ー簡単に自己紹介をお願いします。
出口:出身は長崎市で、31歳です。大学ではスポーツの歴史や体の仕組みを学びました。前職も市役所で8年間勤務していて、経理事務や施設の維持管理などを担当していました。

中野:私は山口県出身で、北九州市で育ちました。北九州市の大学でミクロ経済学を学び、卒業後すぐに春日市役所に入庁しました。
久米:佐世保市出身です。大学は福岡で、保育科に4年間通いました。卒業後は別の自治体で保育士をしていて、4年間勤務したあと春日市役所に入庁しました。

施設の管理やイベントの準備作業も!配属先での業務
ー現在の仕事内容を教えてください。
出口:福祉支援課で障がいがある子どもに対する福祉サービスを受けてもらうための支給決定を行っています。その他にも、障がい者福祉の拠点施設である福祉ぱれっと館に関することや、12月の障がい者週間に向けた啓発事業の準備も担当しています。
中野:管財課に所属しています。庁舎や公用車、市営住宅の管理が仕事ですが、私は市営住宅の管理と課の庶務を担当しています。

久米:保育所で0歳児の担任をしています。地域支援も担当で、今後は4か月検診での啓発活動や子育てサロンで保護者の支援を行う予定です。保護者のお話を聞いたり、手遊びなどを通した子どもとの関わり方を伝えたりしながら、子育ての悩みに寄り添っています。
「希望はどう出した?」配属先が決まるまで
ー配属先はどのような希望を伝えましたか?
出口:前職で経験していない業務を希望しました。窓口業務は経験がなかったので、とてもいい経験ができています。

中野:新規採用職員の配属先の業務説明を聞いたのですが、どの部署も雰囲気が良さそうだと感じました。なので「ここに行きたい」という強い希望は出しませんでした。
久米:私は保育士採用だったので、特に希望は聞かれませんでした(笑)。
ただ保育するだけじゃない!公務員志望の理由
ー公務員を志望した理由と、その中で春日市を選んだ決め手を教えてください。
出口:正直に言うと、土日が休みでワークライフバランスが取りやすそうだと思ったからです。春日市を選んだのは、これまでの経験が活かせることに加え、子育て環境が整っていると感じたから。県内の市町村を調べていく中で、子育て支援に力を入れていることが分かり、ここで働きたいと思いました。
中野:小さい頃から「公務員っていいよ」と言われていて、就職活動でも候補の一つにしていました。民間も考えましたが、福利厚生の面で公務員を選びました。
春日市は、「出前トーク(※市長が地域に出向いて直接意見交換を行う場)」や「コミュニティ・スクール」など、市民と非常に近い距離でまちづくりを行っていることが魅力的で、説明会の雰囲気もよかったことが決め手でした。
久米:保育士は若手のイメージがありますが、公立の保育所は幅広い年齢層の先生がいるので、学べることが多いと感じました。また、ただ保育をするだけでなく、子育て相談に乗ったり、療育に携わったりできる点にも魅力を感じました。
その中でも春日市を選んだのは、地域支援に力を入れており、若いうちから地域に出て活動できる機会が多いことが魅力だったからです。

「SPIと面接、どう乗り越えた?」試験対策の工夫
ー採用試験はどのように対策しましたか?
出口:SPIは参考書を買って、ひたすら解きました。働きながらで時間が限られていたので、苦手分野を重点的に勉強しました。試験は4月中旬で、年明けの1月頃から勉強を始めたと思います。
面接は春日市のホームページを見て、市の事業について話せるよう準備しました。実際はそこまで聞かれなかったですが(笑)。
中野:私は公務員試験の勉強をしていて、その延長でSPIも対策しました。面接は大学の公務員講座や近くの公共施設での面接体験で練習しました。かなり場数を踏んだと思います。
久米:3か月くらい働きながら参考書で勉強しました。面接はエントリーシートを振り返りながら、自分の考えを整理しました。春日市の子育て支援リーフレットも読んで、どのような取り組みをしているかも把握しました。
ー特に印象に残っている質問はありますか?
出口:二次面接で「自分を動物に例えるなら?」と聞かれました。考え込んでしまいましたが、最終的に「犬」と答え、子どもとの散歩のエピソードを交えながら、何とか理由を話しました(笑)
久米:「エントリーシートに書いていること以外で何かありますか?」と聞かれて焦りました。準備していた内容以外のことだったので、少し戸惑いました。

市外出身でも安心!春日市をじっくり学ぶ3週間の新規採用職員研修
ー3週間の新規採用職員研修はどうでしたか?
出口:市全体の仕事を学んでから配属されるのがすごく良かったです。3週間かけて市全体の業務を学べるので、自分の仕事が全体のどこに位置するのか理解しながら業務に取り組めました。
中野:他の自治体に比べても研修期間が長いと聞きます。その分、同期と仲良くなる時間も十分にありました。公共施設の見学や、スポーツ研修もあって楽しかったです。研修後も同期でお祭りに行くくらい仲が深まりました。


久米:市外出身なので、春日市にどんな施設があるかを知ることができて安心しました。配属先の説明もあって、仕事のイメージができました。
いつでも相談できる安心感!気さくな職場の雰囲気
ー職場の雰囲気はどうですか?
出口:何でも教えてもらえる環境で助かっています。いつ何を聞いても答えてくださいます。
中野:管財課は若い人が少ないと聞いていましたが、先輩方は皆さん気さくに声をかけてくださいます。わからないことがあってもすぐに教えてくださいますし、夏休みの予定など、仕事以外の話もよくします。

久米:0歳児クラスは担任の人数が多く、子どもの成長について気軽に話し合える雰囲気が楽しいです。わからないことがあっても、クラスの先生が何人かいるので、いつでも相談できる環境がありがたいです。
試行錯誤の日々!仕事で感じる大変なこと、やりがい
ー仕事で楽しいと感じること、大変だと感じることを教えてください。
出口:大変なのは福祉サービスの種類が多く、覚えるのが難しいことです。窓口で一度要件を聞いても理解できず、周りの人に確認し、また対応するという繰り返しでした。とにかくメモを取り、できるだけ同じことは聞かないように意識していますが、それでも聞いてしまうこともあります。やりがいを感じるのは、窓口で感謝の言葉をいただいたときです。

中野:私は、大変な時も楽しい時も、市民の方と接する時です。まだ対応に慣れておらず、毎回緊張しています。分からないことを聞かれて同僚に確認し、戻ったらまた別の質問をされて…という形でお待たせしてしまう時は、申し訳ない気持ちになり、心苦しくなります。 しかし、スムーズに対応できた時は、少し嬉しい気持ちになります。
久米:以前も保育士として働いていましたが、園によって方針ややり方が違うため、自分の判断で動いて良いのか、確認すべきなのかの判断が難しい時があります。保護者や他の職員に安心してもらえるように常に気をつけていますが、確認すればその分時間はかかりますし、そのバランス感覚が必要です。
「楽しい」と感じるのは、保護者の方との信頼関係が築けてきたことを実感したときです。子どもの一日の様子や成長についてお伝えした際に、保護者の方からも色々なお話をしてくれるようになった時にとても嬉しいと感じます。

できることが増えていく!日々の積み重ねが力に
ー成長したと感じる瞬間があれば教えてください。
出口:以前は、児童のサービスの支給決定業務1件1件に時間がかかり、あっという間に一日が終わっていました。しかし今は、ある程度スピードも上がり、一日の仕事の段取りを考えられるようになりました。「午前中にここまで進めて、午後からこれをしよう」といった組み立てができるようになってきた点に、成長を感じています。

中野:毎月決まった日にちに処理する定例業務があるのですが、最初は何度も確認したり質問したりしていましたが、今では聞かずに一人でできるようになった時に、少し成長したと感じます。

久米:最初は子どもや保護者のことを覚えるところから始まり、連絡帳一つ書くのも大変で、常にばたばたしていました。今では、子どもの様子を把握して「今お腹が空いているな」などと分かるようになり、職員同士で声を掛け合いながら臨機応変に対応できるようになってきました。少しずつ周りが見えるようになってきたと感じています。
職員同士の交流が多い!市役所に入って驚いたこと
ー市役所に入って驚いたことを教えてください。
中野:若い職員同士のつながりが思った以上に多いことに驚きました。3年目までの職員との交流会や若い世代が集まったユース部会などがあり、歳の近い職員との交流が多いです。

出口:職員駐車場が庁舎のすぐ隣にあることに驚きました。駐車場が敷地内にある都市部の自治体はそんなに多くないと思います。また、昼休みが1時間ではなく45分なのも良いと思いました。45分で十分ですし、その分終業も早くなるので、プライベートの時間に充てられます。
久米:保育所にも自分専用のパソコンがあることに驚きました。クラスにも共有のパソコンがあり、園児の昼寝の時間などに使っています。
覚えるから支えるへ!これから挑戦したいこと
ー今後の目標や、やってみたい仕事などがあれば教えてください。
中野:周りから「頼られる存在」になりたいです。今は質問したり頼ったりしてばかりなので、「このことなら彼女に聞けば大丈夫」と思ってもらえるくらい、仕事を覚えていきたいです。
久米:地域支援の業務として、4ヶ月検診などに先輩と同行させてもらっています。年度末までには、打ち合わせなども含めて一人で担当できるようになりたいです。

出口:定例的な業務のやり方を見直し、もっと簡単にできないかと改善策を考えるなど、慣れてきたからこそできる工夫を探していきたいと思っています。
ー最後に、就活生へのメッセージをお願いします。
久米:面接では、楽しそうな雰囲気を出してもらって良いと思います。同期を見ていても、よく話す人や笑顔が素敵な方が多いです。自分を表現できる人が多いと感じます。
中野:社会人としてやっていけるか不安だったのですが、始まってみると何とかなるものです。社会人は大変なイメージがありましたが、思った以上に楽しいです。あまり気負わずに頑張ってください。
出口:私のように社会人経験を経て入庁する方もいると思いますが、春日市はとてもなじみやすい環境です。以前の経験などを気にすることなく、研修で一から学べますので、安心して挑戦してほしいです。