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伊那市役所

 長野県伊那市は、東側の南アルプス連峰と西側の中央アルプス連峰に抱かれた谷地(伊那谷)、その間を天竜川と三峰川などが流れる、人口約64,000人の自然豊かなまちです。東京、名古屋、大阪などから、高速バスの直通便があります。  教育に特色のある保育園や小学校などが多く、また図書館をはじめとする文化環境も整っていることから、「子育てにぴったりな田舎」としても取り上げられています。商店街にも元気なお店が多く、さらに夜になると多くの飲食店に人々が集い話をする、楽しいまちです。  伊那市役所では、「伊那に生きる ここに暮らし続ける」をキャッチフレーズに、伊那市に住み続けたい、伊那市に住んでみたいと考えてくれる人を増やす取組みに力をいれています。例えば、市内の全中学生を対象に、地元企業の方に協力いただき「キャリアフェス」を開催しています。地元で働く大人の姿や雰囲気を直接感じてもらい、将来について考えてもらう機会を少しでも多く作ろうと取り組んでいます。    また、伊那市に興味があったり、住むことを検討していたりする方へ向けた情報発信も積極的に行っています。「SUMOUT(スマウト)」という地域と地域に関わりたい人をつなぐ、関係人口づくりや移住のためのマッチングサービスでは、登録している1105地域の中から年間で伊那市が最も興味・関心を集めた地域となっています。(2022年から3年連続の「1位」獲得です。)  伊那市を「これからも暮らし続けることができる地域」にしていくことが、伊那市役所で働く職員の大きな目的です。伊那市職員は例で挙げた仕事はもちろん、道路や水道、図書館や体育館、保育園や学校など生活に欠かすことのできない数多くの社会インフラの整備や維持といった仕事に従事しています。市民の健康や福祉を支える仕事、そうした仕事を行うために必要な税金に関する仕事などにも多くの職員が携わっています。  伊那市のことが好きで、これからも住み続けたいと考えている方、もっと伊那市の魅力を発信したい方などなど皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

長野県伊那市役所で働く魅力とは?採用担当が語る、若手が挑戦できる風土と先進的なまちづくり

伊那市役所

2025/12/02

長野県伊那市役所で採用担当として働く橋本さんのインタビュー記事です。今回は採用担当者の視点から、伊那市の暮らしやすさ、先進的な取り組み、そして若手職員が主体的にまちづくりに関われる風土について語っていただきました。「挑戦したい」「地域に深く貢献したい」と考える方へ、伊那市役所で働くリアルな魅力をお届けします。

 


 

未来を創る仕事。教育移住が増えるまち
 

ーまずは採用担当の視点から、伊那市役所の特徴や働く魅力を教えていただけますか?
 

橋本:伊那市役所の最大の魅力は、未来のまちづくりに本気で挑戦している点だと思います。特に市長の強いリーダーシップのもと、「新産業技術」を活用した地域課題の解決には非常に力を入れています。
 

私自身、7年前に民間の教員から転職してきたのですが、市役所の先進的な取り組みには今も驚かされることが多いです。
 

ー移住者も増えていると伺いました。
 

橋本:はい、伊那市は移住マッチングサイトの「SMOUT」で、3年連続で「いいね」数全国自治体1位になるなど、多くの方に関心を持っていただいています。その結果、昨年は転出者を転入者が上回る「社会増」を達成することができました。

 

特に子育て世代からの注目度が高いと感じています。伊那市の公立保育園では「自然保育」を推進しており、子どもたちが毎日泥だらけになって遊ぶことを大切にしています。園庭の木に登ったり、近くの山へ探検に出かけたりする中で、子どもたちの好奇心や主体性を育む「がるがるっ子」という保育方針が、多くの方の共感を呼んでいるようです。


また、市内には通知表や時間割がないユニークな教育方針で知られる「伊那小学校」という公立学校もあり、こうした特徴的な教育環境を求めて移住してこられる、いわゆる「教育移住」も増えています。

 

アルプスに抱かれた風景と、約1600名が支える温かい職場

ー先進的な取り組みの一方で、暮らしの環境はいかがでしょうか?
 

橋本:伊那市は中央アルプスと南アルプスに挟まれており、どこを向いても雄大な山々が望める、景観の美しいまちです。この素晴らしい風景が日常にあることは、何よりの贅沢だと感じています。
 

人の温かさも大きな魅力です。少しシャイな方が多い印象ですが、一度心を開くととても親身で、優しい方ばかりです。市役所の職員も「困っている人をほっとかない」という姿勢が根付いています。正規職員約600名、会計年度任用職員を含めると約1600名という規模の組織ですが、職員一人ひとりが温かい気持ちで市民サービスを支えています。
 

ー働きやすさの面ではいかがでしょうか。

 

橋本:働き方の面では、全庁的な平均残業時間が月10時間程度と、比較的プライベートとの両立がしやすい環境だと思います。実際にこの地域は平均寿命が長いことでも知られており、穏やかでストレスの少ない暮らしやすさが、データにも表れているのかもしれません

 

対話重視の選考と、若手の挑戦を後押しする風土

 

ー次に、採用や育成についてお伺いします。入庁前から市役所の仕事に触れる機会はありますか?

 

橋本:はい、インターンシップにも力を入れています。今年度からは受け入れ体制を見直し、コース制を導入しました。これにより、従来よりも多くの学生に参加してもらえるようになり、特に採用が難しい土木などの技術職を目指す方向けのコースも新設しました。入庁前に実際の仕事の現場を知ってもらう良い機会になっていると思います。

 

―選考の年間スケジュールはどのようなものなのですか?
 

橋本:今年度でいえば、大卒程度の採用試験は、4月に募集要項を公開し、5月から7月にかけて選考を行います。1次試験が筆記試験、2次試験が面接、3次試験が理事者面接という流れで、7月中旬には最終的な結果をお知らせしています。高卒程度の採用については、8月頃に募集を開始するのが通例です。
 

ー選考において、何か特徴的な点はありますか?
 

橋本:2次試験で「集団討論」と「個別面接」を同日に行う点が特徴かもしれません。個別面接では志望動機などオーソドックスな質問をしますが、集団討論では、あるテーマについて受験者の皆さんで話し合っていただきます。私たちはその様子を拝見し、協調性やコミュニケーションの取り方などを見ています。受験者の皆さんにとっては少し長丁場になりますが、多角的に人物像を理解するための大切なプロセスだと考えています。

 

ー入庁後の育成体制についても教えてください。

 

橋本:新規採用職員には、半年間「相談員」という担当の先輩職員がつきます。業務のことから社会人としての心構えまで、何でも相談できる存在として、一人で悩むことがないよう伴走します。

 

研修については、入庁前に3日間ほど基本的な心構えや接遇などを学ぶ研修があるほか、入庁後も各分野の担当職員が講師となって、公文書の書き方といった実践的なスキルを学ぶ研修を数多く実施しています。

 

また、若手が挑戦できる機会も豊富です。例えば、まちづくりに関わる「若手職員プロジェクトチーム」では、業務改善について若手が直接市長に提案できます。私も以前、高校再編に伴うまちづくりを考える立候補制のプロジェクトに参加しました。署の垣根を越えて集まった10数名の若手職員でアイデアを出し合い、他の自治体への視察なども行いました。

こうした担当業務の枠を超えて、まちづくり全体に主体的に関われる機会があることは、当市役所の大きな魅力です。

 

地域に深く関わることを楽しめる人と、共に未来を創りたい

ーどのような方に伊那市役所へ応募してほしいと考えられていますか?
 

橋本:一言でいうと、「優しい人」が多い職場です。伊那市役所内では、分からないことがあっても誰もが親身に教えてくれますし、困っている人がいれば自然と助け合う風土があります。

 

その上で、市役所の仕事を通じて地域に深く関わっていくことを楽しめる方と一緒に働きたいですね。市役所職員は、仕事以外でも消防団やPTA活動など、地域の一員として頼りにされる場面が多くあります。
 

私自身も「より地域に広く貢献したい」という思いで転職してきたのですが、そうした地域との密な関わりをやりがいと感じ、積極的にまちを盛り上げていきたいという熱意のある方なら、きっと大きく活躍できるはずです。

 

ー最後に、受験を考えている方へメッセージをお願いします。

 

橋本:伊那市役所では、大規模な説明会は行っていませんが、その代わりに個別での説明会を随時オンラインや対面で受け付けています。少しでも興味があれば、まずは気軽にご連絡ください。「伊那市で何か面白いことができそうだ」と感じていただけたら、ぜひ選考にチャレンジしてほしいです。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
 

ー本日はありがとうございました。
 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)


 

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