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能登町役場

私たち能登町は、能登半島の北東部に位置し、海岸線の大半は能登半島国定公園に含まれています。自然の恵みへの感謝の気持ちや神への信仰心が篤く、あばれ祭をはじめとする祭りが各地区で盛んに行われています。農業では、稲作をはじめとして、ブルーベリーや能登牛が、漁業では、イカ釣漁業と定置網漁業が全国的にも有名で、定置網で獲られたブリは「宇出津港のと寒ぶり」としてブランド化されています。能登空港が開港し、東京から1時間あまりで当町に訪れることができます。美味しいものをいっぱい食べ、心身ともにリフレッシュして、充実した日々が過ごせます。

【東京の大学から地元・能登町へ!】震災で見た職員の姿に心動かされて。相撲と両立しながら危機管理の最前線で働く若手職員のリアル

能登町役場

2026/07/01

石川県能登町役場で働く南山さんのインタビュー記事です。東京の大学で相撲に打ち込んでいた南山さん。帰省中に遭遇した震災で、身を粉にして働く職員の姿に惹かれ、地元・能登町へのUターンを決意しました。

 

総務課危機管理室に配属され、電話対応に苦労しつつも、災害対応や防災組織のサポートに奮闘する日々。役場の相撲部で汗を流す充実のプライベートや、地元愛あふれる能登町の魅力について語っていただきました。

 

 


 

東京の大学から地元・能登町へ。震災で見た「かっこいい」職員の姿

 

ーまずは簡単な自己紹介と、これまでの経歴を教えてください。

 

南山:能登町の小木地区で育ち、相撲のスポーツ推薦で東京の大学に進み、大学卒業後、令和7年度に能登町役場へ入庁しました。

 

ー当初から公務員志望だったのでしょうか?

 

南山: いえ、全く考えていませんでした。大学卒業後も社会人として相撲を続けたいという思いがあり、最初は富山県内の実業団に進むつもりで就職活動を進めようとしていました。

 

しかし、大学3年生の冬、お正月に能登町へ帰省している時に能登半島地震が発生しました。その時、近所のおばあちゃんたちと一緒に避難するような状況だったのですが、大変な状況にもかかわらず「相撲、これからも頑張ってね」と温かい言葉をかけてもらったんです。その時、改めて「能登町の人たちは本当に温かいな」と強く感じました。

 

そして何より大きかったのが、役場職員の皆さんの姿です。ご自身も被災されているのに、休むことなく町民のために動き回り、被害状況の確認や支援に奔走されていました。その姿を間近で見て、純粋に「かっこいいな」と思ったんです。「自分もこの温かい地元に帰って、能登町のために働きたい」と決意が固まりました。

 

ー実業団での相撲の道から、地元での公務員へと大きな進路変更だったのですね。

 

南山:ただ、能登町役場には「相撲部」があることを知っていたので、ここなら仕事と相撲を両立できると思ったのも理由の一つです。就職活動は他の企業や自治体は一切受けず、能登町役場一本に絞って挑戦しました。

 

危機管理室での日々。代表電話の対応から広がる「総務課」の面白さ

 

ー現在は「総務課危機管理室」に所属されていますが、どのようなお仕事をされているのでしょうか?

 

南山: 危機管理室は5名体制で、私は主に各地区にある「自主防災組織」の支援や、「防災士会」の事務局を担当しています。 町内には約470名の「防災士」の資格を持った方がいらっしゃり、そのうち約200名が防災士会に入会されています。いざという時に避難所のリーダーとして動いてくださる重要な存在です。

 

私はそうした自主防災組織の活動に対する補助金の申請受付や交付手続きなどを行っています。また、庁舎の管理として、公用車の車検やガソリンの点検といった業務も担っています。

 

ー入庁後、仕事に慣れるまでは大変でしたか?

 

南山: 一番苦労したのは「電話対応」です。総務課には役場の代表電話が置かれているため、毎日数え切れないほどの電話がかかってきます。内容は防災に関することだけでなく、支援金や義援金の問い合わせ、税金のことなど本当に様々です。

 

最初は、町民の方が何を求めているのかを汲み取って正確な部署へお繋ぎするのが本当に大変でした。ただ、この電話対応を繰り返すことで、役場全体の組織図や各課の役割を早く覚えることができたのは良かったと感じています。

 

ー総務課ならではの苦労ですね。では、やりがいや面白さを感じるのはどんな時ですか?

 

南山: 総務課は本当に手広く色々なことをやっているので、一つの業務に縛られず、様々な現場に「首を突っ込める」のが私にとってはすごく楽しいです。例えば、火災が発生した際には消防と一緒に現場へ確認に行ったり、広報誌を配りに行ったり、先日は選挙の事務対応も一から準備して経験しました。

 

毎日新しい発見があり、町全体を見る視点が養われるので、最初に総務課に配属されて本当に勉強になっているなと感じます。

 

町民からの「ありがとう」が原動力。災害対応の最前線で感じたやりがい

 

ー危機管理室といえば、やはり災害時の対応が最も重要な役割になるかと思います。

 

南山: おっしゃる通りです。普段は事務作業が多いですが、大雪や台風、地震などの災害が発生した際には、いち早く参集して情報収集や県への報告、現場の確認などを行う、役場の中でも最も動きが求められる部署です。

 

ー実際に入庁されてから、災害対応の最前線に立つ機会はありましたか?

 

南山: はい。入庁して半年ほど経った9月に、一部の地域で土砂崩れなどが発生するほどの大雨がありました。その際には避難指示を出し、避難所を開設して、私たちもすぐに対応にあたりました。

 

私はまだ経験が浅いため、上司からの指示を受けて避難所へ支援物資を運ぶ、力仕事を中心に担当しました。夜遅くまで対応にあたる大変な状況ではありましたが、物資を届けた際に町民の方から直接「ありがとう、助かったよ」と声をかけていただけたことが本当に嬉しかったです。 震災の時に私自身が感じた「役場職員のかっこよさ」に、少しだけ近づけたような気がして、公務員として働くことの大きな原動力になりました。

 

定時退社と「役場相撲部」。風通しの良い職場で叶える最高のワークライフバランス

 

ー職場の雰囲気や、人間関係について教えてください。

 

南山: 本当に温かくて、働きやすい雰囲気です。年齢の離れた先輩もいらっしゃいますが、全く壁を感じることなく何でも聞きやすい環境です。災害時など、夜遅くまで一緒に対応にあたることもありますが、常に気を配ってくださるので心強いです。

 

また、仕事を引き継いでくださった教育係のような先輩が身近にいるので、分からないことがあればすぐに相談できます。時には厳しく指導していただくこともありますが、すべて私の成長を思ってのことだと感謝しています。

 

ーお休みや残業など、ワークライフバランスはいかがですか?

 

南山: 選挙などの特別なイベントや災害時を除けば、普段はほとんど残業はなく、定時で帰宅できています。周りの先輩たちも「早く帰れよ」と声をかけてくれるので、帰りやすい雰囲気ですね。 有給休暇も非常に取りやすく、自分の業務の調整さえできていれば、「休んでいいよ」と快く送り出してもらえます。

 

実は来週も3日間お休みをいただいて、福島県へ行く予定なんです。東日本大震災から15年という節目なので、個人的に現地を訪れて防災の視点などを学んでこようと思っています。こうしたまとまったお休みが取れるのも、ありがたい環境です。

 

ー大学時代から続けている「相撲」は、今も両立できているのでしょうか?

 

南山: はい、続けています!能登町役場には職員で構成される「相撲部」があり、業務終了後や休日に集まって練習をしています。役場のチームとして試合にも出場しており、鹿児島県の瀬戸内町役場や鳥取県庁のチームと対戦することもあるんです。 仕事以外の繋がりも広がりますし、仕事と大好きな競技を無理なく両立できる、私にとっては最高の環境です。

 

伴旗(ともばた)祭りと温かい人々。大好きな能登町をこれからも守り続ける

 

ー1年間の業務を振り返り、これからの目標を教えてください。

 

南山: 電話対応などを通じて、町民の方が「何を求めているのか」を予測し、的確に対応する力は少しずつ身についてきたと感じています。ただ、私は少し大雑把なところがあるので、今後は多大な業務量を頭の中でしっかりと整理してこなしている先輩たちのように、一つひとつ「丁寧で的確な仕事」ができる職員になっていきたいです。

 

ー最後に、南山さんが感じる能登町の魅力と、これから入庁を考えている方へのメッセージをお願いします。

 

南山: 能登町の魅力は、美味しい食文化と豊かな四季の景色、そして何より「人の温かさ」です。住んでいて本当に心地よい町だと感じます。 個人的に一番好きなのは、私の地元である小木地区の「伴旗(ともばた)祭り」です。海に大漁旗を掲げた船を浮かべて、船の上で太鼓を叩く非常に勇壮なお祭りで、私自身も毎年太鼓を叩いて参加しています。こうした素晴らしい伝統文化と温かいコミュニティがある能登町を、危機管理室の職員としてしっかりと守っていきたいです。

 

能登町役場は、優しく頼りになる先輩たちがいて、色々なことに挑戦できるやりがいのある職場です。地元を愛する気持ちがある方と、ぜひ一緒に働きたいですね。お待ちしています!

 

ー本日はありがとうございました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2026年2月取材)

 

東京の大学からUターンし、地元・能登町のために奮闘する南山さん。震災という困難な状況下で、身を粉にして働く職員の姿に心を動かされたというエピソードからは、南山さんの真っ直ぐな地元愛と公務員としての強い使命感が伝わってきました。

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