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湯沢町役場

湯沢町は、新潟県の南端に位置し、信濃川最大の支流である魚野川の上流域であり、群馬県と接しています。「日本百名山」に数えられている谷川岳や苗場山などに囲まれた山間地帯で、町内の大部分は、上信越高原国立公園と魚沼連峰県立自然公園に指定されています。町の面積は、357.3㎢と広大で、自然に恵まれ四季折々の風景を楽しむことができます。 日本有数の豪雪地帯でありながら、スキー・温泉・登山・歴史文化が一体となったオールシーズン型リゾート地です。 首都圏からのアクセスも良く、移住・定住にも力を入れており、若者にも非常に人気のある町です。

縁もゆかりもなかった私が、湯沢町の魅力に気づくまで。観光のまちで叶える「社会貢献」

湯沢町役場

2025/10/01

「生まれ育った地元に、いつかは貢献したい」

そう考えたとき、あなたはどんな働き方を思い描きますか?

大学進学を機に地元・新潟を離れた伊原さん。改めて気づいた故郷の魅力に貢献したいという想いを胸に、Uターン就職で公務員の道を選びました。

しかし、彼が選んだのは、これまで縁もゆかりもなかった「湯沢町」。そんな彼を惹きつけた、その理由とは何だったのでしょうか。

Uターン、そして地方でのキャリアを考えるすべての人に、新たな可能性を教えてくれるお話です。

 


Uターン就職で公務員へ。縁もゆかりもなかった「観光のまち」を選んだ理由

ーまずは、これまでのご経歴と公務員を目指したきっかけを教えてください。

 

伊原:出身は新潟県新潟市です。大学は県外の大学に進学し、農学部で農芸化学を専攻していました。微生物を使ったビタミンの研究など、実験に明け暮れるような、まさに「理系」といった学生生活を送っていました。

 

ー専門分野を学びつつ、なぜ「公務員」になろうと思ったのでしょうか?

 

伊原:就職活動では、大学での研究スキルを活かせる研究職も考えていたのですが、4年間地元を離れてみて、改めて新潟県の良さに気づいたんです。

 

「生まれ育った新潟に直接貢献できる仕事がしたい」と考えたとき、公務員という選択肢が浮かんできました。民間企業へ就職する選択肢もありましたが、最終的には地域貢献への思いが強くなり、公務員になることを決意しました。

ー新潟県内にも多くの自治体がありますが、なぜ湯沢町を選んだのでしょうか?

 

伊原:大学時代、旅行に行くことが趣味だったのですが、いざ就職活動で「新潟の観光地といえば?」と考えたときに、真っ先に湯沢町が思い浮かびました。

 

実は、それまで新潟に住んでいながら湯沢町には一度も訪れたことが無かったんです(笑)

 

だからこそ「一体どんなところなんだろう?」という純粋な好奇心が湧いてきました。そして、「新潟でも有数の観光のまちで、観光に携わる仕事ができたら面白いだろうな」「このまちを自分の力でもっと盛り上げていきたい」という思いが強くなり、湯沢町を受験することに決めました。

 

ー採用試験に向けて、どのような対策をされましたか?

 

伊原:筆記試験の勉強はもちろんですが、面接対策として「湯沢町を深く知ること」を徹底しました。縁もゆかりもなかった分、他の受験生以上に頑張って調べたつもりです。

 

湯沢町の観光資源や他の自治体との違い、独自の特徴などを整理して自分なりに説明できるよう面接に臨みました。それこそ、町内にあるスキー場の名前を全部覚えたりもしたのですが、採用試験に役に立ったかはわかりません(笑)

 

他には、町が目指すまちづくりの方向性を示す「湯沢町総合計画」といったものがホームページで誰でも手軽に見ることができるので、入庁後自分がどんな形で湯沢町に貢献できるのかをイメージするのに参考にしていました。

 

あとは「なぜ湯沢町で働きたいのか」を元気よくアピールすることを第一に心がけました!

 

デスクワークだけじゃない!フジロックから鳥獣被害対策まで、多岐にわたる業務経験

ー入庁してから現在まで、どのようなお仕事を経験されましたか?

 

伊原:最初の3年間は、環境農林課に配属されました。

 

そこでは、農業や森林関係の事務、地域おこし協力隊のサポート、さらには鳥獣被害対策まで、本当に幅広い業務を経験しました。

 

例えば、農地の売買等の権利異動を審議する農業委員会の事務局として議案を作成したり、クマの出没時には現場に出て広報警戒にあたったりと、現場仕事とデスクワークを交互に繰り返していました。

 

はじめは全く知識の無い中での業務に戸惑いましたが、前任の方に残していただいた引き継ぎ資料を読み込んだり、上司や先輩に支えられたりするうちに少しずつ業務内容を理解していきました。

 

 

森林の伐採業務で完了検査を行っている様子

そして入庁4年目の今年、現在の総務課に異動になりました。

現在は、職員の給与計算や会計年度任用職員の採用、福利厚生といった、役場の組織運営を支える業務を担当しています。

 

ー入庁前のイメージと、実際に働いてみて感じたギャップはありましたか?

 

伊原:大きなギャップとしては2つありました。1つ目は業務内容です。

 

入庁前は、公務員の仕事は「窓口での対応」や「デスクワーク」が中心だと思っていたのですが、配属初日に農業委員会の仕事で田んぼを見て回ったことを鮮明に覚えています。

環境農林課時代は、一日の半分は現場に出ていたんじゃないかというくらいアクティブで、業務内容に関するイメージが180度変わりましたね。

 

2つ目は、職員の皆さんの人柄です。

 

もっと「硬派」で真面目な方が多いと思っていたんですが、実際はとても明るく気さくな方も多く、すぐに職場に馴染むことができました。近くの美味しいお店を紹介してもらったり、終業後にスノーボードに誘っていただいたりと、業務以外でも入庁間もない私を色々と気にかけていただいたのは本当にうれしかったです。

ー田んぼや鳥獣対策、デスクワークとはかけ離れた業務を経験されたのですね。ちなみに、伊原さんの中で、これまでの仕事で特に印象に残っているものなどはありますか?

 

伊原:環境農林課時代に担当した、湯沢町で毎年開催されている音楽フェスの「フジロックフェスティバル」での出展ブース運営です。

 

湯沢町で出た間伐材を使って、来場者の方にコースターを作ってもらうワークショップを出展しているのですが、2年目にこちらの主担当を任せてもらいました。

 

町の職員だけでなく、県やほかの関係機関など、本当にたくさんの方と連携しながら一つのイベントを作り上げていく過程は、とても刺激的でしたし、何より、音楽フェスという華やかな場所で、世界中から湯沢町に来るお客さんとコミュニケーションを取りながらワイワイ楽しく仕事ができた経験は、入庁前の公務員のイメージを覆すものでした。

 

また、日程調整や仕切り、当日までの準備の段取りなど、日々の業務をこなしていく上で基本的なことをこのブース運営を通して学ぶことができ、本当に貴重な経験だったと思っています。

「ありがとう」が直接届く。小規模自治体だからこそ感じられる仕事のやりがい

ー仕事のやりがいを感じるのは、どのような瞬間ですか?

 

伊原:ありがちかもしれませんが、町民の方や職員から「ありがとう」「助かったよ」と感謝の言葉をいただいた時が、一番やっていてよかったなと感じる瞬間です。

 

前の部署では、農地のことで悩んでいる方の相談に乗って、解決に導けた時に感謝されました。今の総務課では、職員から保険や給与に関する相談を受け、不安を解消できた時に「ありがとう」と言ってもらえることが励みになっています。

 

また、湯沢町は人口約8000人程度の小さなまちなので、町民の方との距離がとても近いんです。だからこそ、自分の仕事に対する反応がダイレクトに伝わってきますし、感謝の言葉を直接いただける機会も多い。これは、小規模な自治体ならではの大きな魅力だと思います。

 

ー働く環境として、湯沢町役場にはどのような特徴がありますか?

 

伊原:職員数が限られている分、職員同士のつながりが強く、とても風通しの良い職場だと思います。上司や先輩との間に余計な壁がなく、若手でもフランクに意見を言える雰囲気がありますね。

 

私自身、上司や先輩から指示されたことをこなすだけでなく、「こうした方がもっと良くなるのでは?」と自分なりに気づいた点を提案すると、「確かにそうだね」と意見を取り入れてもらえることも少なくありません。

 

若手のうちから裁量を持って仕事に取り組める環境は、成長にも繋がっていると感じます。

 

オンもオフも充実!自然と都会の「いいとこ取り」ができる湯沢町の暮らし

ー伊原さんは就職時に湯沢に引っ越されていますよね?実際に住んでみて、生活環境はいかがですか?

 

伊原:最高だと思っています!まず、先程もお話ししたとおりアクセスが抜群に良いです。

新幹線を使えば東京まで1時間ちょっとですし、新潟市へもすぐに行くことができます。車でも気軽に行き来できるような距離感ですね。

 

都会に遊びに行きやすい一方で、周りには美しい山々が広がっていて、ウインタースポーツや登山をはじめとしたアウトドアや自然が好きな人にはたまらない環境です。

 

まさに、都会と自然の「いいとこ取り」ができる場所ですね。

 

また、食べ物も本当に美味しいです!お米はもちろん、新鮮な山菜などが手軽に味わえるのも、この土地ならではの魅力ではないでしょうか。

ー雪国での暮らしは大変ではないですか?

 

伊原:正直に言うと、こればっかりは最初本当に大変でした(笑)

 

特に2年目の冬は大雪に見舞われたので、朝起きたらまず車の雪下ろし、仕事から帰ってきたらまた雪下ろし…という毎日で、「きついな」と思ったこともあります。

今ではだいぶ慣れましたし、この雪があるからこそ、最高のウインタースポーツが楽しめるわけなので、これも湯沢町で暮らす上での醍醐味の一つなんだと自分に言い聞かせています。

 

ー働き方についてはいかがですか?プライベートとの両立はしやすいですか?

 

伊原:ワークライフバランスはとても充実しています。

 

休暇は計画的に取ることはもちろん、子どもの急な発熱など、突発的な事情でも柔軟に取得できる雰囲気があります。残業も部署や時期によりますが、常に遅くまで残っているということはなく、メリハリのある働き方ができていると思っています。

 

フジロックのような大きなイベントもあれば、冬はスキーやスノーボードも楽しめる。仕事とプライベートのオンオフをしっかり切り替えて、どちらも充実させられるのが湯沢町で働く魅力だと思います。

 

実はフジロックの業務がきっかけで音楽フェスにハマって、今では全国のライブに足を運ぶのが趣味になりました。仕事がきっかけで人生の楽しみが増えるなんて思ってもみなかったので、とても嬉しいことですよね。

 

未来の後輩へ。湯沢町で一緒にまちを盛り上げませんか?

ー最後に、湯沢町役場を目指す方々へメッセージをお願いします。

 

伊原:この記事を読んで、少しでも湯沢町に興味を持っていただけたら嬉しいですね。

 

湯沢町は、仕事終わりにスキー場へナイターに行けるくらい、アクティビティが身近にある特別な場所です。オンもオフも充実させたい人には、最高の環境が整っています。

 

また、若手の職員同士の交流も活発なので、「移住して一人になったら寂しいかも…」という心配はいりません。みんな、新しい仲間が来てくれることを心から楽しみに待っています!

 

湯沢町は「観光立町宣言」を掲げ、まち全体で観光を盛り上げていこうという活気に満ちています。私たちの仕事は、このまちの魅力をさらに高め、訪れる人々、そして住む人々の笑顔を創り出すことです。

 

皆さんの若い力と新しいアイデアで、一緒に湯沢町を、そして新潟全体を盛り上げていきませんか?皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

 

ー本日はありがとうございました。

 

「たくさんの人々を魅了する湯沢町ってどんなところなんだろう?」

その真っ直ぐな好奇心だけを頼りに、縁もゆかりもなかった湯沢町へ飛び込んだ伊原さん。穏やかな語り口の中にも、ご自身の直感を信じて道を切り拓いてきた確かな意志の強さを感じました。

 

特に印象的だったのは、フジロックでのエピソードを楽しそうにお話しされていたことです。公務員という枠組みの中で、これほどまでに彩り豊かな経験ができるのかと、私自身も公務員に対する固定観念が覆されるような思いでした。

 

湯沢町は、伊原さんのような新しい風を歓迎し、挑戦を温かく後押ししてくれる場所なのだと感じました。取材を終えて、「都会と自然のいいとこ取り」という言葉の本当の意味も、少しわかったような気がしました。

 

取材・文:パブリックコネクト編集部(2025年9月取材)

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湯沢町は、新潟県の南端に位置し、信濃川最大の支流である魚野川の上流域であり、群馬県と接しています。「日本百名山」に数えられている谷川岳や苗場山などに囲まれた山間地帯で、町内の大部分は、上信越高原国立公園と魚沼連峰県立自然公園に指定されています。町の面積は、357.3㎢と広大で、自然に恵まれ四季折々の風景を楽しむことができます。 日本有数の豪雪地帯でありながら、スキー・温泉・登山・歴史文化が一体となったオールシーズン型リゾート地です。 首都圏からのアクセスも良く、移住・定住にも力を入れており、若者にも非常に人気のある町です。

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