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浦安市役所

かつて三方を海と川に囲まれた小さな漁師町だった浦安。 先人の先見性により、現在ではベイエリアを代表する都市へと成長してきました。 東京都心に隣接しながら、水辺が織り成す豊潤な自然や緑あふれる環境に恵まれ、 3つの住宅地域・工業ゾーン・アーバンリゾートゾーンが共存。 そして、都市の快適さと自然の豊かさをともに享受できるまちとして 内外の人に広く愛されています。

同じ現場はないからこそ、マルチプレイヤーを目指して。浦安市の若手消防士の挑戦と、知られざる日常

浦安市役所

2025/08/04

浦安市消防署で働く春野さんのインタビュー記事です。
 

2023年に入庁し、3年目を迎える春野さん。入庁のきっかけから、消防士の知られざる日常、消防隊員として感じる浦安市の特徴、仕事のやりがいまで、熱い想いを語っていただきました。

 

 


災害救助への憧れが原点:消防士への道のり

ー入庁前のご経歴と、浦安市で消防士を目指した理由を教えてください。

 

春野:千葉県内の他市出身で、地元の小中高校を卒業後、大学へ進学しました。そして、2023年に新卒で浦安市に入庁し、今年で3年目になります。

 

浦安市には、学生時代にバスケットボール部の遠征や練習試合でよく訪れていました。また、浦安市の近くに兄が住んでいたので、兄の家を訪れた際に浦安市内で遊んだりもしていました。

 

その中で、浦安市の街の雰囲気がすごく良いと感じ、憧れを抱くようになりました。


 

ー浦安市のどのようなところに惹かれましたか?

 

春野:浦安市の元町地区は古くからの街並みが残っていて、とても趣があります。一方、中町や新町といった比較的新しい地域もあり、ゆったりとした空気が流れています。

 

このように、色々な雰囲気が混ざり合っているのがすごく魅力的だと感じました。

 

 

ー消防士を志したきっかけを教えていただけますか?

 

春野:消防士を志した一番最初のきっかけは、2011年の東日本大震災です。当時小学生だったのですが、テレビのニュース番組で救助活動をしている映像を見て、この仕事に興味を持ちました。

 

中学生の時には茨城県常総市で鬼怒川が氾濫する災害があり、私の地元とそれほど離れていない場所だったので、とても身近に感じました。その際の救助活動を見て、消防職員になりたいという気持ちがより一層強くなりましたね。

 

その後も、就職先は消防1本で志望していました。

ー入庁後の経歴について教えてください。

 

春野:入庁してから、ずっと消防隊として活動しています。

 

初年度は消防署の堀江出張所の庶務係に配属され、消防の基本的な知識や手技、そして事務作業を勉強しながら取り組んでいました。

 

2年目からは消防署本署の第1当務庶務係に配属されました。事務作業の内容はあまり変わらなかったのですが、仕事量が若干増えました。

 

また、2年目の4月から約半年間、千葉県消防学校の初任科に入校していました。


※各係に消防隊員や救急隊員、救助隊員、指揮隊員が 在籍しているイメージです。

 

 

ー初任科では、半年間どのように過ごしましたか?

 

春野:毎日訓練や座学を通して、基本的な知識と手技を身につけていくという感じですね。週末は家に帰れますが、平日は基本的に寮で生活します。

 

千葉県内の消防本部(千葉市消防局以外)が集まって一緒に学ぶので、県内の様々な所属に学校の同期ができて、人脈が広がりますね。仕事上で連絡を取ったりもしますし、プライベートで会ったりもします。

 

 

浦安市消防隊の一日:出動から事務作業、チームビルディングまで

ー現在所属されている部署のお仕事の内容と、1日のスケジュール例を教えてください。

 

春野:現在は消防署第1当務庶務係に配属されており、職員の勤務日や時間外の管理、消防署内の備品の購入、文書管理などを担当しています。

 

1日のスケジュールは、まず朝8時30分に勤務交代を行います。勤務交代後、9時頃までの約30分間は消防車両や資機材の点検を実施します。

これが終わり、9時30分に全体での申し送りを行います。申し送り後は、12時15分まではずっと事務作業です。

 

午後は概ね15時30分頃まで訓練をします。

その後17時までの間に食事作りを行います。

 

17時45分頃に車両点検と午後の申し送りを行います。

その後23時までは、個人訓練や勉強、終わっていない事務作業を片付けたりと、ある程度自由な時間になります。

 

23時から朝の6時までは仮眠時間で、仮眠することができます。

 

6時に起床し、8時半の勤務交代までは、交代する人に申し送りを行ったり、まだ終わっていない事務作業をしたりして、8時半に勤務交代、退勤という流れです。

 

ちなみに、食事は、昼食は各自で用意しますが、夕食と朝食は若手職員が交代で皆の分を調理しています。カレーが人気メニューで、カレーの日には普段は自前で食事を用意するような職員も食べるくらいです(笑)

 

消防職員は24時間庁舎の外に出ることができないため、パスタや蕎麦など食材を持ち込んで調理する職員もいます。

 

そして、消防の仕事ではチームビルディングはとても大事なんです。「同じ釜の飯を食う」体験は、仲間意識を高める時間でもあると思います。
 

 

ー消防隊は1日で何件くらい、出動があるのでしょうか?

 

春野:消防署によっても違うのですが、消防本署の消防隊は平均すると1日1件ほどです。

一番多く出動しているのは「救急支援」という、救急隊と一緒に出動し、支援をする活動です。

 

例えば、交通事故現場ですと車通りが激しいので、二次災害防止活動を行います。また、救急車に乗る救急隊員が3名なのですが、重症の患者さんがいらっしゃる場合、3名だと搬送が困難な時があります。そのような時に搬送支援を行ったりします。

 

浦安市は高速道路が走っているので、そういった高速道路上の交通事故など、特に危険が伴うので、出動があったりします。

 

目指すはマルチプレイヤー。資格取得でステップアップ

ー人材育成には、どのようなものがありますか?

 

春野:年によって資格取得があったりします。また、千葉県消防学校の救急科や救助科といった専科に入校し技術・知識を習得することもできます。

 

私が今年度取得予定の資格だと、小型移動式クレーンや、クレーンに荷物を引っかける時に必要な玉掛けの資格、あとは甲種防火管理者の資格があります。

 

 

ー春野さんが、今後取ってみたい資格はありますか?

 

春野:大型免許を取得したいです。大型免許を取得すると、消防車両の機関員(運転士)になることができるので。

 

もっと多くの知識や手技を習得して、もっと資格を取得して、色々な現場で活動ができるような、マルチプレイヤーになりたいと思っています。

 

同じ現場はない。臨機応変に、今までの知識と訓練の成果をアウトプット

ーお仕事の醍醐味や、やりがいについてお聞かせください。

 

春野:普段から、様々な現場を想定して色々な訓練をしますが、一つ一つの現場ごとに全く違うので、全て訓練通りにはいきません。

 

その場で臨機応変に、今までの訓練で得た知識をアウトプットしながら活動していく事になります。一つの現場ごとに自分の知識や手技がアップデートされていくところが、醍醐味だと感じます。

やりがいとしては、やはり市民の方に感謝の言葉をいただけた時ですね。「この仕事をしていて良かったな」と心から思います。

 

署までいらっしゃって手紙をくださる方や、訓練などで庁舎外に出ている時に「いつもご苦労様です」と声をかけてくださる方もいらっしゃって、本当に嬉しい気持ちになります。

ー印象に残っている仕事はありますか?

 

春野:「こういうこともするのか」と印象に残った出動は、例えば電線が切れているような場合です。もちろん電力会社の方を呼ぶのですが、初動対応で消防隊が出動し、他の人が立ち入らないようにしたり、電線が切れた箇所から火災に繋がる可能性もあるので警戒して見守ったりします。

 

また、大雨が降ると市内を巡回して冠水している箇所がないか確認したり、冠水している場所があったら排水溝の土砂や枯れ葉を除去したりすることもあります。

これらは入庁前にはあまりイメージしていなかったので、印象的でした。

 

小規模だからこその連携力!

ー浦安市の消防の印象、組織としてどんな職場か教えていただけますか?

 

春野:浦安市は面積が小さく、職員数が200人ほどと、県内の他市と比べるとそこまで多くありません。ほとんどの職員とは一緒に仕事をしたことがあって、顔見知りなんです。

 

業務で他の消防署に行くこともありますし、人が足りない時は応援に行くこともあるので、様々な方と関わる機会が多いですね。そのため、現場での連携活動が取りやすいです。

 

他の大きな市の職員の話を聞くと、会ったことがなく名前も知らない職員が結構いるようなので、そういった点では浦安市の特色といいますか、いいところの一つなのかなと。
 

消防士を目指すあなたへ!先輩からのメッセージ

ーもし学生に戻るとしたら、消防職を目指す上で「こんなことをやっておいた方がいい」ということはありますか?

 

春野:もう少し、消防に関する勉強をしておけば入庁後に知識をスムーズに取り入れることができたのかなと感じます。これから入る方は一読するくらいでもいいので、本やインターネットで勉強してもいいかもしれないです。

 

あとは体力面ですね。もっと走ったり筋力をつけたりしておけば、入庁後により適応できたのかなと思います。

 

ただ、入庁後でも先輩職員がしっかりと指導してくれて、知識も技術も体力もつけることができますから、安心してください。自分は体力がないから消防職にはつけないと、諦めてほしくはないですね。


 

ー最後に、これから消防職を目指す方に向けてメッセージをお願いします。

 

春野:私は入庁してからより浦安市の魅力を感じました。実際、職場内には私のように浦安市出身ではない職員や、他県から来た職員も多く、働きやすい職場なのかなとも思っています。

浦安市で働くことに魅力を感じた方がいらっしゃったら、就職先として一つの選択肢にしていただければ嬉しいです。


 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)


 

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