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八街市役所

当市は千葉県中央部に位置する、農業を中心産業とする人口約6万5千人の街です。千葉県の代表的な農産物であるピーナッツの生産量は県内第1位、スイカ・にんじん・さといもなどの生産も盛んで、成田空港や東京都心へは市内北部を走るJRを利用することで60~90分ほどでアクセスできます。自然の豊かさと都市部の利便性の両面を享受できる八街市で、心豊かな暮らしを支える行政の仕事に携わってみませんか。

民間から公務員の建築技師へ。八街市役所で見つけた、想像以上の「裁量」と「やりがい」

八街市役所

2025/07/25

八街市役所 都市計画課で建築技師として働く伊藤さんのインタビュー記事です。大学で建築を学び、民間企業を経て八街市役所に転職した伊藤さん。かつては「選択肢になかった」という公務員の仕事で感じた面白さや裁量の大きさ、そして地元・八街市で働く魅力をお聞きしました。

 


 
ー伊藤さんのこれまでの経歴について教えていただけますか。

 

伊藤:大学では建築環境学を専攻し、卒業後は空調や衛生設備などを扱う会社に就職しました。そこで1年弱務めた後に、令和3年度に八街市役所に入庁しました。

 

ー学生時代は、民間企業をメインで考えていたんですね。

 

伊藤:公務員はまったく考えていませんでした。そもそも、市役所のような自治体に建築系の専門職の募集があること自体、知らなかったんです。それで前職に入社したのですが、実際の業務内容との間にズレを感じたのが、転職を考えた一番のきっかけですね。

 

転職を決意し、知った「公務員」という選択肢

 

ー転職活動はどのように進められたのですか?

 

伊藤:会社を辞めて自分の働き方を考え直したときに八街市役所の建築技師が選択肢に入りました。生まれも育ちも八街市で、ずっと地元に住んでいるため、地元で自分の専門性を活かして働けるのであれば、それが一番いいと思いました。

 

正直なところ、公務員試験の本格的な対策はほとんどしていません。「まずは力試しで受けてみて、不合格だったら来年再挑戦しよう」くらいの気持ちだったのですが、幸運にもご縁があって入庁が決まりました。

 

ー現在のお仕事内容について、詳しく教えてください。

 

伊藤:都市計画課の建築設計係に所属しており、市が所有する公共建築物の工事に関する設計や監督業務を担当しています。具体的には、経年劣化した建物の改修が中心です。

 

まず、建物の現状を調査し、どのような改修が必要かを検討して設計図を作成します。その後、工事を発注し、受注した業者さんと打ち合わせを重ねながら、工事が計画通りに進むよう現場を管理していくのが主な業務です。

 

ーどのような建物を担当されることが多いですか?

 

伊藤:私が所属する建築設計係は3名体制で、市全体の公共建築に関する案件を分担して担当しています。保育園、市営住宅などの空調改修、建物全体の改修、時には解体工事など、色々な種類の案件を担当させてもらっています。その中でも、ここ数年は市営住宅の改修に継続して関わることが多いです。

 

ー仕事はどのように進めていくのでしょうか。

 

伊藤:基本的には、前年度の段階で「来年度はこういった工事を実施したい」という各部署からの要望が上がり、予算が確保されたものを、新年度の初めに係内で分担します。誰がどの案件を担当するかは、工事の種類が偏らないように、また各々の経験やスキルも考慮しながら話し合って決めていますね。

 

一度担当が決まると、その案件は基本的に一人が責任を持って、設計から工事完了まで担当します。もちろん、係長や先輩方が全体の相談役としてサポートしてくれますが、担当者として主体的に動くことが求められるので、やりがいも大きいです。

「市営住宅っぽくないね」。自分のアイデアが、街の景色をつくる喜び

 

ーこれまで担当された中で、特に印象に残っているお仕事はありますか?

 

伊藤:市営住宅の外壁塗り替え工事がとても印象に残っています。現在、何年かかけて市内の市営住宅を1棟ずつ順番に改修しているのですが、私が担当した団地が、その一連のプロジェクトの1棟目だったんです。

 

任せていただいたので、従来のイメージにとらわれない、何か新しいことができないかと考えました。そこで街の景観や他の建物の事例をリサーチした上で、外壁に「濃い青色」を使うことを提案したんです。

 

なぜこの色が良いのかをまとめた資料を作成し、上司や関係部署にプレゼンテーションしました。そして幸いにも承認をいただき、実際にその色で塗装を進めました。完成後、住民の方や他の職員から「すごく良いね」「市営住宅っぽくないね」と非常に評判が良かったんです。

 

自分の提案が形になり、街の景色の一部として良い評価をいただけたことは、本当に嬉しく、大きな自信になりました。

実際に担当された建築物(改修前)
実際に担当された建築物(改修後)

ー公共の建物でも、そういった工夫や提案ができるのですね。

 

伊藤:はい。設計の段階から深く関わることができるので、どの部分を工夫していくかは考えながら進められます。もちろん、市民のためという部分が最重要ではありますが、決められたことをこなすだけでなく、より良くするための提案ができることが、仕事の面白いところだと感じています。

 

民間との違いは「裁量」と「責任」。発注者側だからこそ得られる経験

 

ー実際に入庁してみてギャップはありますか?

 

伊藤:まず、一つひとつの手続きに必要な書類の多さには驚きました。公的な仕事なので、すべてのプロセスにおいて記録を残し、透明性を確保する必要があるのだと実感しました。もう一つは、扱う案件の規模の大きさです。市営住宅の改修となると、予算も数千万円単位になります。これほど大きなプロジェクトを入庁数年の若手にも任せてもらえる環境に、大きな責任とやりがいを感じます。

 

どうすればこの施設がもっと良くなるか、利用する市民の方々にとって快適な空間になるかを考え、それを自らの手で計画し、実現していくことができます。発注と管理、両方の立場を経験できるので、やれることの幅は格段に広がりました。この「裁量の大きさ」は、入庁してみて改めて感じた、公務員の建築技師として働くことの一番の魅力ですね。

 

相談しやすい職場環境と、充実したワークライフバランス

 

ー職場の雰囲気はいかがですか?

 

伊藤:3人と少人数ですが、とても話しやすい雰囲気です。案件は一人で担当していますが、決して一人で抱え込むわけではありません。業務で行き詰まった時や、判断に迷うことがあると、係長や先輩に気軽に相談させてもらっています。皆さん自分の仕事で忙しいはずなのに、嫌な顔一つせず親身に相談に乗ってくれるので、助かっていますね。

 

特に1年目は、教育係の先輩とペアで一つの案件を進める体制だったので、手厚いサポートが非常にありがたかったです。

 

ーワークライフバランスについてもお伺いしたいのですが、残業は多いですか?

 

伊藤:残業はほとんどありません。定時で帰れる日がほとんどです。もちろん、工事の進捗によっては現場に長くいる日もありますが、夜遅くまでずっと事務所で作業している、ということはないですね。

 

有給休暇も非常に取りやすいです。案件を一人で担当しているので、自分の裁量で仕事のスケジュールを組み立てることができます。係長からも「自分の中でスケジュールが管理できているなら、問題なく休んでいい」と言われているので、プライベートの予定も立てやすいですね。

 

地元で働くということ。街への愛着と、未来への責任

 

ー生まれ育った八街市で働くことについて、改めて感じる魅力はありますか?

 

伊藤:学生の頃や民間企業で働いていた頃は、正直に言うと「普通の、のどかな田舎町だな」くらいにしか思っていませんでした。でも、市役所の職員として、街の様々な施設に関わるようになってから、見方が変わりましたね。新しくお洒落なお店が増えてきていたり、生活する上で特に不便を感じることもなく、改めて「住みやすい、良い街なんだな」と再認識しています。

 

ー一方で、課題に感じることはありますか?

 

伊藤:やはり、公共施設の老朽化は大きな課題だと感じています。私たちが担当する改修工事も年々増えていますし、この先、これらの施設をどう維持し、更新していくのか。それは、私たち建築技師が中心となって考えていかなければならない重要なテーマです。

 

自分の仕事が、街の未来に直結しているという責任を感じながら、日々業務に取り組んでいます。

ー最後に、この記事を読んでいる未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします。

 

伊藤:私がそうだったように、特に建築を学んでいる学生さんの中には、就職活動の際に「公務員」という選択肢が思い浮かばない人も多いかもしれません。ですが、自治体には、民間企業とはまた違った立場で建築に関われる、非常に面白い仕事があります。

この記事をきっかけに、八街市役所で働くことにも興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年6月取材)

 

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