この記事は、2024年春に実施したweb説明会をもとにブログとして書き起こしたものです。
所属や業務の情報は当時のものですので、あらかじめご了承ください。
林主事は、大学卒業後に就職した企業に4年間勤務した後、ワークライフバランスを考えて橿原市役所に転職。現在は、スポーツ推進課に配属されています。
そんな林主事に、仕事の内容だけでなく、転職の動機や市役所で働いてみた感想について聞きました。
―まず自己紹介をお願いします
新卒で企業に入社し、4年間働く中で結婚もしたのですが、今後子どもができることなども考えると、より家族との時間を大切にできる環境を希望するようになりました。
ご縁があり、橿原市役所に入庁してからはスポーツ推進課に配属されています。
入庁後に子どもができたのですが、当時の上司や周囲の勧め、また庁内マニュアルが整備されていて制度がわかりやすかったこともあって、育休も取得させていただきました。
そういった点からも、望んでいた通り公私ともに充実して過ごせているかと思います。
―スポーツ推進課の仕事内容について教えてください
スポーツ推進課は、スポーツ推進係と施設係の2つの係があり、スポーツイベントの企画運営、橿原市にゆかりのあるアスリートやチームの応援事業、スポーツ施設の管理や利用調整などを行っています。
私は、施設係を担当しています。施設係としては、各スポーツ施設の運営委託をしている指定管理者と連携して、運営のやり方やイベント企画などの打ち合わせを行っています。
あとは、スポーツ施設の維持管理や更新ですね。例えば、体育館を今後更新していくとなれば、市民アンケート等も実施しながら仕様を決めていく。そういったことを考えるのも施設係の仕事です。
私は野球をやっていたので、スポーツと聞いたとき「やった!」と思いました。いざ入ってみたら施設のほうだったので、思っていたのと違う…という感じでした(笑)
というのは冗談です。そんな感じで日々業務をしています。
―担当している仕事にはどんなものがありますか?
スポーツ施設の年間優先使用の調整について、話させていただきます。

まず、市内のスポーツ施設がどれだけあるのかというと、テニスコートやアリーナなど、いろんなものを合わせて7個あります。
利用者は令和4年度の累計で47万人強と、多くの方に利用していただいております。
スポーツ施設の年間優先使用とは、一般の利用者に先立って施設を予約する仕組みです。
各種の大会など、大規模なイベントが事前に予約できないと開催に支障をきたしてしまうことから、このような制度があります。
優先使用の流れは、9月から利用規模の申請を受け付け、利用規模が一般の利用者に優先して予約するにふさわしいものか検討し、最終決定は2月とかなり長い期間で調整を行っています。
優先使用の調整で難しいところは、まず希望の日程が重複することです。
団体ひとつひとつと連絡をとり調整していくことになりますが、この中で信頼関係を作ることができれば、別の機会に調整をとるときに助けていただけた、ということもありました。
次に、多くの関係者と確認・調整が必要ということです。
例えば、大きなイベントを開催するにあたっては、駐車場の問題だとか色んなところに影響が出るので、内外の関係機関や利用希望者が集まって会議を開くとか、そういった調整もしています。
最後に、予約を誤ってしまうと大問題。予約したつもりが実際に施設取れていないとなれば、 これは本当に大変なことになってしまうので、かなり時間をかけて何人かで確認作業を行っています。
この予約の確認については、デジタル戦略課の支援で手続きを試験的にデジタル化しており、確認作業の効率化に繋げられたかなと思います。
―仕事のやりがいは何ですか
まず、橿原市のスポーツ振興の力になれるというところは、非常にやりがいを感じています。
例えば、施設整備であれば、快適に競技できるように競技ごとの必要条件も確認しながら整備をすすめています。
最近人工芝を張り替えたような施設もあるのですが、先日初めて使ってもらった子どもたちが、転がっても痛くないと非常に喜んでくれ、そういったスポーツを知って楽しんでいただくということができるのもやりがいかなと思っております
次に、様々な経験知識を得ることができるというところです。
施設係に配属されて、最初の仕事が運動場のトイレ詰まりの解消だったんですが、そんな仕事もあるんだと驚きでした。
その際は業者さんに来ていただき、一緒にどうやって直していこうかみたいな話もしたんですが、やっぱりそこでは業者さんからいろんなことを教えていただきます。
他の仕事でも、すごい頼りになる先輩がいるんですが、その方は同じ事務職なのに施設の大きい図面とかをすらすらと読めるんです。
なんでそんなこと分かるんですかと聞くと、以前の課で業者さんに教えてもらってんと話されていました。
やっぱりそのように、いろんな課に移っていくことで得る知識とか、新しい情報を持っている人と交流するとか、色々な機会で見識が広がるので、そういったところもやりがいのひととつかなと思います。
最後に、この仕事がより良いまちづくりに直結しているというところです。
市役所の仕事は見えてない縁の下の力持ちなところも多くありますが、私の担当に関しては市民の日頃のスポーツ環境に大きな影響を与えますので、すごく責任もありますし、同時にやりがいがあるところかなと思っています。
―業務の具体的なエピソードがあれば、聞かせてください。
優先利用の調整をする中で、やっぱり秋のベストシーズンにイベントをやりたいという思いを持っておられた方がいました。
そんな中で、日曜日の昼間を希望されていたのですが、例えば参加を見込んでいる子どもたちが普段スポーツクラブに参加しているような子であれば、夜でもできるようなイベントだなと思いついたんです。
そこで、クラブが終わったあと17時からやってみたらどうですかと提案したところ、考えたことなかったけどありやね、今まで参加したことない子が参加できるね、という反応をいただき、その時間にずれていただいたようなことがありました。
単純に空いているかどうかの話だけでなく、中身も聞いた上でコンサルティングというか、一緒にイベントを作っていけたらなという思いもあります。
―事務職で活躍していると思う人の特徴はありますか?
ひとつ挙げるなら、素直なことかなと思います。
知らないことを素直に聞きに行ける。また、聞いたことを鵜呑みにせず、自分に落とし込んで考えられる。そういったことがすごく大事なのかなと思いますね。
やっぱりいろんな業務がありますので、大体知らないことが最初は多いと思います。
その中で先輩とか関係者に臆せず色々聞いていけるっていうところは、大事というかできたらいいなと思うところではありますかね。
―転職して働き方で変わったと思うポイントはどこですか?
やっぱり、休みの取りやすさはすごく感じています。
あとは、以前は営業職だったこともあって個人技の世界だったんですが、今はやっぱりチームでやっていくような感覚を持っています。
自分の主担当とかはもちろんあるんですが、その中でも上司や先輩に相談したりと助言をいただいたり、関係課とも協力して色々なものを進めていきますので、やっぱりチーム仕事だなと思いますね。
―ありがとうございました。