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橿原市役所

橿原市は人口約12万人、奈良盆地の南部に位置し、面積約39.5㎢と比較的コンパクトながら、多様な側面を持っています。 万葉の時代を偲ばせる大和三山と藤原宮跡、江戸時代の街並みを残す今井町、初代神武天皇をお祀りする橿原神宮など、豊かで重層的な歴史に恵まれています。 一方では、鉄道網や道路網が発達する交通の要衝であり、製造業の拠点が複数あるほか、大手のショッピングモールには和歌山や大阪からも買い物客が訪れています。 そんな田舎と都会のはざまで、便利に生活しながら楽しく豊かな自然・歴史・文化を満喫できる本市では、「子育てしやすい街 日本一」を目指して、様々な施策を展開中です。

人と制度を繋ぐ『潤滑油』に。民間・社協を経て辿り着いた、地元・橿原市で描く社会福祉士の理想像

橿原市役所

2026/04/21

「自分にしかできない支援の形があるのではないか」。民間高齢者施設、社会福祉協議会とキャリアを重ねる中で、一人の社会福祉士として自らの専門性を問い続けた安田さん。


彼が最終的なフィールドに選んだのは、生まれ育った地元・奈良県橿原市でした。行政という枠組みの中で「公平性」と向き合いながら、市民の生活の根底を支えるケースワーカー。その葛藤と喜び、そして若手が主役となる活気ある職場のリアルを伺いました。

 

 


 

ルーツと志:祖母との日々が導いた福祉の道

ーまずは安田さんのルーツと、社会福祉士を目指されたきっかけを教えてください。

 

安田:私は奈良県橿原市の出身です。福祉の世界を志した大きなきっかけは、高校生の頃に経験した祖母との日々でした。

 

当時、祖母が癌を患い、病院への通院や入院先と自宅を往復する生活が続いた時期がありました。それまでは当たり前のように元気だった祖母が、病気を通じて介護保険のサービスを利用するようになり、その過程で多くの福祉や医療の専門職の方々と出会いました。

 

それまで漠然としていた「福祉」が具体的な存在となったことで興味を抱き、社会福祉士という資格があることを知りました。養成課程のある大学へ進学し、卒業年度の国家試験に合格しました。

 

 

キャリアの転換点:民間・社協から『行政』というフィールドへ

ー卒業後は民間企業や社会福祉協議会を経験されていますね。

 

安田:はい。最初は兵庫県尼崎市にある民間の高齢者施設で、相談員として5年間勤務しました。利用者さんの笑顔が見られる仕事には非常にやりがいを感じていましたが、現場を経験するうちに「もっと違う領域で自分の専門性を試してみたい」という思いが強くなってきました。

 

ちょうど転職を考えたタイミングがコロナ禍の始まりと重なり、改めて自分の人生を見つめ直した結果、地元の橿原市に戻ることを決意したんです。

 

まずは橿原市社会福祉協議会の地域包括支援センターで勤務しました。高齢者福祉のキーマンとも言える機関で貴重な経験を積ませていただきました。

 

その後、市役所での社会福祉士募集を知り、「生まれ育った地域を、行政の立場からさらに深く支えたい」と考え、2021年に入庁しました。最初は任期付職員としてのスタートでしたが、3年間の勤務を経て正規職員の試験を受け、現在は正規職員として働いています。

インタビュー風景

現場の最前線:市民の生活を支えるケースワーカーの日常

ー現在はどのような業務を担当されているのでしょうか?

 

安田:入庁以来一貫して生活福祉課に在籍し、生活保護業務、いわゆる「ケースワーカー」として活動しています。

 

現在受給されている方の家庭訪問や生活相談、支給額の決定に関する事務作業が主な仕事です。一人あたり約80世帯を担当しており、それぞれの世帯に合わせた細やかな支援が求められます。

 

 

ー1日のスケジュールはどのような流れですか?

 

安田:計画を立てていても、相談は突然舞い込みます。電話対応や窓口への来所による相談に加え、緊急的・突発的な事案が発生することもあります。

 

家庭訪問も重要で、多い月には20世帯以上を回ることもあります。定期的にお伺いするケースもあれば、新規で生活保護を申請された方の実態調査のために、数日以内に急いで訪問することもあります。

 

月の半分ほどは外に出ている感覚で、事務所にいる間も同僚や管理職と「どうすればより良い支援に繋がるか」を絶えず協議しています。

電話対応の様子

プロとしての流儀:『話を聴くこと』と『構造の分析』

ー安田さんが仕事をする上で、特に意識していることや大切にしていることは何でしょうか?

 

安田:まず何よりも大切にしているのは、「話を徹底的に聴くこと」です。これがすべてのスタートだと思っています。

 

相談に来られる方は、ご自身の状況を整理して話せる方ばかりではありません。時には感情が先走ったり、同じ話を何度も繰り返されたりすることもあります。

 

しかし、そこで話を遮らずに耳を傾ける。言葉そのものだけでなく、表情、声のトーン、その場の雰囲気といった「言葉にならないメッセージ」を汲み取ることを非常に大切にしています。そこからしか見えてこない、支援の糸口が必ずあるんです。

 

 

ー「聴くこと」の先に、どのようなアクションを意識されていますか?

 

安田:もう一つ大切にしているのが、「困りごとの構造を分析すること」です。「困った人だ」とレッテルを貼るのではなく、家族関係や制度の隙間などがどう絡み合って困難が生じているのか、そのメカニズムを解明するよう意識しています。

 

人と環境の相互作用を多角的に捉え、適切な支援に繋ぐのがプロの役割。的外れな支援で相手を傷つけないよう、正確なアセスメントに基づき納得感のある解決策を提示するために、「構造を読み解く力」を研ぎ澄ませることを日々自分に課しています。

相談業務の様子

苦悩と喜び:人と制度を繋ぐ『潤滑油』としての誇り

ー民間企業や社協と比べて、行政ならではの難しさはありますか?

 

安田:一番の違いは「公平性」の重みです。民間のときは、目の前の利用者さんが喜ばれることに全力を注げましたが、行政は法律や制度に基づいて運営されます。

 

個人の要望にすべてお応えしたい気持ちがあっても、制度の制約上、それが叶わないこともあります。「ルールを守ること」と「人に寄り添うこと」の狭間で葛藤する場面は、正直少なくありません。

 

しかし、その制度という枠組みがあるからこそ、守れる生活があることも事実です。時間がかかるプロセスも、使われる方の権利を保護し、行政の行き過ぎを防ぐための大切な理由があるのだと、中に入って初めて実感しました。

 

 

ー仕事のやりがいを感じるのはどんな瞬間でしょうか?

 

安田:相談を重ねる中で、ご本人さえ見つけられなかった解決方法が見つかり、今後の見通しが立ったときの表情を見ると、この役割を担えて良かったと感じます。

 

行政の福祉は「とっつきにくい」イメージがあるかもしれませんが、私たちが人と制度を繋ぐ『潤滑油』になることで、その方の人生が良い循環に変わっていく。その繋ぎ目になれた瞬間が、何よりの喜びです。

 

 

橿原市で働く:若手が支え合い、挑戦を後押しする職場文化

ー職場の雰囲気やチーム体制について教えてください。

 

安田:生活福祉課は20代、30代の若手職員が多く、非常に活気があります!ケースワーカーという仕事柄、精神的な負荷がかかることもありますが、事務所に戻ってくるとふっと息抜きができるような、そんな温かさがありますね。

 

管理職の方々も現場の苦労を深く理解してくださっており、縦も横も円滑なコミュニケーションが取れています。

 

困難なケースを一人で抱え込むことはありません。定期的な会議はもちろん、誰かが悩んでいれば自然と周りに人が集まり、「ああでもない、こうでもない」と自然発生的に作戦会議が始まります。この「チームで支え合う文化」が、私たちの最大の強みだと思います。

職場の様子

ーワークライフバランスについてはいかがですか?

 

安田:休みは非常に取りやすい環境です。突発的な事案があれば忙しい時期もありますが、落ち着いたタイミングで夏季休暇や有給休暇を取得できます。

 

お子さんの看護休暇が必要なときも、周りが当たり前のようにカバーし合う雰囲気があるので、非常に恵まれていると感じています。

 

 

ー最後に、これから橿原市を目指す方へメッセージをお願いします。

 

安田:橿原市役所は、意欲さえあれば新しいことにどんどん挑戦させてくれる場所です。実際、昨年度には「社会福祉士の実習生受け入れ」という、課として初めての試みを提案しました。管理職も快く背中を押してくださり、カリキュラムの作成から実施まで、チーム一丸となって取り組むことができました。

 

生活保護の領域は幅広く、高齢者から児童、障害まで福祉のあらゆる「学びの種」が目の前に転がっているような環境です。学びたい、実践力をつけたいという方にとって、これほど魅力的なフィールドはありません。

 

私のような中途採用の方も、新卒の方も、それぞれの視点を活かして一緒に汗を流せる日を楽しみにしています!

職員の写真

ー本日はありがとうございました。

 

安田さんの言葉一つひとつからは、社会福祉士としてのプロ意識と、地元・橿原市への深い愛情が溢れていました。

 

特に印象的だったのは「潤滑油」という表現。制度という硬い枠組みを、安田さんという温かな人間が介在することで、誰かの生きる希望へと変えていく。その真摯な眼差しは、きっと多くの困難な壁を溶かしてきたのでしょう。

 

若手が支え合い、困難を笑顔で語り合える生活福祉課の空気感は、これからの福祉の未来を明るく照らしているように感じました。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年3月取材)

職員インタビュー

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橿原市は人口約12万人、奈良盆地の南部に位置し、面積約39.5㎢と比較的コンパクトながら、多様な側面を持っています。 万葉の時代を偲ばせる大和三山と藤原宮跡、江戸時代の街並みを残す今井町、初代神武天皇をお祀りする橿原神宮など、豊かで重層的な歴史に恵まれています。 一方では、鉄道網や道路網が発達する交通の要衝であり、製造業の拠点が複数あるほか、大手のショッピングモールには和歌山や大阪からも買い物客が訪れています。 そんな田舎と都会のはざまで、便利に生活しながら楽しく豊かな自然・歴史・文化を満喫できる本市では、「子育てしやすい街 日本一」を目指して、様々な施策を展開中です。

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