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渋谷区役所

渋谷区は、性別・人種・年齢・障がいなどのちがいを超えて、ダイバーシティとインクルージョンを尊重する社会を実現させ、「ロンドン、パリ、ニューヨーク、渋谷区」と言われるような、成熟した国際都市を目指しています。 渋谷区には渋谷駅周辺のほか、原宿、恵比寿、代官山など多くの魅力がある街で、その取り組みは全国的に注目されています。 ぜひあなたのクリエイティブな発想とチャレンジ精神を渋谷区で発揮し、ともに「ちがいをちからに変える街。渋谷区」をつくりましょう。

「現場」と「人」を大切に。若手技術者が挑む「猿楽橋」架け替えプロジェクト〜ゼネコン から区役所へ、新たな挑戦〜

渋谷区役所

2024/12/11

「利用者と関わる仕事をしたい」


その思いからゼネコンから転職し、渋谷区役所で土木職として働く豊田さん。渋谷駅と恵比寿駅の間にある「猿楽橋」の架け替えを支える一大プロジェクトを担っています。
 

地域の声に耳を傾けながら、安全・安心な工事を実現する、その仕事とは?

転職のきっかけから、仕事のやりがい、職場の雰囲気まで、詳しくお話を伺いました。

 


ーご経歴について教えてください。

 

豊田:「まちづくり」に興味があり、大学では土木系の学部に進学しました。その後、研究室の教授が元々ゼネコン出身だったこともあり、「ものづくり」に興味を持つようになりました。そして、卒業後はゼネコンに就職し、BIM/CIM技術の推進業務を担当。全国に数多くある現場に対して、BIM/CIMのメリットを説明し、導入を推進する役割を担っていました。

 

その後、渋谷区役所に令和5年に入区し、土木部 緑道・道路構造物課 道路構造物係に所属しています。

ー なぜ転職先として自治体、そして渋谷区を選択したのでしょうか?

 

豊田:前職では関わる人が社内の人に限られていました。次第に「利用者と関わる職種の方が、自分の成果や仕事の価値を実感できるのでは」と考えるようになり、地元に密着している基礎自治体を志望しました。また、引越しを伴う異動がないことも大きな魅力でした。

 

いくつかの自治体で採用試験を受けましたが、渋谷区が第一志望でした。活気がある街だと感じていて、やりがいを感じながら仕事ができそうだと考えていました。

 


ー転職活動や、渋谷区の面接の雰囲気についてお聞かせください。

 

豊田:転職活動は働きながら行いました。公務員試験用の論文の本を使って土日に図書館で勉強していました。とにかく書ききることを意識して、どんなお題がきても最後まで書けるように練習しました。

 

面接は、面接官がとてもフレンドリーで、緊張をほぐそうと努めてくださっている印象でした。実は面接官は去年の私の部署の課長だったそうで、入区後に面接の話で盛り上がりました。課長も初めての面接だったそうで、「お互い緊張していたね」と笑い合いました。

 

 

ー入区後の業務内容を教えてください。

 

豊田:入区から現在まで「猿楽橋擁壁等更新工事」という事業を主に担当しています。渋谷区にある「猿楽橋」をご存知でしょうか?渋谷駅と恵比寿駅の間の線路の上にかかっている、あの大きな橋です。

猿楽橋

建設から80年近くが経過し、交通量も建設当初に比べて大幅に増え、大型車両の通行も頻繁になりました。このままでは安全性が確保できないため、橋の架け替えが決定しました。

 

私の担当は、その前段階の工事です。橋本体を丈夫にしても、前後の道路が不安定では橋が使えず、意味がありませんよね。そこで、前後の道路も耐震性の高いものに変えるという事業に取り組んでいます。

ー その事業における豊田さんの役割を教えてください。

 

豊田:実際の工事は施工会社にお願いしていますが、工事が適切に進んでいるかを確認するのが私の仕事です。毎週現場に足を運び、コンクリートの品質や鉄筋の本数などをチェックします。

 

また、トラブルが発生した際の調整役でもあります。近隣住民の方から陳情があったり、工事中に予期しない事が発生することもあります。そのような時に、区の他部署や、場合によっては区外の関係者と協力して解決策を見つけます。


 

ー どのような関係者や部署の方と関わるのでしょうか?

 

豊田: 区役所内では、埋設物管理を担当する専門の係や、契約内容が変更になる際の契約課などです。区役所外では、警察やバス会社、施工会社などと連携しながら進めています。


 

ー仕事にはどのように慣れていきましたか?

 

豊田:1年経って、やっと慣れてきたかなと感じています。7月から9月までは予算要求、12月から2月までは検査や納品に向けた準備、と季節によって業務がガラッと変わるので、次から次へと新しい業務に出会うイメージでした。

 

部署は面倒見の良い方が多く、すぐに聞ける環境なので、何とかやっていけています。人数は会計年度任用職員を含めて10名くらいで、全員が土木職です。質問すると忙しい時でもいつも丁寧に答えてくれ、本当に感謝しています。

ー仕事の面白さや、やりがいを教えてください。

 

豊田:タイムリミットがある仕事が多く、その中でいかに事業を止めずに進めていくか、というのが難しいながらも、やりがいや面白さを感じているところです。

猿楽橋の現場で、地盤を掘っていたら予期せぬものが出てきたことがあり、色々な人と連携して、適切に進めなければなりませんでした。工事が延びると開通も遅れてしまうので、いかにスムーズに進めるかが重要でした。

 

「自分がやらなければ本当に仕事が止まってしまう」という場面が多いので、責任感を感じます。ただ、一番仕事のやりがいを感じる場面は、そういう時だと思います。
 

 

ー お仕事される中で大変なことをお聞かせください。

 

豊田: 住民の皆様を第一に考えながら仕事を進めるため、優先順位の高い仕事が突然発生することがあります。どんなに仕事が立て込んでいても、調整やスケジュールの組み直しなど、難しい判断を迫られることがありますね。

 

例えば、猿楽橋の工事では、2車線道路を片側交互通行にしなければいけない状況がありました。当初は、車の流れが悪くなってしまうので夜間(0時~6時)に片側交互通行での工事を予定していました。

 

ところが、地元の方から夜間の騒音に関する陳情をいただき、作業時間を見直す必要が出てきました。住民や関係者の方々と何度も話し合いを重ね、最終的には作業時間を20時~0時30分に変更するに至りました。

 

 

ー 工事の時間を変えるのは、かなりハードルが高かったのではないでしょうか。

 

豊田: そうですね…。交通量への影響などを考えると簡単ではありませんでした。そこで、交通量調査を実施し、その時間帯の交通量が減少傾向にあることを確認しました。さらに、バス会社や警察に「何か問題があればすぐに元の時間に戻すので、まずは試験的にでもやらせてほしい」と交渉を重ねました。

 

とても大変でしたが、住民の皆様が工事へのご理解を示してくださり、建設的なご意見をいただいたおかげで「なんとかしてあげたい」という一心で頑張れました。

 

 

ー 今までの経験で、今のお仕事に繋がっていると思うことは何でしょうか?

 

豊田: やはり、相手にわかりやすく説明するスキルはどこでも求められると痛感しています。前職では、3次元モデルの価値を伝えるために様々な人に説明をしていました。現在も、利用者や区役所のメンバー、関係者への説明が必要となる場面が多く、このスキルが非常に重要だと感じています。

 

説明する上で「自分が理解していないと説明できない」と感じる場面が多いため、常に疑問点を探しながら仕事をするようにしています。


 

ー 疑問に感じたことに対しての答えや知識は、どのようにキャッチアップしていますか?

 

豊田:まずは周りの職員や施工会社の方に質問します。施工会社の方とは毎日電話でやり取りし、月に1回は正式な会議形式で打ち合わせをしています。必要に応じて現地にも足を運び、直接確認することも常日頃から行ってます。

 

土木分野では、図面を熟読することも多いですね。現場に行けない時でも、平面図や断面図を照らし合わせながら、構造全体を頭の中で組み立てることができるんです。図面に直接記載されていない情報でも、関連性を深く考察することで、見えてくることがあります。




 ー前の職場と区役所で、特に違いを感じた点と共通点について教えてください。

 

豊田:前の職場では、直属の上司の判断で物事が進んでいくことが多かったですが、区役所では、部署内の職員全員が納得するまで議論を重ね、物事が進んでいく印象を受けます。

 

共通点としては、どちらの職場も真面目な方が多いと感じています。仕事に対して真摯に向き合っている方が多いですね。 

 


ー今後やってみたい仕事はありますか?

 

豊田:土木事務所で、現場に密着した仕事をしてみたいです。道路に穴が開いたという連絡を受けて対応したり、落書きを消したりといった仕事です。地元の方と関わる機会も多いでしょうし、自分のやったことで目に見えて街を綺麗にすることに繋がるのが良いなと思っています。色々な仕事があると思いますが、そういった現場での仕事に興味があります。

 

 

ー豊田さんから見た渋谷区役所は、どのような職場でしょうか?

 

豊田: まず、建物自体がとても綺麗ですよね。それだけでモチベーションが上がります。

 

職員は、先ほどもお話したように、真面目な方が多いという印象です。細かいことでも放置せずに、きちんと対応していると感じています。また、育休などの制度をしっかりと活用し、プライベートを大切にされている方が多いと感じます。

 


ー街としての渋谷区はいかがでしょうか?

 

豊田: とても華やかな街ですね。「ちがいを ちからに 変える街」というキャッチコピー通り、街の中に様々な個性を持った人たちがいると感じています。これからも、そんな個性を大切にできる街であってほしいです。


 

ー最後に、就職・転職を目指す方へのメッセージをお願いします。

 

豊田: 気負わずに、自分のペースで転職活動ができればいいと思います。公務員の転職はチャンスが年に一度しかないので、どうしてもプレッシャーを感じてしまうと思いますが、意外となんとかなるものです。

 

また、渋谷区では就職イベントなど色々あるので、ぜひ調べてみてください。情報収集は大切だと思います。


 

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