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津奈木町役場

津奈木町は熊本県南部に位置し、南は水俣市、北・東は芦北町に隣接し、西は不知火海を隔てて天草諸島と相対しています。東西6.5㎞、南北9㎞で総面積は34.08㎢。総面積の約6割が山林地帯であり、地勢も壮齢期の安山岩山系に三方を囲まれ、西向きの急傾斜に開けたリアス式海岸は美しく、芦北海岸県立自然公園の指定を受け、海深く良港に富んでいます。豊富な海産物はもとより、温暖な気候を利用した急峻な農地でデコポンなどの柑橘の生産が盛んで、地域の特産品となっています。

「顔の見える関係」がやりがい。町民一人ひとりの人生に寄り添う、津奈木町の保健師という仕事

津奈木町役場

2026/04/29

熊本県津奈木町で保健師として働く荒川さんのインタビュー記事です。
友人の一言をきっかけに看護師から保健師の道へ。住民一人ひとりと顔の見える関係を築きながら、赤ちゃんからお年寄りまで、町民の人生に寄り添う保健師の仕事。
小さな町だからこそ感じられる大きなやりがいや、アットホームな職場の雰囲気、そして人の温かさが自慢の津奈木町の魅力について、詳しくお話を伺いました。
 

 


 

予防への思いを胸に。保健師の道へ

ーまずは、これまでの簡単なご経歴と、保健師を目指されたきっかけについて教えてください。

 

荒川:出身は鹿児島県の阿久根市です。経歴としては、まず看護師を目指して福岡県内の医療技術短期大学に進学し、看護師の資格を取得しました。その後、熊本県にある保健師の養成学校に進み、保健師の資格を取りました。

 

短大を卒業してすぐに養成学校へ進んだのですが、そのきっかけは、短大在学中に友人から「保健師という仕事があるよ」と教えてもらったことなんです。

 

ちょうど就職か進学かを考えていた時期で、保健師について調べていくうちに、その仕事の魅力にどんどん惹かれていきました。

 

看護師は病気の方をケアするのに対し、保健師は病気になる前の「予防」に働きかける仕事です。病気にならないようにサポートすることで、苦しむ人を減らせる点に大きな可能性とやりがいを感じ、保健師の道へ進むことを決めました。

インタビュー風景

顔の見える関係が魅力。津奈木町で働くことを決めた理由

ー数ある自治体の中で、津奈木町で働こうと思われたのはなぜですか?

 

荒川:養成学校が熊本県立だったこともあり、卒業後は県内の市町村で働くというのが自然な流れでした。ちょうど津奈木町で保健師の募集があった際に、学校の先生から「募集があるけど、どう?」と声をかけてもらったのが直接のきっかけです。

 

実家のある阿久根市から一番近かった、というのも理由の一つですね。

 

 

ー公務員という働き方については、どのようなイメージをお持ちでしたか?

 

荒川:「保健師の仕事がしたい」という思いが先にあったので、たまたまその職場が公務員だった、という感覚です。なので、「公務員だからこうだ」というような特定のイメージはあまり持たずに仕事を始めましたね。

 

 

赤ちゃんからお年寄りまで。町民の人生に寄り添う保健師の仕事

ー現在の具体的な仕事内容について教えてください。

 

荒川:妊娠期の妊婦さんから赤ちゃん、そして高齢者の方まで、幅広い世代の方々の予防や健康づくりの仕事を行っています。

 

具体的には、母子手帳の交付から始まり、赤ちゃんが生まれたご家庭には訪問して体重を測ったり、発育・発達の確認をしたりします。

 

また、産後のお母さんのメンタルヘルスを含む体調確認や、今後の乳幼児健診、予防接種についてのご説明も大切な仕事です。

最近では、町の「子ども家庭センター」に所属する子ども家庭支援員の方と一緒に、2人で家庭訪問を行うことも増えています。

 

成人期や高齢期の方々に対しては、集団健診や人間ドックの結果をもとに、血圧や血糖値が高い方などへ個別の保健指導を行っています。

 

 

ーお仕事の中で、やりがいや魅力を感じるのはどんなところでしょうか?

 

荒川:一番のやりがいは、津奈木町のような小さい町だからこそ、住民の方と「顔の見える関係」で仕事ができる点です。

 

私も住民の方の顔やお名前、ご家族のことや生活スタイルなどを把握できますし、相手の方からも「荒川さん」と覚えてもらえる。その信頼関係がベースにあって保健活動ができるのは、大きなやりがいであり、この仕事の魅力ですね。

 

また、赤ちゃんからお年寄りまで、切れ目なく継続して関わることができるのも、この町ならではだと思います。

業務風景

ー特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

 

荒川:特に印象に残っているのは、特定健診で非常に血圧が高い男性がいらっしゃった時のことです。胸が苦しいという自覚症状もあったのですが、「薬は体に悪いものだ」というお考えで、医療機関の受診をずっと拒否されていました。

 

ご本人の健康を思うと、何とかしなければという一心で、何度もご自宅を訪問し、アプローチを続けました。最終的には、かかりつけ医の先生の言葉もあり、結果的に治療につながったんです。

 

どうすればご本人が自身の体の状況を正しく理解し、治療の必要性を感じてもらえるかを考え抜き、粘り強く関わった経験は、私にとって大きな財産になっています。

 

 

ー逆に、お仕事の大変な部分はどのようなところでしょうか?

 

荒川:そうですね、やりがいの裏返しでもあるのですが、小さい町なので一人の職員が担当する業務の幅が広いことです。

 

母子保健から高齢者保健、さらには福祉分野まで、マルチに仕事をこなさなければいけない点は、大変な部分かもしれません。

ですが、幅広い知識や経験が身につくので、自分自身の成長にもつながっていると感じています。

 

 

アットホームな職場でスキルアップ。後輩育成にも尽力

ー職場の雰囲気や体制について教えてください。

 

荒川:私が所属するほけん福祉課には、「福祉班」と「保険班」の2つの班があります。

保健師は現在3名で、福祉班に私と2年目の後輩の2名、保険班に先輩保健師が1名います。令和7年度は管理栄養士も1名採用され、保険班に配属されました。課全体では20名ほどの体制です。

 

職場の雰囲気ですが、うちの課に限らず、役場全体が小さい組織なので、全職員が顔なじみなんです。

とてもアットホームな雰囲気で仕事ができていますし、課内も和気あいあいとしていて、和やかな雰囲気だと思います。

職場風景

ー仕事をする上で、特に大切にされていることは何ですか?

 

荒川:私たちのような資格を持つ専門職が、なぜ行政に雇われているのか、その「意味」や「意義」を常に意識するようにしています。

保健師でなければできないこと、特に「予防活動」の重要性を考え、今何をすべきかを常に自分に問いかけています。

 

最近、後輩も入ってきたので、この視点はしっかりと伝えていきたいですね。あとは、常に対象となる方の立場に立って考え、想像することを大切にしています。

 

 

ー後輩の育成にも力を入れていらっしゃるのですね。

 

荒川:はい。自分たちが入庁した頃とは時代も大きく変わり、情報量も格段に増えています。ですから、昔と同じやり方では通用しないと思っています。

 

今の若い彼女たちの考えをしっかりと理解し、私自身も学びながら、一緒にスキルアップしていけたらという気持ちで接しています。

 

ただ、親子ほど年が離れているので、彼女たちがどう思っているかは少し気になりますが(笑)。チームの一員として、みんなで楽しく仕事ができたら最高ですね。

後輩指導

ーワークライフバランスについてはいかがですか?

 

荒川:お休みは、自分の仕事の予定に合わせて取得しやすい環境だと思います。母子手帳の交付など、年間計画で日程が決まっている業務があっても、他の保健師と調整できるので問題ありません。

 

残業については、時期によります。集団健診の時期は、結果が出た後に個別の保健指導を一気に進めなければならないので、その時期は少し忙しくなります。

ですが、基本的に残業が多くて帰れない、ということはないと思いますね。

 

 

人の温かさとアクセスの良さが自慢。未来の仲間へのメッセージ

ー荒川さんが感じる「津奈木町の魅力」を教えてください。

 

荒川:一番は、住民の皆さんが本当に温かいことです。私のように、全く知らない土地から来た人間でも、役場の職員だけでなく、住民の皆さんが温かく受け入れてくれました。

 

アポイントなしでご家庭を訪問しても、門前払いされることなく、親身に話を聞いてくださるんです。この人の温かさが、津奈木町の大きな魅力だと思います。

 

 

ー最後に、津奈木町の保健師を目指す方へメッセージをお願いします。

 

荒川:保健師として、住民の方と近い関係性で保健活動や予防活動ができるという「楽しみ」を体験できるのは、津奈木町のような小さい町ならではだと思います。

 

また、最寄りの新幹線駅も近くて、熊本市内まで30分ほどで行けるので、田舎でありながら都会に遊びに行くこともできます!

 

ぜひ、私たちと一緒に津奈木町で保健師として働いてみませんか?皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)

職員インタビュー

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津奈木町は熊本県南部に位置し、南は水俣市、北・東は芦北町に隣接し、西は不知火海を隔てて天草諸島と相対しています。東西6.5㎞、南北9㎞で総面積は34.08㎢。総面積の約6割が山林地帯であり、地勢も壮齢期の安山岩山系に三方を囲まれ、西向きの急傾斜に開けたリアス式海岸は美しく、芦北海岸県立自然公園の指定を受け、海深く良港に富んでいます。豊富な海産物はもとより、温暖な気候を利用した急峻な農地でデコポンなどの柑橘の生産が盛んで、地域の特産品となっています。

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