村の98%は森林である自然豊かな山梨県丹波山村、そんな丹波山村では現在ICT利活用に取り組むCIO(Chief Information Officer)補佐官を募集しています。
今回は、CIO補佐官募集に至った背景や、補佐官として予定している業務について、地域創造課の舩木さんに伺いました。
—まずは舩木さんご自身と丹波山村について簡単にご紹介をお願いします。
舩木:私は現在、地域創造課という部署で各種補助金等を活用した総合計画や総合戦略に資するような事業を展開する業務に携わっています。ICTやCIOというと、デジタル部門が所管になると思うかもしれませんが、村として新しい試みであり、且つ庁内の各分野を跨ぐような求人となることから、地域創造課で求人を作成することとなりました。
丹波山村は人口500人ほど、面積の98%が森林という自然豊かな村で東京都の水源林としても有名です。地域おこし協力隊や親子で村に移住する山村親子留学という制度もあり、近年では移住者も増加傾向にあります。
—そんな自然あふれる村で、CIO補佐官を募集することとなった経緯を教えてください。
舩木:村役場に30人弱の職員が在籍しているのですが、職員数が少ないことから専門分野に関する知識を有する職員が少ないという課題があります。また、職員の多くは新卒で入庁し、役場内の業務環境で育っているため、本当に現在のやり方が最適なのかということを検証することが難しくなっています。
役場内の人間だけで課題や最適化について検討するには限界があるということから、外部から新しい視点で私たちの業務の課題を洗い出し、変えていく必要があると考えたのです。
—CIO補佐官の業務内容について教えてください。
舩木:まずは現状の情報取り扱いや実際の業務をよく見ていただき、課題を洗い出していただきます。課題を洗い出したうえで、改善又は最適化するための提案や、企画・立案を行っていただきます。
これらは役場内の業務に限った話ではなく、例えばマイナンバーカードを活用した円滑な補助金等の支給など、村民の生活や利便性にも目を向けた改革を行っていただきます。
行政経験や、デジタル関連のアドバイザーをしていた方でないと厳しいように思えるかもしれませんが、民間で情報部門等の経験した方であれば問題ないと考えています。単独で動いていただくわけではなく、地域創造課をはじめ、各部署と連携したうえで洗い出しを行っていただければと思っています。
また、役場をあげてのプロジェクトのため、裁量をもって働くことができます。この点については、大きな魅力だと感じていただけるのではないでしょうか。
—CIO補佐官として、どのような人材を求めていますか?
舩木:ある程度の知識経験は必要だと考えていますので、ICT・デジタル分野でのマネジメント又はコンサルティングに係る分野での実務経験が通算3年以上といった要件は設けてあります。
その上で、課題を発見する能力、その課題を解決するための提案力や企画力のある方に来ていただきたいですね。
また、役場内の各部門と適宜調整しながら進めていく必要がありますので、地域や役場内で円滑なコミュニケーションが取れるということも大切です。特に、提案し実現に向け進めていくためには、管理職に対する説明やプレゼンが不可欠となりますので、そういった方とのコミュニケーションに長けているとなお良いですね。
丹波山村と縁があるかや、丹波山のことを良くわかっているかといった点はあまり重要視していません。先にお話ししたとおり、私たちは村外からの新しい視点を必要としており、丹波山のことは採用後、働きながら知っていただければと考えているからです。
—勤務体系はどのようになりますか?
舩木:デジタル分野での採用ということもありますので、柔軟な働き方ができるようにと考えています。最低月2回は役場まで出勤いただきますが、それ以外は自宅又はオフィスに準ずるようなスペースでリモートワークとすることも可としています。
ただし、職員の働き方や窓口の様子、我々が管理しているサーバー等に関しては全てがリモートで伝わるようなものではないため、実際に役場に足を運んでいただき、その目で確認いただくこともCIO補佐官の役割として大切に捉えています。
なお、副業も可としているため、例えば現在コンサルタント業務を行っている方が、自身の業務と並行して務めていただくこともできます。1日8時間程度の勤務時間を想定していますが、詳細な勤務条件については採用後に相談しつつ決定させていただきます。
—丹波山村へのアクセスを教えてください。
舩木:豊かな森林に囲まれているという事もあり、都心からのアクセスが良いとはいえません。車であれば新宿から2時間程度、電車であれば同じく新宿から3時間程度かかります。ただ、都心のような通勤ラッシュはありませんので、そういった面ではストレスなくお越しいただけるのではないでしょうか。
リモートワークを活用しつつ、ご自身のペースでお越しいただければと思っています。
—応募を検討している人にメッセージをお願いします!
舩木:自社内外を問わず、ICTを駆使した課題解決、企画立案、コンサル等の経験をお持ちの方であれば、その経験を活かすことができます。また、実務経験の要件についても、通算3年としているため、直近の職種や連続した経験か否かは問われません。
ICTを駆使して丹波山村を変えたい、自分の経験を活かしたい、と考えている方はまず一度ご応募いただければと思います。
皆様のご応募、お待ちしております!