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白老町役場

北海道の南西部に位置し、南は青く壮大な太平洋、北は支笏洞爺国立公園の一角を形成する雄大な山々に抱かれ、面積の約75%を森林が占める自然豊かなまちです。 古くから先住民族「アイヌ」の人々が豊かな生活文化を育んできました。 2020年7月には、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点となるナショナルセンターとして、 民族共生象徴空間「ウポポイ」が白老町ポロト湖畔に開業しました。

「役場内での小さな転職」が自分を磨く。若手が主役になれる白老町で、地域を動かすやりがい

白老町役場

2026/05/07

「公務員は安定しているけれど、変化が少なそう」そんなイメージを持っていませんか?

 

北海道白老町で働く畠山さんは、そのイメージを鮮やかに塗り替えてくれます。入庁から広報、統計、国や道への要望業務、そして町の未来を担う新庁舎建設に向けた庁舎改築準備室での経験まで。

 

3〜4年ごとの異動を「小さな転職」と捉え、変化を楽しみながら成長を続ける畠山さんに、若手が主役になれる白老町ならではの働く魅力と、温かな職場の絆について伺いました。

 

 


 

父の故郷への縁と学生時代に学んだ現場を大切にする姿勢

ーまずは自己紹介と、これまでの経歴を教えてください。

 

畠山:北海道空知管内の奈井江町という小さな町の出身です。大学は札幌に進学し、現代政治を専攻していました。学生時代は机に向かって勉強するだけでなく、「フィールドワーク」に力を入れていたのが思い出深いです。

 

実際に地域で働く方々の現場へ足を運び、直接お話を伺いながら社会の仕組みを学ぶゼミに所属していました。この現場を大切にする姿勢は、今の役場での仕事にも通じているかもしれません。

 

 

ーなぜ公務員という道を選ばれたのでしょうか?

 

畠山:両親が公務員として働いていた影響が大きいです。中学生の頃の進路面談から、将来就きたい職業の欄には一貫して「公務員」と書いていました。身近で働く両親の姿を見て、地域のために働くことがごく自然な選択肢になっていたのだと思います。

 

 

ー数ある自治体の中で、白老町を選んだ決め手は何でしたか?

 

畠山:実は、父の出身地が白老町だったんです。幼い頃から父に連れられて遊びに来る機会があり、私にとって白老町は馴染み深く、温かい思い出がある場所でした。

 

就職活動の際、公務員を志望する中で「自分に縁のあるこの町で恩返しがしたい」と考え、白老町を受験することを決めました。

インタビュー風景

広報から国や道への要望業務まで、若手のうちから積める多岐な経験

ー入庁後の最初のお仕事について教えてください。

 

畠山:最初の3年間は企画財政課に配属され、広報と統計業務を中心に担当しました。広報の仕事は、町の魅力を住民の方々に伝える重要な役割です。各課の職員が作成した原稿を取りまとめ、広報編集室と一冊の広報紙にしていくプロセスは非常にやりがいがありました。

 

統計業務では、日々の様々な調査の運営事務を行い、町の現状を「数字」で把握する大切さを学びました。

 

 

ーその後はどのような業務を担当されたのですか?

 

畠山:企画財政課での最後の1年3ヶ月は、要望や陳情に関する業務を担当しました。これは、町が抱える課題等を解決するために、国や北海道に対して要望を上げる仕事です。

 

 

ー特に印象に残っているエピソードはありますか?

 

畠山:東胆振1市4町の事務局当番として、町長に同行し、東京の各省庁を回ったことです。国土交通省や文部科学省へ赴き、副大臣の方々に直接要望書を渡す場に立ち会いました。

 

26歳という年齢で、普段テレビで見ているような方々の目の前で仕事をする機会をいただけたことは、私にとって一生の財産とも言える貴重な経験になりました。

 

 

ー現在はどのような部署にいらっしゃるのでしょうか?

 

畠山:令和7年7月に新設された都市整備部建設課の「庁舎改築準備室」に所属しています。現在の役場庁舎は築70年を超えており、建て替えや改築が急務となっています。

 

私は事務職として、技術職の先輩と2名体制で、新庁舎のあり方についての議論や検討を進めています。町の歴史に残る大きなプロジェクトに関わることができ、身の引き締まる思いです。

庁舎確認の様子

異動は「小さな転職」。変化を楽しみながら自分をアップデートする

ー自治体職員として働く中で感じる「魅力」とは何でしょうか?

 

畠山:一番の魅力は、3〜4年に一度の「異動」があることだと思います。一般的には、一つの仕事を極めることが美徳とされますが、役場では異動のたびに全く新しい業務に挑戦することになります。私はこれを「小さな転職」を繰り返しているような感覚で捉えています。

 

 

ー「小さな転職」ですか。ポジティブな捉え方ですね。

 

畠山:はい。環境が変わるたびにゼロから勉強し直す必要はありますが、その分、新しい知識や視点がどんどん増えていきます。

 

定年までずっと同じ場所で立ち止まるのではなく、数年おきに自分をリセットしてアップデートし続けられる。この変化の多さが、私にとっては日々の充実感につながっています。

 

 

上下関係を超えてフランクに話し合える、風通しの良い組織文化と絆

ー職場の雰囲気や、上司・先輩との関係性について教えてください。

 

畠山:オンとオフの切り替えがはっきりしていて、とても働きやすい職場です。「公務員=硬くて真面目すぎる」というイメージを持たれるかもしれませんが、白老町役場は年齢やキャリアを問わず、フランクに意見を交わし合える風土がありますね。

町長との写真
町長と直接話をする場面も

ー若手職員だと「自分の意見は通りにくいのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、そのあたりはいかがですか?

 

畠山:白老町に関しては、その心配は全くありません!入庁前は私も「年功序列で、若手は当分裏方だろう」と思っていましたが、実際は若手職員でも最前線で活躍できる場面が非常に多いです。

 

もちろん相応の責任は伴いますが、やる気さえあれば重要な仕事にもどんどん携わらせてくれます。若手の挑戦を後押しし、対等に議論してくれる風土が根付いているのは、白老町の大きな自慢だと思います。

 

 

ー仕事以外の面でも、上司や先輩との交流はあるのでしょうか?

 

畠山:はい、すごく親身に接していただいています。実は先日、私の車のタイヤ交換を上司が手伝ってくれたんです(笑)。私が雑談の中で「タイヤ交換に慣れていなくて、いつもガソリンスタンドにお願いしているんです」という話をしたら、上司が休日にわざわざ「俺が教えてやるよ」と手伝ってくださいました。

 

職場全体として非常に良好な人間関係が築けていると感じています。こうした風通しの良い環境があるからこそ、困難な業務に対してもチームで一丸となって取り組むことができています。

職場の様子

雪の少なさと空港への好アクセスが叶える、白老町での充実した生活

ー生活環境としての白老町の魅力はどうですか?

 

畠山:私は就職を機に移住してきましたが、一番驚いたのは「雪の少なさ」です。地元が豪雪地帯だったので、白老町に来てから雪かきの回数が劇的に減り、冬の生活が本当に楽になりました。これは北海道で暮らす上で、非常に大きなメリットだと思います。

 

 

ーお休みの日などはどのように過ごされていますか?

 

畠山:ドライブに行ったり、旅行を楽しんだりしています。白老町は新千歳空港へのアクセスが非常に良く、特急を使えば30分ほどで行けるので、遠出もしやすい環境です。車でも電車でもスムーズに移動できる点は、旅行好きの私にとって大きな魅力ですね。

 

 

ー最後に、白老町を目指す受験生や学生の方へメッセージをお願いします。

 

畠山:白老町は自然が豊かで、美味しい食べ物もたくさんあり、何より人が温かい町です。仕事面でも、若いうちから多様な経験を積み、町を動かしているという実感を持ちながら成長することができます。

 

地元の方はもちろん、知り合いがいない場所でのスタートに不安を感じている方も、私たちが全力でサポートしますので安心してください。白老町の未来を一緒に創っていける皆さんとお会いできるのを、楽しみにしています!

職場の運動会の様子

ー本日はありがとうございました。

 

「異動は小さな転職」と、変化を前向きに楽しむ畠山さんの姿がとても印象的でした。若手の挑戦を温かく見守り、時には休日にタイヤ交換を手伝ってくれるような上司や仲間に恵まれて、一歩ずつ着実に歩まれている。そんな白老町役場の空気感が、畠山さんの優しい語り口から真っ直ぐに伝わってきました。

 

雪の少ない穏やかなこの町で、仲間と支え合いながら自分をアップデートしていく。その日常は、きっと想像以上に色鮮やかで、充実したものなのだと感じさせてくれるインタビューでした。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年3月取材)

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