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橿原市役所

橿原市は人口約12万人、奈良盆地の南部に位置し、面積約39.5㎢と比較的コンパクトながら、多様な側面を持っています。 万葉の時代を偲ばせる大和三山と藤原宮跡、江戸時代の街並みを残す今井町、初代神武天皇をお祀りする橿原神宮など、豊かで重層的な歴史に恵まれています。 一方では、鉄道網や道路網が発達する交通の要衝であり、製造業の拠点が複数あるほか、大手のショッピングモールには和歌山や大阪からも買い物客が訪れています。 そんな田舎と都会のはざまで、便利に生活しながら楽しく豊かな自然・歴史・文化を満喫できる本市では、「子育てしやすい街 日本一」を目指して、様々な施策を展開中です。

子どもの「できた!」に涙する毎日——歴史と自然豊かな橿原市で、憧れの保育教諭として踏み出す第一歩

橿原市役所

2026/04/30

「先生、できたよ!」その笑顔に触れるたび、この仕事を選んで良かったと心から思える。

 

奈良県の中央に位置し、万葉の歴史が息づく橿原市。子どもたちの笑い声が響く「第1こども園(現:藤原京認定こども園)」では、若手保育教諭たちが日々奮闘しています。

 

今回は、幼い頃からの夢を叶え、橿原市で保育教諭2年目を迎えた布施さんと南田さんにインタビュー。現場のリアルな苦労ややりがい、そして学生の不安を包み込む温かな職場の魅力に迫りました。
 

 


 

幼い頃からの憧れと、橿原市を選んだ理由

ーまずはお二人が保育教諭を目指したきっかけから教えてください。

 

南田:保育教諭という仕事に憧れを持ったのは、遡れば小学校1年生の頃でした。親戚に年下の子が多くて、一緒に遊ぶうちに小さな子と関わることが大好きになったんです。

 

ただ、ずっと一直線だったわけではなく、高校生の頃には進路に迷って、他の職業も考えた時期もありました。それでも、大学進学を具体的に決めていく中で、やっぱり自分は子どもと関わる仕事がしたいと思い、この道へ進むことを決めました。

 

布施:私は母が保育教諭をしていた影響が大きいです。仕事から帰ってきた母から園での楽しい出来事を聞いたり、子どもたちと向き合う母の姿を見たりして育ったので、物心ついた頃からずっと「先生になる」という夢が自分の中に根付いていました。

 

迷うことなくこの道を目指し続け、今日まで保育教諭としての未来を一途に思い描いて歩んできました。

インタビュー風景

ー数ある自治体の中で、なぜ橿原市で働こうと決めたのでしょうか?

 

南田:橿原市はとにかく保育の環境が素晴らしいと感じたんです。歴史的な景観はもちろん、公園や公共施設も充実していて。採用試験を受ける前にリサーチした際、「ここでなら子どもたちと豊かな時間を過ごせる」と直感しました。

 

布施:私は、橿原市の持つ【歴史と自然が調和した独特の雰囲気】に惹かれました。子どもたちがのびのびと遊べる場所が身近にたくさんあるのは、保育教諭としても心強いなと。

 

また、自宅から通いやすいというのも長く続ける上では大切だと思い、橿原市を選びました。

インタビュー風景

歴史と自然が広がる「橿原市ならでは」の保育環境

ー現在お二人が勤務されている園や、担当クラスについて教えてください。

 

南田:第1こども園(現:藤原京認定こども園)に配属されて2年目になります。1年目は2歳児クラスでしたが、今は4歳児クラスを担当しています。25名の子どもたちを3人の保育教諭で見ています。

 

布施:私も同じ園で2年目です。私は4歳児クラスから持ち上がる形で、今は5歳児クラスの担任をしています。同じく25名を3人の保育教諭で見ています。

 

 

ー園での1日や、年間のスケジュールについても教えてください。

 

南田:朝は8時半頃から登園が始まり、9時頃から活動がスタートします。外遊びや自由遊び、集団遊びなど、クラスごとにその日の活動を工夫して過ごしています。

 

12時頃に給食を食べてお昼寝、15時におやつを食べて降園という流れです。8時半までや19時までの延長保育も、先生たちでローテーションを組みながら見守っています。

 

布施:1年のサイクルも、すごく彩り豊かです。暖かくなった4月には、虫探しや色とりどりの花に囲まれて遊び、遠足、夏のプール遊び、冬のお餅つきやクリスマス、2月の劇遊びでは子どもたちの劇や合奏を保護者に見てもらう経験もします。

 

四季を感じて楽しむ環境の中で、私も楽しんで一年を駆け抜けています。

保育の風景

現場で直面した「書類作成」の壁と、支えてくれる温かなチーム体制

ー学生時代に想像していた仕事と、ギャップを感じることはありましたか?

 

布施:一番のギャップは、やはり「書類作成」の多さですね。子どもたちの発達記録や週ごとの指導計画など、「こんなにたくさん『書く仕事』があるんだ」と痛感しました。

 

先輩方は子どもたちの様子を分かりやすく丁寧な文章でまとめられますが、私は言葉選びに迷って何倍も時間がかかってしまって……。

 

南田:私も全く同じです!毎月の計画や、個別の支援が必要なお子さんのための書類など、とにかく種類が多いんです。自分の語彙力が足りなくて「どう書けば一番伝わるだろう」と毎日のように資料を調べ、試行錯誤しています。

 

 

ーそうした苦労を、どのように乗り越えているのでしょうか?

 

布施:橿原市の職場は、とにかく人間関係が温かいんです。入る前は「怖かったらどうしよう……」と不安があったんですが、実際は全く違いました。

 

分からないことをその場ですぐに聞ける雰囲気がありますし、先輩方が「こういう風に書いたら伝わりやすいよ」といつも優しくアドバイスしてくださいます。

 

南田:本当にそうですね。一人で抱え込まずに済む環境があるのはありがたいです。また、今年度私のクラスは3人体制のため、困ったことがあればすぐに相談できます。

 

それに、同じ園に同期がいるのも大きな支えです。仕事帰りに今日の出来事を共有するだけで、明日も頑張ろうと思えます。

保育の風景

子どもの成長に心からの感動。一生忘れられない瞬間

ーこれまでの2年間で、特にやりがいを感じたエピソードはありますか?

 

布施:一人の子がうんどう会に緊張していたんです。でも、2年間持ち上がって担任をしながらじっくり信頼関係を築いてきたら、本番前に自分から「やってくるね!」と言ってくれたんです。

 

当日、堂々と頑張る彼の姿を見たときは、胸がいっぱいになり、心から感動しました。1年間の積み重ねが実を結んだ瞬間でした。

 

南田:私がやりがいを感じたのも、うんどう会での出来事です。最初は新しい遊びにドキドキしてうんどう会の「パラバルーン」でも入りにくい子どもの姿がありました。でも、担任3人で話し合い、その子の気持ちが向いたタイミングで参加できるようにしたり、「きれいだね」「一緒に持ってみようか」などと傍で言葉をかけながら寄り添ったりしました。

 

すると本番当日、その子が満面の笑みでパラバルーンを掲げている姿が見られたんです。保護者の方も一緒に喜んでくださって、保育教諭という仕事の素晴らしさを再確認しました。

 

 

オンオフのメリハリと、未来の目標——子どもと保護者の心に寄り添う保育教諭へ

ー残業やお休みの取りやすさなど、ワークライフバランスはいかがですか?

 

南田:残業については、どうしても業務が時間内に終わらない場合は、上司に相談して時間外を認めていただけるので、納得して働けています。特に行事の前などは忙しくなることもありますが、その分もしっかり管理されています。

 

布施:お休みについても、事前に伝えておけば周りの先生たちが快くカバーしてくださる環境なので、プライベートの予定も立てやすいですね。

 

私も今年は休暇をいただいて旅行に行くことができました。オンとオフの切り替えがしっかりできるからこそ、また笑顔で子どもたちと向き合えています。

 

 

ー最後に、お二人の今後の目標や目指す保育教諭像を教えてください。

 

南田:今後の目標は、保護者の方が大切にされているお子さんに、丁寧に寄り添いながら向き合っていくことです。

 

子どもたちの不安な気持ちにはそっと寄り添い、逆に嬉しいことや楽しいことは全力で一緒に楽しむ。そんな風にその1日1日を大切にしながら、子どもたちと向き合っていきたいと思っています。

 

また、保護者の方に対しても、園での大切なお子さんの様子を丁寧にお伝えし、しっかり連携して成長を見守っていけるような保育教諭になりたいです。

 

布施:私は、これからも「子どもの気持ちを一番に」を大切にしていきたいと思っています。その上で、保護者の方ともお子さんの成長を一緒に喜び合えるような存在でありたいですね。

 

園の先生方とのチームワークもしっかり大切にしながら、3年目、4年目とさらに保育教諭として磨きをかけていきたいです。

インタビュー風景

ー本日はありがとうございました。

 

インタビュー中、お互いの顔を見合わせながら楽しそうに語るお二人の姿がとても印象的でした。「書類作成が苦手で……」と苦笑いしながらも、その先にある子どもたちの笑顔を見つめる瞳には、確かな熱が宿っています。

 

万葉の風が吹き抜ける橿原の地で、若き保育教諭たちは、子どもたちの成長という名の物語を一歩ずつ丁寧に紡いでいました。

 

「一人じゃない」という安心感が、彼女たちの背中を優しく押し、それがまた子どもたちへの深い慈しみへと繋がっていく。そんな温かな循環が、この街の保育を支えているのだと感じた昼下がりでした。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年3月取材)

職員インタビュー

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