奈良県王寺町の採用内定者のAさん・Bさんと、採用担当の横山さんのインタビュー記事です。
内定から入庁までの期間、期待と不安が入り混じっている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな皆さんの未来の同期となるお二方と採用担当者に、王寺町を選んだ理由から入庁までの「期待」や「不安」など、率直な想いを語っていただきました!
私たちが「王寺町」を選んだ理由
ーまず、皆さんが王寺町を志望された理由や、感じた魅力を教えてください。
A:私は大学で観光学を専攻していて、卒業論文で王寺町について調べたことがあり、その頃から漠然と興味を持っていました。
出身は違うのですが、大学で学んできたことを活かせる場所だと感じて応募しました。
B:私は王寺町の閑静な雰囲気と、交通の便の良さに魅力を感じていました。もともと「まちづくり」に興味があったのですが、その点において王寺町は非常にやりがいのある町だと思っています。
そして一番の決め手になったのは、オンラインの説明会に参加した時の雰囲気です。いい意味で肩の力が抜けていて、職員さん同士の風通しがすごく良さそうに感じたので、「ここで働きたいな」と強く思いました。

緊張の面接、そして合格発表の瞬間
ー選考過程で印象に残っていることはありますか?面接の雰囲気や、合格がわかった瞬間の気持ちも教えてください。
B:面接はすごく緊張しました!町長を真ん中に5人の面接官が並んでいらっしゃって…。町長は少し怖い方なのかなと勝手に想像していたのですが、実際はとても優しく接してくださって、だんだん緊張がほぐれていきました。
面接中、「この仕事、やってみたい?」とか「自宅から通いやすいよね」といった前向きな言葉もいただけたので、合格がわかった時は心の中でガッツポーズをしました!(笑)
A:私はBさんと真逆でした(笑)。あまり良い反応を得られず、「これは完全にやっちまった…」と落ち込みながら帰りました。
だから、合格がわかった時は本当に信じられなくて。自分の受験番号を三度見ぐらいしましたね(笑)。本当に落ちたと思っていたので、泣くほど嬉しくて、走って親に報告しに行きました。
ー対照的なエピソードですね(笑)。
入庁までの「期待」と「不安」
ー合格から1ヶ月ほど経ち、入庁を控えた今、率直にどんなお気持ちですか?不安なことなどがあれば教えてください。
A:親戚に公務員がいるので、仕事内容自体への不安は少ないです。ただ、やっぱり「どこの部署に配属されるんだろう」というドキドキはありますね。
「この部署は大変だよ」なんて話も聞くので、そこは少し不安です。
B:私は住民対応に少し不安を感じています。ネットの情報ですが、時には厳しいご意見をいただくこともあると聞いたことがあるので…。
公務員は民間企業と違うので、「私に務まるかな」と考えてしまうことはありますね。
横山:配属先へのドキドキや不安なお気持ち、とてもよく分かります。おっしゃるとおり、配属される部署によって仕事内容は様々ですが、どの部署に行っても心配はいりません。
先輩職員が仕事の進め方を丁寧にサポートしますし、役場全体として親切で質問しやすい人ばかりです。どの部署に配属されても、上司や先輩がしっかりフォローするので安心してください。
また、初めての住民対応はやっぱり不安ですよね。確かに厳しいご意見をいただくこともありますが、まずは住民に寄り添い、真摯に向き合う姿勢が大切です。
もし対応に悩むことがあれば、一人で抱え込まず、必ず先輩や上司を頼ってください。周りの職員がチームとして皆さんのことをサポートします。

未来の仲間へ。王寺町の温かいフォロー体制
ーここからは採用担当の横山さんにお聞きします。王寺町では、内定者の方が抱える不安を払拭するために、どのようなフォローをされていますか?
横山:はい、本日開催しているこの交流会も、実は初めての試みなんです。4月から「はじめまして」でスタートするよりも、内定者同士で一度顔を合わせておくことで、同期としての関係も築きやすいですし、何より入庁までの不安を少しでも和らげられたら、という想いで企画しました。
内定期間中に「このままで大丈夫かな?」と不安になって、他の道を選んでしまうのは、ご本人にとっても私たちにとっても、とても残念なことですから。
ー入庁後の新人研修はどのようなものがありますか?
横山:まず、入庁直前の3月下旬に、近隣自治体と合同の新人研修があります。
そして4月1日に辞令をお渡しした後、1日かけて新規採用職員研修を行います。会計事務や文書事務など、王寺町職員として仕事を進めるにあたって必要となる基本的な知識を説明します。
それが終わってから、正式に各部署へ配属という流れですね。もちろん配属後も、担当業務に関する研修に参加する機会がたくさんありますので、スキルアップの環境は整っていると思います。
ー入庁までに、学生の皆さんに準備しておいてほしいことはありますか?
横山:「これを絶対に勉強しておいて!」というのは全くありません。むしろ、残り少ない学生生活を思いっきり楽しんでほしいですね。
学生最後の時間ですので、今しかできないことを存分に経験して、リフレッシュした状態で入庁していただくのが一番ですね。

王寺町で描く、私たちの未来
ーでは最後に、お二人が入庁後、王寺町でどんなことに挑戦してみたいか教えてください。
A:大学で学んだ観光の分野に挑戦してみたいという気持ちはありますが、どこの部署に配属されても、自分なりに面白さを見つけて頑張りたいです!
B:やはり興味のある「まちづくり」、特にコンパクトシティの関係事業に関わってみたいです。
それから、色々な研修に参加して積極的に学んでいきたいです!
ーお二人とも、未来への希望に満ち溢れていますね。最後に、採用担当の横山さんから、これから王寺町を目指す方へメッセージをお願いします。
横山:王寺町は市や県と比べて小規模な組織なので、職員同士の距離がとても近いのが特徴です。庁舎を歩けば、先輩や同僚、上司とも気軽に挨拶を交わす、そんな温かい雰囲気があります。
だからこそ、人とコミュニケーションを取るのが好きな人、抵抗なく周りと関われる人なら、すぐに職場の雰囲気に馴染めます。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

ー本日はありがとうございました。
取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年8月取材)