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消防士の仕事は「現場」だけ? 府中町の若手職員が語るイメージとのギャップと本当のやりがい

府中町役場

2025/10/30

府中町消防本部で消防士として働く津田さんのインタビュー記事です。中学時代に見た震災の光景から消防士を志し、地元である府中町で就職。現在は救急隊員として住民の命の最前線に立つ津田さん。現場での活動と事務、その両方を担う府中町ならではの働き方や、少人数だからこそのアットホームな職場の雰囲気、そして仕事のやりがいについて、詳しくお話を伺いました。


原点は東日本大震災。「人のために」という想いを胸に、地元・府中町へ

 

ーまずは自己紹介をお願いできますか?

津田:はい。生まれも育ちも今働いている府中町で、大学を卒業して、新卒で入って7年目となります。

 

ー消防士を目指されたきっかけを教えていただけますか。

津田:中学生の時に起きた東日本大震災です。ちょうど進路を考える時期で、授業で職業について調べている時に、ニュースで最前線で活動する消防隊員の姿を見て、純粋に「かっこいいな」と憧れたのが最初のきっかけです。

スポーツもしていたので体育教員への憧れもありましたが、大学在学中に広島で大規模な土砂災害が起きたことも目の当たりにして、自分も何か人のために、地元のために動きたいという気持ちが改めて込み上げ、消防士になろうと決意が固まりました。

 

現場も事務も担う。幅広い経験が成長に繋がる府中町ならではの働き方

 

ー府中町消防本部の働き方には特徴があると伺いました。

津田:はい。私たちの職場は、本部の事務仕事と、消防署での現場の仕事(出動業務)の両方を担う体制になっています。入庁してから最初の3年間は、本部では建物の消防設備を審査する「予防課」の業務を、現場では消火活動を行う「消防隊」の業務を兼務していました。現在は、職員の勤務管理などを担当する「庶務係」の事務と、現場では「救急隊」の業務を担っています。

 

ー1日のスケジュールはどのような流れになるのでしょうか。

津田:朝8時半から翌朝8時半までの24時間勤務です。出動がない時間帯は、午前と午後に事務作業を行い、夕方に筋トレなどの体力錬成、夜も事務作業をしてから仮眠に入るのが基本的な流れです。もちろん、この間に要請があれば、どんな作業をしていても中断してすぐに出動します。

 

ーお話を聞くと、事務作業の時間もかなり多いのですね。

津田:正直、ウェイトとしては事務の方が重いかもしれません。特に消防隊は火災が毎日あるわけではないので。ただ、この両方を経験できることが、府中町の大きな魅力であり、成長の糧になると感じています。

本来なら日勤の職員しか経験できないような本部の仕事に携わることで、消防行政の全体像を深く理解できます。若いうちから多様な業務に携われることは、将来必ず役立つ貴重な経験だと捉えています。

 

希望して就いた救急隊の道。知識とチームワークで命を繋ぐ最前線のリアル

 

ー現在はご自身の希望で救急隊に所属されているそうですね。

津田:はい。入庁当初は災害救助を行う「救助隊」に憧れていましたが、キャリアを積む中で救急業務の魅力に惹かれるようになりました。救急の現場では、住民の方と直接関わり、まさに命の危機に瀕している方を、自分の知識や技術を総動員して救うことができます。その責任の重さとやりがいに、この仕事の本当の価値があると感じるようになったんです。

 

ー救急隊員として半年ほど活動されて、率直な感想はいかがですか。

津田:正直な感想は、「救急はすごく難しい」ということです。例えば、外傷で大量に出血している方であれば、重症であることは一目瞭然です。しかし、中には「なんだかお腹が痛い」とおっしゃる方が、実は緊急手術が必要な重篤な病気だったというケースもあります。

見た目だけでは判断できない症状に対して、正しい知識を持ってアプローチしなければ、その方の命を救うことはできません。

 

ー常に学び続ける姿勢が求められるのですね。

津田:その通りです。救急の世界は「生涯教育」と言われていて、常に勉強して新しい知識や技術を取り入れていかなければなりません。そこはすごく大変な部分ですが、自分が勉強し、訓練した内容が実際の現場で活かされ、傷病者の方に対して適切なアプローチができた時には、本当に大きなやりがいを感じます。

また経験豊富な先輩方からも、日々学んでいます。知識や技術はもちろんですが、何より「判断の速さ」が違います。119番通報の内容を聞いた段階で、現場の状況や傷病者の状態をある程度予測し、どんな処置が必要で、どの病院へ搬送すべきか、頭の中で組み立てられているんです。

そして現場でそのプランを的確に実行していく。その準備と実行力は本当にすごいなと、いつも勉強させてもらっています。

 

ーチームでの連携も重要ですね。

津田:おっしゃる通りです。救急は3人1組で活動するのですが、このチームワークが何よりも大切です。24時間行動を共にする中で密なコミュニケーションを取り、現場では役割分担を明確にしてスムーズに連携する。チームとして一人の命を救えた時の達成感は、何物にも代えがたいものがあります。経験豊富な先輩方の、通報内容から状況を予測し、的確な準備と判断を迅速に行う姿は、いつも勉強になります。

 

少人数だからこそ生まれる一体感。家族のようなアットホームな職場

 

ー府中町消防本部全体の雰囲気はいかがですか。

津田:少人数の組織なので、すごくアットホームですね。署内に顔を知らない人はおらず、何でも言い合える関係性ができていて、本当に家族のようです。特に24時間勤務を共にする隊のメンバーとは、家族よりも長い時間を過ごしているかもしれません。

 

ーシビアな現場が多い中で、そうした関係性は心強いですね。

津田:はい。現場で自分がうまく対応できずに落ち込んだ時も、一人で抱え込まずに済みます。すぐに先輩に相談できますし、「次、頑張ろう」と周りの皆さんが前を向かせてくれる。精神的にすごく助けられていますし、成長しやすい環境だと感じています。

 

メリハリある働き方と、後輩へ伝えたいこと

 

ー消防士というと、24時間勤務という特殊な働き方ですが、どのようなサイクルなのでしょうか。

津田:基本的には2つの班が交代で勤務する体制です。まず24時間働き(当番)、次の日は丸一日休み(非番)、その次の日も休み(週休)、という流れが基本です。これを繰り返していく形になります。当番→非番→当番→非番→当番→非番→週休→週休が1サイクルとなっています。

 

ーその働き方には慣れましたか。

津田:1年目は正直しんどかったですが、半年ほどで慣れました。今は非番や休日を有効に使い、プライベートも充実しています。オンとオフのメリハリがはっきりしているのは、この仕事の魅力の一つですね。

 

ー7年目というと、後輩を指導する立場でもあるかと思います。

津田:まだ後輩は少ないのですが、指導する上ではメリハリを大切にしています。私たちの少しの気の緩みが、取り返しのつかない事態を招く可能性がある。消防は人の命を預かる仕事なので、危ないことや間違っていることに対しては厳しく伝えます。その上で、できたことはきちんと認め、共に成長していきたいと思っています。

 

府中町消防を目指す皆さんへ

 

ー最後に、府中町消防本部を目指している方へメッセージをお願いします。

津田:府中町消防本部は、アットホームで働きやすく、現場と事務の両方を経験することで大きく成長できる場所です。大変な面もありますが、その分、幅広い知識とスキルが身につきます。【「人のために働きたい」「生まれ育った地元に貢献したい」そんな熱い想いを持っている方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。】この町を、そしてここに住む人々を、一緒に守っていきましょう。

 

ー本日はありがとうございました。

インタビュー中、津田さんは一つひとつの質問に対し、率直に語ってくださいました。現場と事務の”二刀流”という大変さを語る一方で、それを「成長の機会」と前向きに捉える姿勢や、職場の仲間への信頼感。インタビューを通して、府中町消防本部で働くことのリアルな魅力が伝わってきます。


取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年10月取材)

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