官公庁・自治体で働くならパブリックコネクト

求人を探す
官公庁の方
ログイン

会員登録

福山市役所

「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本に据え,現場主義を貫き,誰一人取り残されることのない「安心と希望の都市」の実現に向けて,全力で取り組んでいます。

採用担当が語る福山市役所の採用と魅力:8割強の男性育休取得率、充実した人材育成

福山市役所

2025/09/08

福山市役所で働く、人事の寺下さんと田邊さんのインタビュー記事です。広島県東部の中核市である福山市は、今、子育て支援や職員の人材育成に注力しています。一次試験から面接を行う人物重視の採用や、男性育休取得率8割超えという働きやすさの背景にある想い、そして職員が感じる仕事のやりがいや街の魅力について、採用担当の視点から詳しく伺いました。

 

 


瀬戸内の中核市・福山ってどんなまち?

 

ーまずはじめに、福山市の街の紹介をいただけますか。

 

寺下:福山市は広島県東部に位置する、人口約46万人の街です。瀬戸内海と豊かな山間部の両方があり、レジャーの選択肢が豊富な土地柄です。

 

ものづくりが非常に盛んで、琴や下駄といった伝統産業に加え、ニッチな分野で国内トップシェアを誇るオンリーワン・ナンバーワン企業が数多く立地しています。デニム生産量は全国シェア約8割を占めています。

 

福山を代表するものは三つあります。日本で最も駅から近い城である「福山城」、「世界バラ会議」を誘致・開催するなど、福山市の歴史とも縁が深い「薔薇(ばら)」、風光明媚でアニメーションの舞台となったともいわれる港町「鞆の浦(とものうら)」です。

 

市役所の「当たり前」を変える挑戦。子育て支援と人材育成への本気度

 

ー次に、福山市役所という組織についてお伺いします。市役所として今、特に力を入れている取組はありますか?

 

寺下:現在、福山市役所が特に力を入れているのは「子育て支援」です。フィンランドの伴走型子育て支援「ネウボラ」をコンセプトとし、妊娠期から子育て期まで、切れ目のない支援で子育てを応援しています。

 

単なる「子育て支援」ではなく、あえて「ネウボラ」という言葉を前面に出して、市を挙げてこの取組を推進しています。

 

ー具体的にはどのようなことを行っているのでしょうか。

 

寺下:市内13ヶ所に対面で相談できるネウボラ相談窓口「あのね」を設置しています。さらに、2025年9月にはこどもや若者、子育て家庭への総合的支援の核となる「ネウボラセンター」が商業施設の中にオープンします。

 

センターでは、子育て家庭や若者が気軽に立ち寄り、相談や手続ができる環境を整えます。また、室内の遊び場を整備し、こどもや子育て家庭の交流を促していきます。

 

ー子育て世代にとっては非常に心強いですね。その他に、組織としての特徴はありますか?

 

寺下:職員の「人材育成」にも非常に力を入れています。特徴的なのは、人事課とは別に「人材育成課」という専門の部署を設置している点です。

 

人材育成課では、新規採用職員や中堅職員といった階層別の研修だけでなく、職員による研修提案制度、資格取得の支援、庁内の職場体験・座談会など職員に寄り添った取組を行っています。

 

-職員に寄り添った取組とは?

 

寺下:たとえば、職員による研修提案制度ですが職員自身から「こんな研修があったらいいな」というアイデアを募集し、コンテスト形式で支持を集めた研修を実際に開催しています。職員が本当に求めている学びの機会を提供することで、主体的な参加を促しています。

 

求めるのは「オフェンス」と「ディフェンス」を兼ね備えた人材

 

ー福山市役所では、どのような人材を求めているのでしょうか。

 

寺下:私たちが求める人材像は、人材育成基本方針に基づいて明確に2つ示しています。

「情勢の変化に対応し、多様な行政課題に果敢に挑戦する人材」。

「業務を正しく執行し、市民の負託に応えられる人材」です。

 

例えるならば、前者が新しいことに挑む「オフェンス」、後者が着実に業務を遂行する「ディフェンス」の力です。私たちは、この両方の側面を兼ね備えた人材を求めています。入庁後も職員一人ひとりが成長し、活躍し続けられるように、人材育成の方針と採用の方針をしっかりと連携させています。

 

一次試験から面接実施!「人物重視」を貫く採用選考の裏側

 

ーその人材を見極めるために、採用選考ではどのような工夫をされていますか?

 

寺下:大きな特徴は、一次試験から「集団面接」を実施していることです。筆記試験の点数だけでは測れない、その人の個性やポテンシャルを早期の段階からしっかりと見たいという想いがあります。

 

2日がかりとなりますが、「人物重視」という方針として、直接会って話すことを重視しています。それでこそ、初めて伝わる熱意や人柄があると信じています。

また、採用の特徴として、一度退職した元職員を対象とした「カムバック採用」制度も2024年度から開始しています。

 

ー面接では、どのような点を見ていらっしゃいますか?

 

寺下:求める人材像とも重なりますが、市役所は組織として働く場所ですので、まずは「素直さ」が大切だと考えています。そして、社会状況が目まぐるしく変わっていく中で、変化を恐れずに「前向きにチャレンジできる人」かどうか、という点は特に意識して見ています。

 

ー筆記試験や論文試験についても教えて下さい。

 

寺下:事務職の筆記試験は、受験者が選択できる二つの区分を設けています。一つは、いわゆる「ザ・公務員試験」と言われるような「専門試験と教養試験」。もう一つは、民間企業の採用で広く使われている「SPI3試験」です。

 

これまで公務員試験の対策を専門的にしてこなかった方や民間からの転職者など、より幅広い層の方に受験していただくことで、多様な人材を確保したいと考えています。

 

ー論文試験はいかがですか?

 

寺下:二次試験で実施する論文では、その場で提示された課題に対して、ご自身の考えを論じていただきます。課題に対する知識のほか、与えられたテーマに対して自分の考えを論理的に構成し、分かりやすく伝えることができるか、という点などを見ています。

 

ー専門職の採用についてはいかがでしょうか。

 

寺下:土木や建築などの技術職については、より受験していただきやすいように、試験は一次試験のみで完結し、早期に最終合格を発表しています。経験者採用の年齢上限も、事務職が45歳までなのに対し、技術職は61歳までと、より広く門戸を開いています。

 

男性育休取得は当たり前?職員の挑戦を支える「働きやすさ」

 

ー福山市役所で働く魅力について教えてください。

 

田邊:まず、市役所ならではの魅力として、市民の方々との距離が非常に近いという点が挙げられます。自分たちの仕事に対する市民の反応を、良くも悪くもダイレクトに感じることができます。これは、大きなやりがいであり、モチベーションに繋がる部分だと思います。

ー制度面での働きやすさはいかがでしょうか。

 

田邊:ワークライフバランスの推進には、かなり力を入れていると自負しています。具体的な数字で言いますと、昨年度の男性職員の育児休業取得率は8割を超えました。

 

ー8割!それはすごいですね!

 

田邊:「男性も育休を取るのが当たり前」という空気が、組織全体に浸透してきていると感じます。その他にも、今年度から「年次有給休暇を3日以上連続で取得する」という取組を始めました。全職員にあらかじめ連続休暇の取得計画を立てるようにしており、気兼ねなくリフレッシュできる環境づくりを進めています。土日とつなげて大型連休にする職員もいますよ。

 

ー職員が休みやすい環境を制度で後押ししているのですね。

 

田邊:はい。さらに、子育てや介護をしている職員を対象に、フレックスタイム制度も導入しています。コアタイム(午前10時~午後3時)に勤務すれば、その他の時間は個人の裁量で調整できるため、家庭の事情と仕事のバランスが取りやすいと好評です。

 

テレワークの環境もかなり以前から整備されており、集中して企画書を作成したい時などに活用する職員も多いですね。近年、かなり変化していっていると感じています。

 

 

鞆の浦
鞆の浦

「伸びしろ」こそが最大の魅力。市民の近くで、街の変化を創り出すやりがい

 

ー最後に、福山市役所への就職・転職を考えている方々へメッセージをお願いします。

 

田邊:福山市は、ネウボラや世界バラ会議の誘致、福山城の城泊など、今まさに新しいことに積極的に挑戦している街です。福山市は完成された街というより、まだまだ『伸びしろ』のある街です。だからこそ、自分たちの手で街をより良く変えていく、そのダイナミックな変化を実感できる面白さがあります。

 

寺下:私たちの採用は「人物重視」です。筆記試験の対策ももちろん大切ですが、それ以上に、あなたがこれまで何を経験し、何を考え、そして福山市で何を成し遂げたいのか、その想いを私たちに伝えてほしいと思っています。多様な課題に果敢に挑戦し、福山の未来を一緒に創っていきたいという熱意のある方からのご応募を、心からお待ちしています。

 

ー本日はありがとうございました。

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年7月取材)

 

職員インタビュー

この記事の官公庁・自治体

福山市役所

「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本に据え,現場主義を貫き,誰一人取り残されることのない「安心と希望の都市」の実現に向けて,全力で取り組んでいます。

官公庁・自治体をフォローして、 「新着求人の通知」 を受け取りましょう!

この記事が気に入ったらお気に入り登録しましょう!

ヘルプ

お問い合わせ

ご利用者様向け利用規約

プライバシーポリシー

運営会社

© PUBLIC CONNECT Inc. All rights reserved.