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国東市役所

大分県北部の国東半島東部に位置する国東市(くにさきし)。 両子(ふたご)山を頂点とする中央山岳部から放射状に延びる谷筋には田園や里山が広がり、風光明媚な自然に囲まれたまちです。 国内では国東市のみの生産されている七島藺(しちとうい)や近年ではオリーブ、魚介類も市の特産品として生産されています。 国東半島は神仏習合発祥の地で六郷満山(ろくごうまんざん)と呼ばれる独特な山岳宗教文化が栄えており、伝統的な祭りや芸能が各地に伝承されています。 国東市に立地する大分空港がスペースポート(宇宙港)に選定され、今後、産業振興などへの波及効果が期待されます。

たまたま出会った「公務員」という選択~地元で働く喜びと、安心して働くことができる国東市役所の職場環境~

国東市役所

2025/06/05

大分県国東市役所で働く伊藤さんのインタビュー記事です。

学生時代、ウェイトリフティングに打ち込んでいたという経験がどのように活かされたのか、そしてほぼ独学だという公務員試験対策など、伊藤さんの経験を基に、これから公務員を目指す方に参考となるようなお話を伺いました。

地元で働いているからこそ感じられる職場のアットホーム感など、国東市役所の職場環境についても語っていただきました!

 


ーまずは自己紹介と、国東市役所に入庁するまでの経緯を教えてください。

 

伊藤:私は合併する前の国東町の生まれで、それからずっと国東市で過ごしています。高校は近隣市の高校に進学し、そこでウェイトリフティングに出会いました。

 

その後、スポーツ推薦で県外の大学に入学したのですが、大学1年生の11月に怪我をしてしまい、ウェイトリフティングを続けることが難しくなったことや、家庭の事情もあって大学を中退しました。

 

すぐに就職を考えたのですが、時期が中途半端だったこともあり、たまたま募集していたコロナワクチン関係の会計年度任用職員として働き、その年に正規職員の試験を受験し国東市役所に入庁しました。

職員さんの写真

ーウェイトリフティングはどのようなきっかけで始められたのですか?

 

伊藤:中学時代は柔道をしてました。でも、正直なところ、ずっと柔道を続けるという気持ちはなかったので、別の道に進みたいと思い地元ではなく、近隣市の高校に進学しました。

 

勉強も含め、柔道以外の様々なことを学んでみたいと思っていたのですが、元々体が大きかったということもあり、ウェイトリフティング部から熱い勧誘をいただき、断り切れずにウェイトリフティングを始めることとなりました(笑)

 

特にスポーツをやりたいという気持ちではなかったのですが、特別な資格が取れる学科でもなく、ボランティア経験もなかったので、将来何か履歴書に書けるようなことをしたいなと思い、ウェイトリフティングに打ち込むことにしました。

 

ー選手時代、履歴書に書くことができるような成績は残せましたか?

 

伊藤:高校生の時に、レディースカップという全国大会で2位になることができました。そのおかげで大学の推薦もいただけたのだと思います。始めた時は、まさか自分が全国レベルで戦えるとは思っていなかったので、驚きと嬉しさがありましたね。

 

賞をとった際の写真
賞をとった際の写真

ー怪我で大学を中退された後、会計年度任用職員になられたようですが、元々公務員には興味があったのですか?

 

伊藤:もともと高校の体育教師になりたいと思っていて、大学もそのために進学しました。公務員になりたかったというわけではないので、特に公務員に絞って就職活動をしていたわけではありません。

 

ちょうど大学を辞めた頃コロナワクチンの接種が始まった時期だったので、国東市でコロナワクチン接種業務の会計年度任用職員を募集しているということを近所の方に教えていただきました。

 

その方は市の職員で、「会計年度任用職員の募集もあるし、後々、正規職員の採用試験もあるから受けてみたら?」と声をかけていただいたので、まずは会計年度任用職員として働き始め、その年に正規職員の採用試験を受けました。公務員を志望していたわけではなく、働く場所を探していたらたまたま教えていただいたというところです。

 

ー公務員試験の対策はどのようにされましたか?

 

伊藤:本当は専門学校に通って勉強したかったのですが、国東市からだと一番近い大分市の専門学校まで1時間半くらいかかってしまうのと、費用面も考えて独学で勉強しました。

 

本屋さんで分厚い参考書を一冊買って、ひたすらそれを解いていました。面接の対策としては、インターネットで「公務員試験 面接 聞かれたこと」みたいに検索して情報を集めたり、YouTubeで面接の入退室のマナー動画を見たりしました。最近は情報も豊富なので、独学でもそれなりに対策できたと思っています(笑)

 

また、会計年度任用職員として働いている時に、選挙の応援で本庁に勤務する機会があったので、そこで知り合った職員の方々にも「面接でどんなこと聞かれましたか?」と直接聞いたりしていました。今思えばこれが一番参考になったかもしれませんね。

職員さんの写真

ーウェイトリフティングの経験は、採用試験でアピールされましたか?

 

伊藤:国東市役所では、スポーツなどで全国大会入賞以上の実績があれば、総合的に評価してもらえる制度があったので、先程お話ししたレディースカップでの成績を書きました。ただし、これは二次面接から評価されるものなので、一次の筆記試験対策はとにかく一生懸命やっていました。

 

面接では、やはりウェイトリフティングのことや、大学を中退した理由について聞かれました。中退についてはどのように説明すればいいのかと考えましたが、隠すような理由ではなかったので、怪我のことや家庭の事情について、自分の言葉で正直にお話ししました。

 

ーウェイトリフティングの経験は、採用試験時のPR以外にも、働く中で活かされていますか?

 

伊藤:直接的に活かされているかは分かりませんが、スポーツを通して上下関係や礼儀作法、言葉遣いを学べたことは大きいですね。例えば、目上の方に対する言葉遣いや、接し方などは、社会人になる前に身につけられたので良かったと思います。

 

あとは、やはり体力には自信がありますし、何か重い荷物がある時などは「伊藤さん、お願い!」と声をかけられることや、遠くから視線を感じることがありますね。

 

ー入庁後はどのような業務を経験されたのですか?

 

伊藤:最初の配属は税務課でした。2年間は主に相続人の調査や窓口業務、税金の督促業務などを担当する管理係にいました。3年目には、市の決算業務や税金の還付処理、あとは住民税などを県や国に報告する業務を担当しました。

 

今年の4月にまちづくり推進課に異動になり、現在は婚活支援のイベント企画や、移住定住促進のための補助金交付業務、東京や大阪などで開催される移住フェアへの参加準備などを行っています。

仕事風景

ー税務課からまちづくり推進課への異動だと、業務内容が大きく変わったかと思いますが、いかがでしたか?

 

伊藤:まさに転職したみたいな感覚ですね。税務課の仕事は、法律に基づいて「これはできます」「これはできません」と明確に判断できる業務が多かったのですが、今のまちづくり推進課の仕事は、要綱や要領に基づいて市がある程度の裁量を持って進められる業務が多いんです。

 

また、以前は税金を集める側でしたが、今は税金を使う側になったので、税金に対する考え方も大きく変わりましたね。

 

ーこれまで働いてきた中で、どのようなことが大変でしたか?

 

伊藤:特に大変だったのは、税務課3年目の時に担当した「森林環境税」導入の経験ですね。

 

これは国が新しく始めた税金で、住民税の中に組み込まれて徴収するものなのですが、私が担当になった年度から始まった新しい業務でした。しかも、前任の方が退職されてしまっていたので、詳しい経緯を聞ける人が庁内におらず、過去の資料を参考にすることもできない中での業務だったので本当に大変でした。

 

県に何度も問い合わせをしたり、類似する報告書を参考にしたりしながら、なんとか乗り越えられたという感じですね。あの経験があったからこそ、新しい業務にもそこまで抵抗なく取り組めるようになったと思っています。

 

ー市役所で働く中で、どのようなことにやりがいや魅力を感じますか?

 

伊藤:税務課にいた時は、業務の性質上、市民の方から感謝される機会は正直少なかったです。確定申告の受付業務などをしていても、感謝されるというよりは、手続きをこなしているという感覚でした。

 

今のまちづくり推進課では、例えば補助金の申請手続きをお手伝いした際に、窓口で直接「ありがとう」と言っていただける機会が格段に増えました。ありきたりかもしれませんが、この「ありがとう」の一言が本当に嬉しくて、今の仕事の大きなやりがいになっています。市民の方の役に立てているんだなと、実感を得られる瞬間ですね。

窓口風景

ー職場の雰囲気や働きやすさはいかがですか?

 

伊藤:国東市役所の雰囲気はとても良いと思います。特に私は地元出身なので、上司や同僚にも地元の先輩や知り合いが多く、とても働きやすい環境です。「あんた、〇〇さんとこの子やろ?」といった感じで、気さくに話しかけてくれる「地元のおじちゃん、おばちゃん」のような温かい雰囲気がありますね。

 

休暇もとても取りやすいと思います。実は今でもウェイトリフティングの審判をしていて、遠方の大会の時には移動のため金曜日に休暇をいただくこともあるのですが午後だけ休みをもらいたいと相談したら、「午後だけじゃなくて1日しっかり休みんさい」と言ってくれるような環境です。

 

若手でも意見やお願いをしやすいというところも働く環境としては魅力的ですね。例えば今担当している婚活イベントの企画で、県との打ち合わせに不安を感じた時には、私から課長に「一緒についてきてほしいです」と直接お願いするようなこともありますし、課長も快く同行してくれます。安心して働くことができる環境だと思っています。

 

ー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします!

 

伊藤:私は生まれ育った地元の市役所で働いていますが、地元で働くことの良さを日々感じています。窓口業務をしていると、ご近所さんや知り合いが来ることもよくあります。「あら、ゆうかちゃん、こんなところで働きよるんか!」と声をかけていただいたり、地元の話で盛り上がったりと、そういう何気ないコミュニケーションが、仕事をする上での安心感にも繋がっています。

 

公務員を目指すようでしたら、もちろん筆記試験の勉強も大切ですが、それと同じくらいコミュニケーション能力も大切にしていただきたいです。

 

どんな仕事でも人との関わりは不可欠ですし、特に市役所の仕事は市民の方と接する機会がとても多いです。普段から挨拶をしたり、積極的に関わりを持つだけでも、いざという時に助けてもらえることもあります。

 

市役所の仕事は大変なこともありますが、それ以上に大きなやりがいと、地元に貢献できる喜びを感じられる仕事です。ぜひ、チャレンジしてみてください!

職員さんの写真

メダルの写真

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年5月取材)

職員インタビュー
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