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京丹後市役所

京丹後市は日本列島のほぼ中央、京都府北部の日本海に面する位置にあります。 市内海岸線全てが山陰海岸国立公園と丹後天橋立大江山国定公園に指定されており、日本海形成の過程で生まれた貴重な地形・地質は、市民の暮らしや文化を育む大地の公園「山陰海岸ジオパーク」として、ユネスコから世界認定を受けています。 この豊かな自然は、美しい景観だけでなく、四季折々の旬の食材や京都府下最多となる 40 の温泉源をもたらし、さらには、古代「丹後王国」として栄えてきた数々の歴史、伝説、文化を生み、日本遺産「300 年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」に認定された丹後ちりめんなど多くの地場産業を育みました。 私たちの仕事は、人々や食、自然に恵まれた京丹後市の心豊かな暮らしを支えることです。 このまちが好きだから、このまちに住む人に、このまちをもっと好きになってもらいたい。 毎日出会う人の笑顔が私たちの支えとなり、京丹後市の可能性を広げる原動力となります。 笑顔が溢れるまちだから、私はもっと好きになる。 そんな私たちと一緒に働きませんか。

「個性が埋もれないまち」で、自分らしく働く。異なる土地からの移住を経て、京丹後市役所を選んだ二人

京丹後市役所

2026/01/26

京丹後市役所の地域コミュニティ推進課で働く吉井さんと、政策企画課で働く青木さんのインタビュー記事です。熊本から「フリーランス公務員」として移住した吉井さんと、滋賀出身で学生時代のフィールドワークを機に就職した青木さん。二人がなぜこの地を選び、どう地域に溶け込んだのか。移住者視点で感じる魅力や働きがいを語っていただきました。

 

 


 

熊本と滋賀、それぞれの場所から京丹後へ導かれた理由

 

ーこれまでの経歴や、京丹後市に来ることになったきっかけを教えていただけますか。

 

吉井:私は熊本県の出身で大学卒業後は8年間、養護教諭として働いていました。仕事は大好きだったんですが、ある時なかなか手ごわい壁にぶち当たりまして。少し視野を広げたい、学校現場から一度離れてみたいなと思っていた時に、京丹後市の「ふるさと創生職員」募集を見つけたんです。

 

移住者限定の枠で、副業も可能な「フリーランス公務員」というユニークな制度で、任期が3年というのも、魅力的でした。

 

私はこれまで13回引っ越しの経験がありまして(笑)、何度か京丹後市を訪れて直感で「良い場所だ」と感じたので、思い切ってチャレンジしました。不安よりも楽しみの方が大きかったです。

 

ーなるほど。実際に働いてみて、いかがでしたか?

 

吉井:地域コミュニティ推進課で2年間、地域の皆さんと一緒に地域づくりのサポートをさせていただく中で、地域の人の温かさに惹かれ、定住したいという思いが強くなりました。

 

また、同世代の職員が京丹後市を良くしようと一生懸命頑張っている姿を見て、この人たちとずっと一緒に働きたいと思い、任期3年を待たずに正規職員の試験を受け、今は正規職員として働いています。

 

ふるさと創生職員時代のお写真

ーでは、青木さんはいかがですか?

 

青木:私は滋賀県の草津市出身です。大学生の時にゼミのフィールドワーク先が京丹後市だったのがきっかけです。それまで京都に海があることすら知らなかったくらいですが、通ううちにこの町がすごく魅力的に思えて。

 

大学院時代は、週の半分は京都市内で勉強し、もう半分は京丹後市の宇川(うかわ)地域で「地域協議会」の促進員として働くという、二拠点生活をしていました。

 

ー学生時代からかなり深く関わっていたんですね。

 

青木:そうです。宇川地域は一番北の端っこで、スーパーもガソリンスタンドもなくなってしまったような不便な場所ですが、美しい風景があり、何より地域の人たちが「自分たちの地域を守っていこう」という熱い思いで活動されているんです。その姿を見て、引き続きこのまちのために働きたいと思い、正規職員として入庁しました。

大学院生時代のお写真

 

現場から制度設計へ、企画から運営へ。変化する業務の「面白さ」

 

ー現在の具体的な業務内容を教えてください。

 

吉井:私は「ふるさと創生職員」時代と同じ地域コミュニティ推進課に配属されましたが、役割はかなり変わりました。以前は現場に出て地域の方と直接やり取りをするのがメインでしたが、正規職員になってからは、裏方の事務や制度設計、お金の管理などが中心になり、他の課との連携など広く全体を見る必要が出てきました。

 

具体的には、「新たな地域コミュニティ(小規模多機能自治)」という枠組みでの地域づくりを進めています。以前は私が現場で地域のサポート役的な動きをしていましたが、今は会計年度任用職員の方々が現場に出てくださっているので、その方々をコーディネートしたり、現場の声をどう制度に反映させるかを考えたりする立場になりました。

 

ー事務仕事メインへの変化は葛藤もあったのではないでしょうか?

 

吉井:正直、現場が好きなので最初は寂しさもありました。事務作業にも慣れていないですし、行政の仕組みもまだ勉強中なので苦労しています。

 

しかし正規職員になったからこそ、現場の課題を、今は実際に解決に近づけることができるようになったのは良かったと思っています。現場で感じている課題を、仕組みでどう整えるか。今は、現場に出てくれるスタッフが働きやすい環境を作ったり、拾ってきた声を制度設計に活かしたりすることに、新しい楽しさを感じています。

 

私の目標としては、私自身がそうだったように、今まで地域づくりに関わってこなかった若者や女性が「意外と楽しい」と思って関わってくれるような、まちづくりを進めていきたいです。

 

ーでは青木さんの業務についても教えてください。

 

青木:私は入庁してから4年間、政策企画課で仕事をしています。業務は幅広く、例えば、自分が関わるきっかけになった大学生の受け入れ事業のサポートや、SDGs関係の仕事、直近では「丹後万博」という高校生が実行委員会を作って開催するSDGsイベントの事務局も担当しました。

 

あとは、京都北部の7市町で構成する連携協議会の事業として、合同就職説明会を開催したり、京丹後市創業の企業の寄付金を活用した基金事業の運営なども担当しています。

 

ーデスクワークが多いのですか?

 

青木:時期によってやることも全然違いますし、デスクワークばかりではありません。例えば夏休み期間は大学生の受け入れサポートにつきっきりになりますし、宿泊施設用の布団を車に詰め込んで運ぶなどの現場仕事もしています(笑)。

 

「よそ者」を受け入れ、挑戦を応援する京丹後の風土

 

ー市役所の雰囲気や、働きやすさについてはいかがですか?

 

吉井:京丹後市役所は、すごく横のつながりを大事にしている職場だと思います。私の世代も、上の世代の先輩方も、色んな人とつながりを作ろうという意識を持って接してくださいます。赴任してきた当初から、孤独を感じることはありませんでした。

 

新しいプロジェクトを始める時も、「面倒だな」というよりは「一緒にやろうぜ」という前向きな空気がありますし、味方がいると思えるので心強いです。

 

青木:市長をはじめ、市全体として「新しいことをやっていこう」「日本初、日本一を目指そう」というスタンスがあるので、チャレンジする姿勢はすごくあると思います。僕自身、新しい企画を作ったりするのが好きなので、この環境はとてもやりやすいですね。

 

ー実際に暮らしてみて感じる、京丹後という街の魅力について教えてください。

 

吉井:もう、全部言っていいですか(笑)。「自然が素晴らしい」「食べ物が美味しい」「人が温かい」「よそから来た人やチャレンジしようとしている人を応援する風土がある」「渋滞もない」。。。

 

特に、京丹後市は日常の中に圧倒的な自然があるのが魅力です。旅行で行って感動した星空を、その1日だけじゃなくて365日体験できるんです。満天の星空を見るために車を遠くまで飛ばさなくても、日常の風景としてそこにあること。それが私にとっての幸せです。

 

ー移住当初、地域に馴染めるかなどの不安はありませんでしたか?

 

吉井:もちろんありました。一番は「よそ者扱いされないか」「地域の慣習に馴染めるか」という心配でした。でも、それは杞憂でしたね。すごく温かく受け入れてもらいました。

 

あと、私は洋服を買ったり映画を見たりという都会的な遊びも、車で少し走ればそれも叶いますし、生活には何も困っていません。

 

旅行に来た時に地元の人と話して、「京丹後が好きだ」「楽しく暮らせるよ」と言われたんです。住んでいる人が自分の地域を好きだと言える場所は、間違いなく良い場所だと思います。

 

青木:私も同じように感じます。学生時代に住んでいた宇川地域は人口1,300人ほどの小さな地域でしたが、よそ者の私を温かく受け入れてくれました。時には厳しく怒られることもありましたが(笑)。

 

袖志の棚田

ー怒られることもあったんですか?

 

青木:はい。大学院生とはいえ、それまで社会人経験がなかったので、学生気分で入っていた部分があって。そこを地域の方に本気で叱っていただいたんです。今思えば、よそ者扱いせずに真剣に向き合ってくれたからこそだと思います。

 

滋賀の実家以外にも「宇川の母」みたいな存在がたくさんいて、今でもボランティアに行くと「手伝って」と頼りにしてもらえる、そんな繋がりができたのが嬉しいですね。

 

個性が際立つまちで、何者かになりたいあなたへ

 

ー最後に、どのような人と一緒に働きたいか、メッセージをお願いします。

 

吉井:やっぱり「前向きにチャレンジできる人」ですね。地域を良くしようと前向きに取り組んでくださる人にはすごく合っているまちだと思います。

 

実は最初、公務員の仕事の「やりがい」が見えにくいと感じて悩んだ時期があったんです。教員時代は子供の成長や「ありがとう」の言葉が直接的なやりがいだったので、そのギャップに苦しみました。

 

でも、先輩に「毎日コツコツ目の前の仕事をしているだけで、それが市民の皆さんが暮らしていく上でなくてはならない支援になっているんだよ。それだけで十分なやりがいなんじゃない?」と言われて、ハッとしたんです。

 

自分の住むまちを自分で良くしていける、作り上げていけるのがこの仕事の魅力です。京丹後市は規模的にも、自分がやったことが反映されやすいサイズ感なので、住んでいるところを良くしたいという思いを持っている人に来てほしいです。

 

青木:私はこの町の「規模感」がいいなと思っています。例えるならゲームの『どうぶつの森』みたいな感じだなって思っていて(笑)。

 

ー『どうぶつの森』ですか?(笑)

 

青木:はい。都会に行くと「青木」なんて名前の人は山ほどいて埋もれてしまいますが、ここだと「元宇川に住んでた青木くん」みたいに、ちゃんとキャラが立つんです。個性が際立つというのは、チャレンジしやすいし応援してもらいやすい環境だということです。

 

自分が思い描く人生を描きやすいし、応援してくれるコミュニティもあります。「何者かになりたいけどなれなくてくすぶっている人」や「新しいチャレンジをして誰かに貢献したい人」が、活躍できる町だと思います。ぜひ一緒に面白いことをやりましょう。

 

ー本日はありがとうございました。

 

今回のインタビューを通じて強く感じたのは、京丹後市役所の「風通しの良さ」と「個を受け入れる土壌」です。外部からの移住者も、学生時代からの関係者も、それぞれの背景を強みとして活かしながら働いています。

 

「公務員」という枠にとらわれず、一人の人間として地域と向き合い、悩みながらも前進するお二人の姿はとても輝いていました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年10月取材)

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