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竹原市役所

【安芸の小京都 元気と笑顔が織り成す 暮らし誇らし、竹原市。】  竹原市は、広島県沿岸部のほぼ中央に位置し、瀬戸内海の豊かな自然と温暖な気候に恵まれています。  本格的な人口減少社会が到来する中、竹原市が持続可能な都市として発展していくためには、本市の強みである「人と人の顔が見えるコミュニティ」を未来への礎として、市民と行政が一体となってまちづくりに取り組み、賑わいや活力を生み出していくことが重要です。  そのため、目指すべきまちの姿を明らかにするとともに、その実現のために取り組んでいく施策を掲げた「第6次竹原市総合計画」を策定し、日々業務を行っています。  誰もが住みやすさを実感し、誇らしいと思える『元気な竹原市』の実現に向けたまちづくりを共に進めていきましょう。

「海が近いからしょうがない」にはしたくない!〜豪雨災害から立ち上がる広島県竹原市役所 浸水対策係の水害対策〜

竹原市役所

2025/06/30

広島県竹原市役所入庁後、現在は建設部建設課浸水対策係に所属する係長の北原 慎一さんと、同係 主任技師の川崎 誠登(まこと)さんに、前職での経験や竹原市役所でのお仕事内容、今後の展望や暮らしについてお話を伺いました。

 

—はじめに、入庁前の経歴や、竹原市に入庁しようと思ったきっかけを簡単にご紹介ください。

 

北原:私は大学を卒業してから地元の竹原市を出て市外の土木建設会社に就職し、そこで現場の管理や道路・河川を作る仕事をしていました。9年間働いた後、竹原市役所に入庁し、現在は建設部建設課浸水対策係で係長をしております。

 

転職のきっかけは、家族からの勧めです。結婚を機に地元に帰ってしばらくは土木の会社で働き続けていたんですね。そんな時に妻が「竹原市でこんなの募集してるよ」と情報をもらい、試しに受けてみようかというので公務員試験を受けました。

 

建設会社にいた当時から市の担当者や県の担当者の方とやりとりをする機会があったんですね。その当時は「大変なんだろうな」と思っており、最初は「公務員ってどうなんだろう」という気持ちも正直ありました。

 

ただ、転職直前に担当した案件で、広島県の工事発注者の方から「同じモノを作るにしてもいろいろな見方がある」というのを教えてもらい、公務員として働くのもおもしろそうだな、こういう仕事ができたらいいなと思えるようになり、妻から背中を押してもらったことも含め、公務員として働いてみようかとなりました。

 

川崎:私は大学院で土木に関して学び、修士課程を修了後、地元の山梨県の県庁に技術職として入庁しました。入庁から2年目のときにちょうど西日本の豪雨災害があり、その復旧支援のため12月から3月までの4ヶ月間、広島県の東広島支所に派遣されました。東広島支所の管轄に竹原市も含まれていたんですね。

 

その後また山梨に戻ったのですが、県庁は3年で退職し、京都市役所の外郭団体でまちづくりや景観維持などのサポートをしていました。そこから一昨年の4月に竹原市役所に入庁し、現在3年目です。

 

竹原市に入庁したきっかけは、大学生の時に竹原市を舞台にしたアニメ「たまゆら」という作品を視聴した際に、自分の地元にはない瀬戸内の海の美しさや重要建造物が多い古い街並みの良さに感銘を受け、人生初の旅行でも竹原市を訪れました。今思えば、大学院で景観に関することを学ぶきっかけになったのも、竹原を訪れたことだったのかなと。

 

就職は最初地元の山梨にしようと思って県庁に入ったのですが、先ほどお話した西日本豪雨のときにあらためて広島を訪れ、竹原市の島並みや街並みに住み心地の良さを感じ「こっちの方が良いかも」と、将来的には竹原市に住みたいと思うようになりました。そしてその後、竹原市に移住しました。

 

—現在はお二人とも建設部建設課浸水対策係に所属されていますが、そこでのお仕事内容について教えてください。

 

北原:建設課というのはもとからありましたが、浸水対策係が作られたきっかけは平成30年と令和3年に立て続けに起こった豪雨災害です。浸水被害が激しかったため、浸水対策や浸水のひどい箇所の復旧を行うための係です。

 

仕事内容は、地域全体での浸水対策は何ができるかを県や国と調整しながら進めていくことが主です。川の水を水中ポンプで排出する施設の建設や浸水対策に関する工事の発注などを行なっています。

 

—浸水対策係のチーム編成はどのようになっていますか?

 

北原:私、川崎、もう1名の合計3名ですが、現在竹原市で流域治水対策プロジェクトチームを作っていまして、さまざまな分野の知見を持つ人たちと連動し情報共有しながら進めています。プロジェクトチームの方の人数はおおよそ10名です。

 

同じ建設課の中にある係の中から、主に道路等を担当する係や、私たちのように河川・浸水等を担当する係、ほかには下水道課から雨水対策の係の者がプロジェクトチームに参加されています。

 

普通であれば専門の部署でそれぞれ協議して、協議を重ねたものを持ち寄るというものになるかと思うのですが、ひとつのプロジェクトに取り組むチームとして編成することで、そういった手間なく情報共有もすぐにでき、事業もスムーズに進むのではないかなという想定のもと組まれています。

 

—流域治水対策プロジェクトチームのお話が出ましたが、浸水対策係とプロジェクトチームでのお仕事内容の違いなどはありますか?

 

北原:規模が違いますね。浸水対策と一口に言っても地域によってさまざまで、先ほどお話したような水中ポンプの施設のような市全体、あるいは大きい地域の対策はプロジェクトチームありきで動き、小さな河川を大きく広げるなどの比較的小規模な対策は係だけで対応しています。

 

—今のお仕事でやりがいに感じることや、面白みを感じることなどはありますか?

 

川崎:たとえば小さい維持的な工事の際に「こういう方法があるんですけど、どうですか?」と提案すると「あ、いいねそれ」と受け入れてもらえたり、それ以上に提案に対して「ここはこうするとより良いかな」と教えていただけたりするので、わりと裁量が大きいかなと思っています。

 

一方で、現在抱えている大きなプロジェクトである浸水対策については、自分がまだ経験したことがない規模の工事なのですが、そういうときも丁寧に教えてもらえて。

 

職員同士もさまざまなバックグラウンドを持つ専門職の方々が大勢いるので、そういった方々から話を聞けるのは面白みもありますし、自分の学びにもつながっているなと感じます。

 

北原:そういう意味では、竹原市の技術職は新卒の方は少ないですね。ほとんど前職で経験を積んでいる人間が多いかと。なのでいろいろな情報やノウハウを持っているのが竹原市の土木技術職の利点かなと思っています。

 

 

—中途で入られる方が多いとのことですが、年下の先輩がいたり、年上の後輩が入ってきたりする機会もある中で、どのように職員同士の関係性を築いていますか?

 

川崎:私が入庁した当時ですと、同じ部署の中に同じ転職組なんですけど私より年下の人がいたんですね。他にも私より先に入庁している年下の方もいる中で、年齢関係なくお互いに敬意を持って接しているなと思います。

 

年齢だと私の方が長いのですが、その一方で私は山梨県出身なので竹原市のことでわからないことがあったときは教えてもらうようにしています。

 

北原:私も31歳の年に入庁していて、当時18歳くらいの新卒の方々と同期で入っています。そのあたりはみんな割り切っていると思います。

 

一緒に遊ぶこともありましたし、壁もなく自然体で過ごせていると思います。上下関係と言えるほど変にギスギスせず、フランクな職場ではないでしょうか。

 

—年齢差などはそこまで感じないのですね。それを踏まえて、課内や竹原市役所の風通しの良さや居心地の良さなどはいかがですか?

 

川崎:竹原市役所自体が200名程度の小さな市役所なので、建設課内はもちろん他の課と連携する必要がある仕事もあり、距離も近く気さくに接していただけるので、市役所全体として小さい自治体の良いところが出ているかなと。

 

—川崎さんは前職で県庁でのお仕事も経験されていますが、竹原市役所と比べて働き方の違いはありますか?

 

川崎:まず最初に感じたのは事業規模でしょうか。昨年度まで建設維持係に所属していて、県庁にいた頃と同じような仕事をしていたのですが、工事発注などの金額の桁が結構違うなと思いました。

 

規模が大きな仕事の楽しさもありますが、最近の土木業界的にも大きなプロジェクトを進行するというより維持管理などの小規模な工事が多いこともあるのと、小さい事業の方が担当者の裁量で決められるという良さがありますよね。

 

あとは県にいたときよりも自分たち職員で動くことが多いなと感じますね。たとえば豪雨災害のあとのパトロールを職員で行ったのですが、県庁の場合は業者に依頼してしまうことがほとんどなので、職員の目で見て回ることができるという部分は大きいと思います。

 

—川崎さんにお伺いします。将来ご自身のキャリアを考えるうえで、こういう仕事をしてみたいということやこういうことに挑戦したいなどがあればお聞かせください。

 

川崎:将来的にやってみたいのは、やはり景観に関する仕事でしょうか。今で言うと下水道を保存地区の方に通したり、都市整備についても竹原駅前の商店街のイベントやプロジェクト、あとは今の庁舎が移転して、その跡地の複合施設に携わる仕事もやってみたいなと思います。

 

—北原さんにお伺いします。将来的にこの浸水対策係が目指すビジョンやゴールがあればお聞かせください。

 

北原:竹原市は海が近いというのが良いところでもあると思うのですが、その一方で災害をもたらす可能性もあるんですね。なので、浸水対策係としては、海にしろ雨にしろ竹原市をいかに水に強い地域にできるかというのが、今後の目標ではありますね。

 

「海が近いからしょうがない」というようにはしたくないです。

 

—働き方(残業の有無・有給休暇の取得しやすさ)や竹原市の暮らしについてはいかがでしょう?

 

川崎:残業時間は多い時で月20時間くらいです。

 

北原:繁忙期はどうしても残業をお願いすることもあるのですが、基本的にはプライベートも優先してほしいので、個人に任せるようにしています。

 

川崎:私自身休みが必要なときは休むようにしていますし、どうしてもこの仕事をやり終えてから終業したいというときは残業の申請を出すようにしています。

 

また浸水対策係なので、豪雨災害や高潮などが発生したときは交代しながら出勤することもあります。どうしても外せない用事がある際は代わりに出てもらうなど係の中で連携を取っています。

 

—最後に、お二人から見た竹原市の魅力や暮らしについてお聞かせください。

 

川崎:小さい街ですけど、生活するうえではまったく不便はないです。スーパーやドラッグストア、ホームセンターもありますし、飲食店もおいしいお店がありますね。休日には街並み保存地区を散歩したり、海沿いをサイクリングしたり満喫できるので、竹原市に住んでよかったなと思えます。

 

車がなくてもそこまで不便ではないですね。あとは、商店街のお祭りにボードゲームやミニ図書館といったものを出展させてもらい、地域の方にも来ていただいて楽しく過ごせています。

 

北原:自分の生まれ育った街ということもありますが、やはり地域の中でも顔見知りが多いというところに温かさを感じますね。自分の子どもにも声をかけてくれたり、現場に行ったときにも声をかけてくれるので、安心感があります。

 

来年からは市役所の庁舎も新しくなるので、そのあたりもぜひ注目していただけたらと思います。

 

—本日はありがとうございました。

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