「面接の帰り道、親に『合格したら絶対ここへ行く!』と即決で伝えるほど、人の温かさに惹かれました」
そう満面の笑みで語るのは、2024年10月に佐倉市役所へ中途入庁した建築指導課の大作さん。
大学で建築を学びながらも、一度は長年の夢であった美容業界へ進み、化粧品メーカーの美容部員として活躍。その後、ご自身の専門知識を社会に活かしたいと再び建築の世界、しかも公務員という道を選びました。
「歴史と自然が調和する佐倉市で、建築のプロとしてまちの未来を支えたい」。
若手の技術職として日々成長を実感する喜びや、苦労、そして佐倉市役所ならではの風通しの良い職場環境について、等身大の言葉でたっぷりとお話を伺いました。
- 異色の経歴。憧れの美容業界から、再び「建築」の最前線へ
- 「ここで働きたい!」。直感で決めた佐倉市の圧倒的な「温かさ」
- 建築指導課のリアル。現場とデスクで磨くプロの目
- 色彩の知識を未来へ。新庁舎建設に向けた想い
- 部署の垣根を越えた交流。「青年女性部」で見つけた繋がり
- 未来の仲間へ。ありのままのあなたで飛び込んで
異色の経歴。憧れの美容業界から、再び「建築」の最前線へ
ー大作さんの自己紹介と、佐倉市に入庁されるまでの経歴を教えてください。
大作:佐倉市建築指導課の大作です。私は少し変わった経歴を持っていて、大学の理工学部で建築を学んだ後、新卒では全く別の美容業界に進みました。
ー大学で建築を専攻しながら、なぜ美容業界へ進まれたのでしょうか?
大作:実は、昔から美容部員という仕事に強い憧れがあって、「一度は絶対に挑戦してみたい!」という夢を諦めきれなかったんです。ご縁があって化粧品メーカーに就職し、百貨店の店頭に立って接客をしていました。華やかな世界で、お客様を美しくするお手伝いができる毎日はとても充実していました。
ーそこから再び建築の道、そして公務員を選んだのには、どのような心境の変化があったのですか?
大作:夢だった世界に飛び込んでみたものの、やはり美容の専門知識を持って最前線で長く活躍されている方々との「差」を肌で感じることが多くなっていきました。その時、ふと立ち止まって、自分が大学の4年間で必死に学んできた「建築」という専門分野の強みを再認識したんです。
「やっぱり、自分が積み重ねてきた知識を活かして、社会やまちづくりに直接貢献できる仕事がしたい」と強く思うようになり、時間をかけて自分と向き合った結果、建築の世界に戻る決意をしました。
ー異業種からの転身で苦労されたこともあったと思いますが、美容部員としての経験が今活きていると感じることはありますか?
大作:大いに活きています!美容部員時代に培った、お客様への丁寧な言葉遣いや、クレーム対応を含めたコミュニケーション能力は、現在の窓口対応や電話応対で非常に役立っています。市民の方や業者さんに「丁寧に対応してくれてありがとう」と言っていただけることもあり、遠回りをしたように見えて、あの経験は決して無駄ではなかったと実感しています。

「ここで働きたい!」。直感で決めた佐倉市の圧倒的な「温かさ」
ー数ある自治体の中で、佐倉市を選んだ「決め手」は何だったのでしょうか?
大作:近隣市の出身だったことや、採用活動のタイミングが合ったことが最初のきっかけです。でも、最終的な決め手は圧倒的な「佐倉市の雰囲気の良さ」でした。実は試験を受けるまで職員の方と直接お話しする機会はなかったのですが、面接当日の空気感がとにかく温かかったんです。
ー面接で「温かい」と感じるのは珍しい気がしますが、具体的にはどのような場面でしたか?
大作:面接の後に、ざっくばらんに質問ができる面談の時間を設けてくださったんです。そこで接した職員の皆さんが本当に優しくて……。面接という緊張して張り詰める場であるはずなのに、受験者を一人の人間として大切に扱ってくれていることが痛いほど伝わってきました。
その帰り道にはもう、「佐倉市に受かったらここに行こう!」と親に電話で宣言していたほど、直感的に「ここだ!」と感じたんです(笑)。
ー実際に入庁してみて、そのイメージとのギャップはありませんでしたか?
大作:全くありません!むしろ、入庁してからのほうが皆さんの優しさをより深く感じています。 入庁直後は、実務の知識が全く追いつかず不安でいっぱいだったのですが、指導担当の先輩がさりげなく私の隣について、私が取ったメモを一緒に確認し、「ここはこういう意味だよ」と優しく補足してくれたんです。人事の方の雰囲気そのままの温かい職場だったので、あの時の直感は正しかったなと毎日感謝しながら働いています。

建築指導課のリアル。現場とデスクで磨くプロの目
ー現在、建築指導課ではどのようなお仕事をされているのですか?
大作:主に「審査班」として、建築基準法などに基づいた様々な審査や窓口業務を行っています。具体的には、市内の建物に関する許可や認定の事務、市民の方や建築業者さんが建物を建てるために必要な法律や条例を確認する仕事です。
ーデスクワークが中心なのでしょうか?
大作:いえ、現場に出ることも多いんですよ!今日もこれから現場に行きます。建築基準法上の「道路」に該当するかどうかを判断するために、現地で幅員を測ったり状況を確認したりするんです。
一般的な「道路法」の道路と「建築基準法」の道路は定義が異なることがあり、非常に奥が深いんです。地味な作業に見えるかもしれませんが、建物を安全に建てるための大前提を確認する、とても重要なステップです。

ーお仕事の中で、成長ややりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
大作:最初は知識が追いつかず、専門用語が飛び交う業者さんとの会話で置いてけぼりになりそうな悔しさを味わうこともありました。でも、机の下に重要なポイントを貼り付けていつでも確認できるように工夫したり、必死に勉強を重ねたりするうちに、プロの業者さんとも対等にお話しできるようになってきたんです。
「大作さんの説明、すごく分かりやすかったよ」と言っていただけた時は、小さな自信が積み重なっていくのを感じて本当に嬉しかったです!
色彩の知識を未来へ。新庁舎建設に向けた想い
ー大学時代は、どのような研究をされていたのですか?
大作:設計計画系で、特に「美術館の展示壁の色が作品に与える影響」を研究していました。一般的には白い壁のイメージが強い美術館ですが、最近はカラフルな展示室も増えています。赤なら情熱や時には攻撃的な印象、白なら無垢な印象といったように、色が視覚情報として人間に与える効果は絶大なんです。
ーその知識を今後どのように活かしていきたいですか?
大作:まずは、一人ですべての審査を完結できるようになることが直近の大きな目標です。その上で、佐倉市では現在、新庁舎整備という大きなプロジェクトが進んでいます。
自分がどの部署にいても、建築職として何らかの形でこの歴史的な事業に携われたら最高に幸せですね!自分たち職員が働き、市民の皆様が訪れる施設ですから、大学で学んだ「色彩が人に与える心理的効果」の知識を空間づくりに活かせたら……なんて、密かに野望を抱いています(笑)。

部署の垣根を越えた交流。「青年女性部」で見つけた繋がり
ー佐倉市役所の「働きやすさ」や、職員同士の繋がりについて教えてください。
大作:佐倉市役所は、部署の垣根を超えた交流がすごく盛んなところが大きな魅力です!
私は今、「青年女性部」という35歳以下の若手職員を中心とした組織の幹事を務めているのですが、そこで他部署の同期や先輩と仲良くなる機会がとても多いんです。 最近では新入職員の歓迎会を企画していますが、そういった活動を通じてリーダーシップや調整力も養われています。
ー横の繋がりがあることは、日々の業務にも良い影響を与えていますか?
大作:はい、ものすごく大きいです!仕事で他課に確認や連絡が必要なとき、「あ、あの時のイベントで話した〇〇さんだ!」と分かっているだけで、心理的なハードルが下がりスムーズにコミュニケーションが取れます。
過去には学習会に行ったり、市役所の駐車場にキッチンカーが集まるイベントで一緒にランチを楽しんだり。そうしたプライベートな楽しみが、結果的に仕事の円滑さにも繋がっているのが佐倉市の素晴らしいところだと思います。

未来の仲間へ。ありのままのあなたで飛び込んで
ー最後に、佐倉市を目指す学生や受験生の皆さんにメッセージをお願いします。
大作:転職活動や就職活動って、どうしても焦ったり、自分を良く見せようと緊張してしまったりしますよね。私も極度の緊張しいなので、その気持ちは痛いほどよく分かります。
でも、佐倉市役所はそんな不安を丸ごと包み込んでくれるような「あったかい」場所です。肩の力を抜いて、着飾らないありのままの自分で飛び込んできてください!
佐倉市は自然豊かで歴史的な建物も多く、建築職としても非常に魅力的なフィールドです。街の穏やかな雰囲気と、職場の温かさがリンクしているこの素晴らしい環境で、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

ー本日はありがとうございました。
「建築の知識を活かしたい」と、一度は選んだ美容の世界から再び歩みを進めた大作さん。その明るい笑顔と力強い言葉からは、回り道をしたからこそ見えた、自身の専門性への確かな自信と情熱が伝わってきました。
異業種での接客経験も、色彩の研究も、すべてが一本の線となって佐倉市の未来を彩る力に変わっていく。失敗や知識不足を恐れず、「人の温かさ」という最高の環境の中でぐんぐんと成長を続ける姿に、佐倉市の明るい未来を確信した取材でした。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年02月取材)



