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能代市役所

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建築技術職として民間から公務員への挑戦。手に入れたのは家族との時間と、地域に貢献するやりがい。

能代市役所

2025/08/29

秋田県能代市役所で建築技術職として働く菅原さんのインタビュー記事です。

民間企業で13年間、建設現場の最前線で活躍した菅原さん。2人目のお子さんの誕生を機に、働き方を見つめ直し、公務員への転職を決意したとのことです。そんな民間と公務員、それぞれの現場を知る菅原さんに、仕事内容の違いや、能代市役所で働くからこそ感じられるやりがい、そして転職によって得られた充実した暮らしについて伺いました。

 


建築の道へ。ものづくりの原点と前職での経験

ーまずは、これまでのご経歴を教えてください。

 

菅原:出身は秋田県大館市です。高校、大学で建築のことを学び、卒業後は全国展開する建設会社に就職しました。そこでは、現場監督として13年間、主に東北地方の様々な建設現場で働いていました。

 

その後、平成21年に建築技術職として能代市役所に入庁しました。現在は都市整備課で課長を務めています。

職員さんの写真

ー建築の道に進まれたきっかけは何だったのでしょうか?

 

菅原:祖父が工務店を経営していた影響が大きいですね。

 

小さい頃から建設現場に連れて行ってもらうことも多く、建築という仕事自体とても身近に感じていました。また、祖父の事務所で道具を借りて、自分で何かを作るのも大好きでした。

 

自然と「ものづくり」の魅力に惹かれ、高校進学の頃にはもう建築の道に進もうと決めていました。

 

ー前職では、どのような働き方をされていたのでしょうか?

 

菅原:主に東北6県を管轄する支店に所属していたので、一つの建物が完成すれば、また次の現場がある県へ移動するという、転勤の多い生活でした。

 

現場監督の仕事は、建物をゼロから作り上げていくダイナミックさがあり、非常にやりがいを感じていました。常に新しい技術に触れられる環境も、技術者として成長できる大きな魅力でしたね。

 

ただ、働き方はハードで、朝は6時前に家を出て、帰宅は夜11時を過ぎるということが日常的でした。日曜日は休みだったのですが、工期が迫ってくると間に合わせるために休日出勤することも珍しくありませんでした。

 

転職の決意。家族と仕事の優先順位。

ーやりがいのある仕事だった一方で、働き方には課題を抱えていたのですね。転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?

 

菅原:一番のきっかけは、2人目の子どもが生まれたことです。仕事に対する不満はなかったのですが、気付けば家族と過ごす時間はほとんどありませんでした。平日は、子どもが起きている時間に顔を合わせることがほとんどないような生活でしたね。

 

そんな生活を続ける中で、ふと「このままでいいのだろうか?」と、考える瞬間があったんです。このままでは、子どもたちの成長を見届けることもできないまま人生が終わってしまうのではないかと危機感を覚えました。

 

前職の仕事は好きだったのですが、家族が増えたことで、自分の中での優先順位がはっきりと変わった瞬間でしたね。

 

ー転職先として、能代市役所を選ばれた理由を教えてください。

 

菅原:転職を考える上で、「これまでの建築のスキルを活かせること」「ワークライフバランスを改善できること」の2つを軸に考えていました。

 

もともと、いつかは地元である秋田に戻りたいという気持ちがあったため、地元の建設会社も選択肢の1つでしたが、休日の取りやすさや、より広い視点で地域全体に貢献できるという点に魅力を感じ、市職員という道を選びました。

 

民間と公務員。仕事の違いと共通のやりがい

ー実際に市役所で働き始めて、民間企業との違いを感じることはありましたか?

 

菅原:それは感じました一番の違いは「スピード感」と「求められるもの」ですね。

民間企業、特に建設現場では、利益を追求するために、いかに少ない人数で効率よく、スピーディーに仕事を進めるかが重要視され、常に迅速な判断が求められます。

 

一方、市役所の仕事は「公共の利益」が最優先です。そのため、スピードよりも「正確性」が何よりも求められます。

 

住民生活への影響も考慮しつつ、一つひとつの段階を丁寧に、時間をかけて進めていく。この時間の使い方や求められる成果が、民間企業との大きな違いだと思います。

現場風景

ー同じ「建築職」でも、民間と自治体では役割や携わる範囲は変わるものですか?

 

菅原:建築職の根幹である、設計図面のチェックや工事の進捗管理といった業務は、民間も自治体も大きくは変わりません。私も入庁当初は、前職の現場監督としての経験を直接活かせる場面が多くありました。

 

一方で、自治体でしかできないような経験もあります。それは、市の政策に関わる長期的な計画策定です。例えば、「都市計画マスタープラン」や「住生活基本計画」といった、10年先を見据えたまちの将来像を描く業務に携わることもできるんです。

 

また、市の政策に基づいた補助金の交付も重要な仕事です。住宅リフォームへの補助金交付などを通じ、市民の生活を直接サポートし、地域の活性化に貢献することができます。

 

個別の工事管理だけでなく、より上流の視点からまちづくりに関われること。これが自治体で働く建築職の大きな魅力だと感じています。

 

ー仕事のやりがいについても、前職と現在で変化はありましたか?

 

菅原:やりがいの「質」が変わりましたね。前職では、困難な工事を成し遂げた時の技術者としての達成感が大きなやりがいだったのですが、現在は自分が携わったものが「形」として地域に残り、市民の方々の生活に役立っていることを実感できる瞬間に、大きなやりがいを感じます。

 

特に印象に残っているのは、市内の小中学校全ての普通教室にエアコンを設置した事業です。

 

ちょうど自分の子どもが中学校に通っている時期でもあったので、「子どもたちが快適に勉強できる環境を」という一心で、最終的には予定を前倒しして事業を完了することができました。

 

完成後、子どもたちや先生方に喜んでもらえた時の嬉しさは、やはり思い出に残っていますね。自分が建てたものを遠くから眺めるのではなく、そこで生活する人々が実際に利用している姿を間近で見られるんです。これは、地元で働くことならではの醍醐味だと思います。

成果物
実際に菅原さんが携わった建築物(市庁舎)
成果物
実際に菅原さんが携わった建築物(市営住宅)
成果物
実際に菅原さんが携わった建築物(市営住宅)

公務員ならではのキャリアパス。管理職としての新たな視点

ー建築技術職として、係長、そして課長へとステップアップされる中で、仕事内容はどのように変化しましたか?

 

菅原:役職が上がるごとに、求められる役割は大きく変わりました。係長になると、個別の事業担当者というより、係全体の事業を見渡し、各担当者へアドバイスをしながらプロジェクトを進めていく「取りまとめ役」としての役割が強くなります。

 

そして、課長になって最も大きく変わったのが、「議会対応」という仕事が加わったことです。市の事業は、市民の税金で行う以上、議会で審議し、承認を得る必要があります。

 

議会答弁は原則として部長職以上で行うのですが、付託された委員会では、議員の方々からの質問にその場で課長職が回答します。分かりやすく説明して、事業に対する理解を深めていただく必要があるので、とても重要な役割ですね。

 

ー民間企業では経験できない、責任の大きな仕事ですね。

 

菅原:そうですね。担当する事業は多岐にわたるので、全てを正確に把握し、的確に伝える準備は大変ですが、自分の説明で街の未来を創る事業が前に進んでいくので、非常に責任が大きく、やりがいのある仕事だと感じています。

 

管理職になったことで、どうしても現場に出る機会は減ってしまいましたが、今でも現場に足を運び、気づいたことがあれば担当者にアドバイスをするなど、建築技術職として現場を見ることは大切にしています。

現場風景

働きやすさと、成長できる環境

ー転職のきっかけとなったワークライフバランスは、実際に改善されましたか?

 

菅原:これは大きく変わりました。転職してからは原則として土日祝日は休みで、残業も格段に減りました。やはり一番嬉しいのは、子どもたちと過ごす時間が増えたことですね。

 

朝も夜も家族と食卓を囲むことができるんです。当たり前のように思えるかもしれないのですが、転職前には考えられなかった、理想の日常を手に入れることができました。

 

また、能代市役所では、市を挙げて有給休暇の取得を推進していて、「月に1回は休もう」という取り組みをしています。趣味などのために休むことももちろんできますし、子どもの学校行事などで休むのも当たり前といった雰囲気があるので、気兼ねなく休みを取れる環境ですね。

 

ー管理職という立場から見て、職場の雰囲気はどのように感じますか?

 

菅原:風通しが良く、連携が取りやすい職場だと思います。私自身も、職員が働きやすい環境を作ることが、ひいては市民サービスの向上に繋がると考えていますので、特にコミュニケーションは大切にしています。

 

若い職員でも萎縮せずに意見が言えるように、そして何か困ったことがあれば、いつでも気軽に相談に来れるように、意識して声をかけるようにしています。能代市役所の技術職には、私のように民間からの転職者も多く、多様な経験を持つ職員がお互いを尊重し、サポートし合う文化が根付いていると感じます。

 

ーこれから入庁される方へのサポート体制はいかがでしょうか?

 

菅原:現場経験のない新卒の方にとっては、いきなり建築技術職として働くのは不安も大きいかと思います。ですが、心配はいりません。

 

能代市役所では、新卒で入庁した職員には、必ず先輩職員がサポーターとして付き、マンツーマンで指導にあたります。一緒に現場を経験しながら、一人前の技術者になれるまで、じっくりと育てていく体制が整っているので、安心して飛び込んできてほしいですね。

 

未来の仲間へ。あなたのスキルが、能代市の未来を創る

ー最後に、求職者の方々へメッセージをお願いします。

 

菅原:もしあなたが、これまで培ってきた建築の知識や経験を、地域のために活かしたいと考えているなら、能代市役所は最高の職場だと思います。

 

民間での経験をダイレクトに活かせる場面も多くありますが、それに加え、まちの将来像を描く計画策定や、市民の暮らしに寄り添う政策など、行政というフィールドでしかできないスケールの大きな仕事に挑戦できます。

 

これまでのキャリアを礎に、さらに視野を広げ、技術者として、そして一人の人間として大きく成長できるはずです。

 

そして何より、仕事のやりがいと、家族や自分のための時間を両立できる。そんな充実した毎日がここにはあります。あなたの経験と情熱が、これからの能代市の未来を創る力になります。

 

ぜひ、私たちと一緒に、この街の未来を創っていきませんか。

職員さんの写真

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年08月取材)

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