※令和5年3月時点での情報です。
プロフィール(所属、経験年数、世田谷区を志望した理由)
Aさん:保健福祉センター 保健福祉課(採用1年目)
世田谷区は同じ職場に事務職の方も多く、ずっと福祉職の世界だけで過ごすよりも、様々な立場から意見を聞けるし、視野が広がり成長できるのではと思い志望しました。
Bさん:保健福祉センター 保健福祉課(採用1年目)
ふるさと区民まつりに行ったときに、職員の方もブースを出店していて、住民の方と一緒に取り組んでいて雰囲気がよかった。また、児童相談所開設時に地域から反対がなく、行政と住民が同じ方向を向いていると感じ世田谷区に魅力を感じました。
Cさん:保健福祉センター 子ども家庭支援課(採用2年目)
当初はMSWも志望していましたが、ずっと同じ仕事になるより、区役所なら色々な仕事を経験できると思い志望しました。また大学時代を世田谷区で過ごし、暮らしやすかったのもあります。
Dさん:世田谷区児童相談所(採用3年目)
元々世田谷区には縁はなかったのですが、区が新たに児童相談所を開設すると聞いて、先陣をきって先進的な取り組みをしているところに魅力を感じて志望しました。
Eさん:健福祉センター 生活支援課(採用2年目)
生まれたときから世田谷区民、保育園から高校まで世田谷区内で、「愛着がある!!」のひとことに尽きます。生活保護のケースワーカーは、これまで大学などで学んだ福祉の知識・スキルをフル活用できる仕事と感じています!
実際に働いてみて感じることは?
Aさん:役所というと、窓口対応か、デスクで淡々と事務をしているイメージの方も多いのではないでしょうか。
Bさん:そうそう!私も就職前の役所のイメージは「窓口・電話・パソコン」でした。
Aさん:実際は訪問など外出も多いし、思っていた以上に動き回ってます。あと総合支所は住民との距離が近いですね。
Cさん:似たような相談でも、一人ひとり、背景や抱えている課題が違うので、淡々とこなせるような決まったテンプレートはありません。ケースにあわせて適切な支援ができるように、頭をフル回転させている日々です。
Dさん:人と話している時間がとても多いですね。日々の面接はもちろん、職場でも頻繁に情報を共有し、対応方法を話し合ったり。じっとしている時間はほとんどないです。
Eさん:ひとくちに生活に困っているといっても、その原因は多岐にわたっており、思っていた以上に自分の職場だけで課題が解決できることは少なかったですね。他部署や関係機関との連絡・やりとりが多いですね。
Bさん:ただし、調査票や記録の作成など、事務作業もしっかりとあります。私はケースワーク業務と事務作業の兼ね合いが難しく感じており、うまくこなす方法を模索中です。最近、区がDX推進にとても力をいれているので、今後、事務作業の効率化ツールなどにも期待したいところです。
職場環境や世田谷区ならではの特徴などを教えてください
Dさん:児童相談所は、決して楽な仕事ではありません。でも、私の職場でも、一人で悩まなきゃいけないことがほとんどありません。先ほど仕事の大半は人と話している時間と言いましたが、職場では常にお互いに報告し合い、話し合って、皆で対応などを決めていくからです。皆さんとても優しく、本当に何でも話せるし相談できます。職場の結束が固くチームワークは抜群。とても働きやすいです。
Cさん:私の職場も同じです。ときには相談業務の中で面談相手の方などからキツい言葉を言われたりもありますが、チームの仲が良いし、皆さん笑顔で雰囲気が良いので、落ち込むことはありません。
Aさん:私は現在、子育て中なのですが、子どもが突然発熱して保育園から呼び出されたりすることがあっても、同僚がカバーしてくれたり、職場の皆さんの理解があるので、助かっています。
Bさん:これは職場というより、世田谷区の特徴ですが、区内5か所の総合支所にある保健福祉センターには、どこも共通の部署があります。私と同じ仕事をしている職場が、他に4つあることになります。なので、私や私の職場では経験したことがない事例も、他支所では経験があったりして、5支所間でお互いに相談できるので助かっています。また世田谷区は同期の人数も多いので、同じ職場はもちろん、他支所や他部署にいる同期にも、業務の相談や、悩みや愚痴も話せるので、これはメリットと感じています。
Aさん:それは本当にそのとおり。5支所に同じ仕事をしている職場があるので、なんでも「×5」で考えられるのはよいよね。対応事例なども5支所で蓄積していくし、共有できるし。
Eさん:それに、配属先がたくさんあるとも言えるので、色々な仕事を経験できる可能性が広がっているし、異動の度に、常に新鮮味をもって仕事ができそうです。
仕事を通じて成長したと感じることは?
Eさん:-自分のことを客観的に考えられるようになったところです。新人のころは、今でもそうですが…、結構、失敗をしてしまい、例えば制度の説明でも、無意識に端折ったり、難しい言葉を使ってしまったりしてうまく伝わらなかったり…それで、後でこう言えばよかったかな、とか考えることを繰り返すうちに、自分の言葉はどう相手に捉えられているだろうかと、客観的にみられるようになってきました。
Bさん:私は基本的な仕事を、ひととおりできるようになったので、仕事全体で余裕が生まれてきたからか、相談を受けている最中に、案件の全体像とか、支援の方向性が見えるようになってきたことに、成長を感じます。
Dさん:面接では、相手の話を聞くのはもちろん、書いてもらわなきゃいけない書類もあり、あれもこれもやらなきゃと、面接というより、タスクに追われている感じになっていましたが、仕事の全体像がみえてきて、また色々な方との面接を繰り返した結果、言葉の裏にある真のニーズをつかんだり、相手に共感できるようになりました。
Aさん:メンタルが強くなりましたね。おどおどしなくなりました。当初はおどおどが電話越しでも相手に伝わっていたと思います。今は堂々と落ち着いて話せるようになりました。
Cさん:私も同じです。タフになりました。私が面接する相手は年上が多く、人生経験が私よりも豊富。私は子育て経験がないけれど、子どもや家庭の問題に関する面接をする。なので、どこか自分に自信がない状態で面接をしていたし、それが相手にも分かってしまうと、必要なことが伝わりづらくなっていました。
でも、その都度頭をフル回転して経験を積んできた今は、言うべきことを自信をもって言えるようになり、相手にも言葉が響くようになったと思います。ときには自分の一言でその場の空気も変えられるようになってきました。
今後のキャリアについての考えなどを聞かせて
Eさん:福祉職として異動できる職場はすべて経験してみたいです。支援の現場では、複合的な課題を抱えている方が多く、たくさんの部署・分野が関わっているので、ひととおりの職場を経験した上で、総合力のあるケースワーカーになりたいと思っています。
Bさん:私も元々は色々な職場を経験したいと思っていました。でも、今の仕事の楽しさ、やりがいをとても感じるようになってきて、もっとこの分野の専門性を高めていきたいとも思うようになりました。まだ自分では、どちらがよいかはっきりしていませんが、世田谷区の福祉職は配属先が色々あるし、ゼネラリストもスペシャリストも、どちらも目指せる環境にあるところは魅力的だなと感じています。
Dさん:今の仕事は、直接サービスを提供するというよりも、面接を通じて家族間の調整を行い、適切な他機関につなげることが主です。将来的には、つないだ先のことを、今よりももっと具体的なイメージをもって面接に臨めるようになりたいので、サービスを提供する側の仕事もやってみたいです。
Cさん:実は採用前は高齢か障害分野の職場を希望していましたが、配属されたのは児童分野。でも実際に働いてみて、この仕事の楽しさにハマってしまったので、この分野を究めていきたいという思いが強いです。当時の自分では全く想像もできませんでしたが、新しい自分を発見できた気がします。
Aさん:確かに、やってみたら思いがけずハマる仕事があるかもしれないので、私も色々な職場を経験したいです。そして知識やスキルを積み上げて、将来は、職場でも住民からも頼られる存在になりたいです。