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佐倉市役所

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線路下の水道工事を乗り越えて。佐倉市土木技術職が語る「市民の当たり前の日常を支える」誇り

佐倉市役所

2025/09/26

佐倉市役所の土木技術職、安部さんのインタビュー記事です。現在、上下水道部水道課で水道管の耐震化工事を担当しています。

 

大学で物理学を専攻していた安部さんが、未経験で飛び込んだ「土木」の世界。地元・佐倉市のインフラを守る仕事に、プロフェッショナルとしての誇りを感じています。

 

JR線路下の難工事を成功に導いた達成感、若手職員が和気あいあいと働く魅力的な職場環境。そして佐倉市で働くことの魅力や、未来を担う若者へのメッセージをお聞きしました。

 

 

未経験から始まった、街のインフラを守る仕事

 

ーまず、入庁前の経歴についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

 

安部:2011年3月に大学の理工学部物理学科を卒業しました。在学中に航空管制官を目指して公務員試験の勉強をしていたのですが、残念ながら合格できず、卒業後もアルバイトをしながら勉強を続けました。

 

そのような中、地元の佐倉市で土木技師の採用試験があることを知りました。理系出身でしたし、公務員試験の勉強をしていたこともあり、受験することを決めました。

 

正直、当時は明確なビジョンがあったわけではなく、入庁前までは土木工学についても全く学んだことがありませんでした。

ーでは、土木に関する知識は、入庁後に身につけられたということでしょうか?

 

安部:その通りです。入庁後は先輩職員から実務を通してOJT形式で教えていただきました。

外部機関が主催する研修にも積極的に参加しました。泊まりがけで全国の土木職が集まる研修もあり、そこで仲間たちと寝食を共にしながら、多くのことを学びました。


 

ー入庁後の経歴についてもお聞かせください。

 

安部:2012年4月に入庁し、最初の5年間は土木部土木河川課で河川や雨水対策、排水路などの改修業務を担当しました。

 

その後、上下水道部建設課に異動し、4年間は下水道の計画業務に携わりました。そして2021年からは、上下水道部水道課で水道管の耐震化工事や、国や県からの補助金に関する業務を担当しています。

水道管を守る仕事の日常と、10年後も思い出す現場

 

ー現在の上下水道部水道課でのお仕事内容についてお聞かせください。

 

安部:主な業務は、水道管の耐震化工事です。設計から入札、現場での監督までを一貫して行います。

 

具体的には、工事費用を積算したり、図面や業者さんとの契約書類を作成したりします。工事が始まれば、ヘルメットを被って現場に向かい、監督員として工事の進捗確認や安全管理などを行います。

 

水道管は道路の下に埋まっているので、掘ってみないとわからないことが多々あります。設計通りに進まないことも多いので、現場の状況に合わせて業者さんと相談しながら、臨機応変に対応していく必要があります。

 

工事が無事に終わったら、専門の検査官に引き渡し、検査に合格してようやく完了となります。この一連の流れを、年間で5件ほど同時並行で進めています。

上下水道部は、「地方公営企業法」という法律が適用される組織なので、市役所の一般的な部署とは1年間の流れが少し異なる部分があります。

 

例えば、工事の予算を翌年度に繰り越すことが比較的柔軟にできるので、道路部門などとは違って年度をまたぐ工事がたくさんあり、年度末に複数の現場が完了を迎えるといった区切りのタイミングがあまりなかったりします。

 

ー日々のお仕事の流れについてもお伺いできますか?

 

安部:水道工事は、他の種類の工事と比べて立ち会い業務の頻度に波があります。1週間以上毎日現場で立ち会う時期もあれば、逆に1〜2週間ほど全く立ち会う必要がない時期もあります。

 

立ち会いが続く時期は、お昼休みを少し早めにとって、午後からまるまる現場にいる、といった日々が続きます。

一方、立ち会いが全くない時期は、貴重なデスクワークの時間になります。次に担当する現場の設計など、腰を据えてじっくりと取り組めるんです。なので、この立ち会いがない期間に、今後の現場の設計業務を進めて「貯金」を作っておく、というイメージですね。


ーこれまでのキャリアの中で、特に印象に残っているお仕事はありますか?

 

安部:一昨年から昨年にかけて担当した、JRの線路下での水道管耐震化工事が特に印象に残っています。通常の工事であれば、道路を掘って古い水道管を取り出し、新しい水道管を設置すればいいのですが、線路の下の水道管なので同じ方法ではできませんでした。

 

そこで、佐倉市では初めてとなる特殊な工法で工事を行いました。線路の前後に深い穴を掘り、古い管の中に新しい管を挿入していくという、非常に難しい工事でした。

 

工事現場の上をJRの電車が走っているので、万が一にも事故が起きないよう、安全管理には非常に気を遣いました。施工業者さんが一番頑張ってくださいましたが、現場監督としても、しびれる現場ではありました。

 

工事期間中に、テレビでJR総武本線が運休しているというテロップが表示されたことがあって、「うちの現場で何かあったんじゃないか!?」と心臓が止まるような思いをしたこともありましたね。強風による倒木が原因だったので、工事とは関係ないことが分かって安心しました…。

 

今となっては笑い話ですが、それくらい神経を使う現場でした。その分、工事が終わった時の達成感はひとしおでしたね。

 

5年後、10年後でも、この現場のことは時々思い出すんじゃないかなと思います。

 

当たり前の日常を守る「プロフェッショナル」としての誇り

 

ー佐倉市の土木技術職として働く中で、やりがいを感じる点を教えていただけますか?

 

安部:土木技術職は、道路や上下水道、公園といった、市民の方々の暮らしに最も身近なインフラを維持管理していく仕事ですが、これをより良くしていくことが何よりのやりがいだと感じています。

 

何億円もかかるような大きな工事を担当することもありますが、何年もの期間をかけて無事に完成した現場が、人々の日常に溶け込んでいる風景を見ると、「やってよかった!」と心から思えますね。

 

ただ、苦労もあります。水道管の耐震化工事は、市民の方にとってすぐに目に見えるメリットがあるわけではないので、工事のご理解をいただくのが難しいこともあります。水道は、工事をしなくても当たり前のように使えるので、「今工事する必要があるの?」というご意見もいただきます。

 

しかし、地震などの災害に備えるため、人々の安心・安全な暮らしを守るために、この仕事は必要不可欠だと考えています。


 

ー安部さんが感じる、公務員の土木技術職の魅力は何でしょうか?

 

安部:インフラを維持管理するプロとしての誇りを持てることだと思います。

 

インフラは作って終わりではなく、一度作ったら、常にメンテナンスを続けなければなりません。過去にあった高速道路でのトンネルの天井版落下事故のような、インフラに起因する悲しい事故は決して忘れてはいけないですし、土木系の仕事に携わる人は皆知らなければいけない事だと思っています。

 

何も事故が起こらない当たり前の日常は、何もしなくても維持できるわけではありません。皆が「二度と同じ事故を起こさない」という強い覚悟を持って、日々インフラの維持管理に取り組んでいるからこそ、当たり前が守られているんです。

 

この責任感と使命感が、土木技術職の大きな魅力であり、やりがいではないでしょうか。

 

職員が「楽しんで働く」を叶える!ユニークなイベント企画で職員を繫げる

ー佐倉市ならではの特色についてもお伺いできますか?

 

安部:佐倉市役所は、 20~30代の若手職員が多く、活気があるのが特徴です。和気あいあいとした雰囲気で仕事をしてますね。先輩方も若手の育成に力を入れてくださるので、技術の継承もスムーズに行われています。

 

佐倉市は昨年、市制70周年を迎えました。これを機に、今後は100周年に向けて若い職員が中心となって、30年後の佐倉市をどうしていくかというプロジェクトチームも発足しました。

 

これから入庁する若い世代の方々には、佐倉市の未来を主体的に考える重要な役割を担っていただくことになると思います。

ー安部さんは佐倉市役所の職員組合で委員長を歴任されていたとお伺いしました。そもそも、自治体職員の職員組合とはどのような活動をするのでしょうか?

 

安部:一般的な企業でいうと「労働組合」にあたる組織です。ただ、公務員は法律で労働者の権利が制限されている部分があるため、「職員団体」という位置づけになります。主な仕事は人事総務部署との交渉で、給与や休暇制度に関して話し合ったりします。

 

とはいえ、お堅い話ばかりではありません!むしろ、多くの職員と関わるのは、職員の交流イベントの企画や運営といった活動の方が多いんです。学生時代の「生徒会」のような存在ですね。

最近では、金曜日の仕事終わりに、市役所の駐車場にキッチンカーを10台くらい呼んで、職員の皆さんに500円券を配って、食べたり飲んだりしながら交流できるイベントも開催しました。

 

意外と、市長や市議会の議長などの特別職の方たちも気さくに参加してくださるんですよ。若い職員からベテランまで、役職や世代の垣根を越えてみんなで楽しめる場になっています。

その他にも、1泊2日で旅行に行ったり、近隣市の職員組合と合同で成田空港の近くのホテルでパーティー形式の職員の交流会を開催したりしました。

千葉県には30の市役所の職員組合があるのですが、たまたま去年と今年の2年間、私がその連合協議会の議長を務めているため、佐倉市以外の多くの市役所の方と交流する機会があります。

 

客観的に他の市役所と比べると、佐倉市役所は若手職員の数が多く、みなさん本当に活気があるなと感じます。楽しんで仕事をする意識が根付いているように感じます。


 

未経験でも大丈夫、技術の継承が丁寧に行われる職場

 

ーそれでは、今後の展望についてお聞かせください。

 

安部:私自身、佐倉市役所で働くことを心から楽しんでいるので、これからも佐倉市役所で頑張っていきたいと思っています。

 

土木技術職として採用されている以上、どの部署に異動しても、佐倉市のインフラを守っていくという仕事の本質は変わりません。今後も、地域に根差したインフラ整備を通して、佐倉市の未来を創造していく仕事に貢献できればと思っています。


 

ー最後に、今後佐倉市役所を目指す方へのメッセージをお願いします。

 

安部:私は土木について全くの未経験でしたが、今こうして楽しく仕事をしています。佐倉市役所は、未経験でも先輩方が丁寧に教えてくれるので、安心して飛び込んできてください!

 

「居心地が良い」と思える職場で働くことは、人生の長い時間を過ごす上で非常に大切です。もし、佐倉市役所が「居心地が良さそうだな」と感じていただけたなら、ぜひ仲間になっていただきたいです。

 

ーありがとうございました。


 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)


 

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