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南箕輪村役場

■南箕輪村は ・長野県の真ん中よりちょっと南にあります。中央自動車道伊那ICがありアクセス良好です。 ・人口は約16,000人です。「人口が増え続ける村」としてマスコミなどに取り上げられました。 ・県内で一番高齢化率が低い村です。 ・「人口戦略会議」の分析で「自立持続可能性自治体」とされました。 ・日本で唯一、保育園から大学院まである村です。 ・バレーボールのトップリーグ「SVリーグ」に所属する信州松本トライデンツ(旧 VC長野トライデンツ)のホームタウンです。 ■南箕輪村役場は ・管理職の女性割合が高く、総務、財務、企画など、他の自治体では男性管理職が大半のポストでも、女性を積極的に登用しています。 ・ストレスの少ない職場として、ストレスチェックを委託している企業から「ストレスチェック大賞2024優秀賞(公務等部門のトップ)」に選出されました。 ・現在、自治会の負担を減らし、10年先を見据えた持続可能な地域コミュニティをつくる取組を進めています。

ずっと残るものをつくる。人口増加中の南箕輪村で、地元出身の同期2人が語る仕事と村の話

南箕輪村役場

2026/07/09

「完成した道路や水路を後で見に行って、住民の方が使っているのを見ると、やってよかったなと思えます」

 

そう笑顔で語るのは、南箕輪村役場 建設水道課管理係で働く入庁4年目の海沼さん。傷んだ道路や水路を補修しながら、村のインフラを守る毎日を過ごしている。

 

同じ令和5年4月に入庁した同期の堀越さんが担うのは、財務課財政係での予算編成とふるさと納税の事務。緊張感のある査定の場でサポートを務めながら、村の財源を支えている。

 

長野県南箕輪村。人口約1万6,000人、今もなお人口が増え続けるこの若い村で、保育園から中学校まで同じ道を歩んできた2人が同期として働いている。今回は、まったく異なる仕事に就く2人に、地元で働くリアルな姿を話してもらいました。

 

 


 

保育園から同じ道。消防士希望と「工場だけはムリ」が、村役場で同期になるまで

ー今日はよろしくお願いします。まず、南箕輪村に入庁するまでの経緯を聞かせてください。

 

堀越: 南箕輪村の育ちで、小中学校も地元です。公務員を意識し始めたのは高校生のころです。私には毎日同じ作業を黙々とこなす工場の仕事はムリ、と思っていた時、学校に公務員予備校の先生が来て、そこから興味を持つようになりました。
 

その後、インターンシップで、別の市役所へ行き、公務員の実態を知りました。机に向かってひたすらパソコンを打っているイメージでしたが、外へ出向くことも多くある仕事だと知り、自分にも向いているのではと感じました。そして、公務員予備校を経て南箕輪村へ入庁しました。


ー海沼さんはいかがでしょうか?

 

海沼: 私も、たまたまですが小学校から予備校まで、経歴がまったく一緒なんです。ただ、もともと目指していたのは消防士でした。人の役に立ちたいという思いからで、高校生のときに試験を受けたんですが、そのときは合格できませんでした。

 

ーそこから行政に方向転換したんですね。

 

海沼: 予備校に入ってから先生に「視野を広げよう」と言われて、行政も調べてみたんです。そしたら、消防士とは違う形でも住民の方の力になれると気づきました。同じぐらい行政の仕事にも魅力を感じて、両方を目指すようになりました。

毎日外に出る仕事と、予算バトルの最前線へ。想定外の配属で見えてきた、自分との相性

 

ー仕事の内容を聞かせてください。まず海沼さん。

 

海沼: 主に村内のインフラの維持管理です。傷んだ道路の補修整備、用水路や河川の維持管理、護岸や法面の補修など。毎日確実に外へ出る仕事です。

 

ー最初は専門用語など大変じゃなかったですか?

 

海沼: 聞いたこともない専門用語が飛び交ったり、使ったことのない数学の公式が出てきたりして、最初は正直大変でした。土木の業者との人間関係をつくっていくのも、慣れるまで苦労しましたね。

実は最初は別の部署を希望していたんですが、建設水道課に配属になって「なんだこの部署は」ってなりました(笑)。でもやってみたら、自分の性にぴったり合っていたんです。

 

ーどんなところが合っていると感じましたか?

 

海沼: 座ってひたすら事務をするよりも、現場で力仕事をしていた方が断然やりがいを感じるんです。それに、完成した道路や水路を後で見に行って、住民の方が使っているのを見ると、すごくよかったなと思えます。いつになっても「これは自分が作ったもの」という感覚がずっと残るのが、この仕事ならではですね。

ー堀越さんの仕事内容は?

 

堀越: 財務課財政係で、予算の事務とふるさと納税の担当をしています。予算の事務は、各課がやりたい事業に対して要望してきた金額を、課長・係長が精査して整えていき、私はその精査するに出席して、議事録のような形でまとめを取ったり、システム上で金額を変更したりといったサポートをしています。

 

―大変そうな部署ですね。

 

堀越: 最初に配属先を聞いたときは「私がここで大丈夫か」と思いました。精査の場では厳しい目線で見る課長・係長と、予算をつけてほしい担当課が話し合う、どうしても重い空気になってしまう場で、初めて出席したときは本当に衝撃でした。今は4年目で場の雰囲気には慣れましたが、課長が求めている資料をすぐに出せるようになるのは、今もなかなか難しいです。

 

ーふるさと納税の業務はいかがですか?

 

堀越: 南箕輪村では農作物を返礼品として送っているので、届いた品についてのお問い合わせや電話対応もあります。最初は電話が嫌でしたが、「届いた農作物がとてもおいしかった」「またもらいたい」というお礼の電話は本当に嬉しいですね。地元の果物をそんな風に喜んでもらえると、担当していてよかったと思います。

質問したら10返ってくる係長。笑いながら仕事ができる職場の空気

 

ー職場の雰囲気はいかがですか?

 

海沼: 周りの方々のサポートが本当に大きかったです。係員は自分を含めて4人なんですが、係長も含めて誰でも気軽に話しかけてくれて、仕事以外のプライベートな話もしてくれます。上下関係がないというか、先輩として話すというより、同じ仕事をする仲間として対等に話し合える雰囲気があります。

 

ー入庁直後からそんな環境だったんですか?

 

海沼: そうですね。歓迎ムードというか、最初からすごく話しかけてくれて。係員みんながお互いの仕事をある程度把握しているので、誰に聞いてもそれなりの答えが返ってくる。最初から聞きやすい環境だったので、仕事にはわりとすぐに慣れることができました。

 

ー堀越さんの職場はどうですか?

 

堀越: 財政係は3人で、すごくいい雰囲気です。入庁当初から係長も先輩も話しかけてくれて、置いてけぼりにされないです。仕事の合間にプライベートの話をしながら働けています。分からないことを質問すると、10返ってくるぐらい、いろんな知識を一度に教えてくれる先輩方で。財政のことは全く知らない世界でしたが、笑いながら仕事ができていたので、今もすごくいい環境だと思っています。

スノーボードにツーリング、ご近所さんとご飯へ。「元気な村」で働く理由

 

ー職場外での職員同士の交流はありますか?

 

海沼: 活発ですよ。30歳以下の「青年部」という集まりがあって、5〜6歳上の先輩方とスノーボードに行ったり、10人ぐらいで集まってキャンプに出かけたりしています。最近は係長級の、一回りほど上の方々ともバイクツーリングに行きました。

 

ー役職の壁を越えた付き合いが根づいているんですね。

 

海沼: 年代や役職に関係なく、距離が近くてフレンドリーに話せる人が多いです。同期だからとかではなく、先輩方とも仲よくできる。他の自治体と比べてどれぐらいかは分からないんですが、元気な村だと思っています(笑)。

 

ー堀越さんはいかがですか?

 

堀越: 私は海沼ほどアクティブではないんですが(笑)、帰り際に同期と話したり、流れでご飯に行ったりすることはあります。それより私が感じる南箕輪村の良さは、住民の方との距離の近さです。住んでいる地区では近所の方と本当に仲がよくて、すれ違えば挨拶してくれるのはもちろん、一緒にご飯を食べに行くくらいの関係です。都会に行くたびに、あらためてそういう温かさを感じます。

 

ー最後に、南箕輪村役場を目指す方へメッセージをお願いします。

 

海沼: インフラの仕事は、完成した後もずっと村に残るものをつくります。いつになっても「これは自分が作ったものだ」という感覚が残り続けるやりがいがあるので、興味のある方にはぜひ挑戦してほしいです。

 

堀越: 南箕輪村は住民の方が温かくて、普通に生活するには環境がいい場所だと感じています。役場の雰囲気も明るいですし、この村に少しでも興味のある方には、ぜひ来てもらえたらうれしいです。

 

 

ー本日はありがとうございました。

 

まったく異なる仕事に就きながら、同じ村に生まれ育ち、同じ年に入庁した同期。互いの言葉を補い合いながら話す姿は、南箕輪村の働きやすさをそのまま映しているようでした。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年6月取材)

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