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世田谷区は、90万人の区民が暮らすみどり豊かな住宅都市です。三軒茶屋や下北沢、二子玉川など活気に溢れた商業地域があり、また、多くの文化人やアーティストが住み、美術館や劇場などの文化施設も点在する文化・芸術の発信地でもあります。様々な魅力を併せ持つ世田谷は「住みたいまち」だけでなく「住み続けたいまち」としても高い評価を得ています。 世田谷区では、平成25年9月、20年後の未来に向けた区の羅針盤となる基本構想を策定しました。新たな基本構想が目指すのは「多様な人材がネットワークをつくり、信頼関係に支えられてだれもが安心して暮らすことのできる都市」です。 子どもや若者が希望を持ち、区民一人ひとりが地域の中で自分の居場所や役割を持ち活躍できるまちを目指して、区民と共に新しい時代を切り拓いていくために、私たちといっしょに働きませんか?

【保育園調理のお仕事】調理職員にインタビュー!

世田谷区役所

2024/10/29

世田谷区では毎年10月に、保育園・児童相談所で給食をつくる調理職を募集しています。

これから世田谷区で働きたいと考えているみなさんを応援するために、保育園調理の現場で働く職員にインタビューをしました。前回は、ベテランの技能長へのインタビューでしたが、今回は入庁6年目の若手職員に、調理の仕事の魅力について語っていただきます!

※令和6年9月のインタビューです。

 

【技能長へのインタビュー記事はこちら!】

 

区立保育園  調理職(入庁6年目)

Q保育園調理を目指したきっかけを教えてください。

―もともと料理をするのがすごく好きで、栄養士の資格を取って、別の自治体の保育園で栄養士として働き始めました。栄養士として、あまり調理そのものに関わることができず、料理に直接関わりたいという思いと、子育てのタイミングでワークライフバランスの見直しということもあり、調理へ転職しました。

 

Q子育てと仕事の両立はできていますか?

―まず朝はお料理を作って、保育園の始業時間は早いので私が一番はじめに家を出ます。子供の送迎は夫にお願いしています。お仕事が終わるタイミングが夫とだいたい同時なので、夫が保育園へお迎えに行き、私は晩御飯を作る……というふうに、一日通してずっとご飯を作っています。そのあとは、子供と過ごす時間があって、宿題を見て、寝かしつけて……やっとひとりの時間が1、2時間あるかなといった感じです。

 

Q子育てとの両立で困難な場面はどのように乗り越えましたか?

―今の園での仕事も、前職で栄養士をやっていた時もそうですが、絶対抜けられない日など、一人ではどうしても乗り越えられない場面もあります。そんな時は夫が休んでくれたり、自分の両親が手伝ってくれたり、親戚の手を借りたり、いろんな人の助けによって子どもを育ててもらっていますし、仕事でも調理室の中の人の手を借りて、両立ができていると思います。

Qこの園では毎日何食くらい作るのですか?

―今は、先生の分を含めて、130弱くらいですかね。それを毎日5人くらいで作っています。朝の時間が一番忙しくて、バタバタしますね。

 

Q大変な一日のなかで、リラックスする瞬間は?

―やっぱりお昼を食べる時ですね。朝から忙しく働いて、やっとお昼を作り終わって終わって、ひと息つく瞬間です。で、次はおやつの調理に取り掛かって、つかの間の休息という感じです。

 

Q調理以外のお仕事は?

―賄い費の計算を先生といっしょにやったりしますし、シフトを作ったり、食材の発注もします。缶詰や乾物などの在庫の管理なんかも、私たちの仕事ですね。

 

Q調理の仕事で、うれしい瞬間とは?

―子どもたちにおいしかったよ、ありがとうって言ってもらえるのが本当にいちばんの楽しみと言うか、幸せですし、やり甲斐です。これがおいしかった、また作ってね、と言われると、次も頑張ろうってなりますね。

Q保育調理の仕事が私生活で役に立つ、と思った瞬間は?

―栄養士時代もそうでしたが、献立のレパートリーは格段に増えて、それが私生活に活きていると思います。

 

Q今まで作ったお料理の中で一番印象に残ってるもの何ですか?

―年に一回、5月にちまきを作るのですが、なんとアルミホイルで作るんですよ!

もち米を生のままで肉とあわせてアルミホイルで巻いて蒸すのですが、それで本当にきちんとちまきになるんです。アルミホイルでつくれると思ってなくて、衝撃を受けました。130人前を作るので、ちぎる人、つめる人、包む人ともう職員総出でとりかかるんです。自宅でも、子どもたちに食べさせたくて作りましたね。

 

Q園の食育とは、どのようなことに取りくんでいますか。

―コロナが流行してからなかなかできない時期もあったのですが、コロナの前はお箸の食育をしたり、今年はやさいの食育がメインだったので、栄養士の先生が考えた食育をサポートしたりしました。0歳児がいる園は栄養士さんを後ろから支える形ですが、1歳児園だと調理職が主体的にやることになるので、園によって食育の仕方も変わりますね。

Q献立は、どうやって決まっていくのですか?

―0歳児がいる園だと栄養士さんが献立を作ってくれます。月に一回、給食の担当者会があるので、その時に来月の献立の説明をしてくださるのですが、最新メニューが毎月大体1個か2個ぐらい入っていますね。

 

Q職員研修はどのようなものを受けるのですか。

―一般教養の研修もたくさん受けました。あと、調理は毎年、調理講習会あります。

調理講習では、毎年おさらいするという意味でも受講できてありがたいと思いますし、ほかにも公務員の研修など、とにかくいろんな種類の研修を受けるんですよ。

宿泊研修もあって、1年目に川場村に行くんです(※今は入庁3年目に実施)。一般教養や宿泊研修はほかの職種の同期といっしょに受講するのですが、そこで仲間ができるっていうのは大きなことかなと思います。もちろん、研修の中でストレスの緩和方法とか、仕事の仕方とか、学ぶことも大事なのですが、そこでできた仲間は6年目の今になってもたまに会ったりと、今でも繋がりを大切にしています。

 

Qこれから職員になる方にも、研修はお勧めしたいですか?

―そうですね!

やっぱり、同期の仲がぐっと近づいた気がするし、色々な職種があるんだなってのは分かってはいたけれど、その仕事内容はわからないこともあり、そういうのを知るのにも良い機会ですし。研修で仲良くなった保育士の先生と、異動で同じ職場になったりして仕事がやりやすくなったというのも聞きます。

 

Q今年度ははじめての異動とのことで、どうでしたか。

―もちろん、ドキドキしましたが、わくわくの方がちょっと勝ってました。栄養士の頃は異動もあったので、慣れているというのもあり、新しい場所で新しい仕事が楽しみという気持ちが強かった気がします。

 

Q異動してきてみて、前の園とは違うというのはありましたか。

―もちろん、やり方も違うし使ってる食器も違うし、園の構造がどうしても違うので、前の園でできたことができなかったり、逆にできることが増えたり。本当に麦茶の出し方一つ、コップの出し方一つ、食器のセットのしかた一つ、各園ごと全部違うので、全部一回リセットして、転職した感じでした。とにかく早く動けるようにならないと迷惑をかけてしまうので、私は1週間である程度のことはものにしようと思って取り組みました。

 

Qこれから自分が目指す職員像とは?

―いつでも子どもや保護者に寄り添うというのと、他の一緒に働く保育園の先生や調理室のメンバーが私と働いてよかったな、私といっしょにいて仕事がやりやすいなと思ってもらえるような職員になることを、まずは目指しています。

ご飯を作る、給食を作るっていうことに、愛情がないといけないと私は思っていて、愛情を込めるということは、やっぱりチームワークが良くなきゃいけないんですよ。みんながギスギスしていたら絶対においしい給食は作れない。なので、良い雰囲気を作れるような人になりたいと思います。

 

Q職場が仲良くなるように気を付けてることは?

―無意識ですけれど、いつでも笑いながら会話するようにしています。嫌なことがあったりしても、一旦は自分の気持ちを置いといて、洗いものしながら話をしたり。円滑にコミュニケーションを取るという意味でも、笑顔を心掛けています。

Q調理職を志す人に求めるものは?

―調理室って、すごく閉鎖的なんです。消毒しないと入れないというのもあって、周りとちょっと離されたというか、ちょっと異質な空間で、料理や洗い物で音も大きかったりします。普通の声でしゃべっていても聞こえないのでどうしても大声になったりするんです。その中で、「怒られてる」と委縮しないで、いろいろなところに目を向けて成長できる能力が必要だと思います。

 

Q技術面は必要?

―技術はやって覚えていくものだと思うんです。包丁さばきも回数をこなしていけばこなしていくだけ速くなりますし、自分なりのコツがつかめていきます。もちろん、調理の仕方を教えてください、となればアドバイスはしますが、仕事をしていくうちに会得していくものです。なので、まず調理に求められるのは、誰に対してでも嫌がらずに仕事ができるという人となりがすごく大事だな、と思います。

 

Q調理を経験している人は有利?素人でも大丈夫?

―すごいスピードで仕事が進んでいくので、他で調理を経験した人でも、多分ショックはあるかもしれないです。職人の世界、というほどでもないけど、全部を1から10まで、すべて手取り足取り教えるというのがどうしてもできなくて、目で見て覚えて、という部分が出てきます。先輩たちが忙しく動く中でも、ここどうすればいいですか、あれはどうしましょうかなど、ひと声かけてくれれば振り向いて教えてあげられるので、臆せず聞く心持ちが必要です。技術は繰り返していくうちに身につきますが、そういう人柄の部分は教えて身につくものではないので、経験者・素人にかかわらず、必要な素質だと思います。

 

Q調理を目指す方に、ひとことお願いします。

―仕事はとても楽しいし、いっぱい料理を覚えられるし、必ず得する仕事だと思うので、興味がちょっとでもある方は、ぜひお待ちしております。

 

Q世田谷区ならではの調理職の強みとは?

―世田谷区の保育園のごはんは、各園で直営でつくっています。これってすごい強みだと思うんです。他の区の給食って委託しているのがほとんどだと思うのですが、それだとどうしても、園がお客様になって、調理する委託会社との間に壁ができてしまいます。前職の栄養士の時は、まさに委託会社の橋渡し役をやっていたのですが、委託会社の調理師さんは園長先生などに直接話ができないように(契約上)なっていて、すべて栄養士の私に話が来ていたのですが、それをうまく回していくのに時間が割かれてしまいました。

 また、委託の調理さんはどんどん入れ替わってしまうので、せっかく育てても変わってしまい、人員に苦しんだこともあります。

世田谷区だと調理も栄養士も園の先生に直に話ができるので、「これをやってみたい」というのを調理の立場から直接相談できる。「園全体でご飯を作るんだ」という感覚があり、これが世田谷区の保育園が持っている最大の強みだと思います。

世田谷区では、調理職などの技能職を募集中しています!

詳しくは、こちらの区公式ホームページをご確認ください。

 

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