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宮古島市役所

宮古島市は東京から約1,800Km、沖縄本島(那覇)から約300kmnのところに位置し、池間島、大神島、宮古島、伊良部島、下地島、来間島の6つの島々で構成されています。 「心かよう夢と希望に満ちた島 宮古(みゃ〜く)〜みんなで創る 結いの島〜」を基本理念に掲げ、まちづくりに取り組んでおり、島の豊かな自然や温かい人との繋がりなど、地域の特性を存分に活かし、いつまでも住み続けられる島を目指しています。

地域愛を育む第二の故郷へ!移住者が挑む宮古島市での行政職

宮古島市役所

2025/09/30

「なぜ、自分はここにいるんだろう?」


当たり前のように繰り返される日々にふと抱いた、漠然とした問い。その答えを探すように、定池さんは生まれ育った埼玉を離れ、旅行で訪れた宮古島への移住を決意しました。
転職を目的とした移住ではなかったという定池さん。観光施設で働きながら、宮古島で「市民」として地域に深く関わる仕事がしたいと考えるようになり、宮古島市役所の門を叩きます。


移住者だからこそ気づけた宮古島の魅力、そしてそこで見つけた自分らしい働き方とは?
定池さんの物語は、「自分が本当にいたい場所」を見つけ、仕事も暮らしも心から楽しみたいと願うすべての人へのメッセージです。
 

 


 

宮古島市への移住を決意した理由

ーまず、定池さんのご出身と、宮古島市への移住を決めるまでの経緯について教えていただけますか?

 

定池:私は埼玉県川口市で生まれ育ち、大学卒業後は埼玉県内の高校で4年間教員として勤務していました。

その後、宮古島市に移住したのですが、宮古島市に来たのは「転職」を目的としたものではありませんでした。

 

埼玉県での教員生活の中で、ふんわりと自分の人生のレールが見えてくるような感覚があり、「なぜ自分は今埼玉にいるんだろう」とふと思ったんです。その問いへの答えが「ただ、そこで育ったから」しか出てこなかったんです。それならば、一度地元を離れて、自分の好きな場所で暮らしてみたいという思いが募りました。

 

 

ー宮古島市は以前からご存知だったのでしょうか?

 

定池:ええ、旅行で何度も訪れており、そのたびに「いい場所だな、住んでみたいな」と感じていました。

最終的には、肌で感じた自然の豊かさ、そして人の温かさに惹かれて宮古島市への移住を決めました。特に、都会のように人が多すぎず、ちょうど良い規模感も決め手となりましたね。

 

ちなみに、移住先を検討する中で、父親の実家がある北海道も候補には上がったのですが、寒すぎるという理由で断念しました(笑)。

インタビュー風景

移住、就職。そして市役所職員へ

ー宮古島市に移住後、すぐに市役所職員になられたわけではないのですね。そこからのキャリアについて教えていただけますか?

 

定池:まず教員を辞めて宮古島市に移住し、求職活動を始めました。

 

最初に就職したのは、(株)宮古島の雪塩です。そこで2年間、雪塩とはどういうものかをお客様に説明したり、店頭での販売を行う接客業に携わりました。

 

その勤務期間中に市役所の職員採用試験を受けて合格し、宮古島市役所の職員として働くことになりました。

 

 

ー合格してから入庁するまでの間、ご不安はなかったですか?

 

定池:不安は特にありませんでした。宮古島の雪塩での勤務中も地元出身の社員の皆さんに温かく受け入れてもらっていたので、市役所でも大丈夫だろうと前向きな気持ちでしたね。

 

また、気持ちの話をすると、これまでは「移住者」として働いてきましたが、市役所の採用試験に受かったことで、「宮古島市民」として地域に深く関わっていけるという感覚でした。

宮古島の道の写真
宮古島の空、どこまでも続く道

地域を支える現在の業務とやりがい

ー現在の業務内容について教えてください。

 

定池:私は現在、産業振興課で「地産地消」の推進を担当しています。宮古島市内で生産された農水畜産物を、宮古島市内で消費するために、生産者と消費者を繋ぐコーディネート機能の構築を目指しています。

 

主な業務の一つが、学校給食における地産品利用率の向上です。学校給食で宮古島市産の食材を利用してもらう取り組みをしておりまして、例えば2月の第3金曜日に開催される「みゃーく食材の日」というイベントでは、その日の学校給食の食材のうち、お米と牛乳以外は全て宮古島市産で賄うものです。

 

 

ー「みゃーく食材の日」の実現には、様々な調整が必要そうですね。

 

定池:そうなんです。給食に使うじゃがいもや人参、玉ねぎといった野菜や豚肉、マグロなどが、指定された日に提供できるかどうか、農家さんや食肉センター、漁業協同組合等と細かく調整を行います。

 

また、市内に5つある調理場全てで同じメニューを提供できるよう、栄養士さんと連携しています。

とても大変な業務ですが、だからこそやりがいも大きいんです。

 

「みゃーく食材の日」の当日は小学校を訪れて、子どもたちが美味しそうに給食を食べている姿を見るのが最高の瞬間です。「これまで頑張ってきて良かったな」と、全ての苦労が吹き飛ぶような喜びを感じます。

 

 

ー他にも、地産地消推進の取り組みで印象深いことはありますか?

 

定池:はい、今年の5月に宮古島市市制施行20周年記念特別バージョンとして宮古産牛肉や赤肉メロンを使った豪華な「みゃーく食材の日」を実施しました。

 

生産現場の様子を伝えるため、宮古テレビさんに委託して、牛の飼育環境やメロンの栽培方法を紹介する約5分間の映像を作成し、市内の全小中学校で流しました。子どもたちが食の背景を学びながら給食を食べる姿を見て、食育にも貢献できていると感じます(この取り組みは通常のみゃーく食材の日でも行っています)。

 

また、これまで給食に使われなかった新たな食材をしってもらうきっかけにもなり、生産者さんへの応援にも繋がっていると感じています。

仕事風景

充実した研修と風通しの良い職場環境

ー新人職員向けの研修制度や、職場での教育体制についてはいかがでしたか?

 

定池:とても充実しています。まず、メンター制度があり、先輩職員とマンツーマンで1年間、日々の業務における指導や相談を受けられます。

 

その他にも、月に1回新採用職員全員が集まって研修を受ける機会があります。

窓口対応の仕方や重要書類の扱い方、公務員としての心構えといった基礎から、メンタルケア、福利厚生、さらには議会の傍聴まで、多岐にわたる内容を学びます。

 

これらの研修を通じて、同期との交流が深まるのはもちろん、普段関わりの少ない部署の先輩職員とも知り合える貴重な機会となっています。

 

 

ー職場の雰囲気や人間関係、風通しはいかがですか?

 

定池:とても風通しが良く、明るい雰囲気で仕事に取り組んでいます。私の所属する課は課長を含めて正規職員が4名と少人数ですが、皆で協力し合いながら業務を進めています。

 

同期は20人ほどいるのですが、研修等で定期的に顔を合わせる機会が多いため、部署を超えた交流が活発です。先輩職員も親身になってくれる方が多く、私の部署に限らず、市役所全体で明るく風通しの良い職場だと感じています。

 

職員同士で飲み会や食事に行くこともよくあります。ただ、飲み会を断れないような雰囲気は一切ないので、そういったことが苦手な人も安心してください。宮古島市はお酒が大好きな人が多いですが、あまり飲まない人もいらっしゃるので、「誘われたら行かなきゃいけないんじゃないか」みたいに思わなくても大丈夫です(笑)。

職場の人との談笑風景

ー職員のワークライフバランスや休暇の取得状況について教えてください。

 

定池:休暇はとても取りやすい環境だと思います。当日に急に休まないといけなくなったとしても、上司に相談すればきちんと休むことができます。

夏季休暇も5日間あり、1日単位で取得可能です。私は、10月の頭に実家に帰省する予定があり、夏季休暇を消化する予定です。

 

残業については、年度始めや年度末、そして「みゃーく食材の日」のようなイベント前は多少発生しますが、それ以外の時期はそこまで多くありません。

 

 

宮古島市で働く魅力と未来へのメッセージ

ー定池さんが感じる宮古島市の生活環境としての魅力はどのような点ですか?

 

定池:まず、「街全体がコンパクト」なため暮らしやすいです。買い物も喫茶店も病院も、すべてが近い距離にまとまっているので、移動時間が大幅に短縮され、時間にゆとりが持てるようになりました。

埼玉にいたころは、通勤時間が片道1時間かかっていましたが、今は車で10分になり、生活の質が大きく向上しました。

 

次に、「安定した気候」です。一年を通して暑すぎず寒すぎず、非常に過ごしやすいのが特徴です。海が近い宮古島は、気温が上がりすぎず、今年の夏の最高気温が33度くらいで快適でした。この安定した気候は、移住者にとって大きな驚きであり、魅力だと感じています。まさか埼玉よりも涼しいなんて思っていなかったです。

 

そして、何よりも「人の温かさ」が魅力です。以前、宮古島の雪塩で働いていた際、向かいの海岸沿いに住んでいる方から、「釣れたからあげるよ」と大きなクロダイをいただいたことがありました(笑)。

宮古島市では気軽に助け合い、心を分かち合う文化が根付いています。距離が近いからこそ生まれる、このような心温まる交流が、宮古島での生活をより豊かにしてくれます。

前浜ビーチ
東洋一の白い砂浜とも言われる『前浜ビーチ』

ー最後に、宮古島市での就職を考えている方へのメッセージをお願いします。

 

定池:私は宮古島市に移住してから市役所の職員になりましたが、最も大切だと感じるのは「この土地を愛しているか」だと思います。出身地に関わらず、この土地のために働きたいという気持ちがあれば、皆さん受け入れてくれますし、きっとここでうまくやっていけるはずです。

 

市役所職員は、その地域の住民の皆さまや、土地と向き合う仕事です。不安に思うこともあるかもしれませんが、宮古島市は温かい人々がいて、移住者にもとても優しい環境です。

また、市役所の庁舎も新しく綺麗で、非常に働きやすい環境です。

 

ぜひ、宮古島市愛を胸に、飛び込んできてください。

 

 

ー本日はありがとうございました。

 

定池さんのはっきりとされたお考えと、丁寧な語り口がとても印象的でした。

ご自身の人生を「レールが見えていた」と表現され、そこから新しい場所へ踏み出した勇気は、多くの人の心を揺さぶるのではないでしょうか。

 

宮古島で「市民」として働くことを心から喜ばれているご様子は、インタビューしている私まで温かい気持ちになりました。

 

そして、「この土地を愛しているか」という言葉は、仕事の意義を深く考えさせてくれます。

定池さんの宮古島への愛が、今後の取り組みをさらに豊かなものにしていくのだと感じました。

 

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年9月取材)

職員インタビュー

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