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【福山市土木職】地域に根ざし形に残る仕事~若手技師が語る1日の流れと現場のリアル

福山市役所

2026/08/14

「市民の方から直接『ありがとう』と感謝の言葉をいただけるのが一番のやりがいです。」

 

そう笑顔で語るのは、福山市役所建設局土木部沼隈建設産業課で技師として働く入庁6年目の森田さん。港湾河川課での河川水路整備を経て、現在は支所で道路や農林を含む幅広い地域インフラ整備に従事されています。

今回は、土木職を目指す方に向けて、1日の具体的な仕事の流れや職場の温かいサポート体制についてお話を伺いました。

 


【福山市を選んだ理由】地元密着で規模の大きな工事に挑める環境

 

ー土木職を志したきっかけや入庁の経緯を教えてください。

 

森田:県外の大学で土木工学を学ぶ中で、生まれ育った広島に戻って働きたい思いがありました。転勤がなく地元に貢献できる働き方を軸に就職活動を進めました。

 

ー民間や国・県ではなく市役所に興味を持った理由は何ですか。

 

森田:きっかけは大学時代に参加した県のインターンシップです。官公庁の土木職は計画から完成まで一貫して携われると知り、自分の手がけた仕事が形に残る魅力に惹かれました。

 

ー最終的に福山市役所に決められた理由は何でしたか。

 

森田:県職員は県内全域での転勤がありますが、福山市なら転勤がなく地元で腰を据えて働けます。自分の理想とする生活スタイルに合っていたことが決め手でした。

 

ー公務員試験の勉強はどのように進めましたか。

 

森田:大学3年の終わり頃から本格的に始めました。複数の問題集に手を広げず、これと決めた1冊を何度も繰り返し解くことを徹底しました。友人と情報交換しながら集中して取り組んだため迷いなく進められました。


【入庁直後の壁】現場での判断と先輩の頼もしいサポート

ー入庁前に感じていた不安や、実際に入庁してみて分かったギャップなどはありましたか。

 

森田:インターンシップで仕事の大枠は理解していたものの、実際にどの部署に配属されるか分からず、本当に自分が現場で仕事をこなしていけるのかという不安はありました。最初に配属されたのは本庁の港湾河川課で、河川や水路の土木工事、維持修繕、改良工事などの工事発注を担当することになりました。

 

ー実際に業務が始まってみて、特に大変だったのはどのような点ですか。

 

森田:一番大変だったのは、現場での施工業者さんとのやり取りですね。入庁したばかりの自分には現場の専門知識や実務経験がほとんどありません。しかし、私たちは発注者という立場です。経験豊富な施工業者さんから「現場でこういう問題が起きているけれどどう対応しますか」と質問された時に、知識がない自分はどのように判断して回答すればよいのか分からず苦労しました。

 

ーその壁はどのように乗り越えられたのでしょうか。

 

森田:最初は先輩職員が必ず現場に一緒についてきてくれました。業者さんとの打ち合わせでも先輩が間に入って対応してくださり、そのやり取りを隣で見ながら学んでいきました。自分の担当現場だけでなく先輩の現場にも同行させてもらい、現場で発生する課題への対応策や判断の基準を一つひとつ吸収していきました。

【支所への異動】幅広い工種と市民との距離の近さを実感

 

ーその後、現在の沼隈建設産業課に異動されたのですね。本庁と支所で業務の違いはありますか。

 

森田:2024年度から沼隈支所の沼隈建設産業課に配属となり、現在3年目になります。本庁の港湾河川課では河川や水路に特化した業務を行っていましたが、支所では道路や農林施設など、地域内のあらゆる土木インフラを一括して担当します。道路の補修から農地の水路の整備まで幅広く扱うため、最初は新しい工種を覚える大変さがありました。

 

ー幅広い業務を担当する中で、新たな面白さや発見はありましたか。

 

森田:工事を発注して進めるという根本的な流れは同じなので、一度流れを覚えてしまえば応用が利きます。市役所で働く魅力は、何といっても市民の方々との距離がとても近いことです。地域にお住まいの方から「ここが壊れているから直してほしい」「水路の詰まりを解消してほしい」といった相談やご要望が直接届きます。

 

要望を受けると、すぐに現地に赴いて状況を調査します。自分たちで測量を行い、図面を描いて工事の設計を行います。小さな損傷であれば、自分たちで補修用の資材を運んで穴埋め作業を行うこともあります。

自分たちの手で地域のお困りごとを解決できた時に、市民の方から「綺麗にしてくれてありがとう」「助かったよ」と直接お声をかけていただけるのは、市役所ならではの大きなやりがいです。

【1日の流れと働き方】現場とデスクワークのメリハリある生活

ー森田さんの1日の仕事の流れについて教えてください。

 

森田:決まったルーティンがあるわけではありませんが、毎日デスクワークと現場等への外勤の両方を行っています。基本的には、地域からの要望対応、現地の測量や調査、図面作成や積算といった設計業務、そして発注した工事の現場監督業務を並行して進めています。

 

ー外回りに出かける頻度はどのくらいですか。

 

森田:出かけない日はほとんどありませんね。ずっと事務所でパソコンに向かって仕事をするわけではないので、外に出て良い気分転換にもなっています。専門の職人さんや現場の作業員さんと話すことで、新しい現場知識が得られるのも楽しいですね。

 

ー残業や休日出勤、ワークライフバランスの面はいかがですか。

 

森田:工事の発注が集中する時期や、年度末などの繁忙期はどうしても残業が増えることがあります。しかし、残業がない時期との差がはっきりしており、年間を通してみれば自分のペースでスケジュールを調整しやすい環境です。

休暇も取りづらい雰囲気は全くなく、ワークライフバランスはしっかり保てています。上司から残業を強要されるようなことも一切ありません。非常に働きやすいです。

【温かい職場環境と挑戦】風通しの良い職場と今後のメッセージ

 

ー職場の雰囲気や、先輩・上司との関係性について教えてください。

 

森田:福山市役所の土木職場は、本当に温かく風通しが良い環境だと感じています。最初の1年間は専属の指導係の先輩がついて手厚く教えてくれますが、指導係の先輩だけでなく課全体で若手をサポートしてくれる文化があります。

質問や相談をすれば、先輩方は自分の作業の手を止めて丁寧に教えてくださいます。若手から「この現場の修繕はこういうやり方で進めたいです」と自分の考えを提案した際も、意見を尊重した上でアドバイスをいただけます。

 

ー普段の職場の空気感はいかがですか。

 

森田:集中してデスクワークを行う時間と、和やかにコミュニケーションを取る時間のメリハリがありますね。現場へ向かう移動の車内などでは、先輩方と他愛もない世間話をしながらリラックスして過ごしています。困ったときは周囲にいつでも頼れる安心感があるため、とても伸び伸びと仕事ができています。

 

ー最後に、福山市役所の土木職を目指す方々へメッセージをお願いいたします。

 

森田:入庁前は「自分にできるだろうか」と不安になることも多いと思います。しかし、福山市役所には手厚い研修や指導体制があり、温かい先輩方が全力でフォローしてくれます。専門知識は入庁してから現場で十分に身につけていくことができますので、心配しすぎる必要はありません。市民の方々の暮らしを足元から支え、自分が手がけた仕事が形として残る非常にやりがいのある仕事です。ぜひ安心して、福山市役所の土木職に挑戦してほしいと思います。

 

ーありがとうございました。

インタビューを通じて、森田さんが地域と市民への強い思いを持ちながら、技術者として活き活きと働かれている姿が強く印象に残りました。福山市役所の土木職の魅力や、やりがいあふれる雰囲気が多くの方に伝わると幸いです。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年7月取材)

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