滋賀県長浜市役所で働く職員のインタビュー記事です。新卒で入庁し、現在建築指導係などで活躍する若手職員の3名。
民間企業との併願や早期選考を経て入庁した経緯から、建築職としての現場や窓口業務のリアル、そして若手を全力で育てる手厚い教育体制や働きやすさまで、たっぷりと語っていただきました。
- まちづくり、自然環境、そして採用枠。三者三様の長浜市との出会い
- 法律と向き合う建築指導、現場を駆け回る営繕。それぞれの苦労と成長
- 「毎日30分の勉強会も!」若手を全力で育てる長浜市役所の温かい風土
- 休みやすさ抜群!安心して働けるワークライフバランス
まちづくり、自然環境、そして採用枠。三者三様の長浜市との出会い
ーまずは長浜市役所に入庁した経緯を教えてください。
職員A:彦根市出身で、京都の大学に通っていました。大学の卒業研究で長浜市を対象エリアとして設定し、建築やまちづくりについて研究していたのが入庁のきっかけです。
歴史的な町並みや黒壁スクエアなど、独自のまちづくりをしてきた長浜市に魅力を感じ、そのままの流れで長浜市のまちづくりに携わりたいと思い志望しました。現在は、入庁2年目になりますが、ずっと建築指導係に所属しています。
ー長浜市のまちづくりのどんなところに面白さを感じたのですか?
職員A: 長浜は、豊臣秀吉の時代から商売や自治をそこに住む人たちに委ねてきた歴史があります。外部の資本に頼るのではなく、自分たちの力で町を盛り上げようとする動きが現在まで続いており、例えば黒壁スクエアのように古い建物を活かして有名になっていく過程などに、その面影が残っているところが非常に面白いと感じました。
ー(職員Bさん)いかがですか?
職員B: 私は徳島県出身で、滋賀県の大学に通っていました。授業のフィールドワークで初めて長浜市を訪れたのですが、駅の周りには明治や大正の文化が残る近代的な産業の町の雰囲気がありつつ、少し北へ行けば豊かな自然や湖が広がっているんです。
都会すぎず田舎すぎない、色々な要素が混在している環境がとても気に入り、長浜市を就職先の選択肢に入れました。現在は入庁2年目で、1年目は営繕の仕事をする建築係にいましたが、2年目は建築指導係へ異動になりました。
ー(職員Cさん)いかがでしょうか?
職員C: 私は福井県の出身で、大学は大分県です。都市計画のような分野ではなく、コンクリートの強度などの材料に関する研究をしていました。地元である福井県内の市役所も受けていたのですが、当時建築職の採用枠が少なかったこともあり、比較的地元から近くて採用枠が多かった長浜市を受験しました。
黒壁スクエアなどのまち並みが分かりやすく、観光地としての魅力があったことも惹かれた理由の一つです。現在は入庁3年目で、ずっと建築指導係に所属しています。
ー公務員試験や就職活動はどういったものでしたか?
職員A:元々ゼネコンで内定をもらっていて、そこに行くつもりでいました。ただ、大学でまちづくりの研究をして面白さを感じていたので、大学3年の終わりの時期に「本当にこれでいいのかな」と悩んでいたんです。
そんな時にたまたま長浜市役所の早期選考を見つけました。夏前の内定という、卒業研究に影響を出さずにがっつり挑戦できるスケジュールであったため、滑り込みで受けました。
ー面接の雰囲気はいかがでしたか?
職員A: 非常にフランクで驚きました。民間企業の面接と同じような気持ちで挑んだのですが、人事の方や建築の課長が私の卒業研究に興味を持ってたくさん質問してくださり、緊張もどんどん解けていきました。自分自身をしっかり見て、評価してくださっていると感じたのが嬉しかったですね。
職員B: 私の周りではハウスメーカーを受ける友人が多く、私も実際に2〜3社受けていました。ただ、親戚に公務員が多かったこともあり、気持ちの中では公務員になりたいという思いが強かったです。いくつか自治体の説明会にも参加したのですが、雰囲気が硬くて自分には馴染めないかもしれないと感じることもありました。そんな中、長浜市はSPIで受験でき、面接の雰囲気もとても良かったので、長浜市を選ぶことにしました。

法律と向き合う建築指導、現場を駆け回る営繕。それぞれの苦労と成長
ー現在の具体的なお仕事内容を教えてください。
職員A:我々は建築指導係で、主に建築基準法に関わる許認可の審査などを行う仕事です。建物を建てる際に、それが法律に適合しているかを確認します。一口に法律と言っても、省エネに関するものやバリアフリーに関するものなど様々で、同じ係の中でも役割分担をして審査を行っています。
市役所の建築職というと、公共施設の維持管理や今後の活用方法を考える「営繕」のイメージが強かったので、ギャップはあり最初は苦労しました。
職員B:私は、1年目は異なる建築係で、公共施設の設計や工事監理などを担当していました。デスクワークもありますが、現場に出て工事業者の方と打合せをしたり、工事が設計図通りに進んでいるかを確認したりする仕事が多かったです。最初は専門用語が飛び交っていて全く理解できず、言葉を調べるところからのスタートでした。
また、現場を知り尽くした工事業者の方と話す際は、自分の知識不足を感じて怖いと思うこともありましたが、先輩に同行してもらいながら必死に学んでいきました。
ー実際に入庁してみてギャップはありましたか?
職員C: 仕事内容自体へのギャップはあまりありませんでしたが、私は地元出身ではないため、最初は長浜市内の地名が全く読めなかったり、場所が分からなかったりしたことに苦労しました。窓口対応や電話でも、まずはそこを理解するところからのスタートでしたね。

「毎日30分の勉強会も!」若手を全力で育てる長浜市役所の温かい風土
ー職場の雰囲気や、教育体制について教えてください。
職員A: 建築指導係は現在、私と職員Bさん、職員Cさん、そして中途採用で入庁された30代の先輩の4人が係員として実務を担当しており、その上に係長と室長がいるという体制です。非常に若い組織です。
係長や室長の方針として、「まずは自分たちで考えて、解決策を見つける思考を育ててほしい」という思いがあり、分からないことがあれば、まずは若手4人で一緒に考え、教え合っています。そして、責任が伴う最終的な判断は係長や室長に相談して決定するという流れができています。
ーそれは素晴らしい環境ですね!勉強会なども行われているのでしょうか?
職員A: 長浜市役所の建築技術職全体として、「若手を育てよう」という管理職の方々の意識が非常に強いと感じます。専門的な知識がない私たちに対して、法律に詳しい先輩が定期的に勉強会を開いてくれたり、営繕の業務についても持ち回りでテーマを決めて発表する機会があったりと、知識を習得するためのサポートが本当に手厚いです。一時期は、毎日のように30分間の勉強会が開かれていたこともありました。
ー職員Cさんは3年目となり、後輩のお二人に教える立場にもなりましたね。
職員C: そうですね。自分が1、2年目の時に経験した失敗や、「こうすれば早く処理できるよ」といった業務のコツなどを、後輩の二人に伝えられるようになってきたかなと思います。
職員A: 私は、1年目は目の前の仕事をこなすことで精一杯でしたが、2年目になってからは、電子ツールを導入するDXの推進など、中長期的なスケジューリングや組織の業務改善についても考えられるようになってきたところに、自分の成長を感じています。

休みやすさ抜群!安心して働けるワークライフバランス
ーお休みや残業など、働きやすさについてはいかがですか?
職員C: 残業は他の部署に比べても少ない方だと思いますし、有給休暇も非常に取りやすいです。気兼ねなく休むことができる環境なので、ワークライフバランスはとても良いですね。周囲の皆さんも本当に優しく接してくださるので、働きづらさを感じたことは一度もありません。
ー最後に、長浜市役所の建築技術職の魅力と、求職者の方へのメッセージをお願いします。
職員A: 建築の仕事は幅広くありますが、公務員の建築職が民間企業と大きく違うのは、「特定の誰かの利益のためではなく、不特定多数の市民が安心・安全に暮らせる街をつくるために動いている」という点です。自分自身で華やかな建物を設計するよりも、裏方として人の生活や安全を支えることにやりがいを感じる方には、非常に向いている仕事だと思います。
そして何より、長浜市役所には若手を全力で育てようという温かい風土があります。まだまだ知識不足で成長したいと思っている方にとって、これ以上ない素晴らしい環境が整っています。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ挑戦してみてください!
ー本日はありがとうございました。

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年3月取材)
編集後記: 新卒で長浜市役所に入庁し、建築技術職として奮闘する御三方。特に驚かされたのは、「毎日30分の勉強会」など、市役所全体で若手を育てようとする手厚いサポート体制です。働きやすさと成長できる環境が揃った長浜市役所で、まちづくりに挑戦してみたいと感じさせる素晴らしいインタビューでした。



