「公務員試験」と聞くと、どこか堅苦しく、完璧な正解を用意しなければならないようなイメージを持っていませんか?新潟県上越市。日本海に面し、豊かな自然と歴史が息づくこのまちの市役所では、今、画一的な正解よりも、その人自身の「生の声」を求めています。
「立派な志望動機よりも、飾らない熱意を伝えてほしい」
そう語るのは、上越市人事課の植木さんと猪田さん。今回のインタビューでは、採用試験で注目している「3つの力」や、意外と見落としがちな書類作成の注意点といった実践的なアドバイスに加え、男性職員の育児休業取得や部署を超えたサークル交流など、実際に働く場としての「上越市役所」のリアルな魅力をたっぷりと伺いました。
これまでのキャリアを活かしたい方も、地元で腰を据えて働きたい方も、あなたの「これまで」を「これから」のまちづくりに繋げるためのヒントが、ここにあります。
ー本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、職員採用にあたり、上越市ではどのような人材を求めているのでしょうか?
植木:私たちは大きく分けて3つの要素を重視しています。
1つ目は、地方公務員の「新人」として、担当業務を遂行するための基礎的な知識と技術を備えていることです。
2つ目は、組織の一員として、積極性と協調性(リーダーシップとフォロワーシップ)を併せ持っていることです。
そして3つ目は、上越市職員として地域の振興や市民サービスの向上に熱意を持って行動できることです。
ー学力だけでなく、総合的な「人間力」が大切になってくるのですね。採用試験についても、特徴的な部分があれば教えていただけますか?
植木:現在は通年の採用計画として、年に4回の職員採用試験を実施しています。
大きな特徴として、第1回(4月)と第2回(6月)の一次試験においては、上越会場だけでなく東京会場を設置しています。これにより、首都圏に進学・就職している方も非常に受験しやすくなっています。
また、公務員経験者向けの試験職種も設けており、こちらは個別面接のみで選考を行います。
ー受験者に配慮された試験方法が導入されているのですね。エントリーする上で、受験者の方々に意識してもらいたいポイントなどはありますか?
猪田:エントリーシートや面接などでは、志望動機や自己PRは必ず問われるポイントですが、これらについては難しさや格好よさを追求するのではなく、ぜひ「自分の言葉」でPRしてほしいですね。
これまでの経験や熱意を飾らずに伝えていただくことが大切です。特に民間企業での経験や公務員での経験がある方は、具体的な職務内容や実績をアピールしていただきたいです。

植木:ワンポイントアドバイスとしては、「なぜ公務員なのか」「なぜ数ある自治体の中で上越市役所なのか」をしっかりと考えてほしいということです。そのためには、試験対策の一環として、事前の自己分析もしっかりと行っていただきたいですね。
ー逆に、採用試験を行う中で「これはもったいないな」と感じる失敗例などはありますか?
猪田:エントリーシートに関しては、プロフィール写真が一般的な履歴書写真の基準に沿っていないケースをたまに見かけます。例えば、顔や頭が切れていたり、顔が中心になかったり、背景が単色でなかったりといったことです。
また、シャツのボタンを留めていなかったり、ネクタイが曲がっているなど、撮影前にちょっと確認すれば防げるようなものは、もったいないと感じてしまいますね。これだけで合否を決めるものではありませんが、少なくとも「第一印象」には関わってくると思っています。
植木:あとは基本的なことですが、誤字・脱字や、試験案内の注意事項を読んでいないが故の初歩的な入力間違いも意外と多いです。
学歴や職歴の在籍期間の誤りは受験資格にも関わる重要なポイントですので、エントリー前には必ず入力した内容をよく確認してください。また、志望動機や自己PRの長さが極端に短すぎたり、逆に長すぎたりするのも、読み手には良い印象を与えないので、避けたほうがいいでしょう。

ーどれもちょっと確認すれば防げるようなもので、印象を変えてしまうのはもったいないですね。話が変わりますが、お二人から見て、「上越市役所で働く魅力」とはどういった点だと思いますか?
植木:私は3人の子どもを育てているのですが、ワークライフバランスが非常に取りやすい職場だと実感しています。家族看護や子育てのための休暇制度(年8日、中学生までの子どもが2人いれば12日)があり、急な体調の変化や各種学校行事の際にも利用可能です。
そして、私自身も半年間の育児休業を取得しましたが、近年は男性の取得者も増えています。職場復帰後も時短勤務やリモートワーク制度を活用できるため、子育てと仕事を両立する上でも非常に働きやすい環境だと思っています。
ー「勤務する場所」についてはいかがですか?
植木:これは上越市に限った話ではないかもしれませんが、「市」の職員であるため、異動範囲は基本的に上越市内に限定されています。民間企業や国、県の職員だと転居を伴う異動や単身赴任になることもありますが、当市ではその心配がなく、長く、安定的に同じ地域で働くことができるのも大きな魅力ですね。
ー猪田さんは民間企業からUターンで入庁されたとのことですが、いかがでしょうか。
猪田:私が感じる魅力は、異動を通じて様々な部署を経験し、視野が広がることです。
都度新しい知識を習得する大変さはありますが、市民生活に直結する知識が増えることは、一市民としての生活にも役立っています。上越市は、豊かな自然がありながら買い物にも不便がなく、交通網も整った「ちょうどいい」環境です。都会が少し苦手な私にとっては、最高の環境だと感じています。
ー職場の人間関係や雰囲気についてはどうですか?
猪田:市役所内には多くの部やサークルがあり、部署や年代、職種を超えた交流が盛んです。ジャンルも野球やテニス、茶道など、スポーツだけでなく、文化を楽しむものなど多彩です。
こうした活動を通じて縦横のつながりができると、仕事上の相談や打ち合わせもスムーズに進むようになり、公私ともに良い影響があります。

ー最後に、上越市役所を目指す方へメッセージをお願いします。
猪田:まずは説明会で話を聞いたり、学生の方ならインターンシップに参加したりして、職場の雰囲気を感じてみてください。それだけで、働くイメージが湧きやすくなると思います。
少しでも興味があれば、まずは勇気を持って応募してみてください!
植木:自分が住んでいるまちを良くする仕事に携わり、それを実感できるのが市役所の仕事であり最大の醍醐味だと思っています。
熱意ある方からのご応募を、お待ちしています!

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年12月取材)



