「地域のために働きたい」その熱い想いを胸に、公務員を目指している皆さん。市制施行20周年という節目を迎え、新たな未来へ向けて歩み始めている山梨県中央市が、今どのようなな人材を求めているのか、知りたくありませんか?
今回は、中央市役所で採用担当をしている齋藤さんと神宮寺さんにインタビューを行い、「求める人物像」や「採用で大切にしていること」について、採用担当者ならではの視点で語っていただきました。
ー早速ですが、中央市では職員採用にあたりどのような人材を求めているのでしょうか?
齋藤:中央市人材育成基本方針にも掲げているのですが、少し難しい言葉で書かれているので、簡単に表現すると「やる気」「元気」「勇気」のある職員ですね。
一見すると小学生の標語みたいですが、これが一番しっくりくるんです。それぞれが、チャレンジ精神や信頼される職員、そして市民への貢献意欲につながっていくと考えています。

ー「やる気・元気・勇気」とても分かりやすいですね。それぞれでイメージしているものを具体的に教えていただけますか?まずはここで言う「元気」とはどういったものを求めているのでしょうか?
齋藤:例えば、誰にでも大きな声で挨拶ができる職員は、何事にも積極的な印象を受けます。そういった日々のコミュニケーションから生まれる活気が、職場全体の雰囲気も明るくすると信じています。
神宮寺:「元気」は、市民に対しても職場内でも、物おじせずに色々な人に話しかけられる力にも通じると思います。
市役所の仕事は、異動すれば誰もが初心者です。新しい部署で分からないことが出てきた時に、臆せず周りの先輩や同僚に聞けるかどうかは非常に重要です。そこで1人で抱え込んでしまうと本人も辛いですし、周りもサポートしにくくなってしまいます。
相談も含め、元気に何でもお話しできるような人に、是非受験してもらいたいですね。

ーでは「やる気」とは、どのようなイメージでしょうか?
齋藤:ただ「やる気があります」というだけではなく、自分の「やりたい」や「実現してみたい」といった考えをしっかりと持ち、それを立場に関わらず発言できることですね。
もちろん、単に意見や思いついたことを言うだけでなく、その背景にある目的意識や「市民のためにこうしたい」という貢献意欲が伴っていることが大切です。
ー最後に「勇気」についてはいかがですか?
齋藤:これは「何かを変えていく勇気」です。前例踏襲も時には大切ですが、現状に満足せず「もっと良くするためにはどうすればいいか」と考え、発言し、行動で示せる勇気ですね。
中央市は今年で市制施行20周年。これから市も職員も、どんどん変わっていく必要があると考えているので、この「勇気」は特に重要だと思っています。
ー求める資質がとても分かりやすいですね。続いて、試験における自己PRでは、どのようなことをアピールしてもらいたいと思いますか?
齋藤:エントリーシートは、時間をかければいくらでも綺麗に書けてしまうものだと思っていますので、私たちは面接試験にて、自身の言葉で直接伝えてもらうことを大切にしています。
特に、最近はありがたいことに市外から受験してくださる方が非常に増えているのですが、一方で、市のことをあまり知らないまま、「仕事」として受験されているのかなと感じることもあります。
だからこそ、「なぜ中央市なのか」「中央市をどれくらい好きか」という想いの部分を、ぜひ伝えてほしいです。
神宮寺:社会人経験のある方ならその経験を、学生の方なら学生時代に何に打ち込んできたのかを、ご自身の言葉で語っていただきたいですね。
市外の方の場合、志望動機を考えるのが難しいと思うかもしれませんが、市外の方であっても、例えばご自身の地域で貢献活動をした経験などがあれば、どういった想いで取り組んだのかを教えてほしいです。その経験や想いは、必ず中央市で働くことに通じるものがあるはずです。
ーでは、志望動機を考える上で、何か意識してもらいたいポイントなどはありますか?
齋藤:市役所がどんな仕事をしているのか、行政の仕事をきちんと理解しようと努めてほしいです。
時々、「市役所で何をしたいんだろう?」と感じてしまうような動機で受験される方がいらっしゃいます。昔の公務員のイメージとは違い、今は市民サービスをどう向上させていくか、常に自分で考えて行動することが求められます。
自分が入庁したら、どのように中央市に貢献できるのか、具体的に想像して志望動機を練ってもらえると、想いが伝わりやすいですね。
神宮寺:齋藤さんの言う通りですが、市役所の業務は類似することも多いため、「中央市でなければできないこと」を見つけるのは難しいかもしれません。
ですが、「なぜ民間企業ではなく公務員なのか」「なぜ県や国ではなく、私たちのような基礎自治体(市町村)なのか」という点は、ご自身の中で明確にしておいた方が、想いがブレずに伝わると思います。
ーやりたいことをしっかりとイメージすることが大切なのですね。ちなみに、中央市の採用試験には何か特徴はありますか?
齋藤:時代の流れに乗り遅れているのかもしれませんが、私たちはテストセンターやWEB面接を導入せず、対面で試験を行うことにこだわっています。
WEB上や画面越しでは伝わらない、その人の持つ雰囲気や、ふとした時の仕草、挨拶の仕方など、直接会うからこそ伝わってくる「人柄」を大切にしたいと考えているからです。
神宮寺:私は面接官ではありませんが、試験全体の運営担当として雰囲気を見ていると、知識や学力だけでなく、人物をしっかり見て選考をしていると感じますし、必然的に結果にもそういった観点が表れているように思います。
あくまで印象のような話になってしまいますが、試験会場や受付にて、「やる気がありそうだな」「しっかりしてそうだな」と感じた人はそのまま以降の選考にも残っていることが多いように感じています。
齋藤:面接官は役職者ですが、面接もとても和やかな雰囲気で進んでいますよ。直接会ってお話をするからこそ、圧迫するような難しい質問はあまり出さず、話しやすい雰囲気を作るようにしています。
なので、あまりハードルが高いと感じずに、リラックスして試験に臨んでほしいですね。
ー中央市の試験を受験する上で、何かアドバイスできることはありますか?
齋藤:一次の筆記試験についてはどうしても点数での勝負になるので、しっかり準備していただく必要があります。
その上で、面接に向けての準備としてアドバイスするとしたら、やはり「中央市のことを知る努力」をしてもらいたいということですね。
たまたま募集を見つけた、あるいは併願先の一つとして受験する、という方もいるかもしれませんが、それでは面接で志望動機を語ることはできません。
受験のきっかけは些細なことでも構いませんので、選考にあたっては中央市について少しでも調べて、「だから中央市を受験するんだ」という興味を1つでも探していただければと思います。
ー中央市について知るためには、どのような方法がおすすめですか?
神宮寺:もし中央市まで足を運ぶことが可能なら、ぜひ一度、中央市の街を歩いて、その空気を感じてもらいたいですね。市外の方はもちろん、市内に住んでいる方でも、目的がないと意外と知らない場所は多いと思いますので、実際に「これから働くかもしれない」という視点で市内を見てもらえると、意外な魅力や課題に気付くことができるはずです。
また、山梨県のローカル新聞(山梨日日新聞)には、少なくとも2~3日に一度は中央市の記事が取りあげられるかと思いますので、そちらをチェックしてもらうと中央市の動向や特徴など、面接での話題や志望動機を考える上でのきっかけが見つかるかもしれません。
市の公式LINEやFacebook、Instagramも職員がこまめに情報発信していて、新聞などとは違った面で中央市のことを知ることもできるので、ぜひ覗いてみてください。
(Instagram)
https://www.instagram.com/chuocityoffice/?hl=ja
(Facebook)
https://www.facebook.com/山梨県中央市-1912930235684341/
神宮寺:中央市は県庁所在地の甲府市に隣接していて、アクセスも良く、とても通いやすい場所です。市自体もコンパクトなので、職員としても市内で行われている事業全体を把握しやすく、非常に働きやすい環境だと思います。
そして、我々のような優しい人事担当も待っています!(笑)
齋藤:神宮寺さんの言うとおり、本当に面倒見が良くて優しい人事担当がいます(笑)
私たちは新採用職員をすごく大事にしていて、時にはおせっかいだと感じるくらいに皆さんの成長をサポートします。社会人になること、公務員になることなど、不安な気持ちがあるかもしれませんが、安心して飛び込んできてください。
熱意あふれる皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!
ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)