【登場職員のご紹介】
〇社会福祉士/西岡さん
社会福祉士としてのキャリアは20年以上、豊富な知識と経験から、迅速な判断と説得力のある語り口が印象的。こども家庭福祉における調整業務や家庭支援を中心に担当。
〇保健師/時永さん
地域の保健師として活躍後、こども家庭センターへ。母子保健、妊産婦家庭訪問、発達支援などを主に担当。話しやすく丁寧な対応に定評あり。
Q1:こども家庭センターでの主な業務について教えてください。
西岡さん:
私は主に、子どもとその家庭に関する相談対応、特に子ども虐待の予防・介入、保護者支援、関係機関との調整などに携わっています。さまざまな支援機関との連携を図りながら、子どもたちが安心安全に育つための環境づくりをお手伝いするのが主な役割です。
時永さん:
保健師としては、母子保健や育児支援を中心に、乳幼児健診後のフォローアップや妊産婦の家庭訪問を通して、保護者のメンタルヘルスへの支援も行っています。医療的な視点からの助言と、心理社会的な支援の両面を意識して関わっています。

Q2:業務のやりがいを感じるのはどのようなときですか?
西岡さん:
子どもや保護者と「信頼関係が築けた」と感じたときでしょうか。支援を始めた当初は不信感や不安が強かったご家庭が、関りを続ける中で次第に心を開いてくださり、「来てくれてよかった」「ありがとう」と言っていただけた時には、非常にやりがいを感じます。
時永さん:
私も同じです。特に、孤立していた保護者が相談の中で少しずつ笑顔を見せてくれるようになったり、引き続きさまざまな相談をしてくれたりして、支援がつながっていると実感することで、この仕事の大切さを改めて感じます。

Q3:こども家庭センターの職場の雰囲気は?
西岡さん:
職種の垣根を越えて意見交換ができる、風通しの良い職場だと思います。それぞれの専門性を尊重し合いながら、共通の目標に向かって協力し合える関係性が築かれています。
時永さん:
そうですね。経験年数や年齢にかかわらず、チームとして支え合える雰囲気があります。困ったときに一人で抱え込まず、他の職員にすぐ相談できる体制が整っていることも、安心して働ける理由のひとつです。

Q4:こども家庭センターの仕事を志す方へ、メッセージをお願いします。
西岡さん:
子どもや家庭を支える仕事には、正解がない場面も多くあります。しかし、その中で関わりを続け、“対話”を重ねることが、最も大切だと感じています。多様な背景を持つ人々の思いに寄り添い、柔軟な視点で支援できる方に、ぜひこの仕事を目指していただきたいです。
時永さん:
支援をする側も、悩みながら成長していくものだと思います。最初から全てができる必要はありません。大切なのは、目の前の子どもや保護者に丁寧に向き合おうとする姿勢です。私たちと一緒に、安心と信頼のある支援をつくっていきませんか?
編集後記
こども家庭センターの業務は多岐にわたり、簡単ではない仕事かもしれません。
しかし、その一方で、子どもや家庭の未来に直接関われる大きな責任とやりがいがあります。
“支える”という仕事に、専門性と人間性の両方が求められる現場。
そんな環境で、自分らしいキャリアを築いてみませんか?