村上市が今、専門的な知識と経験を持つ「建築技師」を求めています。
なぜ「即戦力」が必要なのか、そしてスキルと共にどのような人物像を求めているのか。採用担当者の言葉から、市の現状と未来への期待を紐解きます。
「我こそは」と思うあなたの挑戦を、村上市は待っています。
ーまず、今回の職員採用試験の特徴について教えてください。
採用担当者:今回、職員採用試験を実施する職種は「建築技師」で、上級職と初級職ともに若干名の採用を予定しています。
特徴としては、受験資格を「建築士資格」または「建築施工管理技士」の資格をお持ちの方、もしくは建築関係の設計や施工管理などの実務経験が3年以上ある方とさせていただいている点です。

ーなるほど、資格や実務経験を重視されているのですね。
採用担当者:はい。今回の建築技師募集で当市が最も期待するのが「即戦力」であるという観点から、この要件を設定しました。
現在の市の事情もあり、真に建築技師を採用したいという強い思いがあります。「我こそは」という方に、ぜひ奮ってご応募いただければ嬉しい限りです。
ー専門的なスキルを持った「即戦力」を求めているとのことですが、人物面ではどのような方と一緒に働きたいとお考えですか?
採用担当者:もちろん、持ち合わせている専門的スキルを十分に活かして、本市が抱える課題に積極果敢に取り組んでいただける方に来ていただきたいです。
その上で、私が個人的に特に重要視しているのは、良好なチームワークを図り、他の職員と協力しながら業務を遂行できる方ですね。
ー「チームワーク」をそれほど重要視されるのは、なぜでしょうか?
採用担当者:職員一人がこなせる業務量には、どうしても限界があります。
ですが、多少大変な業務であっても、職場の人間関係が良好でチームワークがしっかりしていれば、皆で協力し、励まし合いながら乗り越えることができるんです。
逆に、比較的余裕のある業務分担でも、人間関係がうまくいっていないと、期待したような成果を挙げられないこともあります。これは、私自身が長年の経験で実感していることでもあります。

ー経験に裏打ちされたお言葉ですね。次に、選考についてお伺いします。志望動機を考える上で悩む方も多いと思いますが、何かアドバイスはありますか?
採用担当者:志望動機に「これが正解」というものはありません。ご本人の気持ちや考えを表現していただくものだと考えています。
だからこそ、ご自身の言葉で、自分なりの表現が読み取れるものに好感が持てます。
ー逆に「これはもったいないな」と感じる失敗例などはありますか?
採用担当者:最近見かけるようになったのが、明らかに生成AIで作成したと思われるような、不自然な文脈のものです。やはり少し残念に思ってしまいますね。
他には、あまりにも短文のものです。もちろん長ければ良いという訳ではありませんが、短い文章だけでご自身の熱意や考えを十分に伝えるのは、なかなか難しいのではないでしょうか。それでは、お互いにとってマイナスになってしまうと感じます。
-面接試験に、採用担当という立場から何かアドバイスはありますか?
採用担当者:第2次試験で実施する個別面接は、基本的に5名の面接官から質問します。
私達採用担当者は面接会場に入らないのですが、やはり必要以上に緊張して本来の自分を表現できない結果になるのは、結構もったいないことだなと思います。印象って結構大事かなと…
緊張してしまうのは誰にでもあることなので、もちろん多少の考慮はされるのですが、面接官の印象に残ってしまうほど緊張感が伝わる感じだと、決してプラスに転じるようなことはありません。
そういった意味では、堂々と本来の自分を表現できるよう、事前にしっかりと準備することは特に大切かなと思います。それができれば、自然と表情もよくなり面接官への印象もアップすると思います。
…と、言うだけなら簡単なのですが、受験者の立場になればそんなに簡単なことではないですよね(笑)
ーそれでは最後に、この記事を読んでいる求職者の方へメッセージをお願いします。
採用担当者:市役所での勤務は、民間企業などと比べると様々な制約があったり、職務上の倫理が求められたりと、地味なイメージがあるかもしれません。ですが、市や市民のために自分の仕事が直接役立っていると実感できる、とても有意義でやりがいのある職場です。
また、村上市は大きすぎず小さすぎず、職員間の距離感も適度で、非常に居心地が良い職場だと感じています。ぜひ、この機会にご応募いただき、来年の春からは同じ職場の仲間として、一緒に働けることを心から楽しみにしています。

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年9月取材)