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佐倉市役所

【佐倉で才能が開花する】  中世、千葉氏の拠点として、江戸時代は江戸の東を守る要衝地として繁栄した、房総最大の城下町、佐倉。  幕末から明治にかけて、日本の近代化に大変な貢献をした偉人を綺羅星のごとく輩出した佐倉。    歴史・自然・文化に彩られた佐倉には、ひとを育てる風土があります。  そして、今も昔も多様な「人の力」が佐倉を支えています。  この佐倉の地で、あなたもあなた自身の才能を大きく育て、美しく咲かせてみませんか?

国と民間の経験は、佐倉市でどう活きる?元国家公務員と元金融機関・メーカー社員が選んだ、新たな働き方

佐倉市役所

2025/10/02

「公務員への転職って、これまでの経験が活かせないのでは?」「働き方も大きく変わるのかな…」。そんな不安を抱える方にこそ読んでほしい記事です。


今回は、国の政策に関わってきた元国家公務員の東城さんと、金融機関・メーカーで最前線のビジネスを経験してきた元民間社員の伊藤さんにインタビュー。お二人は2016年度入庁の同期です。


異なるキャリアを歩んできたお二人が、なぜ佐倉市役所を選んだのか、そして多様な経験が佐倉市でどう活かされているのか、そのリアルな声に迫ります。

キャリアと生活を考え、新たに選んだ佐倉市役所

— 入庁前のご経歴と、佐倉市役所を選ばれた理由についてお聞かせください。

 

東城: 大学卒業後、経済産業省で17年間働いていました。2年ごとに異動があり、電力、通商、化学、先物取引、石油流通、中小企業など、さまざまな分野の業務に携わりました。

 

法律や税制の改正、国会対応など、基本終電帰りで、まあまあタクシー帰りも多く、本当に忙しかったですね。その間、島根県出雲市役所への出向や、アメリカへの留学も経験しています。

 

地方公務員に転職したきっかけは、出雲市役所に出向した際に、地方行政は業務の自由度が高く、それに面白みを感じたからです。私は新エネルギー関連施設の市内導入などの担当だったのですが、一番思い出に残っているのはメガソーラー発電所の建設に関わる業務です。

 

出雲市にとってメリットのある事業とするため、市内企業を中心とする新会社の設立、また、事業予定地が県有地であったため、県との複数回にわたる折衝、はたまた、地元住民の理解を得るための説明会の実施など、貴重な経験をすることができました。

 

ただ、発電所が完成する前に経済産業省に戻ることになったので、いつか出雲市に見に行きたいと思っています。

 

佐倉市役所を選んだ理由は、より住民に近い、規模の小さな自治体で働きたいと考えていたので、自宅から近くて、社会人経験者枠の採用があった佐倉市を選びました。

伊藤: 大学卒業後に金融機関に8年間勤め、主に営業をしていました。その後、メーカーに転職して3年間、財務や総務関係の仕事をしていました。合計11年間民間企業に勤めた後に、佐倉市役所に転職しました。

 

民間企業での仕事も充実していましたが、転勤や出張が多くて。ライフプランを考えたときに「地域に根ざして働きたい」と思うようになり、市役所の職員になろうと考えました。

 

その中でも、自分が育ったまちである佐倉市で社会人経験枠の採用をやっていたので、迷うことなくここに決めました。

「苦労して予算を作ってよかった」佐倉市役所で見つけたやりがい 

 

— お二人の入庁後のキャリアについてお聞かせください。

 

東城: 平成28年度の入庁時に、企画政策課に配属され、その後、農政課、障害福祉課を経験し、令和7年度に企画政策課に戻ってきました。

 

最初の企画政策課では、市として新しい事業を行うかどうかの査定や、市民意識調査、行政評価などを担当していました。

 

農政課では、畜産農家や新規就農者への支援、担い手が減り、耕作放棄地が増えているため、農地の集約などに関する業務などを行い、障害福祉課では、医療的ケア児をもつお母さんたちとの勉強会を立ち上げ、支援プランの作成など行いました。

今は企画政策課で、班長として班員の取りまとめをしつつ、班員時代の業務に加え、少子化対策の検討や、併任がかかっている教育委員会の業務である教育施策の充実の検討など、多くの担当課と関わる業務を行っています。


伊藤: 入庁後は収税課に5年間いました。ここでは、滞納している税金の徴収業務を担当していました。2021年からは財政課で、市の予算や決算を扱う仕事をしています。その中でも、私は教育部の担当をしていて、学校関連の予算について各課からの相談を受けながら調整を行っています。

 

実は、東城さんも教育部を担当しているので、東城さんが政策的な視点から査定した予算を、私は財政的な視点から査定しているんです。企画政策課と財政課で連携して、より良い予算編成を目指しています。 

 

ちょうど今(8月)は決算業務の真っ只中で、昨年度の収支状況を確認しながら、歳入歳出の増減要因などを分析しているところです。 

— お二人とも教育部局を担当されているとのことですが、教育分野の知識はどのように習得されていますか?

 

東城: まずは、前年度の資料を確認しますが、詳細は担当課へのヒアリングです。新たな事業を査定するに当たって、担当者から事業の目的や内容を丁寧に聞いて、自分が納得するまで質問を重ねますね。

 

伊藤:まずは、基本的な制度や政策を理解するために、関連書籍や資料を読むようにしているのと、市のホームページも、市民向けにわかりやすく説明されているものがあるので参考にしています。 

 

また、佐倉市では2024年4月から生成AIを導入しているので活用しています。 あとは、現場の声を知るために、担当課へのヒアリングも欠かせません。担当課の職員と直接話すことで、数字だけでは見えない課題やニーズを把握し、予算編成にも反映させるよう努めています。 

 

— 佐倉市役所でお仕事をされた中で、面白かったことややりがいに感じた点は?

 

東城: 特に印象に残っているのは、障害福祉課時代に医療的ケア児のお母さんたちと行った勉強会です。

 

あまりご存じのない方もいらっしゃると思いますが、例えば、人工呼吸器をつけている場合は痰の吸引が数時間ごとに必要であるため、お母さんたちは夜中に起きて、子どものケアを行っています。本当に頭が下がる思いです。

 

ざっくばらんに本音で話してもらい、それを基に支援プランを作ることができたのは、本当にやりがいを感じました。

 

市役所の業務は、証明書や補助金などの手続に関するものが多いですが、こうした業務はAI化した上で、少し格好つけた言い方になるかもしれませんが、「市民の声を聞いて、課題を解決する、社会を良くする仕事」を行うのが市役所の仕事だと思ってます。

 

そういう仕事にこそ、市役所職員になった意味があると感じますね。

伊藤: 限りある財源の中での予算編成作業は大変で、関係部署と調整して苦労することも多いですが、その予算で事業が実施されたときは「やってよかったな」と心から思いますね。

 

直近で印象的なのは、不登校の子どもたちの居場所「ルームさくら」が新しく開設されたことです。もともと市内に2カ所あったのですが、より多くの子どもたちが利用できるよう、3カ所目となる拠点を増やすことになりました。

全国的に不登校の児童・生徒が増加する中、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりは、自治体として非常に重要な取り組みです。 

 

予算編成にあたっては、「場所はどこにするか」「子どもたちの支援をする相談員の人数は」といった細部まで、関係部署と何度も話し合いを重ねました。

 

実際に開設されたルームを見たときには、関わった一職員として喜びとやりがいを感じました。

 

 

— 一方で、大変だったことはありますか?

 

東城: 前職と比べると、肉体的にも精神的にも大変だと感じることはあまりないですね。本当に働きやすいです。ただ、異動により、いろいろな業務を担当することになるので、日々勉強が必要ですが、いろいろな分野の業務を知ることができるという意味で、ポジティブに捉えることもできると思います。

 

あとは、目の前の業務に日々追われている職場では、職場内での人材育成や新しいことへのチャレンジに対して、少し余裕がないなという印象を持っています。世の中の課題にスピード感を持って対応していくため、今後、OJTによる人材育成の強化や、DX化による生産性の向上などを進める必要があると思います。

 

伊藤: 財政課では扱う金額が大きい分、仕事量も責任も重くなることでしょうか。私が担当している教育部だけでも、教育費の予算は70億円近く。その一つひとつの事業の内容を精査して、「これは本当に必要か」「コストをかけずにできないか」と査定していく作業は、本当に大変です。

 

また、限られた予算の中で、できるだけ多くの事業を実現するために、国の補助金など使える財源を探して活用するのも大事な仕事のひとつです。やることは本当にたくさんありますが、その分、自分の工夫や判断が事業に反映されるので、やりがいはとても大きいと感じています。

国、民間と佐倉市役所…共通点と違いは?

— 前職と比べて、違いや共通点、また活かされた経験やスキルを教えてください。

 

東城: 公務員といっても、前職とは、業務のスピード感や緊張感などは全く違いますね。全然違う職種だと思うくらいです。

 

国の政策は、日本全国に影響を及ぼすことになるため、市役所も同じと言えば同じなのですが、間違いが一切許されない雰囲気でした。業務のスケジュールが政治的に決まることも多く、また、一つの業務において、かなり深堀する必要があるため、若い人の言葉で言うと、えぐいほど働いていました。

 

共通点は、民間企業も含めて、現状を把握して、課題を抽出し、仮説を含めて対応策を考えるという仕事を進めるプロセスは一緒だと思いますので、そういう基本的なスキルは現在の業務にも活きています。 

伊藤:限られたリソース(ヒト、モノ、カネ)の中で最大限の成果が求められるという点では同じですが、利益を追求する民間企業と、住民の福祉増進を基本とする市役所の仕事では、やはり違いを感じることが多かったです。 

 

特に大きな違いを感じたのは、意思決定にかかる時間です。民間企業では、利益が見込めない事業については、経営判断によって比較的短期間で撤退することが可能です。一方、市役所では、たとえ利用者が少ない施設であっても、すぐに廃止するというわけにはいきません。 

 

少数でも利用している市民の声に耳を傾け、廃止による影響を丁寧に検討し、必要に応じて議会での説明や合意形成を図るなど、いくつものステップを踏む必要があります。

 

税金を使って運営している以上、慎重な判断が求められるのは当然のことですが、意思決定のスピード感については、民間との違いを強く感じました。 

 

金融機関での勤務経験は、財政課の業務の多くの場面で活きていると思います。特に、予算編成や決算統計など、数字に基づいた分析や判断が求められる業務では、銀行員時代に培ったスキルが非常に役立っていると感じています。 

 

また、メーカー勤務時代には、社内の経営層に対して「必要な情報を、端的に、わかりやすく伝える」ことが常に求められていました。この経験は、現在の業務、例えば予算査定方針を部課長に説明する場面や、資料作成の際に役立っています。

「地域に根差して働く」という選択がもたらした、豊かな時間

— お二人が思う、佐倉市役所に入ってよかったことは何でしょうか?

 

東城: 仕事面では、やはり、市民との距離が近く、自分が担当した業務が目に見えやすい点ですね。市民から「ありがとう」と言われると、率直に嬉しいです。プライベートでは、家族との時間が増えたのが一番嬉しいですね。前職時代は子どもと夕食を一緒に食べたことがなかったので…。

 

今は、子どもとお風呂に入ったり、一緒にご飯を食べたりできるということが、こんなに幸せなのかということを知り、今も家族との時間を大事にしています。

伊藤: 子どもの病気や学校行事など、家庭の事情に合わせて柔軟に特別休暇や年次有給休暇を取得できるのは嬉しいですよね。

 

財政課の繁忙期はとても忙しく、日を跨いでの業務を経験することもありました。でも、定時にスパッと帰れる日もたくさんありますし、そういう意味ではワークライフバランスは叶いました。

 

また、職員数が約1,000人規模なのが、魅力だと感じます。民間企業で勤めていたときは、人数が多すぎて顔と名前が一致しない人が多くいました。

 

佐倉市役所は、長年勤めていると顔と名前が一致する職員が多くて、人柄もなんとなく分かっているので、いざ一緒に仕事をしようとなったときに、人間関係ができているので仕事が進めやすいんです。また、この規模だとちょうどいい距離感の人間関係を保てて、私には合っていると感じます。

通勤の負担が少ないのもいいですね。都内で働いていた頃は、職場の近くに住みたくても家賃が高くて断念し、毎日満員電車で通勤していました。 

 

佐倉市役所では、電車通勤はもちろん、車通勤も可能です。私自身、入庁当初は電車通勤でしたが、今は仕事帰りに学童へ子どもを迎えに行くため、車通勤に切り替えました。ライフスタイルに合わせて通勤手段を選べるのは、とてもありがたいです。

 

 

— 最後に、転職活動中の方へのメッセージをお願いします。

 

東城: 市民の方から「こういうことで困ってるんだけど」とご相談があった時に、「面倒だな」と感じるのではなく、たとえ一人の方の意見であっても、その困りごとを自分ごととして捉えられる人と一緒に働きたいです。

 

もちろん、困りごとには100パーセント解決することが難しいものもあります。でも、一つ一つの声に真摯に向き合い、前向きに考えていくことができる人に、ぜひ佐倉市に来ていただき、一緒に仕事したいですね。

 

伊藤: 民間企業から転職して、「市役所って本当に色々な仕事をしているな」と感じました。だからこそ、どんな人でも自分の興味や適性に合った仕事が、市役所で必ず見つかるはずです。

 

民間企業で培ったスキルは、公務員の仕事でも絶対に役立ちます。新しい発想や視点を持った人に、ぜひ佐倉市役所に来てほしいですね。

 

— ありがとうございました。


 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)


 


 


 


 



 

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