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新宮市役所

新宮市は、和歌山県、奈良県および三重県の県境が隣接する紀伊半島の東南部に位置して太平洋に面し、温暖で高湿多雨な気候風土により豊かな水資源と樹木育成に恵まれた素晴らしい自然環境の中にあります。 世界遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道「大雲取越え」「小雲取越え」「高野坂」や川の参詣道「熊野川」など、熊野の海や山や川の織りなす豊かな大自然にあふれています。 新宮市では、『市民の誰もが元気で心豊かに暮らすまち』『新宮に住んでみたい、住み続けたいと思えるまち』を実現するため、“人とまちが輝き、『未来』へつなぐまち 新宮市”の創造を目指しています。 また、移ろいゆく時代にあっても変わらない市職員としての3つの心、“感謝”と“情熱”と“誇り”を持って職務に取り組み、市民と向き合う職員を求めています。 私たちと一緒に、“人とまちが輝き、『未来』へつなぐまち 新宮市”を創っていきましょう。

大学進学ではなく「地元の力」になる道を選択。“失敗”と“成長”を糧に歩む、高卒1年目の奮闘記

新宮市役所

2026/02/19

「自分に何ができるだろう?」進路に悩む高校時代、中浦さんが選んだのは、生まれ育った和歌山県新宮市のために働く道でした。


大学進学という選択肢を横目に、いち早く社会に出て地元に貢献したい。その強い想いで新宮市役所の門を叩いてから9ヶ月。


失敗に涙し、先輩の優しさに救われ、かつての恩師から感謝の言葉をかけられる。日々奮闘する彼女の言葉には、公務員を目指す方への温かなヒントが詰まっています。

 

 


 

「進学か、就職か」悩み抜いた末に選んだ、大好きな地元でのキャリア

ーまずは中浦さんのご出身と、公務員を目指したきっかけを教えてください。

 

中浦:私は生まれも育ちもここ新宮市です。地元の新宮市内の高校を卒業後、新卒で新宮市役所に入庁しました。

 

公務員を意識し始めたのは、高校3年生の初め頃ですね。実は周りと比べても、結構遅いスタートだったんです。学校で開催された公務員志望者向けのセミナーに参加しつつも、その頃は大学に行くことも考えていたため、大学進学用の補習も並行して受けていました。

 

でも、自分の将来をじっくり考えたとき、「早く社会に出て経験を積みたい」「何よりこの大好きな地元を離れたくない」という気持ちが、進学への意欲を上回ったんです。

 

 

ー「地元を離れたくない」という想いが強かったのですね。

 

中浦:はい。正直に言うと、大学生活にあまり魅力を感じなかったというのもあります(笑)。

 

それよりも、生まれ育った新宮市のために直接働くほうが、自分らしくキャリアを積んでいけるんじゃないかと考えました。

 

だから、他の自治体は一切受けていません。「もし落ちたら予備校に通ってでも、次も新宮市を受ける!」という覚悟で、一本に絞って受験しました。

インタビュー風景

筆記試験から緊張の面接へ。高卒社会人として踏み出した第一歩

ー新宮市一本の受験、素晴らしい熱意ですね。実際の試験はどうでしたか?

 

中浦:1次試験は筆記と適性検査、2次試験に論述試験があります。1次面接は、とてもリラックスした雰囲気で、自分の想いを素直に伝えることができました。

 

ただ、最終面接では本当にガチガチでした(笑)。

市長や幹部の方々が目の前にいらして、受験生も私を含めて3人のグループ面接。緊張のあまり言葉に詰まってしまって、終わったあとは「手応えが全然ない……」と落ち込んで帰ったのを覚えています。

 

 

ーそれでも合格を掴み取られたのは、やはり中浦さんの熱意が伝わったからでしょうね。入庁前に不安だったことはありますか?

 

中浦:高卒でそのまま社会に出るので、ビジネスマナーや「自分に仕事が務まるんだろうか」という不安は山積みでした。

特に電話対応が怖くて……。見えない相手とどう話せばいいのか、想像するだけでドキドキしていました。

デスクワークの様子

知識ゼロからのスタートを支えてくれた「新規採用職員研修」

ーその不安を解消するために、入庁後の研修は役立ちましたか?

 

中浦:はい、本当に助けられました!4月に入庁してすぐ、3日間の新規採用職員研修がありました。

 

市長や副市長から直接お話を伺い、新宮市の職員としての心構えを学ぶとともに、名刺交換や電話の取り方といった基本的なビジネスマナーを一から叩き込んでいただきました。

 

 

ー研修は庁内だけだったのでしょうか?

 

中浦:いえ、他にも東牟婁郡の自治体職員が集まって受ける合同研修もあり、他部署や他自治体の同期と知り合える貴重な機会でした。

 

また、5月には任意で参加できるパソコン研修があり、田辺市まで行かせていただきました。希望して実務に直結する研修にも参加できたので、少しずつ自信を持てるようになりました。

 

 

教育の現場を支える「縁の下の力持ち」。教育政策課での日々

ー現在のお仕事の内容を詳しく教えてください。

 

中浦:私は今、教育政策課に所属しています。主な業務は、市内の幼稚園、小学校、中学校の事務関係のサポートです。先生方の出勤簿を管理したり、お給料の計算をしたり、伝票を処理したりしています。

 

基本的には月単位のスケジュールで動いていて、月初めは超過勤務の計算、中旬にかけては各種報告書類の作成、というサイクルです。

 

市民の方と直接お会いする機会は少ないですが、学校の事務員さんや先生方と電話やメールでやり取りするのが日常です。

 

 

ー年間を通して、忙しい時期はいつ頃ですか?

 

中浦:やっぱり新学期が始まる4月、5月がピークですね。私は入庁してすぐの4月にその忙しさを経験したので、当時は目の前の作業をこなすだけで精一杯でした。

 

ちょうど仕事に慣れようとしている時期に、想像以上のボリュームの業務が重なったときは、正直かなり大変な思いをしましたが、周りの上司・先輩方が温かくフォローしてくださったおかげで、目の前の課題を一つずつ乗り越えていくことができました。

 

失敗の涙を力に変えて。恩師との再会が教えてくれた働く喜び

ーこれまでで、特に印象に残っている出来事はありますか?

 

中浦:苦い経験なのですが、入庁してすぐの4月に大きなミスをしてしまったんです。前任の方と同じようにやっているつもりでしたが、他部署の方にご迷惑をかけてしまい、情けなさと申し訳なさで、思わず泣いてしまったこともありました……。

 

他にも、事務処理を失念してしまい、市民の方にお叱りを受けたこともありました。

でも、そのたびに係長や先輩が「次はこうしよう」と優しくフォローしてくださる。その温かさに、何度も救われてきました。

上司とのコミュニケーションの様子

ー失敗を経験して、より仕事への意識が高まったのですね。逆に、嬉しい瞬間はどんな時ですか?

 

中浦:何より嬉しいのは、電話越しに聞こえる「ありがとう」の言葉です。新宮市は狭い街なので、仕事でやり取りする先生の中に、かつて私を教えてくれた担任の先生がいらっしゃることもあるんです!

 

先生方も私を覚えていてくださって、「中浦さん、市役所で頑張ってるんだね。いつもありがとう」と言っていただけた時は、本当にほっこりした気持ちになります。

 

 

ーそれは地元採用ならではの喜びですね!他にも、ご自身の担当でやりがいを感じることはありますか?

 

中浦:学校の移動などで使うマイクロバスの調整業務も担当しているのですが、バスは1台しかないので、希望が重なった時に日程を調整したり、運転手さんを確保したりする必要があります。

 

その調整はとても大変ですが、無事に運行できて先生から感謝されると、「教育の現場を支えているんだ」という実感が湧いて、嬉しい気持ちになります。

 

 

一人じゃないから頑張れる。「同期」という温かい仲間たち

ー同期の皆さんとのつながりが強いとお聞きしました。

 

中浦:はい!私の代は同期が14人もいて、すごく仲が良いんです。仕事終わりにみんなで集まって「最近どう?」と近況報告をする同期会は、最高のリフレッシュになっています。

 

年齢が上の同期もいますが、仕事の悩みからプライベートのことまで打ち明けられる、本当に心強い仲間です。

同期との談笑の様子

ー最後に、新宮市役所を目指している学生さんや高校生の方へメッセージをお願いします。

 

中浦:新宮市は自然が豊かで、住んでいる人も本当に温かい街です。社会人経験がない私でも、先輩方が一から丁寧に教えてくださいました。

 

わからないことがあっても、誰に聞いても優しく答えてくれる環境がここにはあります。私自身、この9ヶ月間でいくつも失敗してきましたが、上司や先輩にたくさん支えられながら、一つずつ成長しています。

 

ぜひ、安心して新宮市役所の門を叩いてください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみに待っています!

職員の写真

ー本日はありがとうございました。

 

「こんな私で大丈夫でしたか?」と、インタビューが終わるなり、はにかんだ笑顔を見せてくれた中浦さん。その表情からは、高卒1年目の瑞々しさと、数々の失敗を乗り越えてきた力強さの両方が感じられました。

 

かつての恩師が仕事のパートナーになり、地元の子どもたちの教育を支えていく。そんな「地域のつながり」を誰よりも大切にする彼女の姿勢は、きっと多くの求職者の心に火を灯すはずです。

 

新宮市の未来を担う彼女の成長が、これからも楽しみでなりません。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年1月取材)

職員インタビュー

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