「何のために働いているんだろう…」
民間企業での営業職時代、そんな漠然とした疑問を抱いていた西さん。結婚を機に妻の故郷である南さつま市へ移住し、市役所職員への転職を決意。
今では仕事とプライベートを両立させながら、地域貢献と自己成長を実感する日々を送っています。
入庁前のイメージを良い意味で覆されたという西さんが語る、南さつま市役所で働く魅力と充実したワークライフバランスの秘訣に迫ります。
- 「何のために働くのか」民間時代に抱いた問いと南さつま市への移住
- 多彩な業務経験と「受け身だった自分」を変えた地域貢献
- 公務員像の変化と仕事のやりがい
- 働きやすい職場環境と子育てと両立できるプライベート
- 南さつま市で働く魅力と未来を担う方へのメッセージ
「何のために働くのか」民間時代に抱いた問いと南さつま市への移住
ー西さんのこれまでの経緯と、南さつま市への転職、そして入庁のきっかけについて教えていただけますでしょうか。
西:私は鹿児島県の沖永良部島出身です。大学卒業後、鹿児島に戻り、地元で5年間銀行に勤めていました。営業職として働いていたのですが、日々数字に追われ、「何のために働いているのだろう」という疑問が次第に大きくなっていったんです。
そんな中、結婚を機に、妻の実家がある南さつま市に移住することになりました。
地域貢献をしたいという思いが強かったこともあり、市役所への転職を考えたのが入庁のきっかけです。
ー南さつま市を選んだ具体的な決め手は何だったのでしょうか?
西:移住前から何度か南さつま市に遊びに来ていたのですが、山も海もあって自然が豊かで、とても魅力的な場所だと感じていました。
地元と似たアットホームな雰囲気もあって、「ここなら長く腰を据えて働いていけるかな」と直感したんです。自分のルーツともマッチするような、居心地の良さが大きな決め手となりました。

多彩な業務経験と「受け身だった自分」を変えた地域貢献
ー入庁されてから現在に至るまで、どのような部署でどのような業務に携わってこられましたか?特に印象に残っている仕事があれば教えてください。
西:入庁して7年目になりますが、これまでに3つの部署を経験しました。最初の3年間は会計課で、市のお金の管理、具体的には支払いの審査などを担当していました。
次に配属されたのが総合政策課で、ここでは市の企画や政策を進める仕事に携わりました。そして現在は水道課で、水道料金の徴収や開始・中止の手続き、窓口業務などを担当しています。
特に印象に残っているのは、総合政策課時代に携わった「フラーゴラッド鹿児島」というプロバレーボールチームとの連携業務です。このチームが立ち上がった当初、南さつま市をサブホームタウンとして協定を結び、私がその担当をさせていただきました。
南さつま市でプロスポーツチームがホームゲームを開催したり、プロ選手を招いたバレーボール教室を開いたりする経験はそれまでなかったので、私自身もとても新鮮でした。
実は私も昔からバレーボールをしていて、この業務には特に熱が入りましたね。
ーこの業務が西さんにとって大きな転機になったそうですね。
西:はい。私自身、どちらかというと仕事は言われたことをやる受け身なタイプだったのですが、この業務に関してはバレーボールという共通の繋がりもあって、自分から「こういう企画をしたい!」と積極的にアイデアを出し、それが実際に形になっていく経験ができました。
例えば、市制20周年に併せ、南さつま市でのホームゲームで市制20周年記念ユニフォームを着用して試合をしてもらうというのを企画しました。
残念ながら、私が異動になったため、その試合を見届けることしかできませんが、自分から発案し、地域を巻き込みながら一つのプロジェクトを成功させる喜びは、自身を大きく成長させてくれたと感じています。
この経験は、本当に自分にとって「糧」になりました。

公務員像の変化と仕事のやりがい
ー入庁前と入庁後で、公務員や市役所という組織に対するイメージはどのように変化しましたか?
西:入庁前は、公務員の仕事は「決まったことを粛々とこなす」という堅いイメージしかありませんでした。というのも、私自身、市役所に窓口業務以外で訪れることがほとんどなかったからです。
しかし、実際に入庁してみると、市役所には本当に幅広い分野の仕事があり、その多様さに驚かされました。特に会計課にいた時は、全部署の支払い伝票が上がってくるので、「こんな仕事もしているんだ!」と、市役所の多岐にわたる業務を知る良い機会となりました。
ー市役所の仕事で感じる「やりがい」や「面白さ」はどんなところにありますか?
西:市役所の仕事は、入庁前のイメージを良い意味で覆してくれました。私自身は一部の業務しか携わっていませんが、それらの仕事がすべて住民の方々のために繋がっているという明確なテーマがあるので、大きなやりがいを感じています。
前職で「何のために働いているんだろう」という疑問を抱いていた私にとって、この「住民の方のために」という目的がはっきりと見えていることは、働く上での大きなモチベーションとなっています。
また、総合政策課時代には、eスポーツの体験イベントなど、自分が「やりたい」と思ったことを市の政策として形にできる機会もありました。
このように、ただ決まった業務をこなすだけでなく、自分のアイデアが実現し、地域に貢献できる可能性があることも市役所の仕事の面白さだと感じています。
異動のたびに新しい仕事に挑戦できるので、マンネリ化することなく、常にリフレッシュしながら働けるのも魅力です。
ー逆に、大変だと感じたことや、苦労した経験があれば教えてください。
西:大変だと感じるのは、公務員というものに対する世間の厳しいイメージですね。特に水道課に配属されてから、市民の方からの「公務員だから何々だろう」という目線を強く感じることが増えました。
中には厳しいご意見をいただくこともありますが、どんな方に対しても公平に向き合うことを常に意識して業務に取り組んでいます。

働きやすい職場環境と子育てと両立できるプライベート
ー職場の雰囲気や人間関係、風通しはいかがでしょうか?
西:職場の風通しは非常に良いと感じています。南さつま市役所は建物が新しく、部署間の壁があまりなく、横の部署とも気軽に交流できる環境が整っています。横の繋がりも強いですね。
個人的なことになりますが、私は市役所のバレーボール部に所属しており、上司や先輩、後輩と仕事以外でも関わる機会があります。こうした活動を通じて築いた人間関係は、仕事をする上でも非常に役立っています。
例えば、他の部署に業務について質問したい時でも、バレーボール部で顔見知りなので気軽に聞きやすいんです。このような業務外の交流が、仕事の潤滑油となっていると感じています。
また、32歳以下の職員で構成される青年部という組織もあり、そこでも飲み会などが企画され、横の繋がりを深める良い機会となっています。
ー仕事とプライベートのワークライフバランスについて教えてください。
西:ワークライフバランスは非常に充実しています。私は小さい子供がいるため、夕方6時までには保育園に迎えに行かなければならないという事情があり、ほとんど残業せずに定時で帰っています。
また、窓口業務はチームで対応しているので、職員同士で協力し合い、休みも比較的取りやすい環境です。夏季休暇も3日間の特別休暇(連続)と2日間の有給休暇取得が推奨されており、計5日間を私は毎年フルで消化しています。
民間企業時代はバレーボールから離れていましたが、市役所に入ってからバレー部に誘っていただき、今では市内のバレーボールチームにも所属しています。地域の人たちと交流を深めたり、新しい仲間と出会ったりと、プライベートも非常に充実していますね。
以前は不摂生だったのですが、バレーボールを再開できたことで最近の健康診断では数値が劇的に改善されました(笑)。本当に心身ともに健康な毎日を送っています。

南さつま市で働く魅力と未来を担う方へのメッセージ
ー南さつま市役所に入庁してよかった点と、公務員を目指す求職者の方々へメッセージをお願いします。
西:南さつま市役所に入庁して、公務員の「お堅い」というイメージは、良い意味で完全に覆されました。市役所には本当に多種多様な仕事があり、その全てが住民の方々のために繋がっているという、明確なテーマの下で働けることに大きなやりがいを感じています。
また、南さつま市は自然豊かで、仕事とプライベートを両立しやすい、非常に働きやすい環境です。特に子育て支援にも力を入れていますので、子育て世帯の方にはぜひ南さつま市に来て、私たちと一緒に働いてほしいなと思います。

ー本日はありがとうございました。
穏やかな笑顔と優しい語り口が印象的だった西さん。
民間企業での経験を経て、南さつま市役所で働く中で「何のために働くのか」という問いの答えを見つけられたことに、心から感動しました。
バレーボールを通じた地域との繋がりや、ご家族との時間、そして健康面での改善に至るまで、公私ともに充実している様子がひしひしと伝わってきました。
南さつま市役所という、まさに「自分らしく輝ける場所」で、西さんが今後さらにご活躍されることを心から応援しています。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年11月取材)



