今回は、与謝野町の山添藤真町長にお話を伺いました。
高校卒業後、フランス・パリへ留学。そこで故郷・与謝野町の織物事業者と出会い、その高い技術と情熱に感銘を受けたことが、政治の道を志すきっかけになったと言います。
建築やデザインを学んだ経験を、いかに「まちづくり」という大きなデザインに活かしているのか。そして、伝統産業を未来へ繋ぐための独自の取り組みや、若者に未来を託すことができる町の気質について、熱く語ってもらいました。

動画の目次
00:16 町長になられたきっかけを教えてください
01:17 建築やデザインの学びは、まちづくりにどう活かされていますか?
02:09 与謝野町の特徴を教えてください
03:01 与謝野町の「織物業」について教えてください
03:46 現在、力を入れている事業を教えてください
05:45 事業者の方々の意見は、どのように政策に反映していますか?
06:27 与謝野町で働くことのメリットを教えてください
パリでの出会いが人生を変えた。故郷の“モノづくり”への想い
高校卒業後、パリに留学していた時、故郷の織物事業者の方々が販路拡大のために訪れる機会があり、通訳としてお手伝いをしました。そこで、与謝野町の織物の美しさや、懸命に努力を重ねる人々の姿に改めて触れ、「この人たちと一緒に地域を盛り上げたい」と強く感じたのが、政治の道へ進む原点です。
町議会議員を経て、より町全体を前に進めるため、町長になることを決意しました。

伝統産業の根幹を支える。土壌から育む「与謝野ブランド」
与謝野町の基幹産業は、織物業と農業です。私たちは、その根幹を支える取り組みに力を入れています。
例えば農業では、良質な農産物のために、魚のアラや米ぬかなど天然素材を使った有機肥料を町が農家へ提供しています。この美しい土壌が、美味しいお米やビールの原料となるホップを育てるのです。
織物業においても、シルクの根幹である養蚕業を支える施策を進め、産業の未来を創っています。

若者に未来を託す。挑戦を後押しする町の気質
私は32歳で町長に就任し、当時は全国で最も若い町村長でした。私の前任も女性町長でした。このように、与謝野町には、若者や新しい力に未来を託し、挑戦を信じて後押しする気質があります。伝統や文化を大切にしながらも、常に新しい価値を創造しようとする住民の方々が多い。
そんな与謝野町でなら、きっと豊かでやりがいのある公務員としての時間を過ごせるはずです。



