長が考える「本当の頭の良さ」とは?
司会:市長に対してご質問はありますか?
田家さん:市長が働く上で一番大切にしていることは何でしょうか?
市長:まずひとつは、いかに職員の皆さんが、もうちょっと頑張ろうと思える働きやすい市役所にするかということです。どうしたら美濃加茂市をより良くできるかは、800人の美濃加茂市役所職員がどれだけモチベーション高く仕事ができるかにかかっていますから。
そしてもう1つ、同じように市民の方々もこの街をより元気にしていくために頑張ろうと思っていただけるかです。そのためなら少しの時間も無駄にせず、あらゆる場所に行って市民の方々と話をしていますね。
最後に1つだけ、皆さんにももしかしたら参考になるかもしれないこととして、私は「頭のいい人」になりたいと思っています。皆さんにとって「頭のいい人」とはどんな人だと思いますか?

田家さん:効率がいい人だと思います。
米加田さん:仕事をうまく振れたり、自分で見つけたりできる人です。
市長:なるほど、それもすごく大事なことですね。私が思う「頭のいい人」は、「どんな人とでも同じ目線で話ができる人」です。これは、簡単そうでめちゃくちゃ難しいんです。
例えば、スポーツ振興課なら、炎天下で子供たちのためにテニスを教えている指導者の気持ちを考える。商工観光課なら、企業の経営者の視点に立つ。市民課なら、時に厳しい意見を言いに来る市民の方の背景や気持ちを想像する。
全く同じ立場にはなれなくても、相手を理解しようと努力し、少しでも近づこうとすること。その姿勢があれば、気持ちは通じますし、信頼関係が生まれます。この「同じ目線に立つ」という力は、多様な市民と向き合う市役所の仕事において、何よりも大切なスキルだと私は思っています。

米加田さん:確かに、今スポーツ振興課でインターンをしているのですが、市営グラウンドが荒れているという連絡が来た後の対応には驚きました。職員の方がすぐに対応し、解決したことを市民の方に伝えたのですが、そこから最初は怒っていた市民の方が「じゃあこの後は掃除しとくわ!」と言ってくれて。
ただ依頼されて動いただけではなく、市民と同じ立場で動かれているからこその関係性になれるんだなと思います。市民との関わりの大切さを実感しましたし、距離の近さにも驚きました。

市長から学生たちへのエール
市長:「学生」という立場は、実は大変な特権なのですよ。社会人になると、なかなか他の会社のインターンシップに参加するなんてことはできません。企業の情報や内部を見せてもらえるのは、学生だからこそです。
私も学生時代、就職先も決まって何をしようかと思っていた時に、バックパッカーとして旅に出て、世界観が大きく変わった経験があります。
ですから、このインターンシップもそうですし、残りの学生生活も、色々なことに挑戦して、色々な経験を積んでほしいと思います。その経験の一つひとつが、皆さんの未来を豊かにしてくれるはずです。頑張ってください。応援しています。

美濃加茂市という「まち」だけでなく、公務員として「働く」ことの意義を話し合った市長と学生との座談会。
この座談会をきっかけに美濃加茂市役所に興味を持たれた方は、ぜひ今後のインターンシップや採用情報にご注目ください。



